1201. レイニング・ストーンズ
《ネタバレ》 ケン・ローチ監督の作品はシビアな結末が多いんですが、この作品のラストは暖かい感じでホッとします。(警察が来たときはちょっと嫌な予感がしましたが、思いっきりハズしてましたね。) しかしまあ、出てくるおっさんのダメっぷりが他人事には思えず、見入ってしまいました。とにかく可愛い娘の晴れ舞台を盛大に祝ってやりたい、でも何をやっても上手くいかない・・・・・そのもどかしさがとても伝わって来ました。(それだけに、あのラストで良かったなと思います。) [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-11 18:20:36) |
1202. あゝ声なき友
《ネタバレ》 戦争に翻弄される人たちの姿を、遺書を配達する男を通して描いている作品です。渥美清主演ですが、喜劇では無く非常にシリアスな作品になっています。 何というか、一つ一つのエピソードが非常に物悲しく、そこに小室等の哀愁漂う音楽が上手くマッチしてるんですよね・・・・・・。 声高に反戦メッセージを叫んでいるわけではありませんが、非常に戦争とは何かということを考えさせられる作品でした。 [地上波(邦画)] 8点(2007-01-10 20:59:29) |
1203. レディバード・レディバード
《ネタバレ》 とても考えさせられる作品でした。初めは法律だからと子供を奪っていく役人に腹が立ちましたけど、現在日本でも起きている児童虐待の問題とかを考えると、予防的な措置もある程度は必要なのかなとも思いますね。(ただ、この作品のケースは行き過ぎですけど・・・・) マギー役のクリシー・ロックの演技が凄く良かったです。激しいけれども悲しい怒りを上手く表現していて惹きこまれました。 最初に4人、そしてホルヘとの間に生まれた2人を奪われてしまった訳ですが、最後のテロップでその後3人子供が生まれ養育を認められたとあったので少しホッとしました。ただ、奪われた子供たちとの面会が許されてないというのはちょっと腑に落ちませんが・・・・・・。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-01-10 17:32:44) |
1204. TATTOO<刺青>あり
学生時代「破滅―梅川昭美の三十年」という本を読み、この事件や犯人に関心を持ちこの映画に出会いました。とりあえず、この犯人はどうしようも無い奴だし、彼の犯した犯罪は死を以ってしても償えない位の酷い行為ではあることは間違いありません。ただ、それだけでは済まないものを感じたのも事実です。ラストにながれる宇崎竜童の「ハッシャバーイ♪」が今も口ずさんでしまうほど印象に残っています。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-01-09 19:29:24) |
1205. グリーンマイル
《ネタバレ》 時間の長さを全く感じさせない面白い作品ではありました。ただ、この映画、スーッと入ってくるんですが、なかなか消化することができないんですよね・・・・。いろいろ考えさせられるんですが、深いです。 [地上波(吹替)] 7点(2007-01-09 19:16:17) |
1206. スタンド・バイ・ミー
ラストに流れるベン・E・キングの歌が本当に心に沁みますね・・・・・。大人になった今見ても輝きは薄れることはないですね。 しかし、キーファー・サザーランドが若いですねw [地上波(吹替)] 8点(2007-01-09 18:03:13)(良:1票) |
1207. エル・スール
《ネタバレ》 静かでどちらかというと地味な作品でありながら、観ている間まるで魔法にかけられたかのように惹きこまれていきました。その位魅力にあふれる素晴らしい作品でした。 映像の美しさ、ストーリー展開や親子の描写の巧みさ等々全く隙が無いですね・・・・・・。 まだ、いろいろ謎が多く残されているので、もともと脚本が書かれていたという南へ行った先のエピソードも是非映像化して欲しいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-08 18:14:09) |
1208. 大地と自由
《ネタバレ》 ファシストとの戦いよりも味方同士の戦いが主になっていてやるせない気持ちになりました。とりあえず意見の相違は脇に置いて、対ファシストで一致団結しなければならないのに、味方同士で主導権争いをしていてどうするんだ!って感じです(せっかく世界中から義勇兵が駆けつけているというのに・・・・)。 スペイン内戦は、ヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」を読んで関心を持っていたので、非常に興味深い作品でした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-08 17:54:21) |
1209. 日本以外全部沈没
《ネタバレ》 とにかくいろんな意味でチープです。酒場の与太話を映画化したようなもので、はっきりいってしょうもない作品ですけど、大好きですこういうの(本当に、今外交問題を抱えている国のトップ達の掌の返しぶりといったらw)。日本人の内弁慶的な所がちょっと強調されているような気もしましたけど、パロディですからね・・・・・。しかし、「北」のあの人のキャラって本当に強烈ですね、反則に近いです。 チープではありますが、童話(「てぶくろ」というウクライナの話)が出てくるところやラスト近くの蝋燭を囲むシーンなんかはちょっと良かったですね。(ラストはまさに人類史上最悪の瞬間ですが・・・・。) 登場人物は稲川素子事務所所属タレント勢揃いといった感じで、こんなに外国人タレントっているんだと感心してしまいました(笑) ただ、将来的に日本でも移民問題は出てくると思うので、笑ってばかりもいられないかなとは思います。 原作は未読なので、読んでみたいですね。 [DVD(邦画)] 8点(2007-01-07 20:23:37) |
1210. パリは燃えているか
《ネタバレ》 「花の都」パリが、もしかしたら消えていたかも知れなかったとは・・・・・。コルティッツ将軍の英断を讃えたいですね。 映画としてというよりは、ドキュメンタリーをみるような感覚で観てしまいました。最後のヒトラーの「パリは燃えているか?」の叫びがとても印象的でした。あと、音楽が素晴らしかったです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-06 20:44:19) |
1211. 中国女
《ネタバレ》 非常に政治色の強い作品ですが、とにかくファッション・音楽・セット全てが洒落ています。セリフとかは時代を感じさせるんですが、それ以外の部分は今見ても鮮烈で格好いいです。 内容的には、電車の中でのテロを計画している学生とそれを諫める先生(?)の会話が印象に残りました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-03 23:01:03) |
1212. グランド・ホテル
《ネタバレ》 様々な人間ドラマが折り重なりながら展開していきながらも、「グランドホテル 人が来ては去り行く 何もなかったように」というセリフのとおり最後は何もなかったかのように終わっていきます。 正直、ストーリー的にはそこまで惹かれなかったんですが、グレダ・ガルボとジョーン・クロフォードの美しさはよかったですね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-03 22:43:51) |
1213. キンキーブーツ
《ネタバレ》 とりあえず、ローラの存在感に圧倒されましたね(スカンクアナンシーを思い出してしまいました。)。オープニングではいきなり騙されましたし、ミラノの発表会のシーンは本当にシビれました。 しかし、伝統ある靴メーカーがいきなり特殊な男性用ブーツの製造に乗り出すというのは本当に思い切った経営判断だと思いますね。まあ、それだけ市場規模があるということなんでしょうか・・・・・・。結構「プロジェクトX」ぽい部分も多くて面白かったです。 [映画館(字幕)] 8点(2006-12-31 00:44:40) |
1214. トランスアメリカ
《ネタバレ》 観る前は、ちょっと微妙なテーマだなと思っていたんですけど、非常に楽しめる作品でした。性同一性障害・児童虐待・民族や宗教の問題等出てきますが、重くなりすぎずユーモアを交えて描いているのが良かったと思います。(ブリーの実家の場面は本当に面白かったですね。) しかし、トビーは虐待のトラウマが残っているんでしょうね・・・・。希望がもてるラストではありましたが、ちょっと気がかりになりました。 [映画館(字幕)] 8点(2006-12-31 00:19:50) |
1215. フル・モンティ
《ネタバレ》 オープニングがとても好きですね。シェフィールドの町の発展を紹介する映像が流れた後、25年後の衰退した様子に切り替わることによって、すぐにこの作品の背景を理解することができました。 冴えないおっさん達が自分たちのストリップで金を稼ごうとする物語なので一見しょうもない話のようですが、笑いを交えながらどうにもならない苦しい状況を何とかして打開していこうという姿が心を打つストーリーでした。 ラストは笑いと感動がごちゃ混ぜになって本当に何といったらいいのか・・・・とにかく素晴らしいですw("You Can Leave Your Hat On"が本当にマッチしてましたね) [地上波(字幕)] 8点(2006-12-30 23:52:59) |
1216. アワーミュージック
《ネタバレ》 大学の授業を受けているような感覚でしたね(まあ、実際講義のシーンもあるんですが)。戦争の傷跡の残るサラエボを舞台に、イスラエルとパレスチナの対立について描いているのも興味深いですね・・・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-30 23:16:21) |
1217. ジョー・ブラックをよろしく
《ネタバレ》 ちょっと長いですが、観終わった後心が温まる作品でした。会社の乗っ取りを阻止するシーンは良かったですね。 [映画館(字幕)] 8点(2006-12-29 13:32:14) |
1218. シュウシュウの季節
《ネタバレ》 観終わった後に嫌悪感しか残りませんでした、余りにも幼く無知な少女とそれを弄ぶ醜い大人たち、そしてその光景を前にしても何もできない男・・・・・・。非常にやりきれないですね。 確かに、下放政策により家族や友人達と引き離された事情があるにしろ、あまりにも行動が短絡的すぎるような気がします。そして、その挙句は老金まで巻き込んでしまう訳ですから、正直彼女に同情はできませんでした。(しかし、主人公の変貌ぶりは凄かった・・・・) 人間の醜い部分を覆い隠すような美しい風景描写が非常に印象的でした。 出来が悪い作品ではありませんが、私は嫌いです。 [ビデオ(字幕)] 2点(2006-12-28 13:18:48) |
1219. スコルピオンの恋まじない
《ネタバレ》 しかし、巧いですね。何というか、ウディ・アレンの熟練ぶりを堪能させていただきました。 犬猿の仲の男女が次第に・・・・というのは恋愛ものの王道な訳ですが、それにしても設定・ストーリー展開・セリフと巧いとしかいいようがない仕上がりになっています。 まあ、催眠術には気をつけろということですねw しかし、どういう状況になったか位周囲も教えてあげれば良かったのに・・・・・ [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-27 11:14:08) |
1220. SWEET SIXTEEN
《ネタバレ》 もうとにかくやるせないとしか言いようが無い作品ですね。本当に、厳しい現実を淡々と描いていて「社会が悪い、環境が悪い・・・・・本当にどうすれば良いのか」と非常にいろいろな事を考えさせられる映画でした。特に、まだ幼さの残る15歳の少年が主人公ということが、この悲劇的な状況を浮き彫りにしていますね。(イギリスだけの問題では無く、日本でも起こり得るテーマだと思います・・・・・・) [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-25 13:49:54) |