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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1301.  反則王 《ネタバレ》 
ソン・ガンホ若っ! なんだか日本映画によくありそうなネタだなぁ、というか「ゼブラーマン」を思い出したり。だからもうね、韓国映画だから、みたいな違和感は全然ないんですよね。父親と二人暮しの冴えない銀行員が、暴力上司への抵抗から始めたプロレス。彼にとって自分が思いきり出せる場。だけどこれまた日本映画みたいに、ハッキリと娯楽映画としての明快な物語にはならず、もやもやっとした部分があちこちに散りばめてあって、私としてはもう少しハジけて欲しかったな、と思いました。結局のところ、銀行員として日常を生きてゆく、彼の日常は少しだけ変わったのかな?みたいなところに収まってしまって。せめて悪役レスラーとしての彼のメチャクチャさ加減をもっと見せて欲しかったです。クライマックスの試合も、あの後どういう事になったのか、判らずじまいでしたし。あれこれ広げつつ、回収しきってなかったですもんね。物事全てにオチがつく訳じゃない、それが人生、って事かな。同僚が辞める事になる経緯がよく判らなかったんですけど、あれは韓国映画だから判らないのか、銀行についての知識がないから判らないのか・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2006-11-02 00:35:43)
1302.  花嫁はギャングスター 《ネタバレ》 
あれれれ? 花嫁はギャングスター、じゃないじゃん・・・。おーのー。なんか、そういうアクション映画のスターを描いた映画かと思っちゃったじゃないの~。実際は『花嫁はヤクザの組長』でした。ヤクザ話が好きじゃない上に、暴力&不治の病で韓国映画ベタベタワールドかい・・・と冒頭で萎えちゃったんですけど、まあ、結構面白かったです。全体としてはかなり雑で「そりゃないでしょ」って部分が多いんですけど、小ネタで沢山笑わせて貰えたりして。女らしさと苦闘する組長とか、脱げば脱ぐほど強くなる?ヤクザとか。でもあんな冴えないおっちゃんの存在を、まさか最後まで引っ張り続けるとは思いませんでしたよ。てっきり組員のひとりがホントは・・・って流れになるとばっかり思ってました。ちっとも彼女は愛情を見せないままでしたし。結局お姉さんは死んじゃうし、流産しちゃうしで、話挫いてばっかりな展開もちょっとイヤでしたけど、元々はあのお姉さんがいちいちワガママ過ぎですね。でも、ああいう強いオンナはかっこええのう。好きだのう。余談ですが、ダンナの指をアレするシーンで、借りてきたDVDに傷があったらしく、モザイク状のブロックノイズとストップ、スローモーションの嵐になってしまい(そこだけ延々10分くらいかかっちゃって)、映画の意図以上にミョーにヒワイな映像になってしまってギャース! 【追記】外人さんが英字新聞読んでるの見て見出しに「GANGSTER」なるスペルを発見。STARと違うがな~!で辞書で調べてみたら、ギャングの一人、悪漢とありました。なんだ合ってるんじゃん。図らずも自分の浅学さを露呈してしまったレビューでした。へへっ。(←こっそり修正しておけばいいものを)
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-27 01:04:22)
1303.  1980(イチキューハチマル) 《ネタバレ》 
こういう時代ネタモノってのは、どうしても自分語りになってしまいますねぇ。私の場合は世代的に映画の中での蒼井優とほぼ同世代かな。こっちがもうちょっと上だけど。正確に1980年を再現してる訳じゃないけれど(「インベーダー」は80年時点じゃもう殆ど見かけず「ギャラクシアン」から「クレイジークライマー」の時代ですな)、あの頃ボレックスやアリフレックス回してたりしてたんで懐かしさと言うより映画の世界にシンクロするような感覚を味わいました。映研の部室に貼ってあるポスターや置いてあるプログラムのボンクラ具合も共感しちゃうし(「グレート・ハンティング」に「テンタクルズ」って・・・)。しかーし、テクノカットの少年のモノローグで始まりながら、彼の視点はさっさと消え、最後の方で唐突に蒼井優のモノローグになったりするのはイカンです。結局、誰視点の映画なのよ?と。それが象徴しているように、映画は表面的なことばっかり描いていて、いつまで経っても本題に入らないままに終わってしまいます。ともさかりえ、犬山犬子、蒼井優と役者はおいしいんですけどねぇ。残念。軽薄丸出し80年代を象徴するかのような作品ですけど、作品そのものが軽薄じゃ仕方ないですわぁ。でもね、この時代をナマで生きてきた人間としてはそれを完全には否定しきれない、ってゆーか、聖子ちゃんカットの蒼井優は全然アリ!とか思ったり(←アホ)。豆知識。この頃の「ぴあ」は誌面を開くと何故かもの凄くクサかったんだぞぅ(←だからどうした)。
[DVD(邦画)] 6点(2006-10-23 00:50:44)
1304.  天国の本屋~恋火 《ネタバレ》 
花火とピアノの結びつきを、もっと密接にして、お互いがきっちり作用してゆくような展開が欲しかったですねぇ。ラストに花火とピアノとをひとつに持ってゆきたかったがための展開なのでしょうけれど、あれじゃあニワトリとタマゴは同時に生まれました、という状況なワケで。で、元々の天国だの死者だの生きてる間に連れてくだのの設定がかなりぶっ飛びまくり状態で、それを納得させる事は元からムリ、って感じなんですが、だったら下手に天国って世界を説明しちゃう映像を入れない方が良かったんじゃないかな、って思います。外国人は何処?とか、老人少ないとか、そもそも人数少なすぎ、他の人は地獄に堕ちた?とか、見ている間、余計なコトをゴチャゴチャと。ごく限られた空間で部分だけ語って曖昧にしておいた方がよっぽど説得力あります(その分、安っぽくなりますけど)。全体的には少々子供っぽいファンタジーって感じがしないでもなく、若い人向けに作られてるのかな?とも思いましたが、それにしてはちょっとジミ。もう少し大人向けに、抑えるべきところは抑え(前記の天国描写や登場人物多すぎ賑やかすぎ状態なんか)、掘り下げるべきところは掘り下げて(主人公のピアノに対する思いの内面や背負ってきたものなんか)欲しかったかも。うわあ、いかにも松任谷正隆節だあ、って音楽は、でも良かったです。香川照之の三半規管壊れっぱなし、みたいな演技はやり過ぎって気が。
[DVD(邦画)] 6点(2006-10-22 00:47:17)
1305.  夜のピクニック 《ネタバレ》 
これまでで私が歩いた最長距離は半日で山道を21km。どんだけ長いんだ80km。さて、映画は感動してもいいかな?と思うとバカエピソード挿入で感動を挫く、というパターンを延々と繰り返してくれちゃって、それってワザとやってるの?みたいな。回想シーンはともかく、イメージショットはどれも軒並みハズしまくりでさむ~いコトになっちゃってます。ってゆーかさぁ、空想に没頭してつい「やめて!やめて!」ってリアルで叫んじゃう、なんて事、現実にあります? それって相当な電波さんですがな。だからこの映画、立ち位置が不明なんですよね。真っ直ぐな青春映画をやろうとしてるかと思うと、突如おバカ映画ノリが割り込んできてぶち壊しちゃう。若いノリっておバカだったりもしますけど、それを描くにしても、もう少しバランスは必要なんでないかなぁ。延々とただ歩きながら会話する、ってだけの画づらじゃ、映画がもたないと思ってアレコレ入れてるんでしょうけど、逆効果かな。あと、言いたいコト全部セリフで言ってどうすんの、と。「二度と見られない風景」とか「青春してる」とか、いやそれは映像で説明して下さい、って。セリフにされるとキャラに合ってなくてクサさ満開になっちゃう。細かいところをツッコむと正面から撮ってる時と横移動の時とで歩くテンポが全く異なってたり。表情を見せるためにはあんまり速く歩かせられないのかな。でも、だったらオープニング、校庭での移動ショットは無神経にカメラを動かし過ぎですしねぇ。秒間24コマの世界じゃ画像ブレまくり。でも最初から最後まで退屈はせずに見られたので、良しとしますか。それにしても、またお母さんは彼女かとか、今は目覚めてるとか、鉄人はどうした?とか、毎度おなじみ徳井優!とか、もうあれこれ他の映画とキャラ被りまくって、邦画ってのはすっげー世界狭くね?ってしみじみと思いながら映画見てる状態ってどうなんでしょう? 見てる間のキモチが先週見た「いちばんきれいな水」の影響をモロに受けてたりして、それって純粋な映画の感想になりきらないじゃん、って。
[映画館(邦画)] 6点(2006-10-21 17:30:20)
1306.  カンフーハッスル 《ネタバレ》 
「ゴッドファーザー」「コットンクラブ」「ワン・フロム・ザ・ハート」風でコッポラか?みたいなオープニングから、西部劇風ビンボな砦での大逆転劇まではすこぶる快調。でも、チャウ・シンチーは本筋にちぃとも絡んできませんな。メインは砦の大家夫婦、住人達とマフィアとの抗争劇で、シンチーがキャラ的にいらないんじゃない?ってくらいに、あまりに蚊帳の外状態過ぎちゃってイライラしてきます。で、それがクライマックスに来てやっとこさ大爆発!となるんですけど、この構成はどうもよろしくなかったです。何しろ敵の本拠地のカジノでの夫婦と最終達人との勝負こそが本来のクライマックスのような状態で、その後の展開は蛇足感たっぷり。しかも、覚醒したシンチーの圧倒的強さで盛り上げきらなければならないのに、それはとっても大事なハズなのに、シンチーの動きがショボいんですわ。キレもスピードもメリハリもなくて、VFXに助けて貰ってます、って感じが強くて、それ以前のアクションよりも面白くなくなっちゃってます。彼がもっと動ける人だったらば良かったんですけどねぇ。とりあえずパロディとかミュージカルとか色々盛り込んで飽きさせない作りにはなってますけど、もう少しアクションそのものをきっちりたっぷり見せて欲しかったですね。アクションがかなり薄味だったのが残念でした。
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-19 00:22:54)
1307.  インストール
んー、内容についてアレコレと文章を考えたんですけど、結局のところ『とっても判り易い押井守』だけで説明ついちゃうかな。これを求めている層にぴったり適合するならば(なんてったってリアルワールドの上戸彩が演じるんだもの、需要はありますわなぁ)、こういう文法もアリでしょう。タイトル部分のデザイン良。神木くんはどの映画でもかわいらしいやね。
[DVD(邦画)] 6点(2006-10-18 01:00:39)
1308.  東京ゾンビ 《ネタバレ》 
前半が「ゾンビ」「ショーン・オブ・ザ・デッド」で後半が「ランド・オブ・ザ・デッド」に「マッスルヒート」を混ぜたような映画でした。でも原作は「ランド~」よりも先なんですよね。「マッスルヒート」は脚本書いた人が同じなので納得ですが。ゾンビものとしてはゆる~いカンジですね。ゆる~いキモチで見てください、って作りですし。でも、画面の作りそのものまでゆるくなってしまってるのはダメかなぁ。ちょっと今のNGじゃない?みたいな映像が結構あって。ゆる~い気分を与えるのに、現場までユルくなっちゃダメなんでないの?と。アフロ浅野とハゲ哀川コンビが楽しくて、だから前半は楽しめましたが、後半に入るといかんせん「マッスルヒート」のイタさと同じだなぁ、と。それに、非常識が常識な世界の物語なので、何が起こってもバカ映画モードな心は動きゃしませんし。むしろシリアスになられると違和感、みたいな感じで。それにしても、思い込み哀川の伏線が最後にあんな風に生きてくるとは思いませんでした。ああいうバカさでもっと全編が彩られてたら最高だったんですけどね。
[DVD(邦画)] 6点(2006-10-13 23:43:43)(良:1票)
1309.  アイス・エイジ2 《ネタバレ》 
前作とキャラクターの土台は同じでも、格段にCG技術が進歩して大々的に衣替えした、って感じでしたねぇ。前作は毛の表現が板を貼り付けた状態でしたが、今回はちゃんとフサフサしてます。自然の表現も、ぺかぺかした板の組み合わせから、ちゃんと自然の造形をきっちり表現するようになって。氷や水の表現は美しいし、動物の動作が種類やサイズによって様々なバリエーションで表現されてて。ただ、絵としては綺麗になりましたが、話として良くなったという訳ではないですねぇ。前作は滅びゆく動物の儚い命の灯、みたいな感じが背景にあったのですが、今回は地球温暖化という今日的テーマを持ちつつも、みんなで頑張って生き延びましょう、っていうワリと類型的な物語になってて。今回は人間が登場せず、動物だけで物語が展開するので閉じた世界のファンタジーという感じですし、洪水による絶滅の危機も事態が収拾する形でハッピーエンド。温暖化を持ってきた事の意味はあんまり感じない物語になっていました。もう少し深刻な側面を描いてくれても良かったかな。でも、相変わらず「ヤツ」が楽しませてくれたからイイや。
[DVD(吹替)] 6点(2006-10-11 01:06:47)
1310.  花田少年史 幽霊と秘密のトンネル 《ネタバレ》 
地方の港町を舞台にした少年と幽霊のファンタジー、一路の悪ガキ具合と家族とのドタバタ状態や、幽霊をめぐるちょっといいハナシと、途中まではとっても良かったんですけどねぇ。原作やアニメのノリを知っている身には、父ちゃん母ちゃんがなんであそこまで絡んでくるんだろ?っていうのが不思議だったんですが、後半になるとそこがとっても大きくなってゆく、と。具体的な悪の存在を設定したために、その設定に物語が振り回され、本来もっと余韻をもって描かれる筈のエピソードが軽くなってしまい、クライマックスは「花田少年史」から遠く離れて「ドラゴンボールZ」か「サイキックフォース」の映画化か、はたまた「さくや妖怪伝2」か?ってノリになってしまって、情感かなりぶち壊し気味。娯楽映画として必要な要素だとでもいうのでしょうか? 聖子のエピソードはあまりに重すぎ暗すぎて、不快ですらありますし。あと、時代考証はちゃんとしておいて欲しいですねぇ。渋谷のQ-FRONTが存在している時点で出会った父ちゃん母ちゃん、それじゃ舞台は徳子の年齢を考えたら西暦2013年以降になっちゃいますが。前半の運動会まではめちゃくちゃ泣ける良い映画9点、それ以降は3点(西村雅彦の超無理矢理若作りには笑いましたが)、間を取って6点というところでしょうか。
[映画館(邦画)] 6点(2006-09-26 00:24:17)
1311.  機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者
1st世代な私は「Z」って元々印象悪いと言うか薄いシロモノでした。当時アニメオタクだった私は業界の事情通の知り合いから「ガンダム」の新作が出る、っていうのを早くから聞いていてずっと楽しみにしていたのですが、いざ放送が始まってみると違和感だらけで最初の数話で脱落、あとは見たり見なかったり、みたいな状態で、だから物語の背景も人物関係も(ついでにMSのデザインや名前も)あんまり頭の中にないままでした。そして今更テレビの再編集モノで映画作るって聞いた時には「そりゃないでしょうよ」と。あの時代だからこそ通用した商売で、今の、質が求められる時代に再編集モノって「何考えてんのよ?」みたいな。で、DVDレンタルまで待って見た結果。再編集モノ特有のシーンの始まりと終わりの唐突さ、どんどん流れていって咀嚼のスキを与えない感じ、新作カットと旧カットとの整合性のなさ、旧カットの作画レベルのどうにもならない質の低さ、物語の判らなさはやっぱりって感じ。エウーゴとティターンズってのは連邦やジオンからどうなってそうなったの?ってのも結局ハッキリとは判らず。御大の映画ってモノを見せる力のなさはなーんも進歩してないねぇ、とは思いましたが、でも、あんまり細かいトコは知らなかったがゆえに、そこそこ楽しめてしまいました。ああ、やっぱり「ガンダム」だねぇ、という「ガンダム魂」みたいなのはしっかり感じられて(少なくとも「SEED」とかよりはね)、なんとなくノスタルジックな気分になったりして。だからこの点数は、あくまでガンダムであった、という事についてのみ、って感じかな。でも今も相変わらず16ミリのブローアップ、ってのはキツいですねぇ。1コマずつデジタルスキャンしてクリーンナップしてからフィルムに焼くくらいの事、できないのかなぁ?
[DVD(邦画)] 6点(2006-09-20 00:47:18)
1312.  メゾン・ド・ヒミコ
柴咲コウはやっぱり不機嫌だったり怒ってたり恨んだりしてる時の方がイイなぁ。彼女の、ほとんど全編笑ってないぶす~っとした顔が印象に残る映画でした。で、内容はと言うと、ゲイってものの捉え方が類型的過ぎてしまって、あんまり深みが出てなかったかな。お爺ちゃん達がゲイとして生きてきました、って人生模様があんまり見えてこなくて、オカマ演じてます、って程度にしか見えなくて、洋モノの「Mr.レディMr.マダム」とか「バードケージ」みたいな、本当にそういう生き方をしてきた人なんだなぁ、って思わせてしまう存在感がないところが軽い印象になっちゃってます。彼等(彼女達)に対する風当たりについてもあまりにありきたりですしね。あと、バカくさいノリと真面目なノリとがグチャグチャしてヘンな状態になってるのがどうもねぇ。もっときっぱりバカくさくても、いい映画にする事はできたと思うのですが、多分この監督さんはそういうノリが上手くないのではないかと。バカくさいシーンが浮きまくってしまってますからねぇ。クラブ、って言うかディスコのシーンが野暮ったくて撮り方が下手くそなのは邦画の常なので、まあ今更ツッコんでも仕方ないですか。でも、人生最後の楽園を守りたい人達の切ない気持ちは感じました。ああいう生き方も素敵やん、みたいな。いや、オカマとして生きる、ってコトでなくて。あ、いかん、オカマとゲイとはまた別だな。この映画では結構ごっちゃになってましたけど。
[DVD(邦画)] 6点(2006-09-13 01:09:02)
1313.  ファイナル・デッドコースター 《ネタバレ》 
こういう映画、嫌いなのに1、2作目を劇場で見ちゃった以上は、行きがかり上見ない訳にはいかないでしょう、と初日に行ってまいりました(「ホントは好きなクセに」って?まさか)。不慮の事故死カタログ映画第3弾。今回は、1、2作目と直接的な繋がりがないので設定リセット状態、要はもう1作目のバリエーション状態でしかありません。2作目で死の法則の真相に迫ろうとしていたのに、結局今作ではまた毎度のパターンの繰り返し。オープニングのジェットコースター事故の映像は、1作目の飛行機、2作目の高速道路ほどのインパクトはありません。それに今回は進行がサクサクとし過ぎて、登場人物になんの思い入れもないままにどんどんと死体になっていっちゃいます。予知した事に対する周囲の反応なんてのも殆ど描かれないですし、本筋は「ええ?それで一応の終了?」みたいなあっさり加減。今回最大のポイントは今までのエピローグ部分にあたる部分でもう一度どっか~ん!とやってみせるところで、オープニングよりももっとハデになっていますが、ここに予算や上映時間を取られて本編が薄くなったのかなぁ、と考えると、ちょっと複雑な気持ち。でも、1作目が打ち立てたフォーマットによって、保証された面白さはありますね。ちなみに私は12歳の頃、ジェットコースターから落ちそうになった事があって(2人乗りの座席に従兄弟と3人で乗ったら、コーナーで2人の体重がのしかかり、半身外側に飛び出しました。手を離してたら確実に転落)、あの時の恐怖を思い出しましたが、今回は見終わっても何か危険が周囲に潜んでるんじゃないか?って感覚は薄かったですね。慣れちゃったのかな。ところで、今回こそがデッドコースターじゃん!とか、今回ファイナルじゃないらしいじゃん!とか邦題に色々疑問点があるワケですが、配給会社は次回、どんなタイトルにするつもりなんでしょうねぇ?
[映画館(字幕)] 6点(2006-09-09 21:39:09)(良:2票)
1314.  ラフ ROUGH
原作は読んでいませんが、映画としては、普通の日本の青春映画だなぁ、と。って言うか、そこはかとなく漂う前時代的な(それも東宝ブランドな)匂い。何しろ、東宝マークからいきなり加山雄三ですからねぇ。もう「若大将の現代版だと思って下さい!」って宣言してるような感じで。本編見てみて、ああ、もこみちが色黒で、とてもじゃないけど高校生に見えないあたりが若大将ってコトね、なんて妙に納得しちゃったりして。でも、そう考えると青大将にあたる存在はカッコ付け過ぎだぁ。あんまりカッコ付いてなかったりするところが、ちょっとキャスティングに疑問ありなんですけど。多分、原作マンガのエピソードをなるべく盛り込もうとしたのでしょう、次々と色々な事件が起こりますが、どうも慌しくてかえって一本調子。山と谷の連続で散漫もいいところ。それに画面が綺麗に撮れてなくて、水の中から泳ぎを捉える印象的なショットを除いては、ひどく雑な撮り方をしているなぁ、って感じ。急ごしらえでなくて、もう少しじっくり撮れないのかなぁ。1年経過してる大会のシーンが、どう見ても同じ日に撮りました、って状態だったり(小道具くらい変えようよ・・・)、色彩設計なんていうモノは存在しないかのように褪せた色調だったり。それでもそれぞれのキャラクターがどういう結末に向かってゆくのかには興味が湧いたので退屈しないで見ていられました。それに、もこみちのお笑いシーンでは女子中学生グループがミョーに盛り上がり、男子中学生グループは長澤まさみの水着ショットのたびに喜んでおりましたから、まあ、映画としての存在価値はそれなりにあった、って事でしょう。
[映画館(邦画)] 6点(2006-09-04 02:32:36)
1315.  虹をわたる風船 《ネタバレ》 
この映画を語る時に、もう一本の映画を引き合いに出さないワケにはいかないのですが、タイトル出した時点でネタバレになるというジレンマにうーむむと苦悩。えーとつまりこの頃のイタリア映画界は節操がなかったなぁ、と。で、この映画は不幸な可哀想な少年の物語で、最後の最後にああ、なんて可哀想なんでしょう、とピークまで到達する・・・かと思いきや、いきなりサッと避けてみせます。うお?何故そこで盛り上げないで突如ファンタジーになる?って感じなんですが、それは少年に対するせめてもの救いとしての描写、という風に解釈しておきましょう。さあ、来るぞ来るぞ、と思ってたこちら側はスカーッと空振り状態になるカンジではあるのですが・・・。もっとも、名画座でこれを見た当時はまだ映画ファンになりたてな中学生だったワケで、今だったら確実に激しくツッコミ入れてますな。
[映画館(字幕)] 6点(2006-08-26 00:50:16)
1316.  8月のクリスマス(2005) 《ネタバレ》 
【全ネタバレ状態なので、未見の方はくれぐれもご注意下さい】冒頭から主人公は死に向かっている、というのが提示されて、そこから物語が展開してゆくのですが、どうもこれがなかなかに退屈してしまって。リアクションの薄~い主人公に感情移入ができない場合、そのめちゃくちゃゆったりとしたテンポがかなり厳しいモノになってしまいます。たまに登場する主人公の父や妹の心情に心が動いたりするんですけど、あくまでたまに、な登場ですし、ヒロインは最後の手紙までずっと知らない状態ですし。でも、後半、主人公が残される人々に向けて自分のすべき事をひとつひとつ形にしてゆくところはジーンと染みてきました。激しいドラマは殆どなく、死んじゃう、悲しい!っていう映画ではありませんが、じっくりと死を受け入れてゆくことの哀しさが表れています。関めぐみは臨時とは言え、ちょっと教師としては子供っぽ過ぎない?って感じや演技のぎこちなさがありましたが、死を迎えようとしている男の前にひととき咲いた花としては十分に魅力的でした。静かな音楽と落ち着いた画面。生きている間に自分は何ができるのだろう?この世に何を遺せるのだろう?そんなことを真面目に考えるのにはちょうどいい空気の漂う映画だと思います。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-25 00:21:14)
1317.  とらばいゆ
wunderlichさまがご指摘の通り、見ていて「ああ、これは小津映画の世界だなぁ」と思いました。いちいちお好み焼き屋を営む実家に帰るあたりは『早春』かな。元ネタの方はおでん屋でしたが。ご丁寧に「ダンナに持って帰りな」って部分も入ってますし。小津映画との大きな違いと言えば、男側が『お茶漬の味』の佐分利信とは違って広い心と言うよりは気が弱いので耐え忍んでおります、ってカンジなところですか。『お茶漬の味』のレビューで書いたように、登場人物がキャンキャンと価値観を押し付ける状態だったりもするのが現代的だったりもして。でも、時代が変わっても結局のところは同じ場所に落ち着くのですね。カメラが落ち着きなくくるくる動くのがちょっと煩わしく、でも、最初の方で3人対1人を交互にパンして瀬戸朝香が芋けんぴをがしがし食べながら「ケッ!」と言うあたりはイイ感じ。大笑いではないけれど、くすっと笑えるようなエピソードが並んでいるのが楽しく、ただ、登場人物全てに画面で見えている以上の奥行きはまるっきり感じられないって点では、まあ軽い映画ではありました。将棋が姉妹にとってどれだけ大切なものなのか、セリフで伝わってくるもの以上の大きさは感じられなかったのが残念。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-24 00:37:10)
1318.  真夜中の弥次さん喜多さん 《ネタバレ》 
ちぇ。なんだかこの映画の目指した方向と私の思考はどうやら全くの逆ベクトルらしいや。だって前半最高なんですよ。もうどんだけ楽しいんだ!10点!!みたいな。「花のピュンピュン丸」や「ヤッターマン」見てたらごくフツーじゃないですか、この世界(やっぱ書く事が古いな・・・)。江戸時代がああなってるのを、ごく当たり前に受け入れちゃってて。長瀬のバカ演技最高だしね。ああいうふっ切れたハイテンション演技っていいなぁ。でも、リアルをマジに語りだしてからの後半は拷問のように苦痛。個々に異なるモノに答えを求めたって仕方ないじゃん、それよりもっと踊ってよ、とスチャラカ主義な私としては説明的になってしまう後半に不満ぶーぶー。理路整然と説明された不条理なんて退屈過ぎです。全ての生命は荒川良々に帰結するのだ、というイヤさ加減は笑っちゃいましたけど。夢のようなお伊勢さまに辿り着いて完結、ってな状態を望む私には、全くこの映画の主張は無力だったりするんでないの?と思ったり。映画ってどうひっくり返ったって現実でなくて光と影と音の幻だもの。その中でリアルを求めて足掻いているのは、どうも居心地悪いですわなぁ。それも計算のうちなんでしょうけどね。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-22 10:19:57)
1319.  ぷりてぃ・ウーマン 《ネタバレ》 
「がんばれ!ベアーズ」フォーマットの映画おばあちゃん版。このスタイル、最近の邦画に多いですねぇ。おばあちゃん達がひとつになってお芝居の上演に漕ぎつける物語。「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」と違って『若いっていいね』って状態じゃありませんから、考えさせられる問題も当然描かれてゆきますが、切実に高齢化社会を描くと言うよりは老後の生き方に対して前向き、みたいな感じですね。おばあちゃん達がなんとか芝居を作り上げてゆく物語の中に、西田尚美の挫折からの再起という要素も加わっているものの、この部分はあまりにベタというか、ありきたりかなぁ。それに、実際に上演される芝居が、あんまりいいモノに思えなかったのはちょっと・・・。脇役、端役で有名人がわんさか登場して、重要な役かと思うと1シーンのみ、みたいなのばっかりで、ちょっと背景がやかましくなっちゃった感もあります。もう少しおばあちゃん達に焦点を絞って、彼女達のこれまでの人生のドラマを見せてくれた方が、もっと深く感動できたんじゃないかな、と思いました。個人的には西田尚美&市川実日子の2ショット、っていうのがご馳走でございました。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-17 01:03:49)
1320.  ハワイ・マレー沖海戦 《ネタバレ》 
真面目に戦争について考える、という気持ちがあったワケではなくて、「円谷英二」「原節子」というキーワードで見た事を告白します。戦意高揚映画なので、映画の出来を良し悪しで採点するのは難しいのですが、中盤まで描かれた海軍航空隊に志願した青年の成長物語が、パールハーバー以降はぱったり何処かへ消えてしまったのは、冷静に見てダメな状態。でも実写と特撮によって描かれる後半は迫力いっぱいで、ああ、これがプロパガンダなんだねぇ、って感じが伝わってきました。一方で前半の物語は今という時代にあっては当時と全く逆の印象を与える世界で(家を出て感情を殺し命令のままにロボットのようになってゆく)、ある種の反戦映画として機能しそうな感じが皮肉です。当時の人が、この部分をどんな思いで見ていたのか考えると複雑。あえて映画は残された家族の感情をハッキリとは描いていないあたりが微妙なニュアンスを醸し出していて、それはまるで原節子の曖昧な笑顔に象徴されるように、愛する家族が死地に向かう事に対する哀しみが無かった訳ではないかな、と。だからこそクライマックスでそれを断ち切るかのように「頑張ってますよ」って形になっているのかもしれませんが。その後この国と国民が受けた激しい痛みを思えば、映画全体が虚しく感じられるのも仕方のない事。問題は、この映画と同じ目的の新しい映画が作られる時代がやってこないか?という事ですね。神を無くしたこの国に、新たな神を創り出そうとしている人々が、もしかしたらいるかも・・・。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-14 01:02:30)(良:2票)
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