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コメント数 1682
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1301.  バーニング・ムーン 《ネタバレ》 
いわゆるドイツ三大鬼畜監督の中でオラフ・イッテンバッハは、映画製作者としての技量がシュナース程にポンコツではなく、頭の中身もブットゲライト程に逝っちゃってるという訳でもないため、その作品は他2人に比べれば幾分鑑賞し易いかと思う。後にはハリウッドでも数作を監督することになる彼の作品は、あくまで娯楽として楽しめる範疇にはちゃんと入っているグロなのだ(もちろん色々な意味で、本当に娯楽として楽しめるかどうかは別の問題ではあるのだが)。  彼のデビュー作とされる今作(ビデオ作品だが)、内容としては、妹の寝物語としてボンクラ兄が恐怖ばなしを語るというダサいオムニバス形式といい(そもそも言葉で伝わる内容じゃねーじゃんか)、話自体の内容の無さといい、全体的な演出の陳腐さといい(特にアクションシーンが、相手に怪我をさせない様に&備品を壊さない様に慎重に慎重にやっているのが丸分かりで、非常にヌルい)、基本、血糊過多のみが見所なスプラッタを含めて、観るべきモノは殆ど無い。  しかし今作、本国ドイツでは当然の如く発禁処分を喰らっている。理由は明確で、残り15分を切った所から、そこまでヌルーく撮って余らせた予算を全てツギ込んだかの様な惨たらしさMAXの大残虐絵巻が繰り広げられるのだ(そして案の定、このシーンはそこまでの話とは碌に繋がってもいない、という)。この10分間だけには、グロ映画マニア的にある程度の観る価値が(いま現在においても)あるかなあ、と思う。  まずは1シーンだけでもなにか「突き抜けた」ものを、はB級ホラー映画の鉄則である。今作にはその成功例としても、ある種の観る価値があるのかも知れない。
[DVD(字幕)] 5点(2020-05-10 20:11:06)
1302.  沈黙の達人 《ネタバレ》 
セガールが仕事を選ばない故、極端に当り外れの大きい近年の『沈黙』シリーズ(外れと大外れしかないじゃんか、とか言ってはいけません)、今作は間違い無くアタリである。とは言え、ごく終盤までかなりモタモタした展開運びや(脚本もセガールなのだから、無理を言ってはいけません)、よく見ると大したことはやっておらず共演のルイス・ファンと比べると雲泥の差なセガールのアクション(セガールは70近いのだから、無茶を言ってはいけません)等、文句の付け所が無いとは言わない。しかし、地味にセンスの良いスタイリッシュな映像面の工夫とチョコチョコ入り続ける小アクションのおかげで、ギリギリ退屈し切っちゃわない程度には観てゆける、とも言えるし、ラスト10分は率直にまあまあ出来が良い(セガールも最後はしっかり格好良くキメてくれるし)。エンドロールではセガールが歌まで披露してくれるサービス満点ぶりには、確実に(このシリーズとしては)満足できるだろう。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-05-07 18:59:38)
1303.  コンスタンティン 《ネタバレ》 
ジョンの話、アンジェラ(イザベル)の話、悪魔の企て&「運命の槍」の話、と、複数のストーリーがそれぞれ謎を含んで展開してゆくが、やや説明不足で(登場人物自体もかなり多い割に)かつ盛り上がるポイントをイマイチ欠くため、終盤まであまりテンションがハイになってゆかない。世界観・設定面も、実は奥行きは無くもないのだろうが、やはり突っ込んだ説明・展開は不足しており、総じてちょっと浅い仕上りになっているかという印象。ただ、クライマックスでは色々とまずまず整理されるので、モヤモヤ感までは残らない(とは言え、肝心の真相というのも引っ張った割には平凡かなあと感じるが)。  がしかし、ダークでスタイリッシュな映像表現の出来はまずまずだし(地獄の風景なんかは結構好み)、ジョン、サタン、ガブリエル(+アンジェラも)の演技もそこそこだと感じるし、そして前述のとおり、深みは出せていないが最低限のポイントは掬い上げた上で2時間できっちり整理したなという話の内容の出来も好意的に捉えたとして(良いか悪いかで言ったら)個人的には出来は良い方かと思う。特にキアヌがとても良い雰囲気だったので、おまけの1点アップ。  一つだけ、ガブリエル(+オーラスのチャズもだが)のコスチュームだけは率直にダサいと思う(サタンが白スーツなんだから、天使だってあんな如何にもな格好じゃなくていいと思うのだけど)。つくづく神って、センス無いよね。
[DVD(字幕)] 7点(2020-05-06 21:58:19)
1304.  ポール・ヴァーホーヴェン/トリック 《ネタバレ》 
ドキュメンタリ部分は、監督がとにかくよく喋ること!まあ映画監督ってのはノンビリした人じゃ務まらないかなとは思うが。  で、本編。肝心カナメの脚本の方は、全然普通に悪くない出来に仕上がっている。が、あまりに小綺麗に整い過ぎており、奇抜な製作方法をとったことの妙味は少ない。あと、少しギュギュっと纏まりが良過ぎるのもやや微妙(元々このサイズにすることに決まってたのかも知れないが、普通に90分映画にしてもう少し遊びを入れても良かったかと)。そもそも、ヴァーホーヴェンらしさというものもそこまでハッキリとは見当たらない(百歩譲ってメレルの開幕オッパイくらいか)。無茶な残虐展開は検討から外したとは言ってたけど、オランダ人、本気出してくれ。
[DVD(字幕)] 7点(2020-05-06 15:22:29)(良:1票)
1305.  インビジブル(2000) 《ネタバレ》 
透明人間なんて荒唐無稽じゃね?まあ映画だし、そこは許しちゃる。  透明になったからってなんで凶暴になるの?ちょっと説明回り諄いし強引だけど、そうせーへんかったら始まらないやん、許す。  暴れ始めるの遅くない?うーん…CGの出来が良かったから序盤そっちに頼っちゃったのが…もう15分早くアクション展開に入ってればとは思うけど…でも暴れ始めて以降は十分オモロかったし、いんじゃね?  ヴァーホーヴェンが空気読んじゃってます!コレよ。俺の知ってるヴァーホーヴェンは、こんなもんじゃないって。トイレ覗き見のシーンなんて、ヒリ出すトコロを5cmの距離で見つめてるのがヴァーホーヴェンだって。前言撤回、さっきの15分は、エログロに使うべきだったよね。  あとエリザベス・シューは、頭は良いわ機転は効くわ容赦は無いわ美人だわで、後半かなり良かったですね。あとはこっちもエロシーンがチャンとしてればもう完璧なんだけど。
[DVD(字幕)] 6点(2020-05-06 01:02:05)
1306.  スターシップ・トゥルーパーズ 《ネタバレ》 
脳筋、としか言い様が無いSF戦争映画である。マジメにつくってるとも言い難い作風で、要は、戦争なんてやるのは言葉の通じない虫けら以下のバカですぜ!というのがメッセージなのだろう。ただ、例えば『フルメタル・ジャケット』風の前半なんかは部分的にはちゃんとつくってなくもない感じなので、どういうテンションで観たらよいのか少し迷う作品だとも言える(まあ、そこもよく見ると相当に適当な感じではあるので、何も考えずにボーっと半笑いで観る、で問題ないとは思うけど)。  しかし、いくら創作のバカ話とは言え、作中で無残に殺される側にとっては堪ったものではない(こっちだって多少なりとも感情を入れて観てるのだし)。航空支援も無しに敵中に放り込まれ(いい加減な情報のせいで降下中にも散々撃墜されてるし)、案の定、包囲殲滅を喰らった挙句30万人死んじゃいました!(テヘペロ)の顛末には、しばし再生を中断してクールダウンが必要であった(怒るというか、私呆れちゃった)。ヴァーホーヴェン的にはここが最大の笑いドコロなのだろうと思うと、流石にこれには虫唾が走る。  結論、人の生き死にでコメディをやるという作品は、どうにも好きになれません。例えそこに意味のあるメッセージが在ったとしても。
[DVD(字幕)] 5点(2020-05-05 19:10:08)(良:1票)
1307.  ショーガール 《ネタバレ》 
ハダカというのは、それを隠して恥ずかしがるからエロいのだ。誰も彼もが脱ぎまくりな本作、全員揃ってハダカ如きを恥ずかしいなんて思っちゃいない(それは羞恥心が無いサマを「演じて」いるのではなく、本当に馴れっこになってしまっていることを意味する)。ので在るからして、実のトコロはこれが全然エロく感じなかった…というのが正直な感想(ある意味残念)。しかし、だからこそ本作のダンスシーンからは、性欲と切り離されることを強制されてきた「ハダカの美の歴史」を、逆の側から超越した真に純粋な「肉体の美しさ」を感じ取ることが出来るのだと言える。俗悪なモノの中だからこそ、本当の美しさが際立つ、この単純な方法論こそがヴァーホーヴェンの真骨頂である。  それはストーリーの面でも同様で、ただ自分の最悪な状況を打開したい、自分を証明したいと願うだけの前半の持たざるノエミは実に美しく、翻って、一たび手に入れた「虚栄」を守ることに固執し、「もっと多く」を望むために手段を選ばない後半の勝ち誇ったノエミは実に醜い。しかし彼女は、敗北と引き換えにひとつの真理を得て虚ろの都を去ってゆく。それこそが人間の成長であり、これは何とも痛快なグッドエンドじゃないか!と思うのだ。  非常に単純な物語ではあるが、重ねて、これこそがヴァーホーヴェンの真骨頂であり、彼の最高傑作であると私は確信している。
[DVD(字幕)] 9点(2020-05-05 12:20:38)(良:1票)
1308.  氷の微笑 《ネタバレ》 
世紀のクールビューティ、シャロン・ストーンが稀代の毒婦を演じている、ただそれだけの映画。そして、ただそれだけで十分な映画だとも言える。色々とモヤっとしたまま終わらせるというサスペンスとしては禁じ手を犯していることもあり、正直、内容面には観るべきモノはさほど無い。しかし、グレース・ケリーをも彷彿とさせる抜けば玉散る氷の美貌なシャロン姐さんが、ヴァーホーヴェン流の超イヤらしいセックスシーンをこれでもかと熱演することによって醸される品格のある妖艶さは、もはや一つの奇跡である。これは、エレガントさと色っぽさを史上最高レベルで兼備するシャロン姐さんだからこそ成立する映画なのだし、姐さんの年齢的にもこの三十凸凹より上でも下でも恐らくダメで、人類史上このタイミングでしか撮れなかった映画なのではないかと思っている(ヴァーホーヴェンは流石の目の付け所ですね)。  今(2020)であれば、誰なら務まるか?例えば、マーゴット・ロビー(→×色気が安っぽい)、レベッカ・ファーガソン(→×色気が圧倒的に足りない)、ガル・ガドット(→×ちょっとヴァイタリティ過ぎてクールさが足りない)、スカヨハ(→×ちょっと機を逸した感が…)、シャーリーズ・セロン(→×姐さんも10年前なら…)、ジェニファー・ローレンス(→×…ビューティ?)、あとは…  個人的には、アンバー・ハード、レア・セドゥとかなら少しはピンと来るかと……か、無茶を承知でナタリー・ポートマンとか……
[DVD(字幕)] 7点(2020-05-04 21:59:28)
1309.  蜜蜂と遠雷 《ネタバレ》 
架空のピアノコンクールを舞台にしつつも、一重に、演奏場面における厳密なリアリティとその臨場感を映像の中に最大限に引き出しつつ、それを「損なわない」ことに最重点を置いた作風だと言える。言ってしまえば本作はドキュメンタリにより近く、更に言えば「物語」ですらない。それを紡ぐのはギリギリ松坂桃李ぐらいなもんで、あとは森崎ウィンのフルートがどーたらのくだりを除けば、松岡茉優すらも演奏者でなければ殆ど傍観者でしかないという徹底ぶりである。確かに今作、映像は(演奏場面以外も含めて)文句無しに色々と実に素晴らしい出来であった(て褒めてみたら、これ撮影日本人じゃないのですね…)。  しかし、映像に引き出されたそのクオリティの大部分は、もともと音楽演奏が持つ素晴らしさそのものだと言って過言ではない。とどのつまり、本作の感動はコンサートを直に鑑賞したときのそれと全く変わらないのだ。もちろん、音源だけを聴取する場合よりは遥かにリアルな感覚を得られるだろう。しかしそもそも本作には、描くべき物語と表現すべき深遠な音楽観が存在した筈だ。映像作品としての映画に本来求められるのは、映像と音楽、そして物語の調和による世界観・価値観の表出であるべきだと、私は信じて止まない。  映像にせよ音楽にせよ、それぞれの素晴らしさは確実に備えている作品である。特にいちクラシック音楽ファンとして、それを感じ取れることの価値は大いに認めよう。いま一歩、表現者としてその先を見据えて欲しいのだ。
[DVD(邦画)] 7点(2020-05-04 17:17:15)
1310.  怪談(1964) 《ネタバレ》 
個人的に一番印象に残ったのは『黒髪』。元がシンプルな話ではあるが、特に夫と妻のシーンに関しては様々な面の「無駄」を徹底的に排除し(セットや衣装等の美術面、音の使い方、演技面でも所作・表情・台詞に至るまで)、エッセンスを抽出して洗練し尽くしたその仕上がりには、まるで「能」を観ているかの様な感覚を覚えた(その意味では、ラストの大騒ぎは少し私の感覚とはズレていたが)。  もう一点言及しておきたいのは『耳無芳一』の平家琵琶である。正直、浄瑠璃的な芸能に関して、その趣向を感じ取るということが今まで経験出来ていなかったのだが、本作で初めてその素晴らしさの一端を体感することが出来た様に思う(もちろん、優れた映像演出のアシストがあってのことだとは思っているものの)。  総じて本作には、日本ならではの、日本映画でしか実現できない「文化の粋」とも言える純粋なクオリティがつくり込まれていると感じる。その意味で、真に傑作と言える作品だと思っている。
[DVD(邦画)] 9点(2020-05-03 22:28:48)(良:1票)
1311.  ルトガー・ハウアー/危険な愛 《ネタバレ》 
非常に汚らしいシーンや、必要以上に扇情的で直接的な(これはもはや率直に「猥褻」だと言える様な)性的描写のオンパレードには、監督2作目にしてヴァーホーヴェンの独特な個性が全開であり、この「下品さ」が彼のアイデンティティなのだということが否応なく理解できる。しかし、描かれる物語は「普遍的な」という意味で一種ありふれた愛の物語であり、それ自体は意外にも詩情的、かつどこか確実に美しさを纏っている。「下品さ」はヴァーホーヴェンの存在証明であると同時に、やはり一つの「手段」に過ぎないのだ。それが狙うところの「効果」というものを、本作では大いに体感できるだろう。この内容でアカデミー外国語映画賞ノミネートは、やはり伊達ではない。
[DVD(字幕)] 8点(2020-05-03 20:34:00)
1312.  SPETTERS/スペッターズ 《ネタバレ》 
スピルバーグは一時、ヴァーホーヴェンをスターウォーズ・エピソード6の監督に起用するようジョージ・ルーカスに本気で進言するつもりだったそうだが、本作を観て正気に戻ったらしい。本作が無かったらもしかすると、ハン・ソロがハードゲイ軍団に集団レイプされる可能性すらあったのだ。その意味では、本作は映画史における最重要作品のひとつであることに間違いが無い。  しかし、その色眼鏡を脱ぎ捨て、いつもの性描写の過激さには若気の至りと目を瞑れば、本作は間違い無く傑作の域に達している青春群像劇だと言ってよいだろう。ほろ苦いというには少し苦すぎる嫌いもあるが、友情・恋・夢・葛藤・挫折・本能の目覚め…と、本作には正に青春の全てが詰まっていると言える(前述のとおり、ややダークサイドな要素も多いけど)。一筋縄ではいかない登場人物たちも、どこか実に魅力的で、恐らくそれは迸る無軌道な若さのもたらす清涼感から来ているのだろうと思う。マイナー作だが、是非。
[DVD(字幕)] 8点(2020-05-03 20:20:21)
1313.  サマー・ストック 《ネタバレ》 
こちらも最強の二大スター共演が楽しすぎる傑作ミュージカル。歌と踊りは正に大盤振舞い、かつクオリティもハイでグウの音も出ないが、とりわけジーン・ケリーの踊り、ジュディの歌はどちらもベスト・パフォーマンスに近く、大絶品。加えて両スターはルックス的にも全盛期な感じ。話の方も終盤がやや雑なご都合主義だが、中盤まではドタバタが相当に面白い。ミュージカルとしては一流。
[DVD(字幕)] 8点(2020-05-03 01:51:09)
1314.  レ・ミゼラブル(2019) 《ネタバレ》 
色々と中々に見応え・歯応えの有る映画だが、とにかく今作はラストに尽きる。  これは問いだ。無情なまでに切迫した問いだ。つまりこれは、これ程までに「非」善良で悪意に満ちた(そしてそれは、誰の所為であるとも言えないが、一方で絶対的な必然性のもと厳然たる事実として存在するという意味で正に絶望的な)人間性の内に、それでも希望、ポジティブな未来を見出せるかという極限的な問いかけなのだ。社会問題を広く提起する類いの作品として、このラストは率直に極めて優れていると感じた。是非、この(普通の映画では味わえないだろう)リアルで切実な鑑賞後感を体験していただければと思う。
[映画館(字幕)] 8点(2020-05-03 00:27:52)
1315.  アリー/スター誕生 《ネタバレ》 
レディ・ガガは一聴して理解できる真に偉大なアーティストであり、ハッキリ言って彼女の歌が本作の唯一絶対のウリなのである。ただ、あまりに存在感が個性的過ぎるレディ・ガガは正に飛び道具であり、どこをどうやってもレディ・ガガでしかないのだから、そもそも彼女に誰かを演じさせる、ということに無理がある様な気もする。  話の内容としては色々と非常に「浅い」という印象の作品だが、下手に話をつくり込み過ぎずにMV的な作風に逃げたのも、だからそれはそれである意味正解なのかも知れない。その意味でMV的に本作を観るならば、歌の分量、個々の曲自体の出来や歌唱シーンの演出は総じて優れており、その点では満足いく仕上りだと思う。  とは言え、やはり映画としては安直で浅薄な印象の強い作品に思える。評価自体が少し難しい作品ですね。
[DVD(字幕)] 5点(2020-05-02 23:58:22)
1316.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 
まず指摘したいのは、まるで魅力を感じない新作キャラ連中。独り善がりなダメロン、役に立っている様には皆目見えないフィン、全く悪役感の無いカイロ・レン、何故にこういうブスを起用したのか全く以て意図が分からないローズ(これが普通に準主役なのだからもう…)、これまた無能感全開な紫ババア、更に言うと、マーク・ハミルも完全にノーカリスマなオッサンで、かつジェダイ絡みの展開にも想像を上回るものがまるで無いという極め付きの平凡さ。。  シナリオに関しても、掴みのアクションシーンはまだしも(とは言え初っ端から特攻に近い追い詰められ感はやや頂けない)、そこから90分近くは率直にかなりつまらない。メタメタ過ぎるレジスタンス(終いには内紛騒ぎまで起こす始末)、ダラダラ追いかけっこというメイン展開の締まりの無さ、コードブレイカーとかいう謎展開(しかも結局何の足しにもならないというボンクラ)、そこからの後半は多少盛り上がるとはいえ、スノークをあっさり殺しての拍子抜けだとか、そんな方法で敵艦隊に大被害が出せるなら最初から特攻しろとしか思えなかったり、このレベルの大作で何故こんなにシナリオやキャラづくりのレベルが低いのか更々理解できないレベルに酷い。  あと、ジェダイの殺陣も新三部作より率直にかなりレベルが低いのだよね。レイとカイロ・レンは演技はまずまずだが、アクションは結構平凡だなあと(レイは女性としてはかなり頑張ってはいると思うのだが、それでもやや物足りなさを感じるのが正直なトコロ)。
[DVD(字幕)] 4点(2020-04-29 05:16:24)
1317.  恐怖の報酬【オリジナル完全版】 《ネタバレ》 
やや長めの前段部分が少々分かりにくいのが玉に瑕(カットされたのも分かる気がする)。だが(人物の背景描写としての)試み自体は良いと思う。これも含め主筋以外の部分の作り込みが中々優れてるのも(割とどうでもいい部分のアクションとかも)個人的には好印象。  で、メイン部分は元ネタを踏襲してる箇所も多いが、部分的には間違い無く進歩させていると言ってよい出来。特に素晴らしいと思うのが「(全てを飲み込み腐らせるかの様な)ジャングルの絶望感」と、具体的には豪雨・吊り橋のシーンである。ラストも個人的には結構好き(元ネタより良いとは言わない)。リメイクとしては十分に合格点だと思うし(これを凡庸な二番煎じと見るのか、リスペクトと見るのかは難しい問題だろう)、単純に、確実に楽しめる傑作スリラーかと思う。フリードキンの代表作なのは言うまでも無い。
[映画館(字幕)] 8点(2020-04-29 03:29:12)
1318.  コーヒーが冷めないうちに 《ネタバレ》 
特に第4話は、色々と展開が急すぎて正直置いてきぼりになってしまった感がある。それも含めて、やはり連続ドラマだったらもっと面白く観れただろう作品だと強く思う(毎回、ゲストのメイン話+吉田羊のコメディ描写+有村架純の恋愛話で構成して、最終回が件の有村架純の話ならもっと入りこめただろう)。結局、映画にするほどストーリーに力が無いとしか言い様が無い。
[インターネット(邦画)] 4点(2020-04-28 21:18:41)
1319.  ジェーン・ドウの解剖 《ネタバレ》 
いわゆる司法解剖をテーマにしたアイデアホラー。序盤、かなり詳細かつ科学的に解剖を進めてゆく部分は、描写の物珍しさといい、そこに織り交ぜる不可解な事象の気味悪さ&深まる謎のワクワク感といい、非常に優れたホラーの快感を醸し出している。加えて肝心の死体ちゃんが、ポスターのちょっとキツそーな感じでもなく普通に柔和な可愛い子ちゃんなので(しかも美乳)、ハッキリ言ってテンションは最高潮なのである。  ところが、中盤は結構普通のオカルトもの、かつここの出来はあまり良くない。死体ちゃんの「したい」ことが何なのか分からない点では不可解系のホラーなのだが、起こる事象は要するに「他の死体がチョロチョロ出歩いてます」なだけで、その攻撃もハッキリ言って生温くて予定調和なのは明らか、何も怖くないのだ(流石にこれでは緊張感が保てないので、途中で若造の彼女を使ってテコ入れしているが、ここまで無理繰りな方法でメンタルダメージを狙うのも正直ちょっと大人気が無い)。もう一点、死体ちゃんがほったらかしになっている中盤は、致命的なまでに女子成分が足りていない(誰が爺の恐れ戦くサマなど観たいというのか)。  結局、終盤はまた死体ちゃんの所に戻って来るも、終い方が分からなくなった様なチンプンカンプンな終幕を迎える頃には、ハネ上がったテンションもダダ下がってしまった。決して見どころが無い訳ではないが、残念さの方が強い作品。
[DVD(字幕)] 5点(2020-04-25 23:00:18)
1320.  オネーギンの恋文 《ネタバレ》 
当方、原作小説は未読だがオペラ版は何回も観た。だからオネーギンがバカで厨二病な高等遊民(と書いてニートと読む)なのは百も承知で、その彼・彼の苦悩に如何に血肉を与えるのか(と、望むべくは何某かの彼の魅力を描き込むのか)が本作への期待なのである。  しかし、これ………私の期待した点はオペラからまるで改善していないばかりか、改めて観せられると率直にドクズですよね。特にオペラでは「レンスキーちょっと沸点低すぎじゃね?」な部分がここだけは明確に改善(改悪?)されたのも踏まえると、尚更オネーギンの幼稚さ・思慮の浅さが際立つなあと。これをいきなり観たとして、普通の人なら正直「?」だと思う(何故にこんな奴が主役の映画を観てるんだろう、というか)。これならオペラの方がまだマシかも知れない(これはいよいよ、原作を読む必要がありますかね)。  そしてオネーギンから感じる所の若さ・青さとか短慮さとかは、そもそもレイフ・ファインズからは殆ど感じられないとゆーのもハッキリ言及しておきたい(どだい、20代前半の役を38,9でやってるのですからね)。まだレンスキー役のトビー・スティーヴンスの方が適役だと思う。  もう一点、純粋で清純な乙女である印象のタチアナにリヴ・タイラーというのも、ちょっと大味で雑味も強すぎる気がする(公爵夫人になって以降の連れない感じは悪くもないケド)。一つだけ、暖炉に手紙をくべるシーン、オネーギンはタチアナの手紙を拾い戻したが、タチアナは手紙を一瞥しただけだった、という対比は、この2人の違いを的確に示す優れた演出だったと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2020-04-25 14:25:57)
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