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プロフィール
コメント数 330
性別 男性
自己紹介 評価の基準は、自分が何回も見たいと思うことと、他の人にぜひ見てほしいと思うことです。8点以上は、ほぼ全部2回以上見ています。画像の豪華さは評価にあまり関係なく、脚本重視。アニメとコメディに若干甘いかも。それと、昔見た作品を記憶でレビューすることはしていません。原田知世版の時をかける少女は、当時の評価なら10点ですが、今の若い人に見てほしいとは思わないので、レビューしていません。
漫画レビュー始めました。映画と違って、つまらない作品は途中で投げ出すので、基本、面白い作品しかレビューしません。そのため、レビューの平均点は高くなります。

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121.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
ここでの高評価に釣られて、ダッシュで見に行ってきた。 残念ながら、自分は「それほどでも...」という感想しか持てなかった。 いや、序盤の映像や緊張感は、確かにレベル高かった。 ただ、その分、主人公一人になってからが退屈。 どうも「ずっと一人で奮闘の物語」になりそうだって分かってきたら、つまらなくなってきてしまった。 どんなに映像が凄くても、長い一人芝居を映画で見たいとは思わないから。 退屈なんで、「宇宙空間で一人ってことは、無傷で生きるか死ぬかのどっちかで、女性主人公は映画的に死なせられないから、まず”生きる”方だな。瀕死の重傷負いながらも生きるとか、どこからかの救助隊に助けられる、とかも無いな」なんてことを考えてしまった。 しかも、その予想が大当たりのラストになってしまい、複雑な気分で映画館を出た。
[映画館(字幕)] 6点(2013-12-15 23:34:52)(良:2票)
122.  清須会議
清洲会議という、歴史好きなら大好物、一般の方にはあまり馴染みのない題材を、よく映画化してくれたもんだと思う。 清洲会議「だけ」を映画化したら、ただの、「急死した大企業社長の後釜争い」+舞台劇になってしまうことを危惧したけど、そこは三谷幸喜、随所にコメディシーンと野外シーンを織り込んで、楽しい映画になっている。 ただし、チャンバラも合戦もないから、やっぱり戦国時代物とは言えないかな。 お話の方は、よく知られたエピソードが軸になっているから、安心の出来。 でも、自分みたいに「清洲会議だけ取れば、むしろ柴田勝家の勝ちじゃないか?信孝、お市を味方にし、信雄も秀吉の味方にはならなかった。」なんて考えている人間には、やや物足らない。 まあもっとも、そんなことを映画化したら、収拾つかない話になってしまうだろうから、これはこれでいいんでしょう。 ただ、女優陣のお歯黒と剃り眉はやりすぎ。 喪中といえるこの時、こんな化粧したか疑問だし、現代人から見たら不気味なだけだし。女優さんかわいそう。 それから、登場人物をこんなにたくさん出すんだったら、字幕を出さないと不親切。自分でも、「五郎左=丹羽長秀」で早くもちょっと混乱したし、信包はそもそも不要だったし、「犬千代=前田利家」は、最後にようやくわかったし。 とはいえ、役所広司と大泉洋の演技合戦は楽しかったし、中谷美紀の踊りも凄みがあったし、よくできた歴史コメディと思う。
[映画館(邦画)] 7点(2013-11-24 19:43:13)
123.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語
このアニメのTV版は、あまりに凄惨な話と絵に、3話までしか見られなかった。 にも関わらず、結構話題になってることもあって、つい今回の映画版を見てしまった。 結果、見なきゃよかった。 とにかく、絵を動かさずに小難しいセリフだけで話を動かすシーンが多すぎる。 しかも、話が動く理由がほとんど意味不明。 一生懸命セリフ聞いても、見てるこっちは置いてきぼり。 自分には、とてつもなく下手な演出と脚本としか思えなかった。 映画館には結構小学生の女子も来ていたけど、なんだか申し訳ない気持ちになってしまった。 だって、タイトルは「小さなお友達向け」なんだけど、内容は「大きなお友達専用」なんだもん。 ごめんね、せっかく見に来てくれたのに。
[映画館(邦画)] 1点(2013-11-05 23:32:54)
124.  重力ピエロ 《ネタバレ》 
中盤の退屈さと、終盤の詰めの甘すぎる脚本のせいで、「何これ」というのが率直な感想。 「強姦魔の父親の子供は、父を激しく憎み、放火魔になり、父親殺しになりました」って、見ている客に何をどう納得させたいのか、全く意味不明。 父親は、ほめられた人間じゃないが、殺すほどのことはない。 「過去の罪を反省していない」ってのが殺す理由らしいけど、一応、少年院だか刑務所だかに5年間入っていたわけでしょ? そこで反省は終わっているわけで、それで足りないって思うなら、憎むべきは法制度でしょう。 放火に至っては、理由すらろくに説明してないし。 放火って重罪だよー。 不特定多数が死んでしまう可能性があるわけだから。 ちょうどボヤですむような放火なんて、できるわけないし。 これじゃ真面目に生きてきて、死の病に苦しむ育ての親がかわいそすぎる。 最後、この育ての親が、子供を殺しちゃうんじゃないかと思ったよ。 けど、何もおこらず。 子供は放火と殺人の反省すらしてないし。 犯罪者の子供は、どんなに愛情を注いで育てても犯罪者になるって話ですか?違うでしょ。
[DVD(邦画)] 2点(2013-10-06 22:16:10)
125.  SUPER8/スーパーエイト(2011)
「たまにはSF大作でも」と思って借りてみたら、実はノスタルジー物でした。 そっか、SUPER8ってタイトルから察しなきゃいけないのか... SUPER8とは、70年代後半に爆発的に売れたコダック社製8ミリフィルムのこと。この映画の設定も1979年。 ...って、そんなもん知るわけない。今調べて書いただけ。 で、じゃあ、がっかりして見終わったかというと、そんなことはない。 確かに、SF大作の部分は後半、やや尻すぼみ感あったけど、主人公とヒロインの恋愛模様がとてもキュートで楽しかったから。 「期待していた内容と違ったけど、気持ちよく騙されました」っていう、ちょっとうれしい見終わり方をした。
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-24 00:32:16)
126.  劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
このレビューを見てくれた貴方へ。 もし、この映画のTVアニメ版を見ていないなら、絶対にこの映画を見ないでほしい。 TVアニメ版は素晴らしい出来だし、この映画はクズだから。 ただ単にクズなら、まだ可愛げあるけど、この映画見ると、TVアニメ版の話がすべてわかってしまうという、許し難い内容になっているから。 TVアニメ版は、たった全11話。 お話の部分だけ見れば、4時間とかからない。 当然、DVDレンタルはどこのレンタル屋さんもやっているはず。 「それでも充分長いよ!」と言う方は、まず最初の3話を見て、以後に興味が湧かなければギブアップしていいと思う。 自分はいつもそうしてるけど、このTVアニメについては、3話まで見たら、残りを一気に見なければ気がすまなくなったことを覚えている。  それにしても、こっちの劇場版とやらは、いったい何をやりたかったんだろうか。 設定は、TVアニメ版の1年後。 つまり、全く別の話だ。 ところが、内容の6割方はTVアニメ版の使い回しで、タイトルも同じ。 意味がわからない。 そして、追加された1年後の話は、ほとんど意味がなく、つまらない。 自分は、この映画見ている間、何回も「ああ、TVアニメ版は面白かったなあ~」と思った。 つまり、この映画は退屈以外の何者でもないってことだ。 そもそも、TVアニメ版は「幽霊はなぜ現れたのか。どうしたら消えてくれるのか」というミステリー仕立てだったのに、この映画は全くそんな気がない。 これでTVアニメ版と同じタイトルって、いくらなんでもおかしいでしょ。  劇場版で製作者側がやりたかったこととは、「できるだけ手をかけずに作り、できるだけ客を集めること」。 悪いけど、そうとしか思えない。 この映画は、傑作TVアニメを侮辱したクズ映画。 日本アニメにありがちなパターンなのかもしれないけど、これは許せないレベル。  
[映画館(邦画)] 2点(2013-09-16 23:35:24)(良:1票)
127.  エイリアン
この映画を見て「恐くない」と言う人がいるのは、ちょっと信じ難いが、よく考えたら当たり前なのかもしれない。 「エイリアン」はすでに日本語になっており、この映画を初めて見る人でも、ほとんどの人はどんな映画か想像ついてしまうだろうから...  この映画の公開当時は、もちろんそんなことない。 当時中学生だった自分にとって、alienは初めて見る英単語だったから、映画館に行く前に辞書を引いてみた。 1番に「外国人、異邦人」と書いてあり、自分は「異邦人」を取ることにした。 ちょうどその当時、あるテレビCMで「ちょっと、振り向いて、みただけの異邦人~」という、とても印象深い歌が流れていたのをよく覚えていたからだ。 少し後にレコード化されて大ヒットするこの歌は、久保田早紀の「異邦人」。 自分は「ちょっと、振り向いて、みただけのエイリアン~」などと、つまらない替え歌の鼻歌まじりで「宇宙怪獣物」の映画を見に行った。 当時はこういうカテゴリーで呼ばれてた。もしくは「宇宙モンスターのパニック物」。「SFホラー」なんて誰も言ってなかった。 だから、「主人公がカッコよく怪獣をやっつける話だろうな」と思ってたんだけど......  実際に映画見たら、とんでもなかった。 初っ端のタイトルが出るところから、早くも「これはなんかヤバそうだ」と思った。 そして物語が後半になると、恐怖のあまり、何度も「これは映画だ!これは映画だ!」と心の中で叫び続け、それでも耐え切れず、何回か下を向いてスクリーンから目を逸らした。 ようやく終わったあとも震えが止まらず、恐さを紛らわすために、もう1回連続で見た。 当時はこういうことが可能だったから。 2回目は、さすがにスクリーンから目を逸らすことはなかった。 でも、朝、鼻歌交じりで映画館に入った生意気な中学生は、夕方、まだ真っ青な顔で映画館を出た。 映画でこれだけの衝撃を受けたことはなかったし、その後もなかった。 自分が若かったせいもあるし、家のテレビが14インチモノラルの時代に、テアトル東京という巨大スクリーンの映画館で見たせいもある。 でも、一番なのは、映画の内容が凄かったからに決まってる。 自分は、今のトシになっても、「alien」という文字を英文で見かけるとギクっとする。 どうしても、その言葉に「倒すべき敵」という意味が含まれているように思えてしまうのだ。
[映画館(字幕)] 10点(2013-09-16 03:36:51)(笑:1票) (良:1票)
128.  ナイロビの蜂
イギリス人やアメリカ人なら、このお話に深く感動できるんだろうか。 日本人の自分にはサッパリだった。 恋愛する過程が?なら、仕事第一の嫁さんがケニアに来てまで子供作ってしまうのも?、嫁さんが自分の命を軽く扱うのも?だし、そんな嫁さんの死に、急に命懸けになるダンナも?。 それから、ケニアを上から目線で描くのも、ちょっと憤りを感じた。 五輪のメダル数って、国力にかなり比例するから、陸上競技だけとはいえ、メダルを量産しているケニアを自分はそんなに軽く見てない。結構尊敬している。 この映画は、2005年と少し前の映画だけど、そのときでも「アフリカの中では、かなり進んだ国なんだろう」くらいには見ていたはず。  そんなわけで、ちょっと理解し難い映画だった。 自分だけでなく、普通の日本人なら、みんなそうじゃないかなあ。
[DVD(吹替)] 3点(2013-09-08 16:10:37)
129.  探偵はBARにいる
序盤で伏線出しまくりなのに、中盤でどう見ても「話が進んでいない」と思ってしまうシーンが多く、退屈してしまう。 主人公の行動原理も説明不足だし、クライマックスも唐突すぎる。 ただし、この映画の札幌ススキノの街はとても楽しそうで、酒を飲まない自分でも「遊びに行きたいな~」と思った。 繁華街の描写って、妙に危ないところだけだったり(「新宿の歌舞伎町は恐い街」と思ってる人は多い)、その逆に華やかなところだけだったり(「渋谷は大人が行くところじゃない」と思ってる人は多い)するけど、この映画のススキノはグッド。
[DVD(邦画)] 4点(2013-09-01 10:41:24)
130.  ピッチブラック
見ている間、「エイリアン」がいかに傑作だったか、ということをずっと考えてしまった。 設定をこれだけ似せたら、考えるなっていうほうが無理。 自分はB級映画をあまり見ないからよく知らないけど、志の低さは相当なもん。 登場人物の設定はちょっと面白いけど、無理矢理の設定だから、お話のほうに無理がきている。 こんな災害が起きたとき、単純に一致団結しろとまでは言わないけど、あまりにみんな自分勝手で、「生きて帰る」という思いがないように見えてしまい、すごくイライラする。 「今の若い人は、どうかこんなクズ映画見る前に、エイリアンを見てほしいな」なんてことも思った。
[DVD(吹替)] 2点(2013-08-13 12:26:20)
131.  真夏のオリオン 《ネタバレ》 
太平洋戦争を題材にした現代の邦画っていうと、どうしても現代の価値観が入った描き方をされてしまい、違和感を覚えてしまうことが多い。 もっとも、全く現代の価値観が入ってなかったら、「それは映画ではなくドキュメンタリーだろ」ということは、自分もイイトシなんで頭では分かってるつもり。 でも、体がついていかないとでもいうか、多少知識がある分、どうしても最初から「ケチをつけたい」という気分で見始めてしまう。  さて、この映画も、もちろん現代の価値観が入っている。 艦長の言葉遣いとか、部下への接し方とか。それと髪型も。 さらに最大の「現代の価値観」は、人間魚雷・回天を艦長が「使いたくない」と思っているところ。 これはない。こんな非人間的な兵器でも、使うために多くの人が苦労して載せているんだし、使うのが命令だし。 でも、これが意外と気にならないんだよね。 終戦間近だし、「戦後を見据えて、こんな考えになった軍人さんがいたかも」と思わされるだけの説得力がある。 妙に日本海軍に甘いアメリカ軍の艦長も、ありえないのかもしれない。 クライマックスで自分は「浮上した瞬間に白旗揚げろ!じゃなきゃ撃たれる!」って心の中で叫んでたけど、そうはならなかったし。 でも、「当時の史実とは違うけど、こういう軍人がいてもいい・いてほしかった」というこの映画のメッセージを受け取れた気がして、自分は最後、結構感動して見終わることができた。
[DVD(邦画)] 8点(2013-08-12 01:23:56)
132.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
えーっとですね、昔、自分はエイリアン2という映画を劇場で見ました。 傑作でした。 その数年後、続編のエイリアン3も劇場で見ました。 結構期待して見にいった分、とてつもない駄作に思えてガッカリしました。 この「Q」は、あの時のガッカリ感によく似ているなあ。 いや、自分はこの映画の前作「破」をそれほど傑作と思ってないし、そもそも前作も今作もDVD鑑賞だし、そこまでガッカリする必要はないんだけど、似てるんだよなあ。 一応、前作から続いている話にしているんだけど、「そんな続き話なら聞きたくなかったよ!」と思ったり、なんだか絵も話も暗くなって分かりづらくなっただけで、ちっとも面白くないところが似てる。 それから、登場キャラも、絵にトシ食わせただけで、みんな魅力薄くなってるし。 肝心のお話のほうは、一言で言うと、「バカシンジと言われ続けた主人公は、実際バカでした」って感じだし。 このシリーズの最初のTVアニメ版を自分は結構面白く見たし、未だに人気あるのも理解しているつもりだけど、この映画は許したらダメだと思う。
[DVD(邦画)] 2点(2013-08-03 14:29:03)(良:1票)
133.  のぼうの城 《ネタバレ》 
面白かった! 「戦国時代の史実に基づき、負け側をコメディタッチ強く描く」なんて、およそ納得できるお話になりそうもないのに、「リーダーシップとは何か」なんてテーマを入れつつ、ちゃんと映画してる。 しいて言えば、開戦に踏み切る理由だけは、真面目に作ってほしかったかな。 籠城って戦法は、援軍が期待できるか、相手が長期戦に耐えられない場合しか考えられないはずだから。 籠城する原因となった開城の条件「城主の娘を秀吉の側女に」なんて、むしろ好条件でしょ。籠城して負けたら、敵の慰み物にされたあげくなぶり殺し、なんてことも大いにありうるわけだから。 でも、それ以外の部分は、納得できる話を用意しつつ笑かせてくれて、お見事。 特にクライマックスの、野村萬斎の田楽踊り。自分は涙流しながら笑っていた。 小舟の上って、普通なら立ってるだけで精一杯のはずなのに、野村萬斎凄え。 それに、「命懸けで敵を笑かせに行く」って、なんてカッコいいんだろう。 これは、映画史にずっと残る名シーンだと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2013-07-28 16:14:41)
134.  チェイサー (2008)
最後の10分くらいのお話は、明らかにやりすぎというか蛇足というか、とにかく「どうでもいいから早く終われ」と思って見てた。 終盤でこういう感想を持ったら、自分は普通、1点とか2点とかしか付けない。 ところがこの映画には、そう簡単に捨てきれない魅力がある。 それは、序盤で犯人があっさり警察に捕まってしまうのに、最後までサスペンスとして破綻していないところ。 自分はこんな常識破りのサスペンスを見たことなかったから、「この後どうなるんだ?どうするんだ?」って、ずーっと集中して見ることができた。 それに、この映画には特にこれといった「謎」なんてものはなく、全部見てる客にその場で説明してしまっているにも関わらず、ハイレベルの緊張が持続する。 だからこそ、最後の10分20分が余計惜しい。 最後削るだけで、大傑作サスペンスになれただろうに、なんてもったいない。
[DVD(吹替)] 5点(2013-07-28 01:41:36)(良:1票)
135.  風立ちぬ(2013)
「あー、あの天才・宮崎駿も、トシ食って芸術に逃げちゃったか~」ってのが率直な感想。 物語の終わり方は、なかなか清々しくて悪くない。 でも、そこまでのお話、特に中盤までは退屈で死にそうだった。
[映画館(邦画)] 4点(2013-07-21 19:54:28)
136.  名探偵コナン ベイカー街の亡霊
10年ほど前、子供がコナンのファンで、何回か映画館に連れて行ったり、DVD借りて見たりした。 そこでわかったことは、コナン映画ってのは、TVアニメファン向けのイベントとして成立しているということ。 要するに、話の面白さを云々するものではなく、いかに蘭が新一のことを思ってるかとか、少年探偵団が大活躍するかとか、そういうことのほうが大事だということ。 商売としては、それで正しいのだろう。 コナン映画は毎年1回、もう15年以上続いているのに、未だにこれといった代表作がないにも関わらず、それでいて未だに高い人気を誇るのだから。 でも、自分は映画好きだから、コナン映画のお約束シーンは「邪魔だな」と思うだけで好きになれなかった。 さて、この「ベイカー街の亡霊」は今回見るのが初めだったけど、意外に楽しめた。 バーチャル世界とはいえ、子供たちが消えてしまうシーンには感情釘付けとなり、クライマックスではヒロインの行動にも驚かされもした。 ただ逆に、これらのシーンは、小さいお子さんにはショッキングすぎるんじゃないかと、ちょっと心配してしまった。 そして、コナン映画の「お約束シーン」が異常に少ないことにも驚かされた。 だから、この映画、たぶん「コナン映画としては失敗作」だろうけど、自分のなかでは「コナン映画最高傑作」です。 コナン映画を全部見たわけじゃないんだけどね。
[DVD(邦画)] 6点(2013-07-21 01:03:58)
137.  真夏の方程式 《ネタバレ》 
つまらない。 まるでテレビドラマのように、同じ説明の繰り返しがあるので、金を払って真剣に映画を見に来ている客としては、イラっときて、そのうち退屈する。 唯一の見所は、子役(山崎光くん)との絡み。 この子は演技うまいし、夏休みに海で自由研究する楽しさ、って感じが存分に出ていた。 ところがさあ、最後になって、この子が「結果として殺人の片棒を担いでいた」ってのが明らかになるわけ。 それは、この映画の前半の流れから言っても、フィクションの倫理から言っても、残酷すぎるだろ。 しかも、真犯人のオヤジ、旅館の建物の構造を使って人殺しって、この旅館がこの先つぶれても構わないって思ってるわけ? などと、憤って見ていたんだけど、隣の席からスースー音がするから、チラっと見たら、その人(カップルで来ていた若い女性)、なんともらい泣きしていた! いやあ、「映画一つとってもいろんな見方があるもんだ」とは思ったけど、「テレビドラマと映画の悪い面だけ出た映画」っていう自分の評価は変えません。
[映画館(邦画)] 1点(2013-07-15 21:02:13)(良:2票)
138.  鍵泥棒のメソッド
内田けんじ監督だからという理由で見たので、捻った脚本を期待してしまい、ちょっと拍子抜けしてしまった。 また、この映画の香川照之はミスキャストではないかなあ。 芸達者すぎるというか、このコメディ映画に必要な「どこか間が抜けてる感」がない。 特に、エキストラのバイトのシーンでは、不慣れな仕事をしたときの挙動不審感がなくて笑えない。 「芸達者な香川照之に俳優バイトをやらせるところに面白さを感じさせよう」という意図が見えたけど、「それは楽屋落ちだろ」と思ってしまい、好きになれなかった。 でも、強引な脚本や設定をうまくコメディに昇華させる技法は、さすが内田けんじ監督。
[DVD(邦画)] 6点(2013-07-15 01:59:50)(良:1票)
139.  桐島、部活やめるってよ
自分はもうイイトシだから、現代の青春映画を見た場合、微笑ましく見るのが普通。 「若いっていいな~、がんばれ~」みたいな。 しかし、この映画は、あっという間に自分を30年以上前の高校生に戻してしまう。 そしてセリフ一つ一つが、いちいち痛々しく感じられる。 自分が一番感情移入して見てしまったのは、バレー部補欠君と、その彼に恋心を寄せるバド部さんだったけど、それはこの映画の主題から少し外れてしまったようだ。 どうも、この映画の描くいわゆる「スクールカースト」には納得いかなかった。 だって、帰宅部と部活命は、特に男子の場合、自分から見たら、明らかに後者が上だから。 卒業後の成功率だって全然違う。 彼女がいるいないは、全くと言っていいほど関係ない。 自分はイイトシだから、経験の蓄積からこう断言するわけだけど、今の高校生だって、「部活動がこれだけ推奨されるってのは、何か意味あるな」って感じてるだろうに。 まあもっとも、自分が彼女なし運動部だったのはやっぱり関係あるかなw  高校当時は、確かに文化部を下に見ていたしね。 ただ、この映画の登場人物の個性の書き分けと物語への引きずり込み方は、もう圧倒的と言っていいほどうまい。 でも、ラストはちょっと物足りず、「あれ?なんだ、これで終わり?」って思った。 ただ、その後すぐ「まあいいか。もう一回見ればいいし。」と思った。 それって、もう充分に秀作ってこと。
[DVD(邦画)] 8点(2013-06-30 14:43:19)
140.  バッファロー'66
自分はこの映画、ダメだった。 お話と映像の退屈感が、どうにも。 邦画の「悪人」ほど反感を覚えたりはしないけど、お話が退屈だから、女が男に惹かれる理由を考えてしまったり、車が気になってしまう点は同じ。 自分、車マニアじゃないけど、さすがにハチロクがでてくりゃ「おお?」と思ってしまう。 でも、女が男に惹かれる理由も、ハチロクである理由(1998年のアメリカでも、マニュアルの小型車ってかなり特殊でしょ)もキチンと説明してくれないから、モヤモヤ感が残る。 ただ、ラストの締め方にはなかなか好感持ったけど、それだけじゃね。 中盤、実家での長い食事シーンで「狙いすぎだよ」って思ったけど、その感想は最後まで見ても消えなかったなあ。
[DVD(吹替)] 4点(2013-06-17 00:01:16)
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