121. カイロの紫のバラ
《ネタバレ》 分かりやすくてコンパクトで素晴らしい。笑えて見入って、最後は映画っていいなあという余韻が残る作品。 主人公の女性は実在するギルを選んだけど思う通りにはならなかったけど、彼女はこれからも映画を楽しんで現実の世界をたくましく生きていきそうな気がする。 最後の彼女の表情にそんな印象を受けた。 [地上波(吹替)] 7点(2016-11-23 10:43:28) |
122. 悪魔の手毬唄(1977)
《ネタバレ》 見終わってとても気が重くどんよりした気持ちになった。 最初は暗い感じがあまりなかった旅館屋だったのに、終わってみたら岸恵子演じる母親とその子供二人がそれぞれ可哀そうで切なくなる。 いつの間にか若山富三郎の警部の気持ちになっていたのは、母親の青池リカの幸の薄そうな印象と劇中に自分の子を思う雰囲気を感じたからなのか。岸恵子さんの繊細な演技と美しさに魅せられました。 [地上波(邦画)] 7点(2016-11-22 17:37:41) |
123. バンク・ジョブ
この映画を見て2つ驚いたことがある。 1つは、良くできたストーリーと思いきや実話に基づいているということ。 そしてもう1つは、髪が薄くてもカッコいい人はカッコいいしモテるということだ。 [地上波(吹替)] 7点(2016-11-11 15:23:50) |
124. 羊たちの沈黙
脱走とか犯人を捕まえるシーンは緊迫するけど、やっぱりクラリスとレクター博士のやり取りにもっと重点置いてほしかったなと思いました。 [地上波(字幕)] 7点(2016-10-28 17:14:10) |
125. ボビー・フィッシャーを探して
ストーリーが読めても面白く見られるし、分かりやすく笑える部分もあり、とても良い映画だと思う。 教える方の気持ちは皆同じなのに、その人に合った、その時の気持ちに沿った教え方がある。人に何かを教えるって難しいなと痛感した。 あとアメリカでチェスが親が熱心になるほど行われていることを知らなくて驚いた。 大会の時に、親が熱中し過ぎて檻に閉じ込められたところが笑えて、とても印象に残っています。 [地上波(字幕)] 7点(2016-10-13 16:11:56) |
126. ドリームハウス
《ネタバレ》 分かりにくかったり納得できない部分もあるけど、最後の家が燃えて無くなるのと主人公の辛い記憶を乗り越えるのを重ねたのがとても感動できた。「ドリームハウス」というタイトルだからこそ余計に感動できたのかな。 [地上波(吹替)] 7点(2016-09-28 17:22:51) |
127. 野いちご
《ネタバレ》 仕事を全うし、人に感謝され、功績を表彰される老人。しかし振り返ると満ち足りなく寂しさが残る人生なのは、弟との違いや女性たちの反応を見るに、気持ちを言葉や行動にするのが下手だからなんだろうなと感じました。 最後に家政婦のアグラさんとのやり取りから少しの変化が見られましたが、結局子供の頃の夢を見て自分を慰めるしかなく、時間は戻せないという暗喩を最後の最後にハッキリと突き付けられた気持ちになりました。 孤独って若い時は気にならなくても、年を取ってから特に感じるものなんでしょうかねえ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-07-15 18:01:36) |
128. プリティ・ウーマン
《ネタバレ》 こういう映画、最初は嫌悪感もあったりするのに最後はジーンときてしまう(笑) ホテルの従業員の盛り立て具合が好きです。 [ビデオ(吹替)] 7点(2014-11-17 18:50:04) |
129. 霧の中の風景
《ネタバレ》 達するはずのない、未だ見ぬ父を求めて旅をする姉と弟。その旅は幼い彼らにはあまりに過酷で、まさに混沌と言える。しかしその中でお互いに支え合う2人に感動を覚える。 そして着いたはずであろうドイツ。光が射し、霧の中の風景に一本の木が見え始める。駆け寄っていく2人の姿に想起させるものは、終わりではなく始まりでした。 印象に残っているシーンは、姉が旅芸人の青年の胸で泣き崩れるところ。 感情を表に出す弟と反対に、姉は強く耐え忍んでいた印象があったので、感情を露わにしたこのシーンには私も感情が高ぶり、強いインパクトを残してくれました。 成長していく姉と弟の姿を見て、大人になるっていうことがこれほど大変なのかと思うのは、私が環境に恵まれている日本人だからでしょうか。 アンゲロプロス監督の現代社会に対する悲観を表した作品は、日本人の多くは理解するに難しいのかもしれないと感じました。 でもこういう暗喩や象徴的なシーンに満ちた作品は面白く好きだなあ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-17 11:14:59) |
130. ゲーム(1997)
やっぱよく分からん契約書にサインしちゃいけない。って見てる途中に20回は思ったね。 [地上波(字幕)] 7点(2014-11-13 18:41:13) |
131. Wの悲劇
ストーリーの急展開にビックリしたと同時に前フリが長いなと(笑) 自分の生きているものとは全く違う役者の世界と森口のナイスガイっぷりは見ごたえありました。そして三田佳子さんは適役すぎて最高です。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-07-06 23:10:19) |
132. 千と千尋の神隠し
もう会えない友達、成長とともに忘れてしまった子供時代の出来事、そんな時の侘しさが久石譲さんの音楽で湧き上がりました。 [地上波(邦画)] 7点(2014-05-06 16:15:34) |
133. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 戦争が引き起こす哀しみの一端を見た気がしました。 登場する人物が皆、哀しみを抱えた人生になってしまう。でも誰も悪くない。悲しい気持ちを誰にもぶつけることができないモヤモヤした感情がすごく理解できて、見ていて私も悲しくなりました。 ジョバンナの夫に対する思いの強さが彼女の行動力や振舞いから伝わってくるものがあって、ウクライナで汽車から降りて数年ぶりにアントニオを目にしたシーンでは、彼女と同じくその男が別人であるという微かな可能性に賭けたし、逆に終盤のアントニオがイタリアへ帰ってジョバンナと再会したところで赤ちゃんの泣き声がしたシーンでは、もうすべてが上手くいかないんだというアントニオと同じ失望感が湧きあがり何とも切なくなりました。 彼ら夫婦に感情輸入でき、涙なしに見ていられない作品です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-27 01:06:28) |
134. 決断の3時10分
《ネタバレ》 悪役に魅力がある映画はやっぱり面白いです。ベンウェイドの悠然としながらもどこか切ない表情と、ダンの貧しくも清い家族愛と勇気が導いたラストのベンウェイドの意外な行動は、意外ではあるが筋が通っていると思いました。この難しい心理と行動の筋を通したデルマーデイビス監督の細かな演出が特に素晴らしかったと思います。最後に雨が降るのも抜かりなく心地良いものでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-15 20:36:34) |
135. 劇場版 フランダースの犬
《ネタバレ》 名前は知っていても内容を見るのは初めてでしたが、分かりやすくまとまっていて時間が経つのが早かった。お爺さんの死のところが悲しい感情のピークで、パトラッシュに「頼んだぞ」の台詞がその先のパトラッシュのことを想像させて涙なしではいられない。そしてそれからはハンスはもちろんだがあの親父に腹立ちまくり。金を見つけてきてやって絵描きの才能を知ったとたん態度変わりまくる様には、一人で見ていながらも言葉が出そうになりました。これほど悲憤の感をそそられる作品はありません! [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-15 20:57:12) |
136. 奇跡の旅
こういう発想は割と出ると思いますが、実際撮るのは大変だったでしょうし動物たちも大変だったでしょうね。 動物が家族に温かみを与えるということを凄く感じました。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-10-31 14:31:06) |
137. 赤毛のアン/完全版〈TVM〉
《ネタバレ》 私も赤毛のアンの名前は知っていても物語の内容を見たのは初めてだったんですが、母親代わりとなる人達のツンデレにはベタに感動させられました。血の繋がりがないからこそ関係がマイナスから始まったからこそ、その後に生まれた絆に真の強さを感じますし、彼女の不幸な生い立ちも作用して涙を誘われました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-22 23:42:30) |
138. 座頭市物語
《ネタバレ》 座頭市作品は初めて見ましたが、とにかく座頭市がカッコいいですね。物腰が柔らかく落ち着いていて優しい男が悪い奴には遠慮なく一発食らわすなんて憧れずにはいられません。彼のブレない生きかたに痺れます。平手造酒と戦いは、その経緯、戦う覚悟、その後の振舞いといい全く文句のつけようのなく、確かに名勝負でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-10 15:20:40) |
139. 運動靴と赤い金魚
《ネタバレ》 イランのことはあまり知らないしこの作品で伝えたいことが分かりきれてないだろうけど、そんな馴染みのないイランの映画だからこそ人を思う気持ち家族を思う気持ちの普遍性を感じ、強く胸に沁みます。そして何よりあの兄妹が良い顔をするので目が離せない。できれば彼らの喜ぶ顔が見たかったですねえ。お兄ちゃんが凄く優秀でインターホンの件のところで思わず笑ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-09 13:35:55) |
140. ニュールンベルグ裁判
《ネタバレ》 ナチスドイツの戦争について戦争の余韻の残る中で過去のものとして捉えている感じが新鮮で、特に一般的なドイツ国民の様子には興味を惹かれました。印象に残ったのはヤニングが最後に「本当に知らなかったのです」と裁判長に告げ、「あなたが無実と知りつつ死刑にしたのが始まりなのです」と返される場面。被告人の弁護人の誰もが有罪じゃないのかの言葉がフィードバックし重く心に響きました。 アメリカの戦争映画ですが非常に見応えがあり、また正義や責任について考えさせられる作品です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-05 22:31:22) |