1281. インサイダー
すべて実名だから、けっこうリアリティがありました。タバコ業界って、叩きやすいんですよね。ただ、全体としてはちょっとタルいかな。あと、他の映画ではタバコをバンバン吸っているアル・パチーノが、さすがにこの映画では一本も吸っていませんでした。ガマンしてたんでしょうか。 6点(2004-07-07 13:59:03) |
1282. 天国の約束
地味だし、アル・パチーノは動かないし、時間も短いんだけど、ラストではなぜか一筋の涙がタラーッと……。久しぶりにいい映画を観た気がしました。「ニューシネマパラダイス」や「蝶の舌」にも似てるけど、こっちのほうが「文科省推奨」向きかな。 8点(2004-07-04 16:56:44) |
1283. ナインスゲート
《ネタバレ》 雰囲気はいいよね。J・デップのキャラも好き。でも、オチでがっかり。おそらく万人が途中から薄々気づく結末ですよね。あまりのヒネリのなさに、唖然としてしまいました。そしてもう一つ、最初の殺人の動機と経緯がよくわからん。古本屋の兄ちゃんを殺したのは誰?、何のため? そしてなぜあんな晒し方? 私が見逃しただけかもしれないので、わかる方はご教授くださいませ。 5点(2004-07-04 16:24:59) |
1284. ニューヨーク 最後の日々
甘くも辛くもなく、ただ苦かった。アル・パチーノのお疲れモードが尋常ではない。役作りなのか、それとも本当に疲れていたのか。観てるほうまで疲れてしまいました。まったく派手さのない映画だけど、たまにはこういうのもいいかな。 6点(2004-06-27 15:43:22) |
1285. ウインドトーカーズ
どうしようもない白人礼賛映画かなと思っていたが、そうでもなかった。ケチをつけ出したらキリがないけど、エンタテイメントとしてはこんなもんでしょう。気になるのは村での戦闘シーン。あの子どもたちはどうなったのでしょうか。それにしても、ニコラス・ケイジって、けっこうダイコンなんですね。 7点(2004-06-27 15:32:49) |
1286. ラスト サムライ
《ネタバレ》 あえて言いますが、舞台が日本じゃなかったら、もっとふつうに面白かったかな。日本人のセリフにも、風景にも、明治天皇の“軽さ”にも違和感がありあり。そこそこ勉強はしてたようだけど、このあたりが限界でしょうか。それと、トム・クルーズが最後までのうのうと生き伸びて、しかも小雪も何事もなかったように生活してるあたりに(親族なんだから、何らかの裁きがあって然るべき)、ハリウッド臭を感じました。 5点(2004-05-29 21:53:42) |
1287. トゥルーマン・ショー
斬新な切り口でけっこう面白かったんですが、オーラスですっかり冷めてしまいました。あの視聴者の感情はありえない。なぜ、たかがテレビ番組で、抱き合ったり手を叩いたりして狂喜乱舞するのか。今の視聴者は、テレビをもっと見下していると思います。視聴率を支えているのは、下品な好奇心だけです。もし「トゥルーマン・ショー」を見て視聴者が感動すると考えたとすれば、それは制作者の思い上がり以外の何物でもありません。視聴者全員があの二人の警備員のような態度だったら、私はもう少し高い点数をつけたと思います。 3点(2004-05-29 21:34:27) |
1288. シー・オブ・ラブ
さしたるスリルもミステリーもなし。サスペンスというよりコメディーでした。でも、それなりにおもしろいかな。アル・パチーノのブリーフ姿が、けっこう哀しかった。 6点(2004-05-16 19:56:14)(笑:1票) |
1289. マイノリティ・リポート
まあまあって感じじゃないでしょうか。ストーリーも破綻してそうでしてないし。現実に、予知能力の活用はさておき、個人の認証システムが完成するのは時間の問題でしょう。これがユビキタスのダークサイドだと思います。そこから逃れたければ、目玉をくり抜くしかないのかな。そう思ったら、ちょっと怖い気がしました。 6点(2004-05-16 19:46:45) |
1290. ボウリング・フォー・コロンバイン
ドキュメンタリーとしては地味ですが、この映画には2つのポイントがあると思います。1つは、米社会をカナダや欧州社会と比較した点。米人って、自分たちが世界の中心で、自分たちが常に正しいと思っているフシがありますよね。そうじゃないんだという作者のメッセージにひたすら共感しました。もう1つは、ウォルマートの弾薬販売を中止させた点。ドキュメンタリーはしばしば独りよがりになりがちですが、こうやって実際に行動し、世の中を少しでも変え、その事実を映像として記録した点が、実はこの映画の最大の存在理由ではないでしょうか。 7点(2004-05-15 00:14:13) |
1291. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
ほのぼの感がいい感じ。でも、ちょっとドキドキ感が足りないかな。 バートレット大統領も騙されるのね、と思いながら見ていたのは私だけでしょうか。冒頭のアニメはたしかにいいですね。 6点(2004-05-14 23:53:48) |
1292. リプレイスメント
陳腐なスポ根ものかなと思っていたんですが、意外におもしろい。てんこ盛りの「そんなアホな」と思わせるシーンのおかげで、ありがちなクサさが消えていました。「てるてる家族」に通じるものがあると思うのは、私だけでしょうか。 8点(2004-04-19 16:44:25) |
1293. トータル・フィアーズ
核の爆発以降、「ありえねぇ」の連続。だいたい米ロの緊張なんていう設定自体が古すぎる。今の時代、爆弾騒ぎがあったら、まず疑うのはテロでしょ。それに、こんなお気楽に報復攻撃するなんて……。まあ米国のB級映画なんて、こんなものかな。 5点(2004-04-19 16:36:12) |
1294. スパイ・ゾルゲ
一級の素材、一級の役者を使っていながら、映画としては三流と言わざるを得ません。残念。ツッコミを入れたい部分はだいたい皆さんと同じ。付け加えるなら、ミヤギ、尾崎、ゾルゲにスパイ容疑がかかる過程を、もう少し丁寧に、ドラマチックに見せてほしかった。すべてがのっぺらぼうに進行した印象です。「3時間」は観る側には長いけど、つくり手側にとってはギリギリに切り詰めた結果でしょう。たとえば大河ドラマの尺だったら、さぞかし壮大な叙事詩になっていたことと思います。 3点(2004-03-29 04:04:16) |
1295. カリートの道
健さんを彷彿とさせる、米版ヤクザ映画。やっぱりアル・パチーノはカッコいい。ショーン・ペンのイヤらしさが、それをますます引き立ててくれました。ただ、巨匠にケチをつけるのもナンですが、なぜラストから始まったのでしょうか。「もしかしたらパラダイスに行き着けるかも」と期待しながら観たほうが、もっとおもしろかった気がします。 9点(2004-03-28 03:17:23) |
1296. 蝶の舌
静かな作品だけど、それがいい。両親の“手のひら返し”は誰にも責められません。これが世の中というものでしょう。だからこそ、ラストの少年の大きな瞳が印象的です。U2のアルバム「WAR」のジャケットを想起しました。 8点(2004-03-28 03:01:56) |
1297. リチャードを探して
「リチャード3世」の世界と、映画づくりの舞台裏と、そこにかける役者たちの情熱が垣間見れる作品ですね。なかなか実験的でおもしろい。思わずシェイクスピアの作品を読んでみたくなりました。ついでに言うと、アル・パチーノが素で笑う姿を初めて見た気がします。 8点(2004-03-28 02:38:52) |
1298. 訣別の街
いい話なんだろうけど、イマイチ物足りなかった。政治の暗部を描いているはずなのに、その深さや暗さ、迫力が伝わってこない。第一、“悪役”の面々が弱々しすぎる。もっと“コワッ”と思わせてくれけてもよかったんじゃないかな。同じアル・パチーノで同じようなテーマなら、「ディアボロス」のほうがよかった。ところで、この話って史実なんですか? 5点(2004-03-14 22:53:14) |
1299. セルピコ
まさに日本の警察の現状そのもの。ドラマというより、ドキュメントとして観てしまいました。ただ、映画と日本の警察の最大の違いは、セルピコのような人物がいるか否かでしょう。その意味で暗澹たる気分になりました。 6点(2004-03-14 22:41:26) |
1300. 大統領の陰謀
あらかじめ大雑把なストーリーは理解していたし、米国の新聞社の雰囲気もわかったし、だんだん事件の核心部分に近づいていく雰囲気も伝わってきた。でも、なぜか腑に落ちない。後半から筋を追うのに必死になって、映画を楽しむ気分になれなかったからかな。周辺情報をもっと予習すべきだったと反省したり、こんなややこしい人物相関図をつくるなよ、と逆ギレしたり。 4点(2004-03-03 18:04:52) |