1381. ウディ・アレンのバナナ
《ネタバレ》 (良い意味で)くだらなくて笑える映画でした。(結構、ブラックジョークも多かったですけど・・・。政情不安な当時の中南米の状況や、それに対するアメリカの対応を皮肉っている感じです。) まあ、やはり雑誌の挟み込みのシーンは爆笑してしまいましたね。(あれは万国共通なんですかね?)その後、地下鉄のシーンで出てくるシルベスター・スタローン の若いこと、若いこと。 最初から最後まで非常にナンセンスなギャグ満載の作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-11 15:41:16) |
1382. プロデューサーズ(1968)
《ネタバレ》 リメイク版が最高に面白かったので、オリジナル版を見てみました。オリジナルはミュージカル部分が殆ど無いです。ストーリーはリメイク版と多少異なる部分はありますが、基本的には変わらないです。 でも、中々楽しい作品でした。ウーラは訳わかんないけど服脱いで踊ってるし、LSDはドアーズみたいな「ラブ・パワー」をバンド(非常にクールではありましたが)で歌うわ、ミュージカルの主役なのにコントをしているわで、とてもB級色漂うコメディ作品でした。(ちょっとサイケっぽいのが時代を感じさせました。) [ビデオ(吹替)] 7点(2006-06-06 22:52:11) |
1383. ボギー!俺も男だ
《ネタバレ》 まず、この作品は「カサブランカ」を観た後で無いと面白さが半減してしまいますね。もう、ボギー役の俳優が、いろいろウディ・アレン演じるサエない男にいろいろアドバイスするんですが、それがまあ コテコテのハードボイルドなんですよ(笑)もう、昔某雑誌でやってた北方謙三の人生相談を思い出してしまいました。(しかし、イルザとの別れについて「バーボンで洗い流すさ」とクールに流す場面は格好良かったですね。それを真似るウディ・アレンも笑えましたが・・・・。) しかし、ウディ・アレンとダイアン・キートンのコンビは息が合ってて本当に見てて楽しいですね。途中で二人が結ばれた時は、このまま行くのか?と思ったんですが、やはりこの作品のベースは「カサブランカ」ということで、やや強引な展開でラストの飛行場のシーンまで持っていきました。もう、後は霧の中に消えていくのみです(笑) まあ、ウディ・アレンがとにかくサエないんですよね。もう、途中でいろいろなアドバイスをもらって行動するさまは、まるで「電車男」を思い起こさせるほどでしたね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-05 19:18:34) |
1384. アパートの鍵貸します
《ネタバレ》 ジャックレモンの軽妙な演技も素晴らしいですが、シャーリー・マクレインのエレベーターガールに非常に惹かれてしまいました。彼女の作品は、「スイート・チャリティ」しか見たことないんですが、全然イメージが違いますね。 しかし、この作品で描かれているサラリーマン社会の状況は、現在の日本でもそんなに変わってないですね。今から46年前の作品だというのに・・・・・・。まあ、会社勤めをしている者であれば、ほとんどの方がジャック・レモンに共感できるのではないでしょうか・・・・・。ただ、現実に同じ状況になった場合、私だったら会社に残ってそのまま地位にぶら下がっていると思いますが。 テニスラケットでスパゲッティの湯切りをしているのには笑ってしまいました。ラストも良い感じですし、まさにコメディ映画のお手本といえる作品です。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-06-04 19:17:50) |
1385. プロデューサーズ(2005)
《ネタバレ》 久々に映画館で大爆笑してしまいました。もう、「春の日のヒトラー」(韓流映画みたいな題名ですね。)なんて凄いミュージカルを見れただけでこの作品は満点です。内容も、オカマのヒトラーは出てくるわ、ナチスの軍服を着たダンサーが鉤十字になって踊るわでぶっ飛んでます。でも、凄く良くできてるんですよね(舞台で見てみたいです)。 しかし、やばいブラックジョーク満載でしたね。ユダヤ系の主人公が、「最悪なシナリオ」とはいいながらもナチスドイツをネタにしたミュージカルを製作したり、ハーケンクロイツの腕章したり、アイリッシュの発音を揶揄したり・・・・。(最後には「わが闘争」の宣伝まで・・・・・) まあ、オカマの演出家の登場シーンは度肝を抜かれましたね(笑)もう、笑いを抑え切れませんでした。ハトの敬礼も可愛いくて面白かったし、主人公2人とユマ・サーマンの絡みもとても良かったです。とにかく見所いっぱいで最後まで楽しめる作品でした。(大勢の婆さんのダンスも中々見れるもんじゃないです。) [映画館(字幕)] 10点(2006-06-03 22:10:38) |
1386. カサブランカ
《ネタバレ》 まず、この作品が第二次世界大戦の真っ只中に作られたことに驚きました。そう思うと、途中で出てくるフランス国歌の合唱シーンが非常に生々しく響いてきますね。 しかしながら、ハンフリー・ボガードがやっぱり良かったですね。ダンディーでクールに振舞っているけど、昔の彼女に受けた仕打ちを引きずってるような人間くさい部分もあり、それでいて人情味に溢れている・・・・・。こういう男になりたいですね。 あとは、やはり最後の空港でのシーンですね。もうこのシーンだけビデオを巻き戻して何度も繰り返し見てしまいました(エミール・クストリッツァの「黒猫・白猫」でマフィアのゴッドファーザーが同じ事してます。)。「Louis, I think this is the beginning of a beautiful friendship」のセリフにはシビレますね。 本当、私も酒場でサムに「As times go by」をリクエストしたいと思いました。名作です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-03 21:19:10) |
1387. ハーヴェイ
《ネタバレ》 ジェームス・スチュワートと言えば、「素晴らしき哉、人生!」で町中の皆から愛される役を演じていましたが、この作品では一転して、アル中気味で周りには見えない巨大ウサギ(ハーヴェイ)といつも行動しているちょっと変わった中年男を演じています。 まあ、ハーヴェイの姿は我々にも見えてないのでジェームス・スチュワートの演技は非常にアヤしいです。そりゃ、42まで独身で酒場に入り浸り、しまいにウサギと会話をしていたら身内も精神病院につれて行こうと思いますよね(まあ、姉の方が逆に病室に入れられてしまうところは笑えましたが・・・・・)。でも、最後は、姉が弟を思う気持ちがとても伝わってきました。 ただ、ハーヴェイは幻想では無く、奇人変人には見える妖精なんだなと思いました。だから、チャムリーには姿が見えてましたし(ただ酔っ払ってただけかもしれませんが)や姉と姪のハーヴェイに対する見方も微妙に違っていたように思えました。姪は完全に幻想だと思っているのに対し姉の方は姿は見えていて、存在は認識しているものの巨大ウサギがいつも家の中にいることに嫌悪感を抱いている感じがしました。(ウィルソンにも辞書の文字を通して挨拶してましたし。) ちなみにハーヴェイの姿は、途中で出てくる肖像画でしか出てきません。 [DVD(字幕)] 8点(2006-06-03 20:39:39) |
1388. 嫌われ松子の一生
いやあ、すんげえ面白かったです!もう今年のNo.1作品と断言してもいいくらい最高な映画でした。 とにかく、誰かのせりふじゃないですが、「映画って本当にいいものですね~」と言いたくなりますね。魅力的なキャスト(中谷美紀が本当に良かったし、とにかく豪華です。)、美しい映像、すばらしい音楽と面白いストーリーが見事に融合して、本当に笑えて泣けて・・・至福の時間を過ごす事が出来ました。 悲惨な人生を描いているんですが、何故か見終わった後「人生って素晴らしい!」と思えたし、何かパワーをもらえたような気がしました。 まだ見ていない人は騙されたと思って是非映画館で見てみて下さい。本当に面白いです!(騙す結果になったら申し訳ないですが・・・・・。) [映画館(邦画)] 10点(2006-05-31 00:29:20)(良:2票) |
1389. JFK
「正義とは何か?真実とは何か?」を問いかけてくる作品でした。もし、一人の検事が生命を賭けて「権力によって作られた真実」の欺瞞を突き詰め、暴いていくことがなければ、ケネディ暗殺事件の真相が闇に葬り去られていたかと思うととても恐ろしさを感じました。(まあ、この作品で語られている事が真実であるかはまだ判りませんが。) 利権のために戦争が行われ、一般市民が戦地に送られていく現実は本当に何とかならないものかと思ってしまいますね。国を守る為に戦うのではなく、軍需産業とその利権に群がる人たちのために なぜ戦わなければならないのかも判らぬまま、敵と呼ばれる人間に銃を向けなくてはならないなんて 非常にやるせないですね。(ただ軍需産業に従事して生活している人も多くいるわけですから全てを否定はできませんが。) しかし、3時間半近くの間ずっとドキュメンタリータッチでシリアスな場面が続くのでちょっと疲れました・・・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-29 16:05:51) |
1390. 勝手にしやがれ
《ネタバレ》 ジャン・ポール・ベルモンドがとにかく格好いいですね。死に方すら非常に印象に残ります。 (タバコの吸い方は真似したくなりますね。) しかしながら、もう50年近く前の作品なのに全く古びてないのが凄いです。ジーン・セバーグが最後に「最低って何のこと?」とつぶやいて終わる感性は凄いですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-27 23:32:55) |
1391. 大統領の理髪師
《ネタバレ》 朴正煕政権下の韓国を、庶民の目から描いた作品です、韓国版フォレストガンプと言ってもいい作品ですね。 ソン・ガンホのユーモラスでありながらもシリアスな演技が素晴らしく、軍事独裁政権のもとで翻弄される姿が胸を打ちました。 しかしながら、途中で出てくるスパイ摘発の場面は余りにも理不尽で痛々しかったですね(子供の拷問場面はユーモラスに描いてましたが・・・・)。まあ、南北の対立の激しい時期なので止むを得ない部分もあるんでしょうけど・・・・。 見る前に、韓国の現代史(特に朴大統領時代)を少し予習しておくとより楽しめる作品です。 [DVD(吹替)] 8点(2006-05-24 12:50:58) |
1392. ロスト・イン・トランスレーション
《ネタバレ》 見慣れた東京の光景も、外国人の視点で見るとまた違った感じになりますね。渋谷・新宿と良く知っている場所がたくさん出てくるので非常に楽しかったです。(しかし、ホテルのシーンは、最初セルリアン東急かと思ったらハイアットの設定でしたね、)この作品を見ると日本も欧米化したといってもやはり東洋なんだなと実感しますね。(それ程、デフォルメされていないので、見ていてほとんど違和感はありませんでした。) ビル・マーレーの演技も非常に味があって良かったですね。CM撮影のかみ合わなさは面白かったですね。(しかし、マシュー南は世界に通用するキャラかもしれませんね。存在感ありました。)しかし、ゲーセンの場面でブルーハーツの音楽が流れてたんですけど、何か歌詞や声が違ってませんでしたか。(原曲使えなかったんですかね?) 個人的には、ビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンがホテルの部屋で日本酒を升で飲みながら、日本語字幕付の「甘い生活」を見ているシーンが印象に残りました。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-23 12:38:02) |
1393. リトル・ストライカー
《ネタバレ》 もう、最後に主人公の少年がマン・Uのスカウトに言ったセリフが最高でしたね。 なんか、このセリフを言うために全てのストーリーがあると言っても過言ではないと思います。 しかし、ここまでシティ寄りだとマン・Uサポから文句来たりしないんですかね・・・。 何しろ、登場するマン・Uサポが金持ちのいけすかない奴ですからね。 ストーリーはちょっと出来すぎ感もありますが、とても爽快な気分にさせてくれる作品でした。 [DVD(吹替)] 7点(2006-05-22 17:49:42) |
1394. ハンナとその姉妹
《ネタバレ》 とてもグチャグチャな人間関係ではありますが、それをさらっとコメディ仕立てで描けているのはさすがです。マイケル・ケイン演ずるエリオットの身勝手で優柔不断な心の動きはもう男の哀しい性としか言いようがないですね。 ウディ・アレン演じるミッキーが「人生とは・・・神とは・・・」と試行錯誤している様はユーモラスではあるけれど、いろいろ考えさせられました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-21 20:18:37) |
1395. セプテンバー
シリアスな人間ドラマです。(「インテリア」のミア・ファロー版みたいな感じでした。) 登場人物の間で「愛しているのに愛してくれない」という心のすれ違いが交錯していて、非常に息苦しいストーリーでした。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-05-20 23:12:26) |
1396. 花とアリス〈劇場版〉
《ネタバレ》 2時間15分の間、鈴木杏と蒼井優が紡ぎ出すキラキラとした世界に浸ることが出来ました。 とにかく、非常にリラックスして見る事の出来る作品でした。 あとは、いろいろな方がカメオ出演しているので楽しかったです。(ルー大柴の映画見てみたい・・・・) 巨大アトムは、この映画のためにわざわざ用意したんですかね・・・・・ [DVD(邦画)] 8点(2006-05-20 19:34:52) |
1397. エレファント
《ネタバレ》 ひたすら淡々と進むストーリーと美しい映像・音楽が、事件の陰惨さを際立たせています。 仰々しいBGMや感情の描写が無い分、非常に空虚な恐ろしさが伝わってきました。 観る前にDVDのジャケット写真を見て、いろいろストーリーを想像したりしたんですが、全然違ってましたね・・・・・。 「エリーゼのために」の美しい旋律と雲の流れる空が、とても物悲しく世の中の無常さを表すかのように映し出されてていたのがとても印象的でした。 [DVD(吹替)] 7点(2006-05-18 13:00:52) |
1398. アリス(1990)
《ネタバレ》 大人の童話といった感じの作品ですね。透明人間になったり、空を飛んだりと中々ファンタジックでした。ドクター・ヤンはまるでドラえもんのようでした。 上流社会の婦人が、結婚生活や人生に疑問を持ち東洋的なものと出会うという点では、フェリーニの「魂のジュリエッタ」と似たような設定ですね。(両方とも主演は監督の奥さんですし。) まあ、自分を抑えて何不自由ないリッチな生活を送り続けるのか、それとも多少不自由はあるけれども自分らしく生きていくのか、選択するのは中々難しいですね。この作品で主人公が選んだ道も映画のストーリーとしてはありだと思うのですが、では自分がその立場に立った時に同じ道を選ぶかと言われると、たぶん選ばないと思いますね・・・・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-14 21:08:51) |
1399. ぼくのプレミアライフ
《ネタバレ》 これは、ニック・ホーンビィ著「ぼくのプレミア・ライフ」の映画版です。 この作品は常勝ではないチームを愛し、応援している者にとっては非常に共感できる作品です。もう、主人公が試合前から結果が出るまでネガティブなところなんて、もう「わかるわかる」と頷きながら見てしまいました。 しかし、アーセナル対リバプールの優勝決定戦は実際の映像が使われてたんですけど鳥肌が立ちましたね。最後のゴールシーンは本当にしびれました。 本当にFOOTBALL万歳!スポーツ万歳!と言いたくなる作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-13 19:15:25) |
1400. フットボールファクトリー
まあ、フーリガンというよりはイギリスのチンピラたちの生態を描いた作品といった方がいいと思います。(サッカーのシーンは殆どでてきません。喧嘩のシーンが多いです。) しかしながら、イギリス社会の陰の部分を映し出していてとても興味深かったです。階級社会・移民問題等々、日本でも近い将来深刻化するであろう問題がところどころに見ることができ、いろいろと考えさせられます。(イギリスの監視カメラの多さは凄いですね。) [DVD(字幕)] 7点(2006-05-13 18:48:24) |