Menu
 > レビュワー
 > イニシャルK さん
イニシャルKさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1511
性別
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/22718/

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
61626364656667686970717273747576
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
61626364656667686970717273747576
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
61626364656667686970717273747576
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1261.  陸軍中野学校 《ネタバレ》 
戦時中に実在した日本のスパイ養成所である陸軍中野学校を舞台にした増村保造監督の映画で、雷蔵晩年の現代劇での代表作となるシリーズの1作目。雷蔵演じる三好(常盤)次郎が本当にクールでカッコよく、増村監督が脚本に参加していた「ある殺し屋」でもそうだったけど、時代劇だけではなく現代劇でもじゅうぶんに魅力を感じることのできる俳優だとあらためて思う。モノクロというのも効果的で、これが映画全体の緊張感と重厚感を高めていて、中野学校の講習シーンなどどこかドキュメンタリータッチのような雰囲気を出すことに成功している。増村監督らしさもよく出ていて、クライマックスの次郎が恋人の雪子(小川真由美)を殺すシーンはもちろんだが、なんといっても女性のマネキンを使っての講習とかいかにもな感じの描き方をしていて、個性がちゃんと出てるのが良い。一方でその後の芸者を使っての実習シーンは彼らをスパイに仕立て上げる中野学校の中心人物である草薙中佐を演じるのが加東大介のためか、どことなく社長シリーズを思い出してしまい、少し浮いて見えてしまったのはちょっと残念。でも、この中佐役の加東大介自体は思ったより違和感がなかったのは良かった。(でも確かに少しこの俳優の人の良さが出てしまってる気はするが。)次郎の中野学校での生活と並行してヒロインである雪子が次郎を捜すストーリーが描かれていて、雪子視点で見るととても悲しい結末なのだが、出来ればこの部分をじっくり見たかった気がして、今になって見るとむしろその方が増村監督らしさはもっと出たのではと思ってしまうし、小川真由美には悪いのだが、やっぱりこのヒロイン役は増村作品の顔である若尾文子の方が合ってるかなと自分も思う。(2023年5月13日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2005-07-09 14:11:41)
1262.  ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密<TVM> 《ネタバレ》 
今回はモロッコを舞台にしているが、ルパンがヒロインであるララと砂漠をラクダに乗って移動するシーンは絵柄もよく、印象的だったし、流砂での二人のやりとりも良かった。女性キャラクターの露出シーンが多いのも、子供に媚びず、あくまで大人向けのアニメを目指しているようで、今回、テレビスペシャルのシリーズの監督では今のところ唯一脚本にも参加している杉井ギサブロー監督はファースト以前のアニメ化企画段階に参加していたとあっていつものテレビスペシャルとは傾向の違う作風も納得。でも、全体的なストーリーとしては物足りない部分も多いのはいつものテレビスペシャルと同じ感じなのである意味安心。五右衛門と同門のオカマの殺し屋である貞千代を野沢那智が演じているが、やっぱり最初にアニメでこの人の名前を見たのがハイグレ魔王だったせいか、洋画の吹き替えではブルース・ウィリスやアル・パチーノのイメージがあるのに対して、アニメだとこういう役がよく似合うイメージで、この役もよくハマっている。ルパンの声がクリカンに代わって間もない頃の作品のためか、ルパンが物まねをするシーンが多いのも、シリーズ的には少し違和感があるものの、まだクリカンもスタッフも試行錯誤の中でクリカンらしいルパン像を作っていこうというのがよく見えて興味深い。昔リアルタイムで見た時はララを演じる久川綾が歌う主題歌をバックにララが踊るエンドロールがものすごく印象に残ったのだが、やはり今見ても今回はこの部分がいちばん印象に残る。(2018年11月8日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-07-07 00:58:41)
1263.  ルパン三世 アルカトラズ・コネクション<TVM> 《ネタバレ》 
アルカトラズ刑務所を舞台にしているのは山田康雄、小林清志、納谷悟朗のレギュラー三人がテレビ放送版の吹き替えを担当した「アルカトラズからの脱出」へのオマージュのつもりかもしれないが、それにしてはいつも通りの適当で強引な展開であまり面白いとは言えない。銭形の相棒が実は敵組織のボスであるというのも定番すぎる気がする。その相棒の声は石田太郎が演じていて、「カリオストロの城」の伯爵を思い浮かべてしまいそうになるのだが、正体を隠しているときのデザインがコロンボを模していて、石田太郎の演技もコロンボを意識したものになっているのが、石田コロンボをすべて見た今になって見ると最初にオンタイムで見た時よりもこのキャスティングに笑えるし、この役柄でのクリカンのルパンとの共演は互いに故人から代表的な役を引き継いだ二代目ということもあってか、妙な感慨深さを感じる部分もある。(2017年7月27日更新)
[DVD(邦画)] 5点(2005-07-07 00:43:42)
1264.  男はつらいよ 寅次郎純情詩集 《ネタバレ》 
18作目。今回は京マチ子と檀ふみ演じる母娘が登場し、マドンナが二人いるという状態。(劇中、寅さんがどっちに惚れたか町中で話題になっているという社長のセリフがある。)だが、話としてはきわめて地味で、京マチ子演じるマドンナは後半病気のため死んでしまうので、ラスト付近はかなり湿っぽくなっているように思う。このあとシリーズとしてもしばらくの間、つまらない作品が多くなったような気がする。
[地上波(邦画)] 5点(2005-07-02 15:42:25)
1265.  男はつらいよ 寅次郎忘れな草 《ネタバレ》 
浅丘ルリ子演じる寅さんといちばん相性のいいマドンナ リリーが初登場するシリーズ11作目。北海道の港で出会うシーンから二人はかなりいい雰囲気で、リリーの登場する最初の作品であるこの作品から既に寅さんのベストマドンナはリリーだと感じさせてくれる。でも、この映画のラスト、なぜリリーは寿司屋(演じるのは「ウルトラマン」のアラシ隊員や「ウルトラセブン」のフルハシ隊員で知られる毒蝮三太夫)と結婚したのだろう。もっと余韻に浸れるような別な終わり方のほうが良かったのではないかと思う。
[地上波(邦画)] 7点(2005-07-02 00:31:33)
1266.  男はつらいよ 葛飾立志篇 《ネタバレ》 
最初に出てきた桜田淳子がマドンナなのかと思ったら、そうではなく樫山文枝が真のマドンナ。寅さんが勉学に目覚めるという内容なんだが、頭のいい人はメガネをかけているみたいなことを聞いてメガネをかけてみたりする寅さんが笑える。(ちょっとこの辺、うろ覚えかも。)今回の恋敵は小林桂樹演じる大学教授 田所(「日本沈没」とは関係ありません。念のため。)。結局最後は二人ともふられてしまい、最後二人して歩いてる姿が印象的だった。
[地上波(邦画)] 6点(2005-07-02 00:06:31)
1267.  阿部一族(1993)<TVM> 《ネタバレ》 
殉死というのは今現代に考えるとちょっと異様さを感じる風習のように思うのだが、深作欣二監督はそういう武士の忠義と、それに対する社会勢力とを対比させながら重厚さと格調の高さをもって描いていて、2時間ドラマのテレビ時代劇とは思えない劇場公開映画のようなクオリティの高さがあり、とても見ごたえのある時代劇に仕上げている。後半は阿部一族が藩に抵抗していく様が描かれていて、小林正樹監督の「上意討ち 拝領妻始末」を思い出すが、実際にもこういう事件はあったのだろうと思わずにはいられない。この事件は双方に多数の死者を出す悲劇になるのだが、すべてが終わった後になにか空しさを感じさせるラストになっているのも良かった。深作監督らしい激しいシーンはテレビ作品ゆえかいつもより控えめなのだが、クライマックスの阿部一族と藩の討手の戦いのシーンはいかにも深作監督らしい激しいアクションが展開されていて、これも見どころ。中でも佐藤浩市と真田広之の決闘シーンはリアルで迫力があり、深作監督の演出もここは力が入っていて、見ごたえもじゅうぶんだ。しかし、このクライマックスはそれまでの重厚な雰囲気と違いすぎて全体としては少々バランスが悪くなってしまった感があるのはやはりちょっと残念だった。でも、深作監督は明らかに映画を意識して本作を手がけているのが見ていてよく分かる作品になっていて、テレビ作品だからと言って侮れるものでは決してない骨太な時代劇としてじゅうぶん傑作といえる作品だと思う。(2014年8月28日更新)
[CS・衛星(邦画)] 7点(2005-06-30 14:30:55)
1268.  ショウタイム
初めて見たエディー・マーフィーの映画はフジテレビ系「ゴールデン洋画劇場」で放送された「星の王子ニューヨークへ行く」。エディーの声を担当していた下條アトムの演技が印象に残り、以後、フジ系で放送されるエディー作品はほとんど見ていた。(フジ系のエディーのFIXが下條アトムだったため。)なので僕もエディー・マーフィーといえば下條アトムの吹き替えの印象が強い一人。でも、最近は山ちゃんが多くなり、ときたま放送される下條版エディーを見ては懐かしがっていた。だからこの映画の吹き替えが下條アトムだと知ったときにはすごく嬉しかった。内容的にもデニーロとのコンビが思ったより新鮮で、いくらかB級映画臭いもののけっこう楽しめた。番組のプロデューサーを演じるレネ・ルッソも懐かしい。吹き替えの良さで点数は少し甘めに。
[ビデオ(吹替)] 7点(2005-06-28 01:50:40)(良:2票)
1269.  学校Ⅱ
前作同様いい映画だと思うけど、実際に養護学校に通ったことのある身からすると教師を美化しすぎのような気がしてやや違和感を感じた。西田敏行演じる教師の娘役が歌手デビュー前の浜崎あゆみだったのは後で知ったのだが、今と違ってけっこうかわいいのに驚く。ところで彼女がこの役に抜擢されたのは「釣りバカ日誌」の主人公 浜崎伝助(西田敏行)に関するネタだったのだろうか?。(いや、それはないな、さすがに。)
[ビデオ(邦画)] 5点(2005-06-27 18:25:16)(良:1票)
1270.  蒲田行進曲 《ネタバレ》 
二十数年ぶりの再見。昔見た時は確かに面白かったんだけど、ちょっと期待しすぎたかなという印象だったのだが、久しぶりに見てみるとこれが以前よりも面白く、いかにも深作欣二監督らしい勢いのある映画になっていて純粋に見ていて楽しい。それに小夏(松坂慶子)、銀ちゃん(風間杜夫)、ヤス(平田満)の主要三人がとても魅力的で、演じる三人もすごくハマっている。銀ちゃんが妊娠した小夏をヤスに押し付けるシーンなんかこちらが考える間もなくテンポよく描かれ、少し戸惑ってしまうのも事実ではあるが、この小夏とヤスが結ばれていく過程がうまく描かれていて面白い。ヤスが身重の小夏のために大部屋俳優としていろんな現場で撮影に臨むシーンはコミカルに描かれていてつい笑ってしまうのだが、同時にきっと実際の大部屋俳優のみなさんもこういう苦労があるのだろうと思えてくる。(深作監督は大部屋俳優をとても気にかける監督だったというのを聞いたことがあるけど、だからこそ本作の監督には打ってつけだったのかもしれない。)もちろん、銀ちゃんも身勝手には見えるが、人間臭い部分をしっかり描いていて、憎めない魅力のある人物になっているのをはじめ、登場人物全員に魅力が感じられ、悪人が一人も出てこないことにも見てて気持ちよさのある映画だ。クライマックスの「新撰組」池田屋事件の撮影シーンは深作監督らしさがもっとも出たところで、劇中劇であることを忘れてしまいそうな迫力があり、目玉のヤスの階段落ちシーンを含めてすごく見ごたえがあった。(ヤスのモデルで本作にも出演している汐路章が階段落ちを演じたという片岡千恵蔵主演の東映映画「新撰組」が見てみたいなあ。)ラストのメタなカーテンコールもけっこう好きだ。でも、じゅうぶん面白い快作なのは間違いないのだが、これは原作からそうなのかもしれないが、やっぱり今見てもこのタイトルの松竹映画で舞台が東映の撮影所というのは少し違和感があり、中身的にも松竹というより東映の映画という気がして、別のタイトルで東映でやっていても良かったのではという疑問は残る。(2024年8月4日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2005-06-26 20:36:31)
1271.  隠し砦の三悪人
面白かったんだけど、見る前の期待が大きすぎたのか「用心棒」や「椿三十郎」ほど印象に残っていない。(でも8点。)C3POとR2D2のモデルがあの百姓二人なのは見る前から知ってたけど、それはおろか主人公たちの位置づけが全部「スター・ウォーズ」の基になってるような気がする。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2005-06-22 22:45:43)
1272.  ビッグ・ウェンズデー
今は全国的に梅雨だけど、僕の住んでる地方は今年も去年に続いて空梅雨で、もう真夏のように太陽がギラギラ輝いて暑い日々が続いている。こんな状況だと涼しい気分になれる映画が見たくなり、コレを見た。正直言ってストーリーはやや退屈に感じた。でも、サーフィンのシーンはすごい迫力で、とくにタイトルにもなっている大波「ビッグ・ウェンズデー」に乗るクライマックスは想像以上に巨大な波とそれに挑戦する主人公たちに感動さえしてしまった。これだけでもこの映画を見て良かったと思えた。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-20 02:03:12)
1273.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 
15年ぶりぐらいに見たが、前半はミステリータッチで、シリーズ1作目ということもあってか、ボンドカーや荒唐無稽の兵器の数々も登場せずリアルなスパイ映画という気がしないでもないが、突っ込みどころが多く、タイトルになっている敵役ドクター・ノオの最期もあっけなさすぎて、全体的に見てB級アクションの域を出ていない作品と感じる。低予算で作られているが、脚本をもうちょっと練ればもう少し面白くなったのではないか。お馴染みのテーマ音楽がやたらとかかりまくるのは1作目の時点で既にシリーズ化を念頭に入れていたからかなあ。(2012年3月27日更新)
[DVD(字幕)] 5点(2005-06-19 01:22:31)
1274.  エイリアン3 《ネタバレ》 
シリーズ第3作。昔初めて見た時はそれなりに面白かった記憶があるも、久しぶりに(1作目、2作目から間をおかずに)見ると、3作目にして1作目のあとに何も考えずに作った出来の悪い2作目のような印象で、かなり物足りない。リプリーがスキンヘッドになり、演じるシガニー・ウィーバーが実際に刈り上げたことが話題になった映画だが、リプリーだけでなく舞台となる刑務所の職員も受刑者もスキンヘッドなためか、1作目のノストロモ号の乗組員や2作目の海兵隊メンバーのような個性があまり感じられないのも残念で、よって登場人物たちに思い入れを抱きづらく、これが大きなマイナスになっていると感じるし、「セブン」などこのあとの作品でブレイクすることになるデビッド・フィンチャー監督のデビュー作だが、これも演出面でリドリー・スコットやジェームズ・キャメロンのような個性が感じられず、あくまでも後の巨匠のデビュー作以上のものは感じられない。(プロデューサーも兼任していたシガニー・ウィーバーと折り合いが悪く、映画はこれ一本で辞めようと思ってたとか。)やはりこのシリーズはある程度映画で実績のある監督が手掛けたほうが良いのかもしれない。企画は二転三転したらしく、当初のプロットではヒックス(マイケル・ビーン)を主役にする案もあったというが、そっちのほうが見たかったかも。(本作冒頭でヒックスとニュートが死ぬ設定はちょっとショック。)ラストのリプリーの死は確かに衝撃的ではあるのだが、本作は最初からこのラストありきで進んでいたような気もする。(2022年5月28日更新)
[DVD(吹替)] 5点(2005-06-18 10:57:34)
1275.  男はつらいよ 寅次郎恋やつれ
実はシリーズ中でもあまり印象に残ってない作品の一つなんだけど、とらやで歌子(吉永小百合)が父親(宮口精二)と和解するクライマックスはけっこう感動的だった。
[地上波(邦画)] 5点(2005-06-18 00:28:27)
1276.  ゼロの焦点(1961) 《ネタバレ》 
先月久しぶりに見た「砂の器」に続いて本作も15年ぶりくらいの再見。(以前も見たのは「砂の器」の後だった。)本作は野村芳太郎監督にとって2作目の松本清張原作映画になるのだが、脚本に「砂の器」と同じ橋本忍と山田洋次監督を起用しており、「砂の器」を見た後だとどうしても期待してしまう部分があり、以前に見た時はその期待が大きすぎたのか、イマイチに感じたのをよく覚えている。それを今回はそういう期待を抱かずに見た。主要人物となる女性三人の人間ドラマは魅力的だし、本作でも印象に残る海の美しさはやはり野村監督らしいと思うし、三人を演じる久我美子、高千穂ひづる、有馬稲子の演技もそれぞれ良いし、白黒の映像も良い雰囲気を醸し出しているものの、脚本的にはあらすじを追っているだけというような印象があり、ややダイジェスト的になっていてドラマとして深みが感じられず物足りない。展開もスピーディーで、もっとじっくりとドラマを描いてほしかったところ。クライマックスの断崖での推理シーンは今では同じシチュエーションが2時間ドラマでもおなじみになっていて、本作がその先駆けというのは有名な話だが、けっこう歴史的なことだと思う。(テレビドラマではなく映画が先駆というのが意外な気もするが。)この推理シーンはさすがに緊迫感もあり、引き込まれる部分でもあるのだが、少し間延びしてしまった感もなくはなかった。事件の発端となる禎子(久我美子)の夫である憲一(南原宏治)の行動にもいささか納得しかねる部分があり、ここの部分をもっとしっかりと描かなければいけなかったのではないだろうか。また、「砂の器」同様に暗い過去を持つ犯人だが、彼女を通して元パンパン(米兵相手の売春婦)だった女性の悲劇も描きたかったようで、むしろそれが本作のテーマでもあると思うのだが、やはりこれらのドラマを丁寧に描くにはとても95分では足りずにあとせめて一時間くらいは必要だったと思う。やっぱり今見ても全体的な印象は薄く、物足りなさの残る映画だったが、それでも以前見た時よりは楽しめたし、けっしてつまらない映画でもないと思う。田沼久子を演じる有馬稲子は明るい顔立ちをしているが、「東京暮色」しかりこういう悲劇的な役柄が意外に合っているような気がする。犬童一心監督版も見てみよう。(2018年9月15日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-06-18 00:03:56)
1277.  地球防衛軍 《ネタバレ》 
小学生の頃にモゲラ目当てで見た。「海底軍艦」のマンダのようにモゲラの出番は少ないのかと思っていたが、わりと最初のほうに登場したので安心したらすぐにやられてしまったのにガッカリ。それでも一緒に見た「宇宙怪獣ガメラ」に比べると当然ながらかなり楽しめた記憶がある。
[ビデオ(邦画)] 7点(2005-06-16 22:44:23)
1278.  GO(2001・行定勲監督作品) 《ネタバレ》 
昔話題になっていた当時に見た時はイマイチに感じた映画だが、今見るとそこまで面白くない映画という感じはしなかった。「これは僕の恋愛に関する物語だ。」と主人公・杉原(窪塚洋介)のモノローグが三回ほど入るが、実際は在日の主人公青年のアイデンティティーに関する物語で、そのテーマをシリアスになりすぎず、癖のある笑いの中にオブラートに包みながら、しかし社会派映画としての真面目さも忘れないというクドカンの脚本はうまく、行定勲監督の演出もそれにうまくハマっていて重くなりがちなテーマを軽快な娯楽映画として描くことに成功している。クドカンらしさが出たのは民族学校のシーンで、校内で日本語を使ったことを責める教師(塩見三省)と元秀(新井浩文)の激しい応酬は本来ならこちらもちょっと萎縮をしてしまうようなシーンなのに、元秀が使った日本語の内容に思わず笑いをこらえることができなかった。それに本筋と無関係な平田満を使った小ネタもいかにもクドカンといったところ。杉原が自分のことを桜井(柴咲コウ)に告白し、拒絶されて別れた後の巡査(萩原聖人)との会話も救いがあってなんか良い。しかし、今見ると在日に対する差別意識の描き方に古さを感じてしまい、今ならこういう描き方はしないだろうなと思った。杉原の昔からの友人(細山田隆人)が殺されてしまう展開は、描写は軽めなのだが、切なさがちゃんと描かれているのがいい。桜井が杉原を受け入れるラストはこの手のテーマを描いた映画としては後味が良く、ちょっと感動的でもあるのだが、桜井がなぜに杉原を受け入れるに至ったかをちゃんと描いてほしかった気がする。出演者ではやはり杉原の両親を演じる大竹しのぶと山崎努(かなり歳の離れた夫婦だなぁ。)の強烈なコンビぶりがすごく印象に残る。(2017年9月28日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-06-14 21:54:43)
1279.  海底軍艦 《ネタバレ》 
小学生の頃、マンダ目当てに見たが、出てきてすぐに凍ってしまい、あまり活躍しなかったのが残念。ストーリーも戦争とか絡んで小学生(当時の自分が頭悪かっただけかもしれんけど。)が見るにはちょっと難しかった。でも轟天号はやっぱカッコよかった。
[ビデオ(邦画)] 6点(2005-06-09 16:45:01)
1280.  ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣 《ネタバレ》 
小学生の頃に見た怪獣映画の1本。怪獣図鑑などで3匹の怪獣が三つ巴の対決をしている写真が掲載されており、本編でもそれを期待したが、なくて残念だった。出来の方も50年代後半から60年代前半の東宝特撮映画と比べてあまりよくはないが、まあ楽しめないことはない。
[ビデオ(邦画)] 5点(2005-06-09 14:47:03)
000.00%
1100.66%
230.20%
3463.04%
4473.11%
532521.51%
635123.23%
735323.36%
828218.66%
9583.84%
10362.38%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS