1261. 合衆国壊滅/M(マグニチュード)10.5<TVM>
少し前にTVの自然災害特番で資料映像として使われていましたね。作品名から考えて、いかにもB級作品!って思ってましたけど、その映像の迫力から一度観てみたいと思っていた作品です。 で、実際に観てみると、これがなかなかどうしてB級などと侮れない!この手の内容ですからツッコミどころは多々ありますが、全体を通じて迫力ある映像がふんだんに使われていて、スピード感もあります。キャスティングも渋くまとめてますね。パニック大作として十分に楽しめます。無理やり強引な展開も、ハリウッドの大作に比べれば許される範囲かも。 ただし、お約束のように盛り込まれている人間模様は省略可能とも思えますし、TVMだからといってハンディカメラと目まぐるしいカメラワークは観ていて疲れ過ぎます。もう少し脚本と演出を練り込めば、もっと良い作品になっていたと思うんだけどなぁ~。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-14 00:40:37) |
1262. ゴースト・ボイス
ストーリー自体は結構面白いんですけどね、なんともチープ。全編VTRなのと、失礼かもしれませんけど出演者が揃って素人っぽいのもその原因かと。「ゴースト」が感動モノなのに対し、こっちは謎解きが中心をなしてます。そこんとこは面白いと思うんだけどなぁ。もう少し深みのある演出で、登場人物の心の奥を描けていれば「え?これって心理劇?」みたいな感じで、より謎めいた雰囲気を出せたんじゃないでしょうか。あと一息のところで化け損ねてしまったゴーストでした。 [DVD(字幕)] 4点(2006-03-06 01:22:30) |
1263. 1.0【ワン・ポイント・オー】
シンプルなストーリーながら、良く考えられた展開と独創的な表現で、観るものを惹き込みますね。好き嫌いはあるかも知れませんが、近未来SFの秀作と言えます。まぁ、突っ込みどころは多々ありますけれど、近年のB級作品群に比べれば出色の出来栄え。強いて言うなら、あまりエンディングを謎めかさない方が良かったのでは?それにしても、近未来を描いた作品は、妙に不潔感があるものが多いと思いませんか? [DVD(字幕)] 7点(2006-02-21 21:08:52) |
1264. サイレン FORBIDDEN SIREN
こりゃ~ないよね。新ジャンル「脱力系ホラー」って感じですね。こっちの有名作品のアイディアとあっちの人気作品のアイディアと、なんやかんや拾い集めて焼き直した感じ。前フリ、意味なし。独創性、欠け過ぎ。オマケにミスキャスト。ヒロインは滑舌悪いし、演技が平坦だし、森本さんはイマイチ迫力ないし… まぁ、ストーリー的にも、この手の作品が好きで見まくってる人ならば、最初の30分で全てお見通しかな?ラストシーンもまるっきりお約束。10年前なら、かなり高評価できたのになぁ… でも、やっぱ破綻し過ぎてるか? 頑張れJホラー、これを踏み台にもっとハイレベルな恐怖を創作してくださいっ! [映画館(字幕)] 2点(2006-02-20 23:49:00) |
1265. THE KISEI 寄生
全編を通して雰囲気は悪くないんですけどね~、何にせよストーリーに新鮮味がない。突っ込みどころは大いにあるし、謎も途中で判っちゃうし、なんたって恐くない。やっぱホラーは恐くなくっちゃね。イ・ウンジュの可愛さに免じてオマケの4点献上。ちなみに、ラストシーンはちょっと意味深。そこから想像を膨らませると、もっと違う展開も出来たんじゃないかなぁ? [DVD(字幕)] 4点(2006-02-20 23:18:07) |
1266. 0:34 レイジ 34 フン
《ネタバレ》 なんとも中途半端。ゴシック系でもなければスプラッター系にもなりきれていない。不条理系でもない。ただ淡々と進んでいく物語。「CUBE」のような世界を期待して観たのがそもそもの間違いだったと、自分を責めるしかない? ツッコミどころ満載のストーリーは、いくら短い作品と言えども省略し過ぎ。モンスターの誕生の秘密、即ち物語の核心部分が殆ど描かれていない。原作や下話が有名だったり、TVドラマとの連携があるのならばともかく、これじゃ解らん人には全く解らない。私なりの解釈では、マッドサイエンティストが愛息を不治の病に奪われ、それを何とか取り戻そうと地下の秘密研究室で日々胎児や新生児を使って実験や手術を繰り返し、やがて自分は死んでしまいモンスターとなった息子だけが生きながらえている、といったところか? いずれにしても、全く共感できないヒロインやら(なんで彼女はこの主演を受けたのかな?)、唐突な残酷描写やら(まるでノルマであるかのように差し込んである)、意味不明な映像表現(たとえば最後の「高圧電流」とか)やら… モンスターそのものは「Xファイル」の「下水男」の焼き直し(「Xファイル」の方がはるかに素晴らしい作品だけど)みたいなもんだし… 観たことをつくづく後悔した作品でした。 あ、作品名について追加。邦題もイマイチだけど、原題はあまりにストレート過ぎ?てか、どういう意味に受け取っていいものやら…?! [DVD(字幕)] 1点(2006-02-20 00:17:44)(良:1票) |
1267. サスペクト・ゼロ
スピード感のある展開で一気に観ることが出来る作品。スピード感がありすぎて、描き込み方が不十分と言えなくもない作品。素材的には好きですね。決して絵空事とも言えないでしょう。サイコものとして観るも、サイキックものとして観るも、見る者の感性次第というところでしょうか。強いて言うなら、主人公と犯人の心理にもう少し突っ込んで欲しかった。あと30分長くてもいいから。それによってもっと評価が上がるのでは?でも、ワタシ的には見事にツボにハマりました。キャスティングも納得。単純に楽しめました。 [DVD(字幕)] 8点(2006-02-15 01:26:45)(良:1票) |
1268. パズラー<TVM>
何故これが「SAW」と比較されるのか…? 何故あのようなDVDのジャケットに…? 何よりも邦題の「パズラー」とは…? 謎は深まるばかり。作品の内容はいたってシンプルなのに。突っ込みどころ満載ですから、是非ひとりでは見ないで皆でわいわい見てください。これを作った人は優しい人なんだろうなぁ…。ちなみに気になっていること。1.原題の邦訳が解らないこと。2.エンドロール(すっごく短い)に「SFX」とあるけれど、一体どこに使われていたのか? [DVD(字幕)] 2点(2006-02-11 09:09:55) |
1269. ハイ・クライムズ
法廷ものとしては弱いんじゃないかなぁ?軍事法廷と一般の法廷との差(って言っても私には良く解らないんだけど)が、前ふりの割りに強調されてないのも消化不良。結審のくだりも説得力ないし。何より最初から全体像が読めてしまう。もっと観客を驚かせて欲しかった。とは言え、キャスティングはいいし、アシュレー熱演だし、駄作と切って捨てるには惜しい… もう少しストーリーを練り込んで欲しかった。もったいない、もったいない。 [地上波(吹替)] 6点(2006-02-06 00:21:01) |
1270. クライシス・オブ・アメリカ
基本的なアイディアはそれほど斬新とも思えませんが、なんと言ってもこれだけのキャスティング、リアルで重厚に仕上がらないわけがありません。少し長尺過ぎる気もしないではありませんが、十分手に汗握る展開となっています。こんな風に見せられてしまうと、なんだか本当に事件や事故はすべて作り上げられたもので、真実は常に闇に葬られてしまっているかのような不安を感じさせられてしまいます。ストーリー上の仕掛けの現実味はともかくとして、ある意味恐い作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-30 00:04:07) |
1271. TAXI NY
リメイクじゃなくってオリジナルストーリーで焼き直して欲しかったなぁ… もともとB級テイスト溢れる作品だっただけに、リメイクは難しかったのでは?主人公をいかにもNYらしく黒人女性(しかも肝っ玉母さん風)に変更したまでは良かったものの、他には特筆すべきアイディアもなく、ダラダラと進んでいくストーリー。スピーディな仕掛けが満載なのに、何故かスピード感がない。ひとことで言えば物足りないんです。原作の痛快さ、ウィットに富んだ掛け合い、そのあたりをもっともっと取り込んで欲しかったですね。そして何より、主演の二人に感情移入できなかったなぁ~。。。 [DVD(字幕)] 4点(2006-01-29 23:45:36) |
1272. ランド・オブ・ザ・デッド
やはり、ゾンビものはその出現の過程が恐ろしい。一体どこから出てくるのか?こいつら何者なんだ?みたいな状況が緊張感があっていい。この作品の世界は、ゾンビの地球征服がひと段落着いた時代。人間の醜さも露呈し尽くされて、状況はまさに世紀末。「マッドマックス」か「北斗の拳」って感じ。しかし、世紀末を扱った作品として見てしまうと、特に斬新さは感じられなかった。 でも、そこは流石ロメロ監督、徹底的に楽しませてくれてます。社会へのメッセージもキチンと込めながら、ただ只管にゾンビ退治。更にはゾンビに集団活動までさせたりして。 製作者が心から楽しんで作り上げた、旧タイプのゾンビ映画への鎮魂歌ですね、これは。 [DVD(字幕)] 8点(2006-01-09 22:13:33) |
1273. エコーズ
単純に恐いだけのホラーではないですね。テーマというかシチュエーション的には類似作はいろいろありますけれど、綺麗に纏まった作品だと思います。ただ、取り付かれたように行動する主人公からは、「未知との遭遇」や「トミー・ノッカーズ」を連想しましたが、この主人公の行動はイマイチ説得力に欠けるというか、これが彼の求める「平凡に終わらない生き方」なのでしょうかね? ともあれ、平和な暮らしやすい街… 実は裏には悪魔が潜んでいる。しかも、凶悪な犯罪を犯しても何食わぬ顔で平然と生活している。亡霊よりも何よりも、それが一番恐ろしいのですね。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-09 20:17:18) |
1274. 宇宙戦争(2005)
原作と旧作に触れてから40年近い時を経て、今再び眼にする「宇宙戦争」。ストーリーは全てわかっている上に、旧作で刷り込まれた映像イメージを抱えたままでの鑑賞。過度の期待はしないようにと、自らに言い聞かせてから観ました。 スピルバーグ、流石ですね。その見事な映像の数々には度肝を抜かれます。いったいどこまで実写で、どこからが特撮?それだけでも十分な見応えですね。難を言うなら、主人公のキャラクター設定がいまひとつかな?私は魅力を感じなかった。でも、おそらくは敢えて主人公を平凡な男にしているんでしょうね。だとしたら、トム・クルーズで正解だったんだろうか?キャラの割りに華がありすぎると言うか… まぁ、古典的なSFですから、現代人の鑑賞眼から見れば、突っ込みの入れどころはいっぱいあるし、フィクションなんだから当たり前だけど偶然やらラッキーに救われ過ぎだし。そもそもSFパニックものが嫌いな人はいくらでも居る訳だし。いろ~んなこと考えて7点献上です。ちょっと辛目かな? [DVD(字幕)] 7点(2006-01-09 15:03:26)(良:1票) |
1275. オースティン・パワーズ ゴールドメンバー
地上波で放映していたのでひさびさに観てしまいました。そう、このシリーズは「観ました」というより「観てしまいました」って感じですね。ついつい惹きこまれてしまうんだな。これ、ツマラン!という人にはいくら説明しても無駄なわけで、当たり前ですけれど「面白いから観る」、「つまらないから観ない」でいいのですよ。「面白い人」には「つまらない」と思う理由が理解できませんし、その逆もまた同様ですからね。ちなみに勿論私は「面白い派」。当然、くだらないし、下品だし、どうしようもないと思いますけど、面白いものは面白い。もし原語でニュアンスやバックグラウンドを含めて100%理解できれば、きっともっと楽しめるだろうと思うとちょっと悔しいところです。ただ、カメオ出演(?)のスターたちに冒頭のツカミを委ねてしまったところが惜しいかなぁ?第二作より少しだけパワーダウンしてしまったような気がします。だから、ちょっと抑えて8点献上。 [地上波(吹替)] 8点(2006-01-07 21:53:50) |
1276. 感染
意図的なのかどうなのか、非常に消化不良な作品。製作者は怨霊系ホラーにしたかったのか化け物系ホラーにしたかったのか、はたまたサイコ系ホラーにしたかったのか…? どう考えても不要と思われる表現も多々見られ、何より観察者が一人に特定されていないことでオチの説得力を自ら下げてしまっている。ただ、全体を支配する不気味さと役者陣の熱演、それが救いとなって駄作にはなっていないと思え、これ以上低い評価もしかねます。リンゴの話を膨らませて、あえてグロイ表現を削ぎ落としていけば、名作の域にも達するのでは?なんとも残念。 [地上波(字幕)] 5点(2006-01-03 15:42:27) |
1277. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 高得点にしてみました。アイディア的には決して新しくはないし、むしろ類似作は数多いでしょう。ただ、素材は同じでも料理の仕方が上手い。更に、役者陣の熱演がそれを支えています。この手のストーリーには矛盾が付きものですが、比較的破綻せずに纏められていますね。ただ、タイムトラベル的(あるいはパラレルワールド的)とストレートに受け取らず、もしかしたら本当は全てが彼の心の中で起きているだけなのだとも思えませんか?その方が矛盾がないような気がします。いずれにしても、思わず引き込まれてしまった佳作です。ちなみに、キャッチコピーのとおりの悲しいハッピーエンドですけれど、DVDの特典映像みたいにしてしまうと興醒め。監督の選択は正解ですね。 [DVD(字幕)] 9点(2006-01-01 02:51:10) |
1278. アセンション 終焉の黙示録
低予算の実験的映像とでも言いましょうか、独特の雰囲気は見る者を選ぶかもしれませんね。宗教的とも言えるし、哲学的とも言えるそのテーマは、重厚で荘厳。ただ、果たしてそれがきちんと伝えられているのかどうか?全体のテンポがあまりに緩く(勿論確信犯的なのでしょうが)、ラストシーンは必要以上に謎めいたものに仕上げられてます。個人的には決して嫌いでない作風ですが、途中でリタイアしてしまう人が多いかも知れませんね。必ずしも同一テーマではありませんが、「2001年」や「惑星ソラリス」を思い浮かべてしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2005-12-27 01:14:38) |
1279. アウトブレイク・エクスプレス
微妙な作品。「新幹線大爆破」「アウトブレイク」「カサンドラ・クロス」… いろんな作品が脳裏を過ぎります。人民解放軍が全面協力というだけあって、内容も「政府は素晴らしい!」「軍は頼れる!」みたいな感じが強く前面に押し出されてますね。よくよく考えるとストーリーの甘さが目立ちますし、時折出て来る独特のギャグにも引いてしまう。面白くないとは言いませんが、ちょっとねぇ~。。。ちなみに、DVDのジャケット、あんなシーンありませんから!(これ、ネタバレというより注意喚起。) [DVD(字幕)] 3点(2005-12-24 02:01:27) |
1280. フォーガットン
ネタ的には好き。でも、このネタを料理するには90分では無理。Xファイルほど長尺化しないまでも、せめて2時間コースにしないと。序盤の導入部分はかなりいい感じで進んでいくだけに残念な仕上がりですね。もっといいアイディア無かったんだろうか?安易に感じてしまうなぁ。。。ジュリアン、折角の熱演なのに。 [DVD(字幕)] 4点(2005-12-17 21:49:53) |