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コメント数 305
性別 男性
自己紹介 直接的に「内容」に向かうのではなく、「スクリーンへの現れ方」を語る言葉(技法論的な言葉)をなんとかめざしたい。

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121.  土竜の唄 潜入捜査官 REIJI 《ネタバレ》 
軽快な笑いがグロさと絶叫の連続を縫って疾走するというところだろうか。ただ、グロさと絶叫の連続が苦手な者は、疲れた苦笑い。 
[映画館(邦画)] 4点(2014-03-12 22:26:07)
122.  ションベン・ライダー 《ネタバレ》 
有名な丸太のシーン(「作った感じ」が惜しい)よりももっとさりげなく素晴らしいのは、例えば次のシュールなシーン:川の中で相談する三人が、やがて川の柵を身軽に越えて陸に上がり、落ちていたボールでキャッチボールをしながら相談を続けるなかで、そのボールが川に投げ込まれるとき三人ともまた柵を越えて川へ戻る。信じられないくらいにキツい撮影現場を、乗り切った俳優たちに拍手。 ストーリーの辻褄あわせであしらわれる通常の映画観客が、奥の奥の間に通される感じといおうか、ほんものの何かを作り上げようとする黙々たる動態に加わるのである。
[DVD(邦画)] 9点(2014-03-09 10:47:37)(良:1票)
123.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト 《ネタバレ》 
映画は見せてなんぼの世界(「怪現象」を見せないならせめてそれと向き合ったはずの人間たちの味のある芝居を見せなければならない)なので、こういうあるぞあるぞと誘いながら何もない映画は犯罪だ。映画館で観たのでチケット代を返してもらいたいくらいだ。テクニックとしては、三脚を据えて撮るシーンには客観的視点(この映画の主観的視点の檻から出ようとするも、出られない)へのほのめかしがあってそれがわずかな救いで、1点。
[映画館(字幕)] 1点(2014-03-06 12:43:46)
124.  汚れなき情事 《ネタバレ》 
綺麗な映画だが、妙にイライラさせるいじめが邪魔である(いじめを行うための強い視線と追いかけが目障りだが、そんなレヴェルで終わってほしくはなかった)。教師も含めた少女たちの鏡像関係(想像界)の閉域を象徴界へと突破すべく「父を待つ」という台詞(いじめの標的となる少女の)は印象的だ。が、内容的に高まることはなかった。「父」は来るべきだった。
[DVD(字幕)] 5点(2014-03-03 22:29:35)
125.  女優と詩人 《ネタバレ》 
ユーモラスな佳品。妻(千葉早智子)が二階で芸道に励み、主夫たる売れない文士が、階段を上って妻の用を聞いてやる。「男が階段を上がるとき」に、成瀬自身の婚姻もあった。主人公の友人藤原釜足がタバコ屋の二階に下宿していて、下宿代を溜めているゆえ、二階の窓から脱出して来る。「借金で首が回らないと言いたいところだが、僕の場合は階段を下りられない」。隠喩(「借金で首が回らない」)から換喩(「階段を下りられない」)へのずらしにまたしても「階段」が使われる。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2014-03-03 10:18:04)
126.  小さいおうち 《ネタバレ》 
松たか子がいい!ところで、人物たちを泣かせるのが多いのだが泣くのをこらえさせる演出をしたほうがたぶん効果があると思う。泣くのは、観客の仕事なのだ、笑いと同様に。 山田監督作品は「寅さん」シリーズと『たそがれ清兵衛』だけが良い例外。
[映画館(邦画)] 6点(2014-03-01 22:20:36)
127.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
映画編集が通常こだわっている左右の恒常性などの位置関係の安定性が、当然ながら、いっさい宙吊り(宇宙吊り?)になるのが手に汗握る感じである。地上に戻れて(映画館の外に出られて)うれしいという感じであった。 
[映画館(字幕)] 5点(2014-02-28 23:11:37)
128.  ミザリー 《ネタバレ》 
グリフィス風のクロスカッティングによる救出はハリウッドでもすでに徹底的に古臭く(外部による都合の良い救出は無効)、この映画でも内部からの体を張った自力脱出のみである。するとどうしようもなく血みどろになるので、むしろヘイズコード(暴力表現への制限)が懐かしい。
[DVD(字幕)] 4点(2014-02-24 18:18:43)
129.  家族ゲーム 《ネタバレ》 
不安を楽しんでいた時代ということをあとで思うだろうなとその時代のなかで先取りさせた不思議な不安な映画。伊丹十三と松田優作が奇妙な味を印象づけている(まさか早世の予兆でもあるまいが)。
[映画館(邦画)] 10点(2014-02-03 09:01:02)
130.  ファイヤーウォール 《ネタバレ》 
最後は肉体アクションとなるが、すごいタフなおとーさんだなあ。知的レヴェルの果てにアクションがあるヒッチコックのように。人命が軽いな、ハリウッドは死刑大国だ。 「家庭」という設定が聖域のように君臨するのが、アメリカ映画の基本中の基本。暴力・破壊が大好きなアメリカ映画は「家庭」を守るという大義名分のもと、なんでもするということ。
[DVD(字幕)] 4点(2014-01-30 21:50:39)
131.  ヒューゴの不思議な発明 《ネタバレ》 
3D用に『列車の到着』のあの観客席驚愕伝説を持って来た。3Dは何も新しくないこと(映画の歴史のはじまりのまま)の証明のようなものだ。さて本題のメリエス。メリエス作品が手回しで映写されるという設定だが映像はチョコマカしている、つまり手回しではなく、のちの1秒24コマのスピードである(これはどうかなぁ)。まあしかしメリエスのガラスのセットは良い、あれは本当に良い。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2014-01-30 20:25:20)
132.  ハートに火をつけて 《ネタバレ》 
気位の高いはずの「フィルム・ノワールの女」があっさり殺し屋に従属するのはなさけない。大安売りの暴力なんかより他者性(思い通りには決してならない他者というもの)ほど怖いもはないという描き方でなければ駄目である。遊びの映画ならなおのこと、本質的な他者性のゆえにかるーく凍りつくような感じでなければならない。
[ビデオ(字幕)] 4点(2014-01-19 19:35:14)
133.  暗殺のオペラ 《ネタバレ》 
「真実」を求めての異邦人モティーフ、といえばカフカ調で、しかも話は逆説的で、『城』の主人公Kがじつは「測量技師」ではないらしいのと同様に、この映画では責めがあるのは探す主体の側(「不当に」殺された父)であるという相対化が良い。映画語りとしては意図的に鈍いが、それが程よくリアルで、「退屈」に耐える云々というアリダ・ヴァリの台詞も効いている。多少うとうとしたが、それもふくめて楽しめる。ベルトルッチでは『殺し』に続くぐらいの良さである。
[ビデオ(字幕)] 7点(2014-01-15 20:28:43)
134.  チャイナタウン 《ネタバレ》 
警察が金で買い取られている世界の息苦しさは、まさにフィルムノワールである。メランコリーが非常にいい、ニコルソンが善悪を超えそうで踏みとどまっている感じがいい。物語がいまひとつつまらない分2点減点。
[DVD(字幕)] 8点(2013-10-07 11:33:04)
135.  ダイヤルMを廻せ! 《ネタバレ》 
リアルな話をするなら、首を絞められてもハサミを探って手に取り一刺しで屈強な男をしとめるグレース・ケリーの役は、じつはレスリングの吉田沙保里さんほどの身体能力をしているわけだ。さてこの作品は、まさに大胆に堂々と「ネタバレ」から出発する、つまり「衆目(観客)環視」のなかで犯罪者の側から事件を提示し、この犯罪の顛末をそっくり言い当てるミステリー作家まで配置して事件をなぞる、なぜこんな映画が面白いのか。
[DVD(字幕)] 6点(2013-09-02 10:49:39)
136.  巴里の女性 《ネタバレ》 
このヒロインは、恋人をきちんと追求しない。つまらないプライドが邪魔をしているのか、欲望に忠実なのを浅ましいと感じるのか、要するに相手の男をたいして好きでもないのか。親への縛りに苦しむ男に対してつい短気を起こして、「そうならべつにいいわよ」とばかり身を背ける(二度も)。それが本人を含めて皆の不幸になる。 Pride can hurt you, too(ビートルズ)
[DVD(字幕)] 6点(2013-08-03 10:30:10)
137.  レイジング・ブル 《ネタバレ》 
この映画、いまや男の方が生活全体を失う危険度が高い(女性の方が法的に保障されている?)ということの先駆的な好例となるのか、などとはおよそ非映画的コメントだが、映画の形式面を不問にするリアルな感じの映画といおう。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-28 10:41:27)
138.  ショック集団 《ネタバレ》 
原題が「ショック廊下」であり、精神病院のこの廊下を、ルネサンス以来の中心遠近法が見据える。これがまさに「異常」を隔離・排除する「理性」のあつかましい視座であり、この視座(つまりは観客の視座)をこの映画は撃つのである。最も強烈な話題は、KKKに同一化する黒人患者で、つまり支配的な「ものの見方」に主体として参入することへの彼の切なる欲望にも拘わらず自らの存在が無惨に(発狂するくらいに)分裂しているのである。患者のフリをして潜入しついに殺人犯を見つけ出す主人公自身の「理性」も、やがて報復されなければならない。ラストの廊下シーンの客体として現出する主人公の視座を観客も引き受けなければならない。見ることは見られることなのだ。
[ビデオ(字幕)] 9点(2013-06-25 21:27:01)
139.  コマンドー 《ネタバレ》 
「悪」をどんどん始末。「悪」なのかどうか不明な人たちをもどんどん始末。それにリアルに対応する事柄というのは、要するに、死刑制度容認はもちろんのこと、誤爆容認なんてことも含むだろう。こんなに政治的な映画を無批判に観るということ自体が、きわめて政治的な態度表明になってしまう。
[DVD(字幕)] 1点(2013-05-27 16:02:44)(笑:3票)
140.  仕組まれた罠 《ネタバレ》 
フリッツ・ラングのアメリカでの作品は、概して画面が妙にスッキリしていて、怖さが足りない。ドイツ時代のあの挑戦的な暗さをもう少し残しておいてもよかった。もちろんハリウッドの要請に従った結果であろうし、ゴダールが「従う人ラング」みたいなことを言ったのはこのことだろうか。「妙にスッキリ」の画面の分、主人公の理性が踏みとどまるとも見える。暴力表現を禁圧する「ヘイズコード」のもとフィルム・ノワールは暴力シーンを省略する方法に活路を見出したのであり、『仕組まれた罠』の、人を殺しに行く主人公の殺しのシーンは省略される、が、実は殺してはいない、とは、暴力シーンの省略という習わしを逆手に取る「罠」で、観客がハメられる。  
[DVD(字幕)] 6点(2013-05-20 11:02:11)
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