1341. ハーヴィ 裸のウサギを持つ男
レスリーおじさんってば、ホントにこういう作品専門になっちゃったんですかね?でも、いい感じです。いい感じで歳を取りましたね。物語も、決して目新しい内容ではありませんが、ほのぼのとしていてちょっぴり泣かせるストーリー。安心して観ていられます。願わくば、前半部分、もう少しBGMが欲しいかな?ちょっと眠気を誘われるテンポかも。それにしても「裸の…」はいい加減やめましょうよ、配給会社さん! 7点(2005-03-18 00:03:33) |
1342. カレンダー・ガールズ
良作ですね~、悪意のかけらも感じさせられない作品です。ハリウッドに行った辺りは、多少なりともマイナスイメージとなってしまいましたが、実話じゃ仕方ないです。いや、実話だからこそ許されるエピソードかな?予定調和というかお約束というか、思ったとおりに進んでいく物語。これが実話?人間の行動や思考って、えてして必要以上にドラマチックにはならないというのが現実なんですね。美しい田園風景、美しい表情に彩られたヌード写真。視覚的な美しさに1点オマケの9点献上です。 9点(2005-03-17 23:43:42) |
1343. テイキング・ライブス
DVDの特典映像で、監督は「このジャンルの作品ではアイディアが大切だ」みたいなことを言ってますが、全くそのとおりだと思いますね。でも、更に大切なのはそのアイディアを如何に具現化するか。その意味で、この作品は見事にアイディア倒れ。確かにあらすじ的には面白いが、その面白さが半分も表現されていない。実にもったいないです。必要な表現が不足しているのではと思われる反面、不要なシーンも見受けられるし、詳細部分では「んなわけないだろっ!」的なところも散見。アンジェリーナの熱演も、脇を固める豪華出演陣も、生かされていないような気がしてならないです。あぁもったいないもったいない… 追伸:キーファー君、何故そんな役を受けたのですか?? 4点(2005-03-13 09:36:28) |
1344. 耳に残るは君の歌声
終盤に来て、展開が駆け足になってしまったのが惜しいっ!キャスティングが素晴らしく、しっかりした演技に惹きつけられる作品ですから。 重苦しい内容は、時代背景と民族ゆえのもの。そのあたりが、皆さんの多くの意見にもあるように希薄なのです。よく観ていれば、いろいろな事実についてきちんと表現されているとは思いますが、やはり直接的な説明も場合によっては必要なのではないかと。 難しいところですが、クリスティーナとジョニーに免じて6点献上っ! 6点(2005-03-09 01:12:43) |
1345. レスリー・ニールセン 裸のサンタクロース<TVM>
2年後に出演した「裸の石を持つ男」に通ずるハート・ウォーミングな作品ですね。レスリーおじさん、こっちのキャラに転向ですか?もっとも、同じ年に「2001年宇宙への旅」を制作していることを考えるとそうでもないか…?? ストーリー的には完全にお約束どおりって感じで、特筆すべき部分はあまりないものの、きれいにまとまったファミリー向け作品です。何箇所か使われているCGが、クリスマスムード満点でいい感じ。 ただ、下ネタはいらないけど、もう少し笑わせて欲しかったなぁ~。 5点(2005-03-08 20:25:19) |
1346. ザ・ロック
ビデオにとって何回も観た作品だし、TV放映のたびに観てしまう作品。今回は観ないぞ、と思いつつクライマックスだけ観てしまった… といっても全体がクライマックスの作品(?)ですから、一度全部観てしまえば次回からはどこから観ても面白いっ!金太郎飴的アクション大作ですね。それにしてもショーン・コネリー素晴らしい!カッコ良過ぎです。007の頃には無かった魅力が爆裂ですね。 9点(2005-03-06 09:45:55) |
1347. 箪笥
室内での画面全体の暗さが、昨今のアジアンホラー(J含む)に共通していて嫌いです。「暗くなきゃ怖がらせられないのかいっ!」とか「普通照明つけてから調べるだろっ!」とか、突っ込みたくなります。 ただ、そんなことはどうでもいい話で、この作品は観る度に落胆させられるアジアンホラー群の中では出色の出来と思います。確かに、オチを含むストーリー全体は借り物のような感が否めませんが、やたらバケモノを並べるだけの底の浅い作品と比べれば遥かに「映画」として楽しめます。 まぁ、細かく追求すれば「それは変でしょ?」的な矛盾はありますが、理路整然と全ての疑問に答えられる構成なんてのは、寧ろこの手の作品には不要なのかもしれません。あと一歩で「名作ホラー」になれる可能性を感じさせてくれる、美しく悲しい物語でした。 ネタバレ的追伸:「シックスセンス」や「アザーズ」的なオチと感じさせられますが、やっぱベースは「シャイニング」なんじゃないかなぁ~? 8点(2005-03-02 06:43:36) |
1348. ボーイズ・ドント・クライ
ヒラリー様、再度のオスカーおめでとうございます。その若さで2度の主演女優賞、素晴らしいとしか言いようがありません。本当に最高の女優さんの一人です。 この作品、随分と前に観ましたが、鮮烈な印象は未だ失せていません。余りに悲しい、悲しいと言う単純な表現では表せないほどに。悲しみと言うより苦しみ。なぜ、そこまで追い詰められなくてはいけなかったのか、なぜ生きることさえままならなかったのか。そして、苦しさの後には激しい怒りがこみあげて来て、一体どこにぶつければよいのか、一瞬真っ白になってしまったほどです。ここまで激しい出来事となると、逆に現実味を失ってしまう。でも、実話なんですね。 9点(2005-03-01 23:03:43) |
1349. ジャスティス/闇の迷宮
ここに描かれている悲劇は、歴史的に見ればつい最近の出来事です。そして、その後現在に至るまで、類似の事例は後を絶つことなく世界のどこかで起き続けています。権力を身に付けたとき、人間がいかに残酷になれるか。それは平和な時間を過ごしている私には想像だに出来ない狂気です。 この作品、出演者のひとりひとりが見事に演じ切っていると思います。特に主役一家の三人は、最高の演技を見せてくれています。素直に感動しました。 主人公の「能力」については、物語の進行上「余計」との見方もあるかもしれませんが、もし「その部分」もストレートに描いてしまっていたら、ドキュメンタリータッチの余りに重苦しい作品になっていたでしょう。観る者のイマジネーションに依存することでも、十分に主人公の悲しみは表現できています。 もっとも、そのあたりの扱い方がこの作品の評価を二分するでしょうね。これが純粋に政治的作品と言えないとすれば、その一因は「能力」に表現を依存した演出によるものでしょうから。 8点(2005-02-28 23:03:24) |
1350. 悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル
トロマ支持者の方々には申し訳ないのですが、私の感覚から言わせていただけば、仮令どれほど確信犯的であろうとダメなものはダメ。生理的にダメ。やっぱり「一線」を越えなければ取れない笑いは笑いじゃない。そういう意味では、これは最低ランクの作品です。ただ、見る者が心のどこかで実は求めているモノ、そんなもののオンパレードであることも認めざるを得ない。それを「どうだこういうのが見たいんだろ!」という残酷なメッセージを込めて突きつけられているような気がして、ある意味恐ろしくもある作品です。 2点(2005-02-27 19:02:17) |
1351. ギャザリング
《ネタバレ》 宗教的な背景(特にキリスト教)をもとに描かれた作品は多々ありますが、肝心のその部分に詳しくない私としては、これは素直に受け入れられる内容でした。が、上映時間的にはちょうどいいものの、少しディテールを省き過ぎな感がありますね。例えば、連続殺人を犯してしまう男の幼少時の事件については、もう少し直接的な説明が欲しかった。ターゲットになった被害者たちとの関係性を新聞の切抜きだけで判断するのはキツイかな?などと。とは言え、圧倒的なクリスティーナ・リッチの存在感に助けられ、全体的なまとまりは良いのではないかと思えます。 それにしても、世界的な悲劇から私刑事件まで、ギャザリングさんたちは東奔西走、大変ですねぇ。おそらく、同時発生的に悲劇という悲劇に登場しているのでしょうけれど… ちなみに、たまたま通りかかった少女まで同類扱いってのは納得いきませんが。 7点(2005-02-26 08:41:43)(良:1票) |
1352. スナイパー/狙撃者<TVM>
流石に映像的な古さは否めませんが、最新の技術を駆使して作られた2002年の作品と比較しても決してひけは取りません。むしろ、重厚なスパイアクションという感じで好感が持てます。「ミッション・インポシブル」にも言えることですが、巨額の予算を投入した作品は確かに面白いです。派手です。カッコいいです。でも、地味にストーリーで惹きつけていくというのも魅力あるもの。渋い!大人のドラマって感じですかね?この作品も、TVドラマとは思えない出来栄えです。私は2002年作品よりも、こちらの作品に軍配を上げたいですね。 7点(2005-02-24 23:48:43) |
1353. カルマ 震える記憶
冒頭、あまりに妻に対して冷たい夫の人間性に嫌悪感を感じてしまいましたが、恐怖シーンはなかなか恐ろしげに演出されているし、話のテンポも良く、飽きることなく楽しめました。少しばかり強引な展開というか演出もあって、首をかしげる場面もあるにはあるのですが、ラストのどんでん返しは結構好きです。更にその後に続く後日談もいい。短い作品ながら、纏め方が上手いと思います。ちなみに、邦題はちょっと…??(シリーズものと誤解されそう!) 8点(2005-02-24 23:26:51) |
1354. イエスタデイ 沈黙の刻印
《ネタバレ》 かなり期待して観たのですが、派手なアクションを盛り込んでいる割には間延びしている感じがしてしまうのは、上映時間の長さ故でしょうか?このストーリーならば、もう少し凝縮して欲しかった。雑な感じは否めません。 それから、主題部分。これ、「ダークエンジェル」でしょう?内容的にも視覚的にも、まんま持ってきた感じがします。そう思うと、作品全体もほぼ同作品の引用と思えてしまう。その辺が減点理由です。 熱のこもったアクションシーン、豊富に使用される銃火器類、魅力ある部分が随所に見られるだけに、何とも惜しい作品です。 5点(2005-02-20 17:18:31) |
1355. キル・エビル
《ネタバレ》 これ、「キル・ビル」より古い作品なんですね。ってことは、そっくりな黄色いジャケットと邦題は、未公開作品を売り込むための営業上の手段?もっとも原題の方も内容に対してイマイチ不十分ですけど。 ま、その辺は置いておくとして、冒頭いきなりインタビュー形式で事件を振り返り、その合間に本編を差し込む形式は、馴染むまで少し戸惑います。特に、ジャケットや邦題でパロディまたはコメディと思って見始めた方には、「なんじゃこりゃ?」って感じでしょう。 でも、ストーリーが進むうちに、その形式がなかなか良い感じに収まってきます。まぁ、紛れもないB級作品ですけれど、それなりに楽しめるのではないでしょうか。どことなくTVシリーズの「ツイン・ピークス」を思い出したのは私だけ? ちなみに、「キル・ビル」のビルことデヴィッド・キャラダインが主演ってことになってますけど、主演じゃないような気が… 6点(2005-02-19 19:55:33) |
1356. 友引忌
《ネタバレ》 韓国ホラーは、香港ホラーと比較すれば日本のホラーに近いものがあり、感性の部分では「より日本人向けかな?」などと思えます。が、そもそも昨今のジャパニーズホラーの「怖さ」に不満のある私としては、この作品にも「怖さ」は感じませんでした。「2年前の謎の死」についてのミステリーに徹すれば、もう少し面白いものに仕上がっていたかもしれませんね。説明不足や矛盾を解消しつつね。私は全てが人間の仕業だったとは思っていないのですが、その辺りに表現の不十分さが感じられます。どうとでも取れてしまう曖昧さ、そんな感じでしょうか。まぁ、娯楽作品と割り切って観れば不満も感じないのでしょうけれどね。 ところで、なんで登場人物が美人揃いじゃなきゃいけないのでしょうかね?寧ろヒロイン役(関係ないけど神田うの似)が一番地味?そういう意味では、アイドル系映画なんでしょうか? 4点(2005-02-19 12:52:55) |
1357. ショーン・オブ・ザ・デッド
これは良作。レンタル店でたまたま見かけた作品だったのに、蓋を開ければ何と傑作!いかにもイギリス映画らしい、お洒落でウィットに富んでて丁寧な作りが素晴らしい。ただのおバカ映画と思ったら大間違いですね。きちんとホラーしてるし、きちんとヒューマンドラマにもなってる。でも、最後の最後にはコメディであることを忘れていない。とにかく必見の一本です。8点のつもりだったけど、意表を突かれて9点献上っ! 9点(2005-02-18 00:20:17)(良:1票) |
1358. 呪怨 (2003)
《ネタバレ》 絶対見ないだろうと思っていたのに… 地上波でやるからって、ついつい見てしまった。後悔っ!ある意味期待通りっ!まさにツッコミ専用作品っ!爆笑シーンも満載っ! 特に理佳の枕元に伽耶子、足元に俊雄のシーンは大爆笑!仁美の乗るエレベーターの窓から各フロアに見える俊雄に再爆笑!とどめは例の階段下り!ちょっとヤリ過ぎですよ~。 いっそのことラストシーンは、廃墟のような街じゃなくて、ところかまわず老若男女が「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」と唸りながらワニ歩きするなんてのはどうだったでしょうかね? 真面目な話、ちょっとの違いでエラク怖い作品になりそうなだけに残念っ!時間軸のずらし方とか面白いし。元になった事件をもう少し詳しく表現して欲しかった。 でも、少し期待感もあるから、この際ハリウッド版も見ちゃおっかな~♪ 3点(2005-02-17 00:48:46) |
1359. 逃亡者(1990)
元になった作品は未見。原作は未読。殆ど予備知識なしで観ましたが、スピーディな展開で飽きさせられることなく楽しめました。ただ、たった15年前の作品なのに、今見るとすごく古く感じる。コノ手のサスペンスにすっかり慣れてしまったからかなぁ… あ、ちなみに邦題は今となっては誤解を招きますね。もともとテーマを反映しているとも思えないし。 7点(2005-02-13 19:31:59) |
1360. ステューピッド・イン・ニューヨーク
微妙ですね。テーマがハッキリしないというか、どこを取っても中途半端な感じがします。予備知識なしで観たのですが、初めのうちは何だか解らないままでした。まぁ、結局はハッピーエンドというか、実にお気楽なエンディングなのですが、だから何なの?って感じです。結構魅力的なキャスティングだと思うのですけれど、人物設定も中途半端、ってか紹介したっきりみたいで、見てるこっちは消化不良だなぁ~。ちなみに、原題のような邦題。なんかズレテません?もっとも原題の英語的なニュアンスを私は理解出来ないのですけれど。 3点(2005-02-12 14:15:28) |