121. BALLAD 名もなき恋のうた
これはあれだな、ようはわれわれのような「戦国大合戦が大好きな人たち」の中のプロのみなさんが、好きが長じて自分たちでもやってみようぜーっていうのりで作った映画といえる。だから、一部の金儲け主義者はいるかもしれないけれども、彼ら(金儲け主義者)のおかげで、われわれ「戦国大合戦が大好きな人たち」がまた別の角度から戦国大合戦を観賞することができた。 この映画を観れば一層『戦国大合戦』が補える。 [映画館(邦画)] 8点(2009-09-29 21:49:54) |
122. TAJOMARU
《ネタバレ》 もっと血なまぐさくてよかった。髪の毛を抜く老婆が友情出演していて、それが楽しかった。 [映画館(邦画)] 8点(2009-09-23 14:38:32) |
123. 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
確かに3時間の割にはあっというまに終わってしまったと感じる。「ソーカツ」とか「いぎなし!」とか、中身のない空っぽの会話なのに、たくさんの人が傷ついていく、その瓦解していく人間関係が、まるで『es』のようにスリリングであった。逃亡する奴もいたが、なぜだれも止められなかったのだろうか。女の子に手を挙げる前にだれかが気づかないものなのか。きっと人間なんてそんなもんなんだろう。 母からの説得演説を聞いてARATAのセリフの「ふけたな」が泣けた。 [DVD(邦画)] 8点(2009-09-14 22:18:07) |
124. サマーウォーズ
《ネタバレ》 何度も泣いた。おまわりさんになったちゃらい親戚が、ばあちゃんのそばに氷を運んで、今日は暑くなるぞと話しかけたやさしさ。ばあちゃんの人柄がとてもうかがえる。主人公の女の子があまり活躍しなかったのが心残りである。泣き女に徹していた。数学オリンピックの予選に漏れるくらいの高校生ごときに、暗算と手計算で解かれるようなセキュリティーってのも素敵である。 OZって、小津のことなのだろうか? [映画館(邦画)] 8点(2009-08-12 22:30:07) |
125. バーダー・マインホフ 理想の果てに
《ネタバレ》 間違った社会を変えたいと思うことはいいが、卑怯なやりかたはだめだ。卑怯者になりさがっていく活動家二世三世たちはなぜああなってしまったのか、映画後半は刑務所にいる一世の連中がメインになってしまったためよくわからないが、これから不安定になっていく日本にとって、そこをしっかり学ばなければいけないと感じる。 [映画館(字幕)] 8点(2009-07-29 17:41:46) |
126. 立喰師列伝
押井が書いた新書を読まされているようだった。 [DVD(邦画)] 8点(2009-05-30 16:18:24) |
127. 幸せになるためのイタリア語講座
《ネタバレ》 もしかしたらドグマ95の純潔の誓いは、映画を安っぽくしてしまうだけなのではないか、とふと感じてしまった。けれどもやっぱりこの撮り方でもって見えてくるものもあるので、憎めない。 純潔の誓いは、女性を撮るのに適している。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-25 01:01:06) |
128. ブタがいた教室
《ネタバレ》 彼らは学級会の外でもことさら意見を交わす。なんで食おうと思えるの?みたく。ここで食う派の小学生は決定的なセリフを漏らす。 「おれだって、Pちゃんには長生きしてほしいけど・・・」 これだ。このセリフが泣ける。男子だけでなく、女子も同じように漏らす。Pちゃんに長生きしてほしいという考えは賛成派も反対派も共通しているようである。しかし、「長生きしてほしいけど・・・」の続きに来る、業が突き動かす本能を表現する語彙力を小学生は持っていない。 当然「長生きしてほしい。よって屠畜はしない。」という意見は正しい。しかし「長生きしてほしい。だけど殺して食う。」ということも正しいのである。われわれは一定ライン穢れることによって生きている。小学生たちはそのことに気づき、自らの穢らわしさを自覚し涙を流す。しかしそんな彼らを映画は祝福する。いや、Pちゃんが彼らを赦したのだ。 これは、一匹の畜生がトラックによって小学校からどこかへ連れられて行く姿を描くことによって、人間の業を赦す。この映画を観て小学生らと一緒に煩悶したら、少しは肩の力をぬいて食事してもいいよ、という、いわば免罪符的映画。 [DVD(邦画)] 8点(2009-05-25 00:57:51) |
129. GOEMON
《ネタバレ》 ずっと麻生久美子だと思っていたら広末でびっくり。 ずっと佐藤浩市だと思っていたら江口でびっくり。 特に広末、あれ麻生久美子でしょ。違うの?さすが麻生ってずっと思っていたのに。 まるで外国をマーケット対象としかしていないような描き方で、日本人には逆に違和感になることが少々。織田信長の肖像画はやっぱり教科書に載ってるあれでなきゃアレ?ってなる。なので、もっと時代錯誤の衣装やメイクをやってしまってよかったのではないか。ヘリコプターで空爆とか、馬でなくバイクで疾走とか。 むしろ押井守よろしくアニメーションでもよかったんじゃないか。やってることはほぼアニメーションみたいだし。 外国人は、家康がその後300年くらい戦争をしなかったという史実をご存じないのではないか、これを知ってるか否かでラストの感慨が変わる。 [映画館(邦画)] 8点(2009-05-03 01:55:13) |
130. ウォッチメン
《ネタバレ》 前田先生のおっしゃるとおり、青入道やロールシャッハはなんらかへのメタファーであるのかもしれないが、だとしたらもうすこしわかりやすくしてほしい。火星のでかい時計とか、最後の新聞屋さんとか、なんか意味があるんだろうけど、そこまで見抜くことができなかった。なので消化不良。 [映画館(字幕)] 8点(2009-04-06 00:45:41) |
131. ワルキューレ
《ネタバレ》 結局映画を見ている全員がご存じのとおり、クーデターは失敗し、クーデター該当者は全員銃殺刑。今にして考えればトムクルーズの行動は正義なんだろうけども、時代は彼を極悪人とするのだな。罪とは相対的なものであって、絶対的尺度はどこにあるんだ。つまり人を殺すってのも絶対的罪とはならないということである。戦争のもとでは人殺しは正義になる。 [映画館(字幕)] 8点(2009-04-06 00:40:55)(良:1票) |
132. ホステル2
《ネタバレ》 前作には共感出来たが2はどうか。チェコスロバキアでは外国人を誘拐拉致して、拷問殺人死体損壊愛好家に売り渡す秘密組織があって、そこに売られる人々とそれを買う人々らの狂気を覗く映画。タランティーノ監修だそうだがタランティーノならではのセリフ回しはナシ。 日本でも星島や宮崎勤といった拷問殺人死体損壊愛好家はいるし、以前から述べている通り男は生まれながらにして拷問殺人死体損壊を愛好する生き物なわけであるから、人間を拷問殺人死体損壊目的でオークションで競り落とす彼らの気持ちは良く理解できる。当然こんな気持ちを認めるわけにはいかないのだが、このホステルという映画はそういう人間の残念な快感構造を肯定的に表現する数少ない映画。だからこそ不愉快極まりない映画。 けれどもご安心、監督はきちんと被害者に加害者に復讐をさせてあげる。だからラストは爽快。そう、人間には応報感情というのもある。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-27 01:11:15) |
133. パコと魔法の絵本
《ネタバレ》 役所のじじいに感情移入したくても何度もつっぱねっられてしまい、失敗。パコの幼さだけがリアリティーがありどうも不連続。パコを宮崎あおいくらいの役者でやらせればいい。それで「5歳!」って言えばいい。 あれだけ極彩色でアニメーションと共演できるのだから、『シカゴ』みたく舞台と客席を作ってしまっても、中島監督ならば成功するはず。 雨を降らす劇団ひとりが泣ける。 [DVD(邦画)] 8点(2009-03-27 00:53:05) |
134. 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
《ネタバレ》 サトエリは好きになれなかった。共感も同情もしようと思えないほど好きになれなかった。なぜあんなめんどくさい女になったのか、その歪んだ育ちに興味がわく。 一方、永作にはとても惹かれた。悩みを打ち明けるときの覚悟、旦那を力いっぱい押し倒し唇を奪うあたりからの色気、帰宅した旦那のおでこに顔を寄せる色気、旦那の袖をつまんでぐっと引き寄せるあたりの色気。いつも明るく元気に暮らす永作に大変元気づけられた。ありがとう。 [DVD(邦画)] 8点(2009-02-11 02:01:44) |
135. 劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!
《ネタバレ》 猫娘やヒロインの女の子や先生やろくろ首がやけにかわいいのは、おおいに結構と評価したい。 おもしろかった。鬼太郎が好きで本当によかったと思う。 [映画館(邦画)] 8点(2009-01-26 00:58:35) |
136. 放送禁止 劇場版 ~密着68日 復讐執行人
《ネタバレ》 『放送禁止』シリーズは大好きで、この映画もとても面白いと思う。食卓の真実とかは笑ってしまうくらいよくできている。まるでソウだ。 だが後半、ドキュメンタリーの雰囲気がなくなり、まるでつくりもののドラマみたいになってしまっているのが残念。まあ、ああするしかないか。 [映画館(邦画)] 8点(2009-01-26 00:54:35) |
137. Avalon アヴァロン
《ネタバレ》 うーん、監督の言いたいことはわかるし楽しんでいるつもりだが、実写じゃなくていいんじゃないの。 [ブルーレイ(邦画)] 8点(2008-12-31 03:56:50) |
138. 血と骨
《ネタバレ》 なにか出来事が起きて、それにたいして人間たちが一喜一憂(本作ではほぼ憂)をリアクションするというだけで2時間以上押し通す映画。金俊平というよりも、金俊平に翻弄され続けた女性たちにいたく感情移入する。田畑智子を泣かすやつはおれが許さない。 [DVD(邦画)] 8点(2008-12-31 03:53:40) |
139. ダイアリー・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 映画的に一番はらはらどきどきしたのが、監視カメラの映像という皮肉。でも面白かったっすよ。 [映画館(字幕)] 8点(2008-12-31 03:42:16) |
140. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 様式美を感じる。 [DVD(邦画)] 8点(2008-12-31 03:12:34) |