1321. 学校Ⅲ
別にこの内容なら学校シリーズの一編でなくてもいいような気がするが、シリーズではこれがいちばん良かった。 [ビデオ(邦画)] 9点(2005-05-16 21:15:56) |
1322. 宮本武蔵 巌流島の決斗
《ネタバレ》 内田吐夢監督による中村錦之助主演の「宮本武蔵」五部作の完結編で、内田監督にとっても東映専属最後の作品になるわけだが、やはり前作でピークを迎えてしまったようで、この完結編単体で評価してしまうと正直そこまでの面白みは感じないし、内田監督の本作の一つ前の作品が「飢餓海峡」だったということもあり、その余力で臨んでいるような印象も受けてしまうのだが、それでも、剣に生きた武蔵の長い長い物語の最後として見れば武蔵のドラマとしてすごく見ごたえのあるシリーズだったと思うし、久しぶりに全作見返して、どの作品も重厚でまさにこれぞ大河時代劇と呼ぶにふさわしく、この五部作を初めて見た後にも武蔵を描いた映画はいくつか見ているが、やはりこのいちばん最初に見たこのシリーズが最高の武蔵映画であることを改めて確認できたのは良かったと思う。ラストで小次郎(高倉健)を倒し、己が今まで追い求めていた剣が所詮武器に過ぎないということを悟った武蔵からはどこか虚しさのようなものを感じずにはおれないが、剣をひたすら追い求めた武蔵の物語のラストとしては、見ていて説得力があり、同時に武蔵がこのあと、どういう人生を歩むのかということも少し気になった。脇に目をやると内田監督の映画の常連である千恵蔵が長岡佐渡を演じているが、千恵蔵は戦前の稲垣浩監督の「宮本武蔵」で武蔵を演じていた縁もあっての出演であることは想像に難くない。1作目でとても印象的だった沢庵和尚(三國連太郎)が再登場するあたりにもいよいよ完結という雰囲気がよく出ている。「般若坂の決斗」でも少し書いたけどもうこの頃は東映時代劇の末期に近く、小次郎を演じる高倉健も既に任侠映画のスターとしてブレイクし始めたころだっただろう。その中にあって、きっちりこの五部作を完結することができたのは内田監督にとっても本望だったのではと思えてくる。改めて本当に素晴らしいシリーズだった。(2021年3月16日更新) [DVD(邦画)] 8点(2005-05-16 17:51:59) |
1323. クレしんパラダイス! メイド・イン・埼玉
《ネタバレ》 「クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦」の同時上映作品となる水島努監督(監督デビュー作。)による短編オムニバス。久しぶりに見たがギャグアニメとしての「クレヨンしんちゃん」の良さが短い中によく出ていてやっぱり面白く、またそのギャグ一つ一つがとてもさえていて、少しも退屈することなく楽しめた。やっぱり印象に残るのは以前見たときもそうだったのだが、「ひまわり あ GOGO!」。蝶を追いかけるひまわりをその視点のみのワンカットで描いていて、手塚治虫の「ジャンピング」の影響も見られる実験的な作品だが、躍動感もすごくあり、これぞアニメならではと感じさせるものになっていて見ごたえじゅうぶん。この話にはひろしの流血シーンもあり、水島監督の本郷みつる監督や原恵一監督との作風の違いも垣間見ることができる。そして、やはり強烈なインパクトを残しているのが「私のささやかな喜び」。ミュージカル仕立てなのだが、みさえの便秘解消の喜びを表現した歌の完成度が高く、みさえの嬉しさがよく伝わってくるし、ちょっと感動的ですらある。その歌に乗せて「サウンド・オブ・ミュージック」や「タイタニック」といった洋画のパロディー(「タイタニック」の例の有名なシーンのパロディーが男女逆になっているのは今見ても笑える。)も「クレヨンしんちゃん」らしくて楽しかった。そして締めを飾るぶりぶりざえもんが実にぶりぶりざえもんらしかったのも良い。(2023年11月30日更新) [DVD(邦画)] 8点(2005-05-16 17:31:18) |
1324. 宮本武蔵 一乗寺の決斗
《ネタバレ》 武蔵(中村錦之助)と吉岡一門の最終決戦を描くシリーズ第4作。昔に見た時もこの回は見ていて思わず唸ってしまったのだが、やはり今久しぶりに見てもこのシリーズはこの4作目が最高傑作だと思うし、それだけではなく、連続ものシリーズということを考えなくても純粋に一本の時代劇として素晴らしい映画になっていると断言できるほどのすごさを持ち合わせている。ドラマとしては吉野太夫(岩崎加根子)の琵琶の話や、武蔵と城太郎(竹内満)との別れのシーンが印象に残るのだが、やはりクライマックスの一乗寺での吉岡一門との最終決戦はまさに壮絶という言葉がぴったりと当てはまるほどの壮絶さで、この部分だけ白黒になるという演出の効果も相まってすごくリアルに感じられる。また、武蔵の挑戦によって滅亡の道を歩むことになる吉岡一門の側のドラマもしっかりと描かれていて、それによって映画に深みが出ているのも良かった。中盤の伝七郎(平幹二朗)との三十三間堂での対決がクライマックスの大決闘とは対比的に描かれているのも印象的。一乗寺での吉岡一門との最終決戦で名目上の侍大将である子供を殺してしまった武蔵だが、やっぱりこれは今後の武蔵の人生に大きく影響することになるのだろう、ラストシーンの菩薩を掘っている武蔵からは虚無感しか感じられず、決して爽快感のあるラストではないのだが、この見る者に一乗寺の決闘の意味を投げかけてくるような終わり方も、すごく考えさせられるラストになっていて、ここにもこのシリーズの人間ドラマとしての深みを感じずにはいられない。(2021年3月7日更新) [DVD(邦画)] 9点(2005-05-16 00:01:38) |
1325. 宮本武蔵 二刀流開眼
《ネタバレ》 シリーズ第3作。骨休めの中だるみの感があってタイトルになっている二刀流もとくにドラマが描かれるわけでもなくあっさりと開眼してしまうので、正直、武蔵のドラマとしては物足りなさがあるものの、映画としてつまらないかと言われれば決してそうではなく、今回は武蔵を取り巻く人々のドラマがじっくり描かれていて、これまでの武蔵の因縁をまとめ上げた感じになっているが、そこに群像劇的な面白さがあるし、主要人物が五条橋にぞろぞろと集まってくるクライマックスは見ていてワクワクせずにはいられない。そしてやはり何といっても佐々木小次郎(高倉健)の登場で物語はこれから佳境に入っていくというワクワク感もやはりあり、この五条橋のシーンは武蔵と小次郎が初めて対峙するときでもあり、その意味でもドキドキと興奮してしまった。やっぱりこのころは錦之助のほうが高倉健よりも貫禄あるなと思えてしまうのだが、ひょんなことから小次郎を名乗っていた又八(木村功)の前に本物の小次郎が現れるシーン(展開としてはまあよくあるパターン。)では、木村功(どの出演作を見てもいつも若々しい。)よりも高倉健のほうが貫禄があるように感じられるのがけっこう印象的だった。石舟斎(薄田研二)の存在感と花の切り口のエピソードも印象に残る。小次郎の初登場シーンで出てくる海鳥がアニメ構成ぽいのは内田吐夢監督がこのシリーズの合間に手掛けた「恋や恋なすな恋」を少し思い出した。小次郎から「お前は負ける」と言われた清十郎(江原真二郎)が武蔵と対決するラストシーンは昔見たときはもっと見ごたえがあったと思ったのだが、改めて見るとすごくあっさりとしていたのが逆に驚かされた。重傷を負いながらも歩いて帰ろうとする清十郎に吉岡一門としての意地とプライドを見ることができ、感動的ですらある。確かに全体的に見れば1作目や2作目には劣るかもしれないと思うものの、初めて見た時よりも面白かった。(2021年2月27日更新) [DVD(邦画)] 8点(2005-05-15 23:56:19) |
1326. 宮本武蔵 般若坂の決斗
《ネタバレ》 シリーズ第2作。今回からいよいよ武蔵(たけぞう)から武蔵(むさし)になった後の物語が描かれるわけだが、冒頭の幽閉から解放された武蔵は前作の荒々しさがなくなり、人間的になった武蔵は本当に別人のようになっており、演じる錦之助の上手さをこの冒頭から感じずにはおれないが、因縁の相手である吉岡一門の登場など物語的にもここからが本当のスタートといった感じがよく出ている。そんな今回はタイトルにもあるように般若坂の決闘がクライマックスの見どころなのだが、今見ると中盤の武蔵と日観(月形龍之介)との会話やその前の阿厳(山本麟一)との対決シーンのほうが印象深く、とくにこの阿厳のシーンはまず阿厳の強さを見せておいて、そのうえでその阿厳を一瞬で武蔵が倒してしまうという展開で、武蔵のその圧倒的な強さが初めて示されるシーンでもあり、とても印象に残る。阿厳を演じている山本麟一も短い出番ながらもすごい存在感を見せていて良い。クライマックスの決闘の後で明かされる日観のしたたかさもなかなかのもので、自分が利用されたことを知って憤慨・葛藤する武蔵で次回へつなげるというのがうまい幕引き。今回から武蔵の弟子となる少年・城太郎(竹内満)が登場しているが、初登場となる今回から既に活躍の場があって、立派な主要人物の一人であることを印象づけている。もちろん、内田吐夢監督の演出も前作と変わらず重厚で力強く、2作目でも高い完成度を保っている。冒頭に登場する沢庵(三國連太郎)が武蔵と別れる直前の会話で「三年たって時代は変わった」というのを言うのだが、このシリーズをやっている5年間の間に東映は時代劇からヤクザ・任侠映画に方向転換することを知っているので、この沢庵のセリフは思わずそれと重なって聞こえてしまう。(2021年2月20日更新) [DVD(邦画)] 8点(2005-05-15 23:45:00) |
1327. 宮本武蔵(1961)
《ネタバレ》 内田吐夢監督の晩年のライフワークとも言える五部作の一作目。長い物語のほんの序盤ということもあってストーリー的な盛り上がりはそれほどないものの、内田監督の骨太で重厚な演出とそれに応える錦之助、三國連太郎といった出演者の演技の素晴らしさによって見ごたえのある映画になっていて、やはり見ていて引き込まれるし、昔にもこの五部作は見ているが、(いちばん最初に見た武蔵映画がコレだった。)稲垣浩監督の東宝版や加藤泰監督の松竹版も見たあとになって改めて見るとこの1作目から武蔵の人間としての成長と人生を丁寧に描くという作品としての風格も出ている。今回は武蔵(むさし)が武蔵(たけぞう)と呼ばれていた暴れん坊だったころを描いているわけだが、錦之助の演技はそんな武蔵の荒々しさと弱さを見事に表していて、その中に人間臭さとでも言おうか、そういうものをも感じさせているのがやっぱりいいなと思う。そんな武蔵を諭し、導く存在である沢庵和尚を演じる三國連太郎も飄々としている中にも重みのある存在感で素晴らしく、映画に深みを与えていて、この配役が本作の肝だったとも言っていいだろう。千年杉に吊るされた武蔵と沢庵のやりとりがとても印象深い。そして、幽閉された武蔵がこれまでとは全く違う鋭く重厚な表情を見せるラストは、これから武蔵を待ち受ける運命を予感させていて、まさに壮大な物語の幕開けといった感じである。(2021年2月14日更新) [DVD(邦画)] 8点(2005-05-15 23:22:34) |
1328. キューポラのある街
《ネタバレ》 川島雄三監督の助監督だった浦山桐郎監督のデビュー作で、同じく川島監督の助監督だった今村昌平監督が一緒に脚本を担当している。吉永小百合の人気を決定づけた映画として知られる(今考えたら吉永小百合主演映画の脚本に今村監督が参加しているのはかなりの異色に感じる。)が、内容はこれがデビュー作とは思えないような重厚さのあるいかにも社会派監督らしい作品になっていて、浦山監督の映画はこれ一本しか見ていないが、既に作風が確立しているような気さえする。物語はもちろん吉永小百合演じるジュンのエピソードを中心に描かれていて、今の目からすると古臭く感じたりする部分もあるのだが、けっこう退屈することなく見れたし、この映画で吉永小百合がブレイクしたというのもとくにファンではない目からしても頷ける。でも、なんか貧乏な家の娘には見えず、役柄的にはその辺がアンバランスに感じる。昔初めて見た時もそうだったのだが、本作はそれよりも脇のエピソードであるサンキチ一家が帰国事業で北朝鮮へ渡るというくだりはやっぱりインパクトがありすぎてほかのエピソードが霞んでしまう。この部分は当時、日本において在日朝鮮人の北朝鮮への帰国事業というものが本当に身近で普通に行われていたことがよく分かると同時に今見るとやっぱりとても怖い部分でもあり、フィクションとはいえ、あの一家の行く末を思わず案じてしまうのだ。ほかの出演者について少し書かせてもらうと、ジュンの担任教師を演じている加藤武が良い味を出していて印象的だった。それからタカユキ(市川好郎)の最後の成長ぶりが目をみはるが、この子役が大人になって東映ヤクザ映画の常連になろうとは本作の彼からは微塵も感じられない。(2023年6月18日更新) [DVD(邦画)] 6点(2005-05-15 14:19:49) |
1329. M:I-2
シリーズ第2作。1作目を見てから一週間としないうちの再見だったが、続けて見るとやはり監督が違えば同じシリーズでもこうも違うのかという感想になってしまう。ブライアン・デ・パルマ監督だった前作はサスペンスメインの構成だったのだが、ジョン・ウー監督の今回は(特に後半が)アクションメインの構成で、鳩を使った演出や二丁拳銃などウー監督らしいアクションシーンが満載で、それはそれで楽しいのだが、前作に比べると007に近い作風になり、本格的なスパイ映画というよりは普通にトム・クルーズ扮するイーサン・ハントが大活躍するアクション・スペクタクル映画という感じで、前作のようなスパイ映画としてのハラハラドキドキ感がなくなってしまっているように思う。前作はそうでもなかったが、今回はほぼ100%彼のための映画という感じで、前作のほうが話は面白かった。でも、アクションに関してはウー監督らしさはじゅうぶんに堪能できる映画となっている。(2012年11月4日更新) [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-05-13 23:51:19)(良:1票) |
1330. 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
冒頭の「スター・ウォーズ」を意識したようなシーンにやや時代を感じる。 [地上波(邦画)] 5点(2005-05-12 21:51:37) |
1331. 野菊の墓(1981)
《ネタバレ》 澤井信一郎監督のデビュー作となる松田聖子の初主演映画。20年ほど前に初めて見た時はとにかく松田聖子のイモっぽさと下手くそな演技が気になってしまい、映画自体もすごくつまらないように感じていたが、久しぶりに(冷静になって)見てみるとそこまでつまらなくはなく、むしろちゃんと作られていて、冒頭から美しさを感じさせる映像も多く純粋に映画としてよく出来ているし、東映で20年間助監督をしていた澤井監督の職人ぶりが1作目にして早くもうかがえる佳作になっている。松田聖子はやはり最初に本作を見た時も今でもどうしても苦手なのだが、最初の雑巾がけのシーンこそ違和感があるものの、(昔見た時はここから松田聖子の演技が気になりはじめ、そのまま終わってしまった。)見ていくうちに慣れていきあまり気にならなくなったし、どうしても苦手な自分が見ても、この映画で松田聖子のファンになった人も多いのではと思うほどうまく魅力が引き出されている。政夫が「民さんは野菊のような人だ」という有名なセリフに対して「政夫さんはリンドウのような人ね。」と民子が返し、それがのちの伏線になっているのも良い。民子の輿入れと政夫の学校生活を交互にカットバックさせながら描くのもうまく、その直後の花嫁行列のシーンの民子と政夫のやり取りも印象に残るものになっている。でも、このシーンは二人がお互いを遠くから見ているだけという静かな演出でも良かった気がしないでもないが、それだと公開当時でもちょっと古臭くなってしまうような気もする。脇役陣の演技はさすがに安心して見ていられるが、中でも光っているのが樹木希林演じるお増の存在感のすごさ。民子と政夫の恋をあたたかく見守るという役柄だが、同時にコメディリリーフ的な登場人物でもあり、とくに冒頭部分の政夫との会話のあとにつぶやくセリフからして笑えるし、登場するシーンは全部この人が持って行ってしまうようなインパクトもじゅうぶんで、まさにこの役は樹木希林でなければ出せないような味があり、その味が見事に出ていて間違いなくはまり役だ。(政夫の母役が加藤治子なので見ていて「寺内貫太郎一家」が見たくなった。)それにしても、民子に縁談を持ってくる伯父さんの役が丹波哲郎というのはいかにも胡散臭すぎる。木下恵介監督の「野菊の如き君なりき」はまだ見ていないのでいつか見たいなぁ。(2018年8月13日更新) [CS・衛星(邦画)] 7点(2005-05-12 17:51:38)(良:2票) |
1332. 学校
初めて見た山田洋次の映画。中1で見るには少し地味すぎたが、なんか印象に残る映画だった。田中邦衛も初めて見たのがコレで、今でもこの映画の彼はよく覚えている。「いけー!オグリキャーップ!」 [地上波(邦画)] 8点(2005-05-11 23:51:51) |
1333. 虹をつかむ男(1996)
渥美清の死去により、「男はつらいよ」シリーズが突然打ち切られ、急遽代わりに作られた映画。主演はこの年も作られるはずだった新作「寅次郎花遍路」に出演予定だった西田敏行、ヒロイン役も同作でマドンナを演じる予定だった田中裕子。そのほかのキャスティングもかなり寅さんと被る。倍賞千恵子、前田吟、吉岡秀隆の三人に至ってはこの映画でも親子役であり、製作決定から公開まで日がなかったことをうかがわせる。肝心の出来はというと、やはり急いで作られたが故にあまりよくない。が、ラストはちょっと感動した。しかしこういうのを見ると、巨匠と呼ばれながらも「男はつらいよ」という国民的映画シリーズを30年近くにわたって作り続け、それが終焉を迎えた後もこうやってお仕着せのプログラム・ピクチャーを作らされる山田監督がちょっと哀れに思えてくるのだ。 [地上波(邦画)] 5点(2005-05-11 23:34:12)(良:1票) |
1334. 釣りバカ日誌
《ネタバレ》 1作目だけあってシリーズ中いちばん面白い。ただラストを見ると明らかに続編が作られるような終わり方ではないので、シリーズ化が決定したのは公開後なんだろうなあ。 [地上波(邦画)] 7点(2005-05-10 16:51:44) |
1335. トイ・ストーリー
《ネタバレ》 この1作目はむちゃくちゃ久しぶりに見たけど、やっぱり今見ても面白かった。本作で初めて会ったウッディとバズがいがみあいながらも共に困難を乗り越え、友情で結ばれるまでが描かれているわけだが、脚本の素晴らしさもあってドラマとしても完成度が高く、決して世界初のフルCGアニメ映画というだけに終わっていない。最初はウッディといがみあっていた自分を本物のスペースレンジャーだと信じているバズがウッディとともに連れてこられたシドの家で流れていたテレビCMを見て自分がおもちゃだと気づくシーンは切ないが、それによってウッディと和解する展開はやっぱりいいし、このシリーズは登場するおもちゃの事情をいつも繊細に描いているが、1作目でも既にそれは健在。そして仲間を信じることの大切さもしっかり描いており、登場するのはおもちゃだが、描いているドラマはどれもが人間にも当てはまるもので、深いなあと感じずにはいられない。3を見てからあらためて本作を見ると冒頭のウッディたちで遊ぶ楽しそうなアンディにやっぱりなにか郷愁のようなものを感じる。そのアンディと対比して描かれるのがシドであり、久しぶりに見るとこのシドのおもちゃに対する行為がいたずらというレベルを超えていて、心に闇でも抱えているのではと思うほど残虐で怖いことに戦慄するほど驚いてしまった。(2020年4月12日更新) [地上波(吹替)] 8点(2005-05-09 18:13:24) |
1336. 八月の狂詩曲
黒澤監督の昔の代表作をほとんど見た後で見たのでとてもつまらなかった。内容も俳優陣も地味なのにひとりハリウッド・スターのリチャード・ギアはかなり浮いている印象しかない。それでもラストシーンは印象的だった。 [ビデオ(邦画)] 3点(2005-05-09 17:13:59) |
1337. ミッドナイトクロス
《ネタバレ》 主人公が音響効果を担当している映画ほどではないが、この映画もどちらかといえばB級映画の部類に入るのではないだろうか。でも最後までけっこうはらはらしながら見ることが出来た。ラストのオチは見る前に知ってたのでそれほど驚かなかったが、やはり(「セブン」ほどではないにしろ)後味は悪い。冒頭のホラー映画の女性の叫び声が笑えた。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-08 14:38:08) |
1338. モスラ3 キングギドラ来襲
なぜかコレも映画館で見た。鎧モスラ・・・。もうなんとでもしてくれという感じ。 [映画館(邦画)] 3点(2005-05-07 18:21:36) |
1339. モスラ2 海底の大決戦
前作がそうとうつまらなかったので今回は止めとこうと思っていたのにまた映画館で見た。水中モードのモスラはやっぱりめちゃ違和感あったけど、映画としては前作よりは少しマシになっている感じだった。でもやはり子供向けすぎる。 [映画館(邦画)] 3点(2005-05-07 18:03:23) |
1340. モスラ(1996)
「ゴジラVSデストロイア」でゴジラシリーズがいったん終わったあとに作られたモスラを主役にした映画。はっきり言ってゴジラシリーズよりも子供向けっぽい。オリジナル(1961年)のリメイク版と勘違いして映画館で見ちまったよ。 [映画館(邦画)] 3点(2005-05-07 17:57:22) |