121. パッセンジャー(2016)
《ネタバレ》 序盤の展開からは、どうまとめていくのか全く予想が付かなかったが、 観終わってみると、想像しえなかった後味の良さ。 ジムは「禁じ手」を使ってしまった報いを十分に受けたと思うし、 オーロラがすべてを受け入れた上でジムとの人生を選択したという結末もしっくりきた。 「SF」という観点から見ると多少「ご都合主義」なのだろうが、 「ラブストーリー」という観点から見ると、主役二人の心情は丁寧に描かれていたと思う。 脇役(AIのバーテンダーとガス)もなくてはならない存在だったし、 無駄のない、よくできたいい映画だった。 「自分がもし同じ境遇になったら?」ということを考えながら観ると、すごく楽しめると思います。 [DVD(字幕)] 8点(2021-08-26 16:03:42) |
122. ザ・マジックアワー
ただただ惜しい。 前半はワクワク感ある展開だったけど、後半になってからやや尻すぼみ。 広げ過ぎた風呂敷を、きちんとたためなかった感。 ラストは予想していなかった展開ではあったけど、 ちょっと期待していたものと違ったかなあ。 随所にクスッと来るところはあったし、豪華俳優陣は熱演だったと思うけど、 前半が良すぎただけに、期待を膨らませ過ぎてしまった。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-08-22 10:41:31) |
123. ラブ & ドラッグ
《ネタバレ》 「パーキンソン病」という重めの題材の割りには、 過度に重くなりすぎず、後味も悪くないのは良かった。 それにしても、特に前半、「これでもか」ってくらいラブシーンが多かったけど、 ここまで必要だったのだろうか。 アン・ハサウェイが、かなり体を張っていたのに、女優魂を見た。 [DVD(字幕)] 5点(2021-08-21 10:24:37) |
124. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 ラスト10分くらいで、急にいい話っぽくしているが、 ほとんどの場面が、他人を思いやらない「エゴイスト」で埋め尽くされる映画。 これほどまでに、どのキャラクターにも肩入れできない映画は珍しい。 鑑賞後、ドッと疲れが来ました。 「ファッション」界においては、世の「非常識」が「常識」なのかもしれないが、 これが現実なのだとしたら、絶対にこの業界では仕事をしたくない。 それを思い知らせてくれる点では、いい映画なのかも。 話のテンポの良さ、BGMと雰囲気のオシャレさで2点。 [DVD(字幕)] 2点(2021-08-20 21:58:17) |
125. プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング
《ネタバレ》 細かなことだが、「マイケル」は冒頭数秒で「いい友達」で片づけられる程度のキャラクターだったのか。 前作を見た直後だと、切り替えにくい。 総合的には、前作もそうだったが、今作は特に主人公の王女としての自覚の無さが際立った。 そういうキャラクターと言ってしまえばそこまでだが、 個人的にはモヤっとする展開が多かったように思う。 個々のエピソードがあまり次の展開に影響しない(尾を引かない)のは、良くも悪くもディズニー映画だからなのか。 (例:ニコラスとの密会が報道されたのに、結婚式が滞りなく行われたこととか。) [DVD(字幕)] 3点(2021-08-19 09:31:49) |
126. プリティ・プリンセス
《ネタバレ》 最初の方の脇役のキスシーン(相手が膨らませたチューインガムを食べるところなど)がかなり濃厚で、 「本当にディズニーのファミリー映画?」と疑ってしまうほどだった。 アン・ハサウェイとジュリー・アンドリュースはハマリ役だとは思ったが、 主人公の心情の移り変わりや話の展開はかなり強引で、なかなかに造りが粗い印象を受けた。 結局、主人公がプリンセスになるまでで話が終わってしまい、タイトルからのイメージと違ったため、 やや消化不良感が否めないが、2があるみたいなので、それありきなのかな。 [DVD(字幕)] 4点(2021-08-18 22:04:15) |
127. はじまりのうた
《ネタバレ》 楽器が勝手に動き出す、という演出に唸り、序盤は期待して観ていたが、 話が進むにつれて、しぼんでいった印象。 こういう映画だから、と言ってしまえばそうなのかもしれないが、 終盤はずっと歌が流れていた気がする。 登場人物の心情に共感できる点が少なかった。 非常識な行動が多かったからかな? ミュージシャンの人が観たら違うのかも。 ありえないとは思いつつ、ダンがグレタに手を出さないか、 終始ヒヤヒヤしながら観ていた。 [インターネット(字幕)] 3点(2021-08-09 09:13:58) |
128. 大誘拐 RAINBOW KIDS
《ネタバレ》 面白かった。 全体的にコメディ調で、シリアスをほとんど感じないので、 気楽に観られる。 最初に、誘拐犯が誘拐対象を「おばあちゃん」と呼んだ時点で、 もう映画の方向性が分かった。 結末を見た後だと、誘拐犯はおばあちゃんとしては「渡りに船」だったということか。 自分の行く末を考える中で、いろいろ思いを巡らしていたのだろうが、 咄嗟にこんな巧妙な計画を思いつくのはすごい。 年の功ですかね。 緒形拳扮する刑事だけが、最後の最後に真実にたどり着いた(?)のも、良かった。 「犯罪もの」でこれほどまでにスッキリとした結末も なかなかない。 [インターネット(邦画)] 8点(2021-08-08 11:33:53)(良:1票) |
129. ロード・オブ・ウォー
《ネタバレ》 主人公のナレーションベースで場面がどんどん切り替わるので、 テンポがよくて、分かりやすい映画だったとは思うが、同時に少し淡泊な印象を受けた。 武器に詳しい人はもう少し楽しめるのかも。 正義感の強い刑事が主人公を追い詰めたと見せかけて、 結局勝てずに終わった点は、映画としては良い方に出ていると思う。 旦那の仕事のきな臭さに感づいていたであろう奥さんが 終盤に証拠を見つけてアッサリ旦那を売ったのは、無情というかなんというか・・・。 両親が絶縁したのは言わずもがなです。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-04 17:28:25) |
130. ラブ・アクチュアリー
群像劇ですが、主軸の登場人物が多すぎる印象。 個別の話は、より掘り下げればもっと面白くなりそうなのに、 このせいで全体的に内容が浅くなり、やや消化不良の話もチラホラ。 かなり個人的な感想になるが、登場する女性の中でキーラ・ナイトレイの美しさが群を抜いていたと思うので、 登場シーンが少なくて、けっこう不満が残った。 ただ、ヒュー・グラントの首相役はピタッとハマっていたと思う。 ローワン・アトキントンも美味しいところで出てましたね。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-08-01 09:39:06) |
131. セブン
《ネタバレ》 印象に残るのはやはりラスト。 ミルズ一家にやたらフォーカスを合わせる造りになっていたし、 ジョン・ドゥを交えた緊迫感のある終盤のシーンでは「あれ、もしかして・・・」という不安を煽られる。 ミルズの性格なら引き金を引いてしまうかも・・・と思ったら案の定。 終始、作中に漂う暗く陰鬱な雰囲気。 モーガン・フリーマンのおかげで、あまり胃もたれなく観られた。 後味は良くないものの、よくできた映画だと思う。 余談だが、序盤のミルズ夫妻との食事シーン。 モーガン・フリーマンのここまでの大爆笑顔を見られる映画はあまりない。 いろいろふまえて、映画のタイトル通り、7点。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-31 10:09:59) |
132. ダークナイト ライジング
《ネタバレ》 つまらなくはないが、この内容で三時間弱はさすがに長い。 意外なラスボスという、どんでん返しにはびっくりしたが、 どうしても二作目の期待値で観てしまったので、全体的な物足りなさは否めない。 シリーズ通してのバットマンの目標であったと思われる「ゴッサムシティの真の救済」が叶ったのかどうか、 その点はモヤっとするが、比較的ハッピーエンドで終わったことは、まあ良かったと思う。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-24 10:29:27)(良:1票) |
133. ダークナイト(2008)
素晴らしい映画だった。 密度が濃くて、終わった後は2、3本映画をぶっ続けで観た感覚。 ジョーカーと対峙することで浮き彫りになるバットマンの信じてきた「正義」の限界。 鑑賞中に自身の中の「何が善で何が悪なのか」という線引きが、 幾度となく揺さぶられた。 これだけ考えさせられる映画はなかなかない。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-23 10:53:19) |
134. バットマン ビギンズ
「よくできた映画」だとは思うが、少し冗長な印象を受けた。 「丁寧に描こう」という作り手の意図はすごく感じるのだが、 2時間以上の映画だったので、余計にその印象が強まったのかも。 あと、力を入れているであろうアクションシーンでアップの画が多く、 そのあたりで入り込みにくかったのもあるかもしれない。 三部作らしいので、とりあえず次作は観てみようと思うレベルではあった。 マイケル・ケインとモーガン・フリーマンは頼もしく、ものすごくいい味を出していた。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-22 11:06:41) |
135. デッドゾーン
《ネタバレ》 観賞中は、話がサクサク進むのはいいが、話を詰め込み過ぎて、 主人公と一部を除く登場人物が淡々と入れ替わっていくため、「淡泊な映画」という印象を受けていた。 ただ、一通り観終わってみると、事故により恋人を失い、 望まない超能力を授かってしまった主人公の「心情」を際立たせるため、あえての演出なのでは? という感想を持ったことで、この点については納得できた。 そう考えると、よくできた映画ですね。 後で「原作:スティーブン・キング」ということを知り、 妙にしっくりきた。 [インターネット(吹替)] 6点(2021-07-20 08:33:45) |
136. ファイナル・デスティネーション
《ネタバレ》 飛行機内でのパニック映画だと思って見ていたら違った。 スリルある展開なので、間延びはしなかったが、 主人公の行動に納得できない点が多く、終始イライラしてしまった。 超常現象が相手なのに、FBIに全く頼ろうとしなかったのは愚策だと思う。 学生だしこういう状況で他人を信じられないのも分からないでもないが、素直に話していればもう少しマシな展開もあったのかなあ、と。 超常現象君の引き出しの多さとオチに3点。 [インターネット(字幕)] 3点(2021-07-18 09:41:07) |
137. ウォールフラワー
《ネタバレ》 主人公の優しさ・脆さ・危うさと、あらゆる社会問題をギュギュっと凝縮したような周囲の環境。 これらが相まって、終始ヒヤヒヤ・ハラハラさせられた。 主人公には共感できるところが多くあったが、 メアリーとのあの別れ方は、いくら何でもヒドかった(鑑賞中に思わず声を上げてしまったほど)。 しかし、冷静にサムと比べてしまうと・・・まあしょうがないか、と納得。 仲直り後、別の男をサバサバと紹介するメアリーの切り替えの早さが、やたら「リアル」だった。 最後、主人公が救われて良かったとは思うが、 サムは美しいし遠距離恋愛は難しいのではないか、と一抹の不安は残る。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-17 10:16:37) |
138. エクストリーム・ジョブ
刑事モノだったので、どのあたりでシリアスになるのかな?と考えながら観ていたが、 結果的に最後までコメディー調だった。 作品を通じて「クセのあるノリ」みたいなものがあって、 ところどころ、自分の頭に「???」が浮かんで、瞬間的についていけないことがあった。 「何かのパロディ」なのか、「文化の違い」によるものなのかもしれませんが、 このノリが合うか合わないかで、この作品への印象は分かれるのではないでしょうか。 監督のこだわりなのか、最後のアクションシーンは力を入れて、 メインキャラ一人一人それぞれにしっかりと尺を取っていたが、そのせいか少々長く感じた。 まあ、内容は軽いので、総じて気軽には観れました。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-07-13 16:04:43) |
139. NEXT-ネクスト-
《ネタバレ》 何とも消化不良。 なぜヒロインの未来だけ2分以上先が見えるのかもよく分からなかったし、 終盤なんてその設定を利用してか、能力のリミッターが外れちゃっていたし。 個人的には、もう少し「2分以内しか見えない」という制約にこだわった内容にしてほしかった。 主人公が目立たないようにコツコツカジノで稼いでいるはずなのに、FBIとか悪者が能力に関する情報を握っていたのが、よく分からない。 まあ、同じカジノでやっていれば足が付くというのは想像しやすいし、ショーマジシャンという職業選択含め、 もう少しうまくやれたのではないか、とは思うが。 あと、「未来は先が見えないからいい」と言っていたヒロインと「先が見えてしまう」主人公は長期的にはうまく行かないと思う。 最後に、物語の本筋とあまり関係ないチョイ役で刑事コロンボが出てきたのに驚いた。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-07-11 10:28:10) |
140. インセプション
「夢」という誰しも見たことあるけど「よく分からないもの」が題材。 その「理」と「不条理」をうまく料理してまとめ上げたのはさすがの手腕。 何作か見ただけの私の個人的な印象ですが、 この監督の映画は「凝っていてよくできている」。 ただ、作中通して、この映画内の細かなルール説明が続々と押し寄せてくるので、 なかなか1回で理解するのは大変。 頭がすっきりしているときに見るのがオススメです。 見終わった後、思わずいろいろ考えてしまうくらいには面白いのだが、 1点気になるところを挙げるとすれば、「サイト―」という人物が、日本人(渡辺謙)である必要性はあったのだろうか。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-10 10:42:03) |