121. シティ・オブ・ゴッド
《ネタバレ》 強烈な手ぶれ映像の冒頭から躍動感を感じます。ストーリーもだれることなく最後まで気を抜けません。 子どもが銃を持ち、殺しあう姿はアフリカの民族紛争とも又違った形での衝撃を受けてしまいますが、ブラジル人が作るブラジルの映画であるが故か、この事実に対してよそ者の善悪の観点から切り捨てられていないと思いました。 また、深刻で暗い話しテーマにも関わらずあくまでも映画に流れる空気は明るい。それもまたよいと思いました。 よその国の話であるから見ていられたのも事実で、仮にこれが日本の話であればまた違った感じ方もあったかもしれません。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-17 18:49:18) |
122. ゾディアック(2007)
《ネタバレ》 長かった。実話に基づいているので予備知識があればもっと楽しめたかもというか 予備知識がないと全然楽しめないかもしれないです。 日本人にとってのグリコ森永事件とか3億円事件みたいな有名事件なんでしょう。 そのためか謎解きにしても追跡にしても表現は抑制が効いていました。 未解決の映画であることもあり踏み込んだこともできなかったのでしょうが、 消化不良です。知っている人には特定人物を犯人と匂わせたのであのラストでも 十分どきどきするんでしょうね。 ダーティーハリーのサソリのモデルだということも見た後で知ったので あの表現も楽しみそこないました。そういう意味で私は見方を間違えてしまった映画です。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-12 23:51:14) |
123. 9デイズ
《ネタバレ》 「男版プリティウーマン」のようでもあり「ピースメーカー」のようでもある。 どちらかというと前者のテイストが強い本作。アクションもいまいちで、テロリスト の動機も最後になって明かされるがあまりにも陳腐です(またそれですかという感じ)。 製作された時期を考えると意味があるかもしれないんですが、テレビで十分です。 [地上波(吹替)] 4点(2008-02-11 13:01:54) |
124. うる星やつら オンリー・ユー
《ネタバレ》 2作目と異なり、原作の雰囲気がよく出ています。あたるに他の女がいることが判明して大騒ぎになるという王道パターンですが、相手が巨大組織の権力者であったため絶望的というか悲劇的な展開になっていきました。ラムが嫉妬してドタバタするだけでなく、完全に仲を引き裂かれそうになると落とした後で通常メンバーにとってはハッピーエンドでしたが、いずれにしてもラムもエルも哀れでした。それから、歌もよかったと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2008-02-10 00:58:01) |
125. あるスキャンダルの覚え書き
《ネタバレ》 狭く深い関係を友人に求めて一線を踏み越えてしまいストーカーになってしまうという感覚は、肯定はできないんですがなぜそうなってしまうのかはなんとなく理解できます。 自身の生活がある友人に自分の全てを受け入れさせようとして破綻してしまうんでしょう。 その常習犯である気味の悪い役がらをジュディ・デンチが見事に演じていました。 ケイトブランシェットがストーカー日記を見つけて壊れてしまった演技もすさまじかった。 演技はすごいです。でも話はドロドロしすぎてイヤでした。感情移入しながら見てしまうと 耐え難いものがあるんです。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-10 00:42:36) |
126. イノセンス
《ネタバレ》 CGの部分の映像がよくできてるし、光の使い方がブレードランナーに似ていて 綺麗だった。話も似たようなものかもしれない。ただ、前提や彼らの背景についての 説明が不十分なままに進んでいくのには不親切だ。一見さんお断りの飲食店に 間違えって入ってしまったような感覚。 2008年8月11日追記:前作を理解したうえでもう一度見直してみました。背景について分かったので比較的シンプルな作品であることは分かりました。アニメーションの映画は、原作やTV等の予備知識があることを前提としたものが多いのですが、本作においては難解な前提があることもあり、いきなり観ると相当なストレスを感じるのはやむをえないと思いました。さて、ストーリーについて少佐とバトーの時空を超えたラブストーリーと考えると楽しかったのですが、肝心の犯罪捜査については破壊の結果にある単なる偶然であり基本的にストーリーが破綻しています。また、生命の実在や現実を問うテーマは好きなんですけど、表現は独善的な感じがしました。点数は+1点で6点にします。 [地上波(邦画)] 6点(2008-02-03 15:13:37) |
127. 28週後...
《ネタバレ》 昔のゾンビはゆっくりと歩いていたのに、このゾンビはすさまじいスピードで 走ってきます。当然あんなのに狙われたら他人のことなんか構う余裕もなく 人々はただ逃げ惑うことしかできないだろう。そんなリアリティがこの作品にはありました。家族愛や弱い者を救おうとする気持ちが勝利には結びつかず、むしろ裏目にでてしまう 絶望的な展開で全く救いはありませんが、このような冷たい話を作れるのもヨーロッパらしい気がします。 冷静に考える余裕も与えないスピード感に圧倒されましたし、ロバートカーライルの狂気の熱演も素晴らしかったです。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-02 00:53:19) |
128. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
《ネタバレ》 決して否定的な意味ではないのですが、いつもの うる星やつらの世界を外から覚めた目で見ているような感覚を覚えました。 たった一人の夢ではあったのだけど、一番楽しい時間の象徴である学園祭前夜が 延々と続くが現実は別のところにあり、いずれは帰らなければならないんだという ことをラストに向けてこれでもかと続く悪夢に教えられているようです。 数々の幻想的な映像もすばらしく、あくまで能天気なギャグである原作との対比によって 重いメッセージがうまく浮かび上がっています。ストーリーも矛盾なく進めているのもいいです。でもあの中にいたら私は絶対に気がつかないだろうし夢の心地よさにきっとおぼれてしまいそう。 [DVD(邦画)] 9点(2008-02-02 00:30:11) |
129. ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習
《ネタバレ》 田舎者が回りの風習を知らずに場違いなことをするというスタイルをとり、 アメリカを風刺するという形はありなんでしょうが、 いろいろな対象をちくりちくりとやる程度であまり深追いはしていないです。 だからそれほど過激な感じはしませんでしたし、弱い者いじめもないところもあってキャラクターはよかったと思います。 ある意味ではドッキリカメラなんでしょうが、周りの人の親切を踏みにじっているところと カザフスタンをバカにしている所(そこは全く改められていない)が嫌ですね。 [DVD(字幕)] 4点(2008-01-27 13:37:24) |
130. ダ・ヴィンチ・コード
暗号を解いていくミステリーと豪華な ロードムービーの側面を持たせることができたはずです。 なんとも安易な話の展開というか謎解きらしきものが全く感じられません。 「どうしてこうなるの?」と納得感なく消化不良になってしまいました。 [DVD(字幕)] 3点(2008-01-26 17:36:19) |
131. 夏時間の大人たち HAPPY-GO-LUCKY
《ネタバレ》 子どもの目で見た世界感が描かれており、 誰もが通った少年時代への懐かしさ感をくすぐられます。 如何にも邦画らしい映画ではないかと思います。 平凡な感じがして、この映画の監督がいずれ「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」 を撮るイメージが湧きませんね。 でもこういったゆったりとした時間が流れる世界も悪くないです。 [DVD(邦画)] 6点(2008-01-26 15:41:44) |
132. スキージャンプ・ペア ~Road to TORINO 2006~
くだらないテーマのドキュメンタリーもどき。 これがずっと続くので退屈でした。映画にするほどではなく TVの深夜枠レベルではないでしょうか。 アントニオ猪木でちょっと笑えました。 [地上波(邦画)] 3点(2008-01-20 20:39:58) |
133. 電車男
《ネタバレ》 男も女もあまり恋愛に慣れていない初々しい感じがでていていいですね。 特に電車男役の山田孝之の演技はちょっと気持ち悪くてうまいと思いました。 でもネットで支える周りの奴らの存在がこの話ならの特徴であり重要なんだろうけど、 安全地帯から適当なことを言っているだけに見えてしまったのはひねくれた見かた なんだろうか。夢落ちなのか不明なラストも不満。オタクでも恋愛したっていいでしょ? [DVD(邦画)] 5点(2008-01-20 00:53:20) |
134. 大日本人
《ネタバレ》 松本人志のギャグをあらかじめ理解している人のためのコント。 ばかばかしい内容をまじめくさったドキュメンタリータッチで進めていくパターンは 二番煎じで新鮮味なし。また、内容もつまんない。 CGで出てくる怪獣(有名人を茶化す形)で笑わせようとしている のも姑息な感じがしました。 そもそも映画で見せる必要はない内容。 製作にお金は明らかにかかっているのは 映画は特別なものであるという感覚からなのか既に芸能界の 大物であるが故なんでしょう。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-06 16:24:39) |
135. アドレナリン(2006)
《ネタバレ》 特に前半はテンポもいいし、色調も含めた映像も面白いです。 ストーリーはないに等しいのですが、ジェイソンステーサムのいかれぶりが面白かった。 ただ、後半からテンポが悪くなるし、ラストはギャグのつもりなんだろうけど 全く笑えなかった。ちょっと毒が強いです。R-15も納得。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-06 00:53:09) |
136. じゃりン子チエ
《ネタバレ》 とにかくキャラクターが魅力的。 それに声優がキャラクターにあっていると思います。棒読みですが西川のりお はこの人しかテツはありえないと思うほどのはまり役。 チエの中山千夏もイメージに合っています。 会話も明るいし、基本的にいい人ばかりでほのぼのとしており、 家族仲もよくていいお話です。井上靖の小説のような空気です。 原作のエピソードをつなげていった本作ですが、 キャラクターを広げる方向に進みすぎて最終的に自滅した感はあります。 途中に他のエピソードを入れてお母さんが帰ってくるところで 終わらせるともっとよくなったような気がしてなりません。 猫の喧嘩で終わらせて中途半端にしてしまったところがマイナスです。 [地上波(邦画)] 7点(2008-01-04 21:27:59)(良:1票) |
137. カーテンコール(2005)
《ネタバレ》 メインテーマはおそらく後半なんでしょうが 唐突に出てくるから悪い意味でだまされた感じがしてしまいます。 それに描写が中途半端で説得力もないです。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-03 18:46:13) |
138. 地下鉄(メトロ)に乗って
《ネタバレ》 ある状況で地下鉄に乗ったら過去にトリップするという パターンで貫けたら面白くできたはず。 単に父親のいいところだけを見に行くためにデタラメに タイムトリップをするなんてありえないでしょう。 ご都合主義だし、愛人が妹だった?兄はよく平気でいられたものだ。 それに、原作はバブル期の発表だったので既に2006年でやるには つらい状況だったのだから、最初から時代はバブルだったものとして やればよかったのに。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-03 18:24:28) |
139. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
《ネタバレ》 母親と暮らすことできず、愛犬は失い、これといって歓迎もされていない親戚との暮らし。 かなり厳しい現実へのイングマル少年の犬の鳴き真似による抵抗は胸に詰まる思いです。 でも、田舎の暮らしはみんな優しく、住民は能天気で、イングマルは乗り越えていく様を描いてありよかった。風景も美しい。 [地上波(字幕)] 8点(2008-01-03 18:01:28) |
140. ダーティハリー2
《ネタバレ》 前作に劣らず名作。前作の雰囲気が残っているし、 カーアクションに力が入ったことで迫力が増しています。 ラストシーンの爆破も痛快です。このシリーズもここまでは良かった。 [DVD(字幕)] 9点(2008-01-03 14:23:00) |