1221. 第三の男
「古典」で「名作」と言われると「うー、もし観てつまんないと思っちゃったらどうしよう・・・」と身構えてしまうのですが、面白かった!。故・淀川長治氏が「映画の教科書」と評していたけど、僕としては何と言うか、「しっかりした、まっとうな」映画だな、という印象を持ちました。社会派的要素あり、ユーモアあり(講演のシーンは笑った)ロマンスありで、シンプルなのにいろんな要素が無理なく自然に入ってるっていうのは実はさりげなくすごいかも。それにしても、チターってああいう楽器だったのか。言われなきゃクラシックギターと思うだろうな。 8点(2003-03-20 19:34:01) |
1222. フィールド・オブ・ドリームス
《ネタバレ》 素敵なファンタジーですね。野球にそれほど思い入れのない僕でもいいと思えるのだから、ベースボール狂のアメリカ人が見たら感動のあまり失禁してしまうのではないでしょうか?ただ、つまんないイチャモンつけるようで申し訳ないんですが、アメリカの夢、とか正義という言葉を聞くとちょっと醒めてしまって(この映画の場合押し付けがましい感じではありませんが)ファンタジーにどっぷり心地よくひたれないのがちょっと残念。好きだけど・・・<2006.7.14追記>↑我ながらテキトーなレビュー・・・丁度この頃、米軍のイラク侵攻が進行中だったから、作品の中にある「アメリカ万歳!民主主義万歳!」みたいなノーテンキな楽観主義が引っかかっちゃったんだな・・・最近観直したけど、やっぱ良い映画です。夢を見ることの大切さを説くと同時に、夢破れた後の人生にだって意義はあるんだというメッセージ(あの、“ルーキー”グラハムから“ドクター”グラハムになるシーンは、何度観ても泣ける)、そして父親との葛藤と邂逅、、観る年齢によって感情移入の対象が変わるから、何度も観たくなる。細か~い事を言えば、例えばラストの「天国は存在するのかい?」の後は台詞を入れないで、ただ奥さんと娘を映すだけで良かったんじゃないかな~とかあるし、いわゆる「映画史」的に重要な作品ではないのかもしれないけど、「素晴らしき哉、人生!」のように永く広く愛されるべき作品だと思います。 [映画館(字幕)] 9点(2003-03-17 18:15:43) |
1223. キッド(1921)
すごく昔、たぶんNHK教育かなにかのチャップリン特集で見たのが最初だと思います。で、久々に観たんですが、記憶の中のこの作品が美化されすぎていたためか、正直期待していたほどのインパクトはありませんでした(また何年か経って、自分に子供ができたりしたらまた違う感想を持つかもしれませんが)。とはいえ、パンケーキを仲良く等分に分けて食べるシーンや安宿のおんぼろベッドでそっと寄り添うシーンはやはり素晴らしかったです。それにしても、どうしてチャップリンはあのちょこちょこ歩きだけで人を泣かせてしまうのでしょう? 7点(2003-03-15 15:20:35) |
1224. 俺たちは天使じゃない(1989)
デミ・ムーア可愛いなあ・・・5ドルかあ・・・ハッ!しまった!レヴューのコーナーだった!えーっと、とにかくショーン・ペンが可愛い!結構年はいってる筈なのに、こういうのを「母性本能をくすぐる」っていうんだろうなあ。ラストの、教会に残る事を決めた時のショーンの笑顔は笑顔フェチの僕には堪らんですばい。後に「アイ・アム・サム」にキャスティングされたのも、むべなるかな。死刑囚が射殺されちゃうところとか、ちょっとご都合主義過ぎるとか、気になるところはちょこちょこあるけど、ま、今回は心地よく騙されておきましょって感じ。それにしてもデミとデ・ニーロはあのあとどうなったんだ? 7点(2003-03-15 15:03:59)(良:1票) |
1225. 恋しくて(1987)
あっまあまー!べったべたー!でも好きィーーー!実はこれ、昔一度観たことがあったのですが、ワッツ役が「妹の恋人」のメアリー・スチュワート・マスターソンだったことに最近気付き、改めて観なおしてみましたが、いいわあ、こういうの。僕としては主人公キースが男の意地を貫いて、あのやな奴(名前忘れた)と対決するところが良かった。そのために大切な貯金を使ってしまうシーンでも「分かる分かる、男にゃのう、一生のうちで一度、勝負しなきゃいけん時があるったい!(どこの人間だ、俺は)」と熱くなってしまいました。そういえばあのスキンヘッドの不良兄ちゃんもいい味出してましたね(おいしいトコもってくし)。まあ、ちょっとラストが強引かな、と思いましたが(キースとワッツがくっつくのはいいけど、あんな早くかぁ?)映画の構成上仕方がないのでしょう。たまにはこういう甘いのもいいですね。 7点(2003-03-13 19:33:04)(笑:1票) |
1226. ブルワース
ええー!さ、↓三人?おかしい!この国はおかしい!こんなに素晴らしい映画なのに僕の前に三人しかコメントしてないなんて、僕がレンタルしたビデオ屋のすごく目立たないところにひっそりと置かれてるなんて、ずぇったいにおかしい!これは今こそ見るべき映画でしょう!それとも何か?僕が知らないだけでこの手のもっと面白い映画はもっと沢山あるってか?もしそうなら教えてくれ。少なくとも、どこのビデオ屋にもいっぱい並んでるアレとかアレより、全然いいぞ。・・・ふう、ちょっとここでクールダウン(コーヒーを一口。うん、美味い)。この映画の主人公がぶちかます本音(というか、政治の裏側)というのは、そろそろ大勢の人が気付き始めてることじゃないでしょうか?今はその隠された本音がガスみたいに膨らんで爆発寸前の状態のような気がします。だからこそ主人公ブルワースはあれだけ支持されたんじゃないでしょうか。とはいえ、こんな話は荒唐無稽のファンタジーだよ、という人もいるかもしれません。でも、それを言ったらほとんどの映画は(程度や質の差こそあれ)ファンタジーですよそりゃあ。でもファンタジーって二つあると思うんですよ。一つは、すごく面白いけど観終わった後「こんなの所詮お話だよ。現実はこうはいかないよ」と思えてしまうもの。もう一つは、現実を変える方法を教えてくれないまでも、現実と戦う勇気を分けてもらえるもの(これは、結局見る人の受け取り方次第ではあるのですが)。で、この映画に関しては、もしブルワースがあのまま大統領になっちゃってついでにハル・ベリー(美しい!)とくっついちゃってたらきっと前者の感想を持ったと思います。でも、あの終わり方・・・僕にとっては後者でした。ひょっとするとハッピーエンドのほうがウケがいいのかもしれませんが、僕には黒澤明の「生きる」と同じくらい素晴らしいラストだったと思います。・・・なんだか激情のあまり変な文になってしまいました。ホントにさあ、沢山の人に観てほしいなあ、騙されたと思ってさ・・・ 10点(2003-03-13 19:13:28) |
1227. 戦場のピアニスト
凄い迫力の映画でした。あっという間に60年前のポーランドに引き込まれてしまった感じです。それに「従順に」と言いたくなるほどあっさり殺されてしまうユダヤ人たち。はっきり言って観てて楽しい映画ではありませんね。確かに「逃げ回っているだけ」の映画ではありますが、実際あのような状況下で英雄的行動をとれる人はごくわずかでしょう。最後のピアノの演奏シーンは、ポランスキー監督の虚無や絶望をよく表していると感じられました。 8点(2003-03-10 22:07:11) |
1228. ショー・ミー・ラヴ
SORAさんに掲示板で薦めていただいて観ました。いろいろなスウェーデンの現代若者事情(日本と同じでケイタイが流行ってるとか)が分かって面白かったです。ただ、主役の女の子二人にいまいち感情移入できませんでした、僕は。以前「ゴースト・ワールド」を見た時も同じように思ったんですよねぇ。どうも僕は女の子が主役の青春モノが苦手のようです。女心がわからないからだろうか?だからモテないのかなあ?・・・もうちょっと勉強します。 6点(2003-03-10 21:13:03) |
1229. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
ついさっき観てきました。原作が好きで映画化したのを観たらがっかり、ということがよくありますが、この作品に関しては満足です。ただ、結構原作と違ってるところが前作に比べて多い気がします。特に、割と気に入っていたキャラクターのファラミアが原作のイメージと違っていたので「あら?」と思ってしまいました。それとエンディングも「え、ここで終わり?」と、原作を読んでいる人は思ってしまうのでは?でも、三作目のことを考えると〇〇〇が〇〇〇〇に襲われるところから始まったほうが盛り上がるかもしれませんし、映画として面白い作品にするためにはこのくらいのアレンジは必要なのでしょうね。あと、ゴラム(原作ではゴクリ)が丁寧に描かれてるので好感が持てました。 7点(2003-03-05 17:11:51) |
1230. 月とキャベツ
綺麗な映画ですねー。いわゆる業界関係についてのところは奇麗事過ぎるかなって感じもしますが。夏の終わりの涼しい夜に観たいですね。山崎まさよしとトータス松本には、勿論本業もがんばって欲しいけど、映画やドラマにも出演して欲しい。 7点(2003-03-03 18:18:23) |
1231. 青春デンデケデケデケ
皆さん意外と評価高いですね?僕は原作読んでから見たんですよ。確かに原作には忠実なんですが、そのせいで映画のテンポが無茶苦茶速くなってませんでした?あと演奏のシーンが上手過ぎて「あれ?」って感じでした。映画に出てた子達に本当に練習させて演奏させたほうがいいような気がしました。つまんなくはなかったけど・・・ 6点(2003-03-03 18:12:20) |
1232. ノー・マンズ・ランド(2001)
あの二人はきっと分かり合えるんだろう、と思ってみていたら・・・本当の意味での「衝撃のラスト」ですね。でも基本的に戦争映画にハッピーエンドってありえないんじゃないでしょうか?その意味では「正しい」戦争映画だと思います。余談ですが、この映画を喫煙者が観るとすごくタバコが吸いたくなります。 8点(2003-03-03 18:00:07) |
1233. 南極物語(1983)
小学校四年だったかな、これ観たの。当時はワンワン泣いたけど(駄洒落じゃないです)、今観たらどうかなあ・・・。荻野目慶子さんが可愛かったなという印象があります。ということで点数は当時の評価です。 9点(2003-03-03 17:47:36) |
1234. ルパン三世(1978)
子供の頃見た時、マモーのでっかい脳みそが出てくるシーンでのなんとも機械的で無機質なBGMがものすごく怖かったのを覚えています。僕は「カリオストロ派」ですがこの作品はこの作品で、アダルトな感じがいいですね。 7点(2003-03-03 17:40:48) |
1235. ルディ/涙のウイニング・ラン
三景さんの「おすすめ」を見て、観てみました。正直、典型的アメリカンドリームな感じに最初引いてしまったのですが(最近「アメリカン」って言葉にどうも抵抗があって・・・そういえば某国では”フレンチポテトフライ”を”フリーダムポテトフライ”と言い換えてるそうです。僕もアメリカンコーヒーの事、”アンビシャスコーヒー”って呼ぼうかな。”アンビリーバブルコーヒー”でもいいかも・・・ってカッコ内長すぎるんじゃい!)、この主人公はすごい!ある意味頭おかしい(←けなしてるわけじゃないです)。凄い困難にもめげず、文字通り初志貫徹した姿を見て「自分はここまで努力したことがあるか?」と自問してしまいましたし、レギュラーのチームメイトたちが次々に「ルディをレギュラーにして下さい」とユニフォームを監督の机においていくシーンは胸打つものがありました。ルディという人は実力はともかく人一倍、いや十倍の努力とガッツでついにはチームメイトの心を動かしたんですねー。今努力してる人、努力しなければいけない人に教えてあげたい映画です。残念なのは僕がアメフトのこと(特にルール)をまったく知らないということ。そのせいでラストはイマイチよくわからないうちに終わってしまいました。 7点(2003-03-03 17:34:25) |
1236. ふしぎの海のナディア
映画版「未来少年コナン」とどっこいどっこい。いつも二匹目のドジョウがいるとは限りませんね(特に人気テレビ番組の映画化は)。 2点(2003-03-03 17:06:36)(良:1票) |
1237. ファイナルファンタジー
日本モノのハリウッド進出ということで期待というより応援する気持ちで観に行きました。前評判通りCGは凄いしドキドキしてたのですが、好戦的な軍人さんがあまりにもハリウッド的悪役なので冷めてしまいました。世の中うまくいかないものですね。 4点(2003-03-03 17:02:28) |
1238. ピンポン
「イン・ザ・USAも歌えよ」って言うギャグが大好きです。割と面白かった。スーパーカーの主題歌もはまってましたね。でも今思うと窪塚さんはトゥーマッチだったかなあ。 7点(2003-03-03 16:54:59) |
1239. スパイ・ゲーム(2001)
この映画、別に興味はなかったんですが、某深夜番組の企画で観に行きました、「自腹」で。スパイ映画って全然観てないんで最初は新鮮な感じがしたのですが終わった後頭の中には「?」が点滅。何でブラピ助けたの?だってレッドフォードって非情なスパイなんじゃないの?スカウトの仕方もひどかったのに。大体スパイって人の命も左右するような仕事なのに「ゲーム」なんてスカしてるのが嫌だ。まあこの日は井筒監督や初代アシスタントの豊岡ますみさん、飛び入りの室井滋さんにも会えたし、このくらいで勘弁したろ。 3点(2003-03-03 16:45:11)(良:1票) |
1240. 子猫物語
恥ずかしながら、中一の時、初めて自分の意思で観に行った映画がこれです。恥ずかしついでに、初めて買ったレコードは、歌ってた女の子の名前は忘れちゃったけど、この映画のテーマ曲です。今でも歌えるぞ。「僕の足もとーでー、光が跳ねまーわるー」。ちなみに坂本龍一初体験でもあるんだな。独特のコード進行(なんて言葉は勿論当時は知らなかったけど)が好きでした。でもほとんど内容おぼえてないや。ビデオ屋のサービスデイの時に借りようかな・・・。映画の評価と関係なく恥ずかしいようなこしょばゆいような思い出の作品です、ぼくにとっては。 6点(2003-03-03 16:35:14) |