1361. 天国の本屋~恋火
竹内結子は2役をうまく演じ分けていたと思うが、天国の方がちょっとインパクト弱いというか、ちょっとさらっとしていて苦悩みたいなものを感じなかった。これが死んでしまった者の諦めなのだろうか。現世の方はパワーありすぎだけど。香川照之は相変わらずのクドイ演技だし、玉鉄は存在感薄いし、男女のやりとりに天国と現世のGAPがあるように感じたが、天国にパワーがあってもオカシイし、まあ仕方ないのかな。どうせなら香川を天国に連れてきちゃえばいいのにと思わないでもないが・・・ [地上波(邦画)] 5点(2013-04-01 02:54:35) |
1362. きみの友だち
原作未読。ポット出の登場人物が多く、かなり話はカットされているんだろうなという想像がつく。説明が少なく多少時系列がわかりにくいが、逆にそれが自然体な感じがしてよかった。一応写真で振り返るという手法で過去に戻るという節目にはなってるし。登場人物もクドサがなく皆よかった。深い感動があるわけではないが、なんとなく昔を思い出しながら見てしまうし、邦画らしい心に突き刺さるものはあった。舞台が学校と病院のみで、ショッピングセンターどころか商店街も出てこないというところがちょっと非現実的な感じはしたけど、それはそれで上品にはなっている。地方都市の青春って「下妻物語」というイメージが強いので、ちょっとギャップはあったけど。 [地上波(吹替)] 7点(2013-03-31 11:20:31) |
1363. レ・ミゼラブル(2012)
《ネタバレ》 どうしても98年版と比較してしまうのだが、エンタメ臭が強くてちょっとあざとい印象。全編ミュージカルにするとそうなってしまうのは致し方ないのか?主役2人のガチンコ対決を蔑ろにし、若者2人のコイバナをメインとする革命シーンが冗長すぎる。特に子役の死に方とか勲章与えるシーンには呆れました。反権力で死んだ人間に権力の象徴を与えるなんてそれは死者への冒涜でしょう。ジャベールが川に飛び込んだ理由が意味不明という印象を観客に与えたのは作品の説明不足なのか?観客の理解力不足なのか?は判断に苦しむところ。ジャン・バルジャンとジャベールの配役は逆じゃね?とそればかり気になりました。役者は総じて悪くはなかったですが、ラッセルクロウは出なきゃよかったんじゃないかと。ビルの屋上ギリギリ歩きながら歌うって警察権力のTOPのする事ではなく、タダの病人ですよ。 [映画館(字幕)] 6点(2013-01-20 23:19:32) |
1364. フレフレ少女
応援シーンはもうちょっと険しく男勝りのパワー全開でやって欲しかったような気もするが、まあある程度の可愛さも必要なので仕方ないのかな。どっかでこういうの見た事あるような気がしたんだが、セーラー服と機関銃系? [地上波(邦画)] 6点(2013-01-15 02:49:46) |
1365. もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
こういうのは素直に青春ドラマとして見て楽しめばいいんじゃないの?経営書とかアイドルとか、いろいろとツッコミたい要素はあるんだろうけどさ。 [地上波(吹替)] 6点(2013-01-14 13:51:59) |
1366. おとうと(2009)
「男はつらいよ」の兄妹と比較して見てしまうとこの姉弟はどうしても不自然で格下になってしまうな。寅・さくら はアートの世界だから仕方ないけど。 [地上波(邦画)] 5点(2013-01-12 18:14:52) |
1367. コクリコ坂から
《ネタバレ》 長澤まさみの声が暗い。こういうのは現代アニメより古い日活の実写版で見た方がいいような。 <追記>7年ぶりに再見。どうも原作漫画は80年代の少女漫画のようで、そういう世界観(好きになった人が実は兄弟)を無理やり団塊世代の青春物語に改変し、その親世代が戦争関連でいろいろあったというある種の反戦作品にしてしまったため、両者の組み合わせが悪く中途半端な作品になってしまった印象。 その親世代である男3人組も軍人ではなく商船の乗組員(ここが紛らわしい)なので、戦死ではなくあくまでも事故死(俊の父は引き上げ船の乗務中の事故死)。とはいえ、本作で最も訴えたいのは海の父の朝鮮戦争への加担(LST)だろう。昨年にNスペでそういう史実(沈没により22名死亡。ただし輸送員は戦争という意識はなかったと証言)があった事を知ったのだが、世間ではまだまだ知られていないので本作で少しは広まったなら製作者としては本望なのかもしれない。ただし、自分自身も本作初見では気にも止めていなかったので細かく見ない人にはわからないのかもしれない。 あとカルチェラタンについては明治時代にできた建物とはいえ当時としては50~60年前の建物であり、現代に換算するとちょうど昭和の東京五輪の頃にできた老朽化した建物を再開発で壊すのと同じ感覚だろう。いみじくも2011年に起きた災害によって耐震性が問題となり、その後に決まった令和の東京五輪に向けて昭和の貴重な建物が保存運動もなく破壊されまくる事になるのは皮肉な話である。この点においては本作のメッセージ性は全く無力であったと言わざるをえない。 [地上波(邦画)] 4点(2013-01-12 01:08:04) |
1368. 砂時計(2008)
題材としては悪くないと思うんだが、明るい少女と上品な女性2人が心の闇を演じきれていないので展開に唐突感というか、中途半端さがあるのかな?とは思う。キャストを変えるか、演じ方をもっと暗く・重くしてもよかったのでは。 [地上波(邦画)] 6点(2013-01-06 10:59:11) |
1369. 風が強く吹いている
「意味を問い続けながら走る」という事が走る意味や目的なんでしょうね。人生もそうなんでしょうけど。 [DVD(邦画)] 6点(2013-01-03 14:27:21) |
1370. おにいちゃんのハナビ
話としては予定調和だし、所々多少オーバーにしてしまった部分はあるんでしょうけど、実話として考えると静かな家族の物語であり、そこに共感できるか否かでしょう。よくまとまっていると思います。 [DVD(邦画)] 6点(2013-01-03 04:39:02) |
1371. ソラニン
これが「絶望の国の幸福な若者たち」というやつか?昔の自分と今の自分をオーバーラップさせながら見た。「本当にそれでいいの?」という問いはいくつになってもあるものだし、中年以降の方が切実だったりもする。が、「絶望の国の不幸な中年たち」ではシャレにならんけど。 [ビデオ(邦画)] 7点(2013-01-03 02:42:09) |
1372. あなたへ
《ネタバレ》 原作未読。全体的なテーマ・ストーリーは悪くない。 2組の夫婦の時間・生と死のクロスオーバーを手紙・メモ書きや写真といった道具を巧みに使い、夫婦(の時間)とは何か?を問うている。 が、脚本に無駄多くバランスがよくない。 まず、ビートたけしや草なぎは必要なのか?岡村・浅野も同様。大人の事情での出演なのだろうが、作品のテンポ・リズムを崩しており、登場人物として余計だ。道中での有名人の起用によるネタ仕込みより、前作のような素人の町人相手かマイナー俳優でよかったのではないか?また、ヘタなロードムービーにしたため、ワザワザ観光地を挿入しているが、高倉健主演でそんな観光地の風景に頼るような演出が必要なのか?これも余計だ。海や湖をバックとした高倉健の後姿のシーンが3~4回あるが、定番でカッコイイんだけれども、カッコ良すぎてちょっと浮いているし、果たしてこの作品に必要なシーンなのか?そして最後の冗長な説明臭いオチ解説の長台詞が最悪だ。このオチになることは観客の誰もがわかっていること。お互い黙って見つめあい、写真だけ渡して立ち去ればいいんじゃないのか?大俳優2人の折角の演技の見せ所なのに、ハトがどうだのクドイ説明させるなよ。これじゃラストが大無し。 逆に、夫婦2人の物語があまりにも淡白で時間軸も滅茶苦茶で説明不足であり、どのような夫婦関係であったのかがよくわからない。よって「大切な思い」というのが、非常にわかりにくくなっている。田中裕子はいいのだが、年齢的に釣り合わないのは気になる。 一方、平戸のシーンは風景・俳優4人の演技も素晴らしく、大変よいものに仕上がっている。特に写真館のシーンは説明できない感動がある。 高倉健は高倉健なので、まあいいんだけれども、この役が高倉健に相応しいか否かは疑問だ。もう80歳を超えており、真っ直ぐ普通に歩けない姿を見るのは少々辛かった。もう20年以上前に山田洋次が「高倉健には笠智衆のような俳優になって欲しい」と言っていたのを記憶している。2人とも演技力は低いが存在感や味があるという点では共通しているが、ある種の老いぼれ爺さん役を高倉健が演じる事への不安や悲しみがないわけじゃない。映画人は高倉健をどうしたいのか?映画界の至宝・高倉健で何を撮りたいのか?もう残された時間もない。真剣に考えて欲しい。 [映画館(邦画)] 6点(2012-09-02 06:51:35)(良:5票) |
1373. ハッピーフライト(2008)
《ネタバレ》 空港勤務の人間模様として、全体的によくまとまっていいと思うんだが、パニック要素は必要だったんだろうか?コックピットの混乱状況は(特に「パワー!」って台詞はトラウマになっている)日航機墜落事故を彷彿とさせるので、見ていてちょっと辛かったな。完全なコメディーに作品にして欲しかったと思う。 [地上波(邦画)] 6点(2012-08-20 02:30:30) |
1374. 恋空
《ネタバレ》 原作未読。あまり期待はしてなかったが、前半は所謂「性と暴力」がテーマでヘタしたら芥川賞狙い?などと思ったんだが、このまま2人がどん底に落ちていくのかと思ったら、あっさり別れてしまって・・・。ここからが女子は普通に大学生になってしまって学生生活謳歌するし(普通こんなに簡単に立ち直れるか?)、男子は病気で善人になってるし(普通こんんなにキャラ変われるか?)で、あんな別れ方して元鞘になってるし・・・。という点で、後半が前半の流れから非現実的すぎて、まさに腰砕け。前半の勢いでもっと滅茶苦茶やって欲しかった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-04-23 19:40:43) |
1375. 夜のピクニック
高校卒業後20年以上経過しても、年に数回母校に顔を出し、後輩の試合は欠かさず見に行く自分にとって、高校時代というのはさほど遠い過去ではない、と思う一方、過ぎ去った時間の重さというか早さというか長さに毎年、毎年、押しつぶされそうにもなる。高校時代ってのは適当にその場をやり過ごしてしまうもので、大人になってから後悔するものなんだろうが、こういう全校イベントがあると、後悔を残さないようになにか賭けてみたくなるのかもしれないなと思った。ちょっとコメディー的な演出が余計な気もするが、原作も読んでみたいと思った。 [地上波(邦画)] 6点(2012-03-21 03:43:50) |
1376. 君に届け
主演の男女がイマイチかな。爽子のスカートが短すぎて普通というか頭の悪そうな女子高生になってるし、一方で風早のズボンの裾が長くてだらしなく、こちらも頭の悪そうな男子高生になってるし。この制服の着こなしはナントカならなかったのだろうか?作品を台無しにしているよ。さらには脇役が総じてよかったので主演の男女が埋没した感はある。特に胡桃ちゃんは完璧だわ。 [DVD(邦画)] 5点(2012-02-12 07:36:24) |
1377. 聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実―
《ネタバレ》 山本五十六という人物像に焦点をあてつつ、リーダーシップ、組織論や意思決定、あとはマスコミ批判等々を織り込んで、ステレオタイプではあるが、まあそれなりに上手くまとまっているという印象。戦争には詳しくないが、大まかなアラスジはもう周知の事実なので、細かな台詞が史実としてどうなのかな?とやや疑問もあるが。印象に残ったのは、新聞記者とのやりとりで「世論がどうであろうとこの国を守る」というような台詞かな。マスコミが作るものかどうかはわからないが、世論はムードに流されるし、間違える。今の政治家は選挙が怖くて、世論を気にしすぎ。当落に関係なく、空気に流されず、信念を持って行動して欲しいと思った。 [映画館(邦画)] 7点(2012-02-05 20:57:19) |
1378. あしたのジョー(2010)
ジョーが暗くて、葉子が下品。他はまあまあかな? [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-30 18:53:31) |
1379. 伊豆の踊子(1963)
内容的にはこんなもんでしょう。それより、栄吉の奥さん役の女優が気になって仕方なかった。殆ど台詞はないんだが、あの表情だけで演技できて、清楚さと妖艶さと併せ持ついい女優さんだなと。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-30 17:28:28) |
1380. ソーシャル・ネットワーク
なんか主人公をコミュニケーションとれないダメ人間みたいに言う人がいるけど、そんな事はないでしょうよ。これだけ会社発展させてデカクして成功してるんだから。いろんな人事の波を掻い潜ってるんだよ。常識にとらわれない独特のセンスと自分の信念で成り上がっていく、痛快青春劇として楽しめたかな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-08 16:23:56) |