1321. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 前半は「シンドラーのリスト」のミクロ版という感じ。ユダヤ人収容所を扱ったものなら「映像の世紀」のほうがよほど真に迫るものがあります。唯一の特徴は後半のドイツ人将校との触れ合いでしょうが、前半のコッテリ感に比べてあっさりした印象。そして何より気に入らないのはラストです。捕まった将校を主人公がどう思ったのか、まったく描かれていない。すっかり忘れたのか、多少なりとも救いたいと思ったのか。この部分がこの映画のキモだと思うのですが、それがないばかりに、徒労感が募りました。よく言えば「画竜点睛を欠く」といったところでしょう。 3点(2004-01-07 15:33:48) |
1322. タイタンズを忘れない
予定調和のスポ根ものだけど、そこそこ面白かった。アメフトのるルールを知らないと、楽しみは半減するかな。ただ全体として、白人が黒人にものすごく気を使っているように見えたのは私だけでしょうか。 6点(2004-01-07 15:13:04) |
1323. 變臉~この櫂に手をそえて~
これほどの傑作を、私は他に知りません。結末は最初から予想できたけど、どんどん引き込まれて、最後は涙でボロボロ。恥ずかしくてしばらく映画館を出ることができませんでした。NHKのBSでも何度か放送してたけど、そのたびに泣きました。 10点(2004-01-07 01:40:35) |
1324. インソムニア
ロビン・ウィリアムスの悪役ぶりに超違和感。アル・パチーノも小粒な印象。しかし老けたねぇ。これだけの役者を使うのなら、もっとスケールの大きな人間を描いてほしかった。でも、スリルはそこそこ。2時間ドラマとして見れば、まあまあ楽しめるかな。 5点(2004-01-07 01:28:11) |
1325. 溺れる魚
観る人を選ぶ作品かもしれないけど、私は文句なく好き。堤監督の世界っていいよね。ストーリーが安直とかいう意見もあるようですが、こういう映画はとにかく笑えればいいんです。特に後半の渡辺謙が秀逸。椎名拮平がカッコよすぎてマイナス1点。 9点(2003-12-22 01:01:44) |
1326. 狼たちの午後
アル・パチーノは好きだけど、ちょっとダルい。それに疑問点がいくつか。まず、あっさり警察に囲まれたのは、結局誰が通報したの? ソニーがヒーローになっていく過程もわかりにくい。人質のストックホルム症候群はわかるとしても、ヤジ馬までなぜ? それにもう1つ、相棒との関係性もよくわからない。ベトナム帰還兵仲間? そんなこんなで、ボチボチってとこかな。 5点(2003-12-22 00:14:34) |