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自己紹介 現在の技術で作られた映画を観る目線で過去の映画を見下すようなことは邪道と思っている。できるだけ製作当時の目線で鑑賞するよう心掛けている。

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121.  家族(1970) 《ネタバレ》 
 石炭から石油へのエネルギー革命を背景に、長崎から北海道へ新たな仕事に向かう家族の葛藤、挫折と再生を描くロードムービー。  ドキュメント風の演出で、生き生きとした方言が印象深い。反面、中標津の歓迎会はプロの俳優陣と素人さんの会話が少し浮いている感じ。   万博の開催で日本中が浮き足立つ中、公害や都会の冷徹さなど高度成長のひずみも見逃さない。東北本線の列車内で交わされる減反の会話は、さりげなく農政の転換まで描き、開拓に向かう家族ともども時代に翻弄される庶民の思いに共感を寄せる。  長旅の末、中標津で最後の生の輝きを見せる祖父に人生讃歌を見た。祖父の死後、再起を期す民子の瞳の輝きが印象的で、2つの新しい命が一家の再生を象徴している。  欲を言えば、ラストは「北の大地の春は花々が一斉に咲く」場面を観たかった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2019-03-31 11:51:37)
122.  シャイニング(1980) 《ネタバレ》 
 舞台設定は面白い。カメラワークが秀逸で、冒頭の滑らかな映像美は見事。  タイプライターで小説を打ち始めた途端、主人公の表情が険しくなる。このおっさん、変貌が早すぎ。J・ニコルソンの怪演というより自己満足の顔芸。  ホテルそのものが悪霊の佇まいだが“館の怪異”が食い足りない。全体的な印象は「柳の下のエクソシスト」だな。音楽も時に鬱陶しい。  ジャックとダニーの追いかけっこが大きな見せ場となっているが、怖さの超人を目指すかのようなニコルソンの芝居を長々と見せられればスリルに慣れるし飽きる。足を引きずりながらということもあり冗長だ(撮影技法のアピール?)。妻役S・デュヴァルはコメディーが似合いそうで、恐怖に相応しい配役と感じない。最期の“いきなり氷漬け”も、なんかコメディー。  ホテルに着いたジャックが徐々に変貌した方がジワジワ迫りくる恐怖を醸すと思うし、ダニーを追い回す展開をテンポよくすればホラーとしての迫力は高まっただろう。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2019-03-17 11:29:40)
123.  犬神家の一族(1976)
 戦争が影を落とす中、因習にとらわれた村社会を舞台に複雑な血縁関係をめぐる愛憎劇が繰り広げられる。血の呪いと言おうか、おどろおどろしい事件の数々が、犬神佐兵衛の映像を巧みに挿入することで衝撃を増幅させる。   湖から突き出た2本の足は視覚に訴える力が強く、ヴィジュアル面での貢献度は大きい。メディアミックスの成功と相まって、この映画を象徴する名場面となった。哀愁を帯びた音楽も秀逸。  金田一耕助のキャラクターにあまり魅力を感じないが、物語のおぞましさを中和する役回りとしては妥当だ。多彩な登場人物を手堅く捌いており、ほのかな旅情を感じさせるラストもなかなか良い。
[映画館(邦画)] 6点(2019-03-03 14:20:50)
124.  ミザリー 《ネタバレ》 
 只々K・ベイツの芝居が面白く、彼女の演技に引き込まれる。恐怖と滑稽さの塩梅が程よく、怖くて面白い映画。同じ原作者で、「作家が絡む、雪景色を背景にした閉鎖的空間での恐怖」という共通項を持つ「シャイニング」と連続で鑑賞したため、どうしてもK・ベイツとJ・ニコルソンの演技を比較したくなるのが人情。結果は彼女の圧勝だ。作品の出来も本作の方が良い。  K・ベイツは表情が豊かで喜怒哀楽の表現が実にうまい。豚の真似、汚いセリフ、愛嬌のある笑顔、時折見せる不気味な顔、投げキッス等、多くの場面が印象深く怖さを増す。癇癪持ちでストーカー的な“ドラゴンレディ”の狂気ぶりを怪演。  ミザリー(=みじめ)はポールの立場を象徴しており、必死にアニーのプッツンを抑えようとする彼の姿が痛々しい。J・カーンがK・ベイツとがっぷり四つの演技で恐怖と苦痛の姿を力演。足潰しのシーンは一番怖かった(痛そう)。   終盤、死んだと思ったアニーが再び襲いかかるシークエンスが「暗くなるまで待って」をなぞるようなもので、ある意味では安心できる展開だ。ミザリーを愛したアニーが豚の置物(アイロン?)でとどめを刺される皮肉な結末が良い。目をひん剥いた断末魔は、ミザリーを偏愛した後だけに、滑稽さが滲む。   「ナンバーワンのファンです」で締めくくる演出は、怖がらせ方としてはありきたりだが、映画全体の流れで見れば悪くない。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-02-17 11:56:22)
125.  ロシュフォールの恋人たち 《ネタバレ》 
 粋でおしゃれなミュージカル。全編明るい作風は「シェルブールの雨傘」と対照的で、観終わった後に2作品の対比を味わうことで、より深く楽しめる仕掛けになっている。パステル調の色使いを共通のキャンバスに、静と動、雨と青空、哀しさと切なさに対する明るさと楽しさ等、見事に描き分けている。個人的には「シェルブール…」におけるエレン・ファルナーの控えめな美しさ同様、本作ではジュヌヴィエーヴ・テニエの愛らしさがうれしい。  デルフィーヌとマクサンス、ソランジュとアンディー、イヴォンヌとダム、3組それぞれの関係がすれ違いに終わりそうでやきもきさせる進行は程よい焦らし演出。殺人事件の詳細をキュートなウェイトレスに語らせ、明るい基調に現実の暗さをスパイスとして取り込んでいるところはフランス人の皮肉屋的な気質か。  G・ケリーやG・チャキリスのダンスはアメリカのミュージカル映画に対するリスペクトが感じられ、殺された踊り子ローラ・ローラは「嘆きの天使」を想起させる。G・ケリーがカメオ出演でなく主要な登場人物で儲け役だね。  最後まですれ違うデルフィーヌとマクサンスだが、ラストは幸福な予感で締めくくる。音楽も明るく軽快で心躍る。特に「Arrivée des camionneurs」は躍動感があふれて印象深い…………数多くの名曲を残したミシェル・ルグランに感謝。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-02-03 20:48:40)
126.  フェリスはある朝突然に
 「人生短いから楽しまなくちゃ」………映画の主題はこの言葉に凝縮される。   青春映画の軽いノリに目くじら立てるほどの事もないが、人生は結構長いと思うし、喜怒哀楽に関わるさまざまなことがあるから面白いのだ。「楽」を強調されても何だかなあ~~~。  自分にとって、たとえ低採点の映画でも大概の映画に何か得るものはあるのだが、この映画では得るものがなかった。観た後に何も残らない稀有な体験だったよ、フェリスくん。
[CS・衛星(字幕)] 0点(2019-01-20 09:01:41)
127.  太陽がいっぱい
 主人公トムの野心と若き日のドロンの野心がオーバーラップする。  貧しさから這い上がろうと渇望感を持つ主人公。鋭い眼光を放つトムの表情が冷酷な内心も表し、映画全体をピシリと引き締めている。  財産と女を手に入れた絶頂の瞬間に待っている奈落の底。この演出が巧みだ。トムとフィリップの微妙な関係(愛憎相半ばの感情)が作品に深みを加えている。哀愁を帯びた音楽も心に残る。まさに名曲。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2019-01-06 13:57:49)
128.  ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 
 すべてはラストシーンの「どんでん返し」に収斂されるが、それほどの衝撃はない。  ポイントはカイザー・ソゼは実在するか?実在するなら誰か?だろう。虚実ないまぜのヴァーヴァルの証言を映像で見せ、その名さえ意味を持たせようという演出のあざとさ。キートン射殺を誰がやったのか?ロープの束を見せるシーンがカギを握る。陰に誰かがいるのかいないのか思わせぶりだが、“ご飯論法”を使われたような後味の悪さが残る。  回想と嘘を織り交ぜた構成で、伏線をあちこちに張って観客を煙に巻く手法が優れた演出とは思わない。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2018-12-23 10:57:57)
129.  東京流れ者
 くさいセリフ、くさい演出、リアリズム無視の様式美、それがいい。コミカルな味付けや絵画風の表現、独特の構図も魅力的。松原智恵子の歌の吹き替えでさえアンバランスさが様式美に合っており、下手な歌(失礼っ!)を聴かせるよりよっぽどいい。  色彩の鮮やかさも特徴的で、ポップな感覚の美術が凝っている。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-12-08 15:06:07)
130.  カリートの道 《ネタバレ》 
 ノワールの雰囲気はよく役者もハマっているが、全体的にテンポが悪く冗長感は否めない。長尺を詰めてテンポよくすればもっと引き込まれたろうに。  クラインフェルドが刺されても死なず、カリートの面会も警官のあっさり身体検査で実現等、ご都合主義が目立つ。クラブ・パラダイスからカリートが逃亡する間、のほほんと待っているマフィアもマヌケな展開。  コートを着たカリートがホームから列車に乗って逃走するシークエンスは、監督の敬愛するヒッチコック映画を思わせる。だが、妙にコメディまがいの印象で、ドリフのコントを観ているような脱力感を覚える。  「パチャンガがベニーに買収されて俺たちを見張ってる」・・・このセリフは伏線というよりネタバレだね。忠告を無視し、買収されたと知りながらパチャンガにゲイルを駅まで送らせるのは(文字通り)致命的だ。冒頭の回想でカリートの運命を認識済みとはいえ、同行させた時点でその後の展開が容易に想像できる。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-11-25 11:18:59)(良:1票)
131.  男と女(1966)
 過去を引きずる男と女の出会いと交歓……二人の心の綾が流麗な映像美で描かれており、映像と融合したハイセンスな音楽は見事の一語に尽きる。特に「ダバダバダ……」のスキャットは印象深い。幸福な予感を漂わせながらも翳りを帯びたラストシーンが、思わせぶりで余韻を残す。  ズーム、アップ、疾走、ぼかし、遠景ショット等、自由自在に動き回るカメラワークが出色。A・エーメの豊かな表情、子供たちの生き生きとした会話、港の夕景、抱き合う二人をカメラが回るetc。海岸を走り回る犬は生の謳歌が感じられる。  多くの場面で既視感があるのは、この映画から影響を受けたであろう映像作品を先に観てしまったからと納得。食わず嫌いで最近まで観なかったことを後悔した。  奇しくもレビュー作成の途中で訃報を知る。嗚呼、フランシス・レイ………………合掌。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-11-11 13:35:30)
132.  影の車
 幼い頃の記憶がよみがえり、子供から殺されるという幻想を抱いて疑心暗鬼になる青年の内面を描く心理サスペンス。  善人然とした加藤剛が、じわじわ迫りくる恐怖に追い詰められる主人公を好演している。自らの過去に苦しめられ破滅に至る男の姿は強く印象に残る。主人公を心理的に追い詰める子役の表情も怖さを増す。
[映画館(邦画)] 7点(2018-11-04 14:01:37)
133.  ある日どこかで 《ネタバレ》 
 1972年のある日、劇作家志望の学生が見知らぬ老婦人から金時計を贈られる。そこから始まるファンタジー恋愛劇。   1912年の情景はパステル調の色使いが印象的で、湖畔での出逢い、そして湖でボートを漕ぐシーンが秀逸。エリーズ(J・シーモア)は一際綺麗で衣装も洗練されており、壁に掛けられた肖像画(「モナ・リザ」のような)は今にも動き出しそうなほど生き生きしている。舞台劇で語られるリチャードへの真実の思いが切ない。  お気に入りはホテルの宿帳で自分のサインを確認するシーン。ハインラインの小説「夏への扉」(役所の結婚記録によるD・B・デイヴィス名のサイン)を連想させて面白い。幼いアーサーの存在とともに、タイムトラベル映画の妙味を味わう。  甘美な音楽は映像と融合し、幻想的なラストは余韻が残る。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-20 21:46:07)(良:1票)
134.  冒険者たち(1967)
 男女3人の愛と友情を描いた、青春映画の代名詞的存在。叙情詩ともいえる映像美、情感あふれる音楽、オープニングの口笛、水葬で流れる切ないスキャット、3人の冒険を包み込むような空と海、それぞれが愛おしい。  失意の若者3人が追いかける一攫千金の夢とロマンに青春の輝きを見る。レティシアをめぐる愛情とともに男同士の友情も熱い。マヌーの告白を受けながら、自身の生い立ちからローランの父性に魅かれるレティシアの思いには納得。彼女の美しい表情を余すところなく捉えた映像は印象深い。   レティシアを失った哀しみに涙し、詩情豊かなラストシーンに心打たれる。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2018-10-07 10:24:22)
135.  アンドロメダ・・・ 《ネタバレ》 
 「2001年宇宙の旅」を想起させる緻密な画作りで、閉鎖空間でのサスペンスを手堅くまとめたSF映画の佳作。    科学的見地から人類と未知の生命体との攻防を描き、ミクロの世界の恐怖を見せつける。核爆弾を使えば病原体が拡散するという逆説的な風刺の面白さ。そして、宇宙生物を利用して細菌兵器を開発する計画に気づき「これも偉大な一歩」とつぶやくレービット博士………アームストロング船長の言葉をもじったセリフは皮肉のパンチが効いている。  飲んだくれ老人と赤ん坊という“弱さ”を代表する二人の生存、そのカギを握る酸性とアルカリ性、突然変異と無害化、それらの対比が意表を突く展開で、中盤以降は俄然面白くなる。  核自爆装置の解除は予定調和だが、終盤のハラハラドキドキは後の「カサンドラ・クロス」や「アウトブレイク」などにも受け継がれる、いわば“ハリウッドのお家芸”だね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-09-16 11:52:02)(良:1票)
136.  ブラジルから来た少年
 クローン技術を使っても全く同じ人間を作れないとはよく言われること。「新たなモーツァルトやピカソが誕生」するためには環境を同じにしなければ不可能、という要素が加わるためだが、少々雲行きが怪しくなってきた。  クローン人間の作成は倫理を無視すれば技術的に可能な段階に達している。そして、現代の技術では不可能だがそう遠くない時期に意識や記憶の移植が可能になるとのこと。そうなれば(ヒトラーの時代には間に合わなかったが)、やがてどこかの国の独裁者をクローン+意識・記憶移植でコピーする悪夢が現実にならないとは言い切れない。そういった意味で、この映画は時代を先取りした怖さがある。  老優二人の鬼気迫る競演は見ごたえがあった。特にG・ペックはメンゲレの狂気をオーバーアクトで魅せてくれる。  ドーリング家の鏡に映る数多くのエリック(ヒトラーのクローン)は作品のテーマを暗示する名場面。テレビ放映当時、「ヒトラーのクローン役の子供が可愛くない」という意見に対し、「ヒトラーの子供時代が可愛いわけがない」と反論があったが、後者の意見に1票。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-09-02 14:20:10)
137.  バベル
 今風のドキュメント・タッチで、落ち着きのないカメラワークにまず嫌悪。臨場感、緊迫感や不安心理、焦燥感等の心の揺れ動きを画面のブレや光の明滅で比喩的に表現したのかもしれないが、その手法が効果的とは思わない。わざと聞き取りづらくした、演劇的でないリアリズム基調のセリフ回しも昨今の風潮かいな?   「風が吹けば………」や「蝶の羽ばたき効果」を連想させる因果応報劇で、現代社会が抱えるさまざまな問題を抉っているが、宗教的観念で世界を強引に関連付けた感じ。総じて「出来の悪いイントレランス」という印象。  音楽はいい。特にモロッコから銃撃の被害者を搬送するシーンはラテン音楽を彷彿させ、味わい深い。  日本編は都会の中の孤独や疎外感、家族間の葛藤といったものが主題だが、女子高生が歯医者と刑事に変な誘惑をする(それが彼女なりの言語=コミュニケーションの手段であろうとも)展開は説得力に欠ける。日本社会の一断面をモロッコ編に無理やり結びつけた感あり。  テーマは“世界は繋がっている”だろうが、私的な造語で表現すれば、「グローバベル化する世界」を描きたかったのかな?
[CS・衛星(字幕)] 2点(2018-08-19 14:57:49)
138.  幕末太陽傳
 初めて観たときは時代劇の傑作!と思ったが、二度三度と観るうち、お調子者の主人公に対する反感とともに、映画で落語を観てもしゃあないという気分が強まった。  生き生きとした人物描写で、俳優陣も演出に応え好演。江戸時代の風俗に命を吹き込ませ、小物ひとつにもディテールが行き届き、細部にわたる演出の緻密さが際立つ。遊郭を俯瞰する構図も見事。  異人館の焼き打ち等、幕末の世相を反映しつつ、攘夷を語る長州侍に対する皮肉も込められる。惜しむらくは、落語調の演出が過ぎること。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-07-22 11:21:59)
139.  ゼロ・ダーク・サーティ
 ドラマ的な演出を排し、優れた「再現ドキュメント」に徹した映画。そのためプラスアルファ(メッセージなり喜怒哀楽や葛藤等の“人間”を描く)が乏しい。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-08 15:47:56)
140.  生きる 《ネタバレ》 
 かつては「遅れず休まず働かず」、これ小役人の鉄則。プラス「大過なく過ごして定年退職」。「デカンショ役人」「○○一暇な役所」なんて言葉もあったな。  公務員の仕事は文書のひと文字ひと文字、数字のひとつひとつがその証となる(だから改ざんなんかいけねえよ)。こつこつ働いて課長になり、稟議で「ハンコ押すだけ」の役割も仕事の一つ。生活のためもあり割り切れるかどうかだが、役人は組織で仕事をするものだから、主人公の無気力は一面的であり説得力をあまり感じない。とはいえ通夜の席での同僚たちによる会話は、勤め人の本質を突く優れた展開。  余命宣告を受けた後、主人公のはじけっぷりが尋常でない。「それほど変わるか?」が素直な感想。役所の部下だった女性の若さを吸収するがごとき行動は面白いが、このシークエンスは少々違和感がある。彼女の“おもちゃを作る”仕事に衝撃を受け、それまでの無気力から一転、“公園をつくる”(=生きた証を残す)行動に出る。その奮闘ぶりから、人生において「何かを成し遂げる価値」は十分伝わる。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-06-24 14:17:14)
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