121. キック・アス
《ネタバレ》 今はやりの正義について問いかけるうんたらかんたらを一切無視して、単純な勧善懲悪を楽しめば十分だと思う。ただ煮え切れないこととして、正義の味方の名のもとに人をサクサク殺害することがただしいのかっていうことか。 ネット中継されたあのシーンなんかは、中東の首切り動画に対するメタファーみたいだし。バッドマンのコスプレは『ダークナイト』っぽいし。 [映画館(字幕)] 8点(2011-01-07 23:06:30)(良:1票) |
122. パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT
《ネタバレ》 原作のレビューでも述べたが、この映画は悪霊とかデビルとかは一切関係なく、起こる現象は女の謀略なのだと俺は思っている。今回は、できそこないの弟と家族を顧みない父を計画的に殺害すべく姉が仕組んだことなのだ。母は屋根裏や押入れでラップ音や器物破損を仕組んでいる。当然姉は足にけがなんかしていない。 監督が長江ということで、きっと『放送禁止』のような2重構造の本作を撮ってくれると大いに期待した。だから終始画面の隅々にまで注目した。どこかに母が見きれていないか、具合が悪くなったお友達の連絡先が書いてないか、もしくは意味深な習字が掲示されていないか。 ・・・しかし、それらの期待は裏切られた。唯一お祓いの祭壇の胡散臭さが萌えたけど、長江ギミックは確認できなかった。あげくの果てにはラスト姉が貞子化してしまいげんなり。 それでも俺は信じている。これは姉と母の陰謀であると。悪霊とかデビルとかは存在しない。 [映画館(邦画)] 6点(2010-11-28 23:21:02) |
123. 十三人の刺客(2010)
《ネタバレ》 最近疲れてたのでスカッとした。 ただ、武士道というのだろうか、命を賭して護りたいものとか、そして命を惜しまず戦いに挑む姿とか、どうしても納得することができなかった。その生きざまがかっこいいことは分かるんだけども、稲垣のように死ぬ時は、痛い!死ぬのが怖い!と嘆くものなのではないか。 切腹ってのも俺の感覚としてどうも納得できない。無理だろ、あんなこと自分でやるなんて。できるもんなの?やるやつばかじゃないの? [映画館(邦画)] 8点(2010-10-15 22:20:54) |
124. 食堂かたつむり
だからさ、結局なにをもって我々を楽しませたいのさ。原作が面白いと思ったから映画にしたんだろ、ぜんぜんおもしろくねえんだけど。ハト食ってねえで母食え。 [DVD(邦画)] 3点(2010-10-06 21:31:00) |
125. カラフル(2010)
《ネタバレ》 『カラフル』における避けて通ってはいけないものの一つに“背景画”があると思う。手書きとは思えないまるで実写のような絵の上でアニメの人物が動く。『スカイクロウラー』においては背景と人物のコントラストが濃かった。いま思えば押井は背景に対していかにかっこいいかを追及していたようないんしょうだが、『カラフル』の背景はまるで人物のように能弁に語る。 平田オリザ先生はその著書等で「人は環境によって喋らせられている」と主張している。まさにその摂理にこの背景画は従っている。この背景にこのセリフありと言わんばかり。シーンが切り替わり、背景が更新された瞬間にそのシーンの主張がスクリーン全面から高濃度に飛び出てくる。 『カラフル』がアニメという方法を選択したのは、原恵一がアニメしか撮れないのかもしれないけども、この背景の能弁さを活かしたかったからだと受け止めた。それにしてもあんなに精巧な絵、どうやって描くんだろう。 いつまでも心に残るあの鍋のシーンでの父の演技も素晴らしい。兄貴がティッシュを父にだけ渡さないあの間合いと、実はそのあとにちょっとだけ涙がにじんでいた父。『息もできない』においてサンフンが泣いた時よりもぐっときた。たったあれだけの涙なのに。たった。映画って難しいね、沢山泣けばいいってもんじゃない。 [映画館(邦画)] 9点(2010-08-30 00:24:50)(良:2票) |
126. 借りぐらしのアリエッティ
《ネタバレ》 記念すべき600レブー! 最後猫とアリエッティが見つめあい意気投合するが、あれも納得いかない。あの時猫がアリエッティを一飲みするんじゃないかとひやひやした。無言でただ見つめあう。何かテレパシーだったのか。 で少年が生きる希望を持つのだが、あれも不思議。我々映画を観るモノには分からない、何か大きなものを少年はアリエッティから得たのだろうきっと。よかったね。 とまあ『トイストーリー3』にはまだ遥か及ばない感じであったけれども、ステュディオディヴリにおかれましては、こんな感じで若き才能をどんどん開花させていって、ハイペースで作品を送り出してほしい。なにもかの大作クラスは欲しない、今回みたいなさっぱり味の小品、試作品でいいから、2年に3本ペースがいい。もちろん宮崎五郎の新作、日本人は首を長くして待っている! [映画館(邦画)] 7点(2010-08-17 21:02:04)(良:1票) |
127. インセプション
《ネタバレ》 インランドエンパイアを分かりやすくしたかんじ。 街がぐにゃーってまるまるあの夢の中のあいまいな感じを後半欲しかった。強固な要塞とかでなく、インランドエンパイアみたいなぐにゃぐにゃした世界を。 [映画館(字幕)] 7点(2010-08-09 22:11:48) |
128. トイ・ストーリー3
《ネタバレ》 もうさ、この映画でPIXARは絶筆してもいいですよ。それくらい素晴らしい。 戸惑いを隠せない。PIXARが本気を出すと何が起こるのか、それを目の当たりにしてしまった。トグロ100%を見た時のような、腰の抜ける感覚。 アンディがおもちゃを一人ずつ紹介するあのシーン、おもちゃたちは表情を変えずに“おもちゃ”として紹介される。あの固定された表情の奥での彼らの感情は、3DとかCGとか関係ない、普遍的な愛を感じる。 まさに、このシーンは、この映画のカーテンコールなのだ。スタンディングオーベーション、本当はしたかった。だけど映画館で拍手は起こっていた。 アンディの優しさに、おもちゃたちのせつなさに、PIXARの偉業に、そして、俺自身が手放してきたかつてのおもちゃたちに、限りない感謝。ありがとう! [映画館(吹替)] 10点(2010-07-22 21:58:31)(良:1票) |
129. 告白(2010)
教師の知り合いが何人かいるが、彼らに見せてあげたい! [映画館(邦画)] 9点(2010-06-22 21:06:10) |
130. 劇場版TRICK トリック 霊能力者バトルロイヤル
《ネタバレ》 このシリーズはそもそも、うさんくさい超能力者の化けの皮をひっぺがすカタルシスが面白かったんだけど、それも第2シリーズですでに忘れ去られ、『オモシロ書道』しか面白みがなくなってしまった。といっても初期の『何度目だナウシカ』を越えるオモシロ書道には出会っていない。 せっかく劇場版なのだから、ディープでコアな堤ワールド、トリックワールドを構築してほしい。中途半端なヒューマンドラマなんかやってる暇あったら夏帆をもっと見せてほしい。 生瀬の扱いも超手抜き。観客の20%くらいはこいつを見に来ていると思うのだが、そんな人たちにとっては失望そのもの。 最低なのはラストのラスト。「ずっときみのことが、す・・・」「すきやきを食べたい」これは堤監督の歴史に残る名セリフとなるであろう。ああ、トリックってこうなっちゃうんだ。仲間もちょっと期待してたよね、あーあ。 [映画館(邦画)] 3点(2010-05-09 17:36:35) |
131. 時をかける少女(2010)
《ネタバレ》 過去を変えることはできない!っていうルールを作るのはいいんだけどさあ、これは映画なんだからさあ、そのへん破戒しちゃってさあ、バスを助けてあげたら?脚本の人。 [映画館(邦画)] 6点(2010-04-07 19:35:00) |