1401. フロントランナー
大いなる自業自得劇であり、撤退宣言でのもっともらしい言い草にも同情の余地は無し。ヒュー・ジャックマンの淡々とした演技に好印象。彼よりもマスコミの仕事ぶりに目がいきました。編集会議での局員とヒゲブトコバエ(別名クロメマトイ)の如き現場リポーターどもに失笑。共にジャーナリストとしての志をお持ちなのでしょうね。(何じゃそれ?なんて言わないでしょうね) 余談ながら、ビル・クリントン元大統領が22歳の実習生と執務室で!性行為に及んだあの大騒動が思い浮かびます。それがドラマ化されているそうで、米大統領は面の皮が分厚い事も資質の一つと言えそうです。 [DVD(字幕)] 7点(2019-10-03 15:59:18) |
1402. タッカー
《ネタバレ》 完成車がズラリと並ぶ光景を筆頭に画面の得も言われぬ美しさに見惚れてしまった。ストラーロによる撮影というのに納得。流石。タッカーにも藤沢武夫のような人物が居れば会社も繁栄しただろうに。ジェフ・ブリッジスの夢に感染させられたマーティン・ランドー、共に記憶に残るであろう熱演。本作がアメリカでコケたのが信じ難い。「・・・・敗戦国からカメラや自動車を買うハメになる」そのままの時代だったせいなのだろうか。カチンときたこの台詞に-2点。 [DVD(字幕)] 8点(2019-09-30 16:37:31) |
1403. 地底王国
地底探査機操縦室にそぐわない服装の2人にいや~な予感が漂い、最初の着ぐるみ怪獣登場に「これは、アカンわ」その後も似た様なヤツが定期的にお出ましに。これを怖がるのは今時は2歳児までと思われます。突っ込みどころしかない中での極めつけが英語を喋る人間達が生活している事。名優ピーター・カッシングは「私も一度はこのような人物を演じてみたかったのだよ」いわんばかりのおとぼけキャラ。その希少価値のみに3点。メイキング映像での真面目な仕事ぶりに、フクザツな心境になります。 [DVD(字幕)] 3点(2019-09-29 00:45:04) |
1404. 大平原
《ネタバレ》 大陸横断鉄道敷設の西部開拓史。悪に鉄槌を下すジョエル・マクリーがひたすらカッコイイ。インディアン襲撃シーンで段々と追い詰められて「もうダメか」と諦めた時の救援列車に大興奮。バーバラ・スタンウィックはジーン・アーサーばりの気風の良さが作品に華を添え、男二人の間で揺れる女心を見事に演じている。脇を固める面々も悪人は悪人らしく善人は善人らしい存在感溢れる演技で、ザ・西部劇と言うべき傑作。 [DVD(字幕)] 9点(2019-09-27 16:36:10) |
1405. メリー・ポピンズ
コリン・ファース出演の「~リターンズ」鑑賞前に本作をという事での初見。お伽噺風シーンは楽しいながら延々と見せられても何だかね、沁みてこない。子供二人が妙に老けていて可愛さに欠ける(ゴメンチャイ)違和感が始終附いて回る。ディズニー作の悪役なのかと思える父親に全点数を。「子供が流す涙を拭いてあげる事も出来ない程の仕事の忙しさ」は胸に刺さる一言。 [DVD(字幕)] 6点(2019-09-27 14:06:01) |
1406. クリスマス・イン・コネチカット
《ネタバレ》 バーバラ・スタンウィックがコネチカット在住で良妻賢母の料理レシピが絶大な人気を誇るコラムニストであるはずない! 案の定、ニューヨークで生活する料理下手独身女性と言う役どころ。英雄帰還兵(イケメン)を農場に迎え入れる羽目になる物語で展開が想像した通りとなりました。毒婦役で無いスタンウィックもなかなかの魅力。彼女をとりまく男性陣が素晴らしく(シェフ役S・Z・サカールが一押し)品のあるコメディ劇を楽しめた良作。クリスマスの実感が無かったところが-1点。 [DVD(字幕)] 7点(2019-09-27 13:48:48) |
1407. 風の無法者
アントニオ・サバトが美味しい所を持って行った感が強い。死神博士が浮かんだ黒マントのゴードン・ミッチェルの顔つきも物凄いインパクト。お目当てリー・ヴァン・クリーフは蓬莱のCMではありませんが、帽子を被っている時といない時の落差の強烈さに気を取られっ放しで、あまり魅力を感じられず残念。アメリカが舞台でのイタリア語劇はなんかヘンだけど、ま、いっか。そこそこ面白かったし。 [DVD(字幕)] 6点(2019-09-26 01:45:44) |
1408. サイモン&タダタカシ
製作費が無けりゃ無いなりに工夫する意欲は見えるのですが、演技指導はどうなっていたのでしょうか。ギリギリでタダタカシは見られたものの、その他は全員酷くて侘しさでいっぱいです。脚本に目くじら立てる気力も起きなかったのが我ながら不思議です。 [DVD(邦画)] 3点(2019-09-22 15:13:27) |
1409. WANTED/ウォンテッド(1986)
《ネタバレ》 レンタルした理由が思い出せず(泣)お目当てもない本作でしたが、これが掘り出し物(嬉) 報奨金稼ぎがCIAの元同僚の依頼を受けてテロリストと対決する。期限内に逮捕出来れば25万㌦、生け捕りでボーナス5万㌦ 理詰めな展開に目が離せず、賞金稼ぎのアウトローぶり、テロリストの極悪ぶりを好演するルトガー・ハウアー&ジーン・シモンズ(驚)に惹き込まれます。 賞金稼ぎのアジトや船での暮らしぶりが男のロマン(死語?)を感じるもので、男性諸氏なら尚更ではないかと。 周りを固めるキャラクターも無駄な人物は居らず作品を盛り上げていました。 勝敗は想定内でしたが、「ボーナスが何だ」に痺れまくりでリプレイタイム。 先頃亡くなられたという(驚・合掌)ルトガー・ハウアーの魅力が発揮されていた良作。 ニューワールド・ピクチャーズの設立がロジャー・コーマンによる事に一番ビックリしています。 [DVD(字幕)] 8点(2019-09-19 14:00:01) |
1410. クロスロード(2015)
青年海外協力隊50周年記念事業として製作され、シナリオを公募入賞作を基にしたという本作。地味ながらも手堅い作りに好感が持てます。見返りを求めない心の難しさを感じさせられた良作。 [DVD(邦画)] 7点(2019-09-19 01:57:45) |
1411. ペレ 伝説の誕生
ペレ誕生のドラマは見応え満点。両親、幼馴染、スラム街の面々、ブラジル国民、それぞれの熱い思いにこちらも熱くなります。また、初めて知ったブラジルサッカーとジンガの関係も印象深い。直線的に怒涛の攻めを見せるドイツサッカーが好みの私にも充分楽しめた一品。 [DVD(字幕)] 7点(2019-09-19 01:46:28) |
1412. 征服
シャルル・ボワイエとグレタ・ガルボによるナポレオンとマリア・ヴァレフスカのロマンス。日陰者との逢瀬での色男としての魅力は流石のものだけど、カリスマ性が感じられなかったのが物足りない。 [DVD(字幕)] 7点(2019-09-19 01:32:51) |
1413. 都会の叫び
《ネタバレ》 キン肉マンのイメージを覆すヴィクター・マチュアの激シブさにメロメロですわ。幼馴染を背中から撃つ決着、泣きじゃくる犯人の弟。たまりませんわ。「汚れた顔の天使」には及ばないものの手に汗握った傑作。観に行けばよかったなぁ、激しく後悔。 [DVD(字幕)] 9点(2019-09-19 01:20:43) |
1414. 栄光何するものぞ
本作でのジェームズ・キャグニーは大尉役という事もあってか、シャキッとを通り越して始終けたたましく白けてしまいました。三角関係がメインの異色戦争映画は盛り上がりの無い一品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2019-09-19 01:09:08) |
1415. ハンティング・ナンバー1
《ネタバレ》 こういう作風をファンタ系と呼ぶのを初めて知る事に。そのいでたちがジョン・マクレーンを彷彿とさせる重度アル中(私はアル・パチーノ中毒、彼はアルコール中毒)の主人公のサバイバル劇。気前よく飛び散る血しぶきをボーっと眺めながら結末を考えていました。国境の壁をすり抜けられるのが最も印象深い「ホンマかいな」「有り得ないとは言い切れない」 脚本家の力尽きたかのような結末に大減点。 [DVD(字幕)] 2点(2019-09-19 00:59:45) |
1416. ゴールド・ディガース(1933)
バズビー・バークレイによるミュージカルシーンは「フットライト・パレード」に比べるとスケールが小さいものの、光るバイオリンの斬新な発想に只々感嘆。ドラマパートが絶品。恐慌不況下の中で懸命に生きるコーラスガール3人。ポリーとブラッドのロマンスを軸に、コーラスガールをゴールドディガーの寄生虫呼ばわりするローレンスとピーボディ、一泡吹かせようとするキャロルとトリクシー、それぞれが絡むコメディタッチの展開が絶妙。中でも美味しい所を持っていった感があるローレンスを演ずるウォーレン・ウィリアム(主役にクレジットされている)に身悶えさせられまくりでした。ラストのミュージカルのテーマの重さに感じた違和感に-0.1点。 [映画館(字幕)] 9点(2019-09-19 00:42:02) |
1417. 陸軍中野学校 開戦前夜
ひねくり回したストーリー、大詰めでのチープ感、シリーズ中で一番華に欠ける雷蔵。シリーズの潮時を感じさせられた凡作で残念。細川俊之の重低音ボイスが若い頃には出ていなかったのにはビックリでガッカリ。 [DVD(邦画)] 5点(2019-09-17 16:35:18) |
1418. アタック・オブ・ザ・ジャイアントウーマン
街を踏み潰す復讐鬼と化したジャイアントウーマンが当局との死闘を経て壮絶な最期を遂げる、と言う物語を期待した私をあざ笑うロジャー・コーマンの高笑いが聞こえてきそうな一品。脚本・演出・演技、全てが幼稚であり、胸糞悪さはないものの「アホクサ」で埋め尽くされる一品。グラドルのようなナイスバディな(死語?)三人が惜しげも無くこれでもかっとボイン(死語?今時は巨乳と言うのかな)を晒す(途中から夜店のヨーヨー釣りが浮かんじゃった)のに男性諸氏は楽しめるかもしれない(違ってたらゴメンチャイ) [DVD(字幕)] 1点(2019-09-14 00:28:06) |
1419. 最前線物語
最前線での戦闘に於ける苛烈さは十分に伝わるものの、戦況も作戦も戦術もないドンパチをダラダラダラダラ見せつけられて退屈でした。 [DVD(字幕)] 4点(2019-09-14 00:02:49) |
1420. オクラホマ・キッド
《ネタバレ》 1893年ランドラッシュが背景の西部劇。インディアンとの約束を反故にしたアメリカらしいご都合主義の正義を思うとあほらしくて観てられないのでその点は置いといて。西部劇に於いて善玉でもチョイ悪キャラのジェームズ・キャグニーは瑞々しくて華がある存在。対する悪玉ハンフリー・ボガートの計算高いネチ~ッとした厭らしさが絶品。その激しさから吹き替えだろうと思われる二人のファイトシーンはリプレイタイム。ボギーのキャグニーの引き立て役時代は役者としての勉強時間だったのだろうか、後に虚無的な魅力を振り撒く大スターとなった事が感慨深い。現米大統領が好きそうな終始一貫した「力づく>法」の物語は、目くじら立てずに娯楽作品としてなら楽しめる良作。 [DVD(字幕)] 7点(2019-09-11 15:29:10)(良:2票) |