121. パッチギ! LOVE&PEACE
前作を見ているので、ガッカリ感は否めない。楽しめる映画とはお世辞にも言えない。前作が好きだっただけにカライ評価になってしまう感はあるが、2匹目のドジョウ、続編製作は見事に失敗といった所だろう。前作が当たったので、今作を見た人間も多いだろうが、それはパッチギというタイトルを冠したため以外の何者でもない。たらればではあるし、難しい問題でもあるだろうが、キャスティングを前作のままにしていれば、前作を見た人間の評価はいくらか違ったかも? [DVD(邦画)] 5点(2008-01-13 21:57:09) |
122. サマータイムマシン・ブルース
ありえない話を軸としながらハイテンションで楽しい作品。よく作り込まれた脚本と感じるのはタイムマシンを題材にしてるからだろう。後付けでどんどんエピソードは作れそうだが、作る側も混乱することもあったに違いない。それを想像すると1本の映画として、とても楽しく、とても精巧に仕上がってると思う。青春ドラマとしてもいい味に仕上がってる。「苗字って変えられないのかな?」が全てを凝縮してたかも? 見て損なし。 [DVD(邦画)] 7点(2008-01-13 19:14:40) |
123. 間宮兄弟
まったりしていて平凡な生活の中に起こる平凡な出来事。2人の兄弟を通して描かれる圧倒的な安心感が柱。嫌いではないですね~。沢尻エリカかわいかった~笑。塚地の存在感はさすが。 [DVD(邦画)] 7点(2008-01-13 17:15:03) |
124. シムソンズ
カーリングを世に知らしめたのはこの作品ではないだろうし、カーリングを題材とした理由もおのずと知り得る。しかし、一つの映画として真っ直ぐなストーリーは実話をベースにしていることを除いても評価できるものに違いない。キサラギを先に見たのだが、今作で改めて邦画も捨てたものではないと思わせしめられた。小さな町の小さなサクセスストーリーがこんなにも大きな純粋さを表現し、気持ちを高揚させる。佐藤祐市アッパレである。 [DVD(邦画)] 7点(2008-01-13 03:21:34) |
125. リンダ リンダ リンダ
ストーリーにこれといった抑揚があるわけじゃない。意味があるわけじゃない。ただ、それが、それこそがこの映画の訴えかける「何か」を連想させるのであって、後味はけして悪くない。ペ・ドゥナ、香椎由宇に目がいきがちではあったが、劇中の「バンドをやる意味なんてない」が、凝縮された、清々しい青春映画だと思う。甲本ヒロトのお兄さんが教師役で出てたとこもブルーハーツファンとしては嬉しい配役。この映画に意味などいらなかった。全てが青春のエッセンスであり、青春とはそんなものなんだろうと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2008-01-13 01:12:59) |
126. キサラギ
5人の個性あふれるキャラクターもさることながら、一流のサスペンスを鑑賞してるかのような雰囲気へいざなってくれる脚本は素晴らしい。12人の優しい日本人をリスペクトした作品であることは拭えないが、期待以上の疾走感のある展開。途中からやや読めてしまう展開も清々しささえ覚える。さらに全てがつながったかに思えたその後で、一番遠かった存在の人間を主役へ押し上げるシナリオは、満腹感をさらに満足させる高級なデザートでもあった。こんなオシャレな邦画を自分は見たことがない。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-12 04:01:50) |
127. 恋空
不幸なファクターをテンコ盛りにして、泣かせよう、泣かせようと試みるケータイ小説の映画化。このケータイ小説、読んでないけど、俺にも書けるよ笑。それが、見た後の感想。2時間テレビドラマとの差がどこにあるのか。それを答えられる人はいないだろうね。とてもとてもわかりやすいって意味ではいいのかな?HeavenlyDaysはいい歌だね。 [DVD(邦画)] 5点(2008-01-12 01:13:12) |
128. ブラッド・ダイヤモンド
アフリカ、シエラレオネのダイヤモンド紛争を背景にした良作アクション。単なるアクション映画にとどまらず、社会的メッセージも強大である。産出されるダイヤモンドに狂わされるかのように、銃で武装する凶悪な反政府組織が生まれ、少年兵までもが生まれる。日本という国に生まれた人間には重過ぎるテーマである。間違いなく我が国はダイヤモンド消費国であり、産出国の悲劇をまざまざと見せ付けられた感がある。ダイヤモンドに希少価値をつけている裏組織があるのであれば、消費国日本も多くを考えなければならないだろう。ダイヤモンドをねだられたらこの映画を見せるべきであろう笑。そういう意味で心に残り続けるだろう作品。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-11 03:22:00) |
129. 世界最速のインディアン
後味がとても清清しく、重苦しさが全くない爽快な映画。ロードムービー的な要素もさることながら、その土地土地で出会う個性あふれる”いい人”たちがとても安心感のあるエッセンスになっている。クライマックスはアッサリした感じもあるが、実話だからこそ、文句はない。実話だからこそ、強大なメッセージ性があるし、年老いて色んな苦難を抱えても自分の夢を追い求める姿には脱帽。「夢を見ない人間は野菜と同じだ」。妙に心に残った一言だった。アンソニー・ホプキンスにも拍手。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-11 00:58:53) |
130. ロード・オブ・ウォー
「武器商人が世界を受け継ぐ」。わからなくはない。頭では理解できる。ただ、残酷な事実。ただ、不合理な事実。それだけが最後に転がってきて頭を離れない。そんな映画。映画としてはドキュメンタリー要素が強く、考えさせられるが、その全てがやはり後味のよいものではない。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-10 23:28:51) |
131. ヒストリー・オブ・バイオレンス
扱ってる題材はとても面白いのだが、何とも後味がよくない作品。何気ない事件により、暴かれていく主人公の過去。その過去を消し去っていたかったのであれば、スゴ腕のマフィアだったのであれば、世間に名が知れるような状況を防げたのではないか。逆説的に見ていくと無理やりなストーリー感は否めない。漫画の映画化ということが、その辺で妙に納得させられる。退屈はしないが、大雑把。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-10 19:57:18) |
132. ブラックブック
ここでの点数が高くて期待して鑑賞したが、正直期待はずれ。ここまで点数が高い理由が最後まで理解できず。自らが戦争背景に関する知識が軽薄なことは否定できないが、一つの「映画」として、とても及第点に値するものとは思えない。見所はいっぱいではなくおっぱい! [DVD(字幕)] 5点(2008-01-10 18:45:57)(笑:1票) |
133. 僕はラジオ
キューバ・グッティングJr.は頑張ってましたね。実話を脚色しすぎてダメになることもあるけど、脚色しなさすぎたのかは知る由もないが、物語の抑揚に欠ける感は否めない。最後に映し出された本人の姿を見て、夢から覚めたような、冷めた後味を感じずにはいられなかった。 [試写会(字幕)] 6点(2007-05-22 22:37:48) |
134. シン・シティ
楽しませようと作ってる感は伝わってくるが、見ていて「ムチャクチャやるなぁ」と思わず笑ってしまうような感覚があるのだが、結局は嘲笑である。モノクロベースにも違和感を感じたが、アメコミの映像化と知って、まさに漫画を読んだ感覚が残っている。楽しませようとしすぎて、楽しませられない映画の典型。 [映画館(吹替)] 5点(2007-05-17 14:16:37) |
135. ロスト・イン・トランスレーション
異国の地で見る滑稽な風景や人物。結局何を伝えたいのか、はわからない笑。日本人だから仕方のないことだろうが、東京を舞台とした映画では「まとも」だなという印象が先行。他にこの映画の感想はない。深みもなければ驚きもない。5点。 [DVD(字幕)] 5点(2007-05-17 13:58:31) |
136. ユナイテッド93
あの日のことは今でも鮮明に覚えている。TV中継を見ながらしばらく呆然とする自分がいた。あれから早6年。この映画を借りるにあたって、結果はわかっている。ただ、United-93の目標はホワイトハウスだったのか、キャンプデーヴィッドだったのか、それを知りたかった。と言うといささか語弊があるのかもしれないが、ラストまで完全にのめり込まされてしまうカメラワーク、音楽等は賞賛に値するし、見てよかったとも思えた。しかし真実は「コクピットの操縦桿は乗客が取り戻すことはできずに墜落」が自分の知る限りの事実だったので、ラストは「脚色」なのだろうと冷めた目線で見てしまった反面、自分自身「操縦桿を取り戻せず」ならあんな場所に墜落するだろうか?との疑問が当時はあったので、事実より納得できるような「脚色」でもあった。及第点。 [DVD(字幕)] 7点(2007-05-17 13:50:16) |
137. シンデレラマン
実話モノに弱い自分としては実話でなければ6点である。映画としては6点。それが全てかもしれないが、脚色をあえて濃くしすぎないようにしたのであれば、納得の出来である。ボクサーを支える家族愛、特に妻の存在はもっと生々しく、もっと悲惨なものでもあると思うが、レニーゼルウィガーの好演とともにわざとらしくなく、うまく描かれていると思う。実話であるがために、抑揚に欠けるストーリー展開だと感じてしまったのかもしれないが、実話であることに強大なメッセージ性があることも確か。おとぎ話ではない、真実のストーリーがここにはある。 [DVD(字幕)] 7点(2007-04-28 01:40:34) |
138. 靴をなくした天使
さえないコソ泥が起こした奇跡の救出劇(安心感・安定感のあるダスティンホフマンの演技力)を中心に展開するサクセス?ストーリー。これは映画だが、実際の世界、マスメディアもこんなものなのでは?と思うとゾッとさせられるが、とてもうまく話の成り行きが構成されているというか、ありきたりのハッピーエンドとは違う、すがすがしい終わり方である。アンディガルシアと2人並んで座ってる時、リポーターが全てを知った時、息子に全てを打ち明けた時の、爽快感は格別であり、ユーモラスである。 [DVD(字幕)] 7点(2007-04-28 00:10:03) |
139. ふたりにクギづけ
結合双生児というやや重たくなりそうな題材だが、楽しく、微笑ましく、清々しく描かれてると思う。気になったのは"ふたりにクギづけ"という邦題。やや納得がいかない。見た感想から推測すれば、原題"StuckOnYou"の方がしっくりくる。 [DVD(字幕)] 6点(2007-04-23 11:03:17) |
140. オーロラの彼方へ
ありえないおとぎ話としては最高ランク。ラストはちょっと鳥肌が立つぐらいうまくできすぎてるが、たまにはこういうできすぎたお話もいいのでは?「映画」だしね。 [DVD(字幕)] 6点(2007-04-23 10:54:06) |