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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1401.  生きてこそ 《ネタバレ》 
極限状態で迫られる選択。「あなたなら生きるためにヒトの肉を食べられますか?」この問いかけは、冒頭の生存者独白シーンで既に回答されています。「その状況になってみなければ分からない」。実際そのとおりだと思う。凄く葛藤するのかもしれないし、簡単に腹をくくれる気もする。自分なら多分食べますが、本当のところ分からない。本作の登場人物たちは、比較的アッサリこの難問に答えを出します。これがとてもリアルに感じられました。それが「実話」としての強みです。しかしこれは一例。今回の遭難者は最初からグループとしての機能を有しています。主義信条もそんなに変わらない。一つの結論に辿り着き易いと思う。もしこれが一般の旅客機だったらどうでしょう。人種、宗教、置かれている状況が違えば、おのずと選択も違ってくる。餓死を選ぶ人、自殺を選ぶ人、死を覚悟で山を降りようとする人、ただただ神に祈る人。いろんな行動、選択があっていい。どれが正しくて、どれが間違いという問題ではありません。それが人間である証だと思う。いみじくも誰かが言っていました。「人間であるうちに…」と。人間だから悩むのです。そこに踏み込んでいないように感じました。心理描写が淡白でした。関係各位への配慮も当然あるでしょう。実話としての強みもあれば、逆に弱みもあるということ。生きることへの素晴らしさを説くことに、もちろん異論はありません。でも楽な着地点を選んだ(選ばざるを得なかった)ようにも感じます。本作については、“完全フィクション”というアプローチでも良かった気がします。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-27 19:38:45)(良:3票)
1402.  ブリジット・ジョーンズの日記 《ネタバレ》 
周りの人たちは彼女に諭します。「もう時間が無いのよ」と。チクタクチクタク時計の針真似。デリカシーを欠いています。というかバカなのでしょう。ただ、言っていることは間違いではありません。主人公は30代前半。もし出産を望むなら、そろそろ本腰を入れなくてはヤバイのは事実。彼女自身がその事を一番承知しています。だから禁酒・禁煙・ダイエット。自分を磨く必要性を感じています。感じてはいるけど、そう簡単には行きません。彼女を「努力が足りない」と切り捨てるのは簡単なこと。だけど、みんなが立派なわけじゃありません。努力が空回りすることだってよくあります。彼女の境遇に、そして性格に親近感を覚えるのは自分もダメ人間な証拠でしょう。本来ブリジットは賑やかしの脇役か、エキストラ程度のキャラ。だけど『自分自身』という物語では、誰もが主役に違いありません。人の数だけ物語があります。勿論ラブストーリーだってそう。少々浮世離れした展開ではありましたが、こんなドラマがあっても構わないと思いました。ただ、個人的にはもうちょっとヒロインに頑張って欲しかったというのが本音です。タナボタ的に幸せが転がり込んできたのがちょっと不満(もっとも、努力が報われるとは限らないところが、恋愛の妙ではありますが。)文字通り「果報は寝て待て」で得た幸せ。そういうパターンもあるでしょうが、極めてレアなケースかと。真似せぬが吉だと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-25 19:16:53)(良:1票)
1403.  翼のない天使
ディス・イズ・シャマラン。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-21 12:32:04)
1404.  M:I-2 《ネタバレ》 
「監督が変わるとこうも違うものか」それが第一印象。アクションに特化し、見た目に派手。監督の色も強く出ています。ただ大味でした。後半の主軸は、制限時間内に彼女にワクチンを注射するということ。そのためにイーサンは腕時計をセットしている。にもかかわらず、その時計を一度も見ないなんて。監督の興味はひたすらアクション。それも格闘アクション。銃があるなら使えよと思ってしまいます。個人的にはもっと頭脳戦も観たかった。ミッション中、プロが安易に色恋沙汰に落ちてしまうのもいただけません。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-16 20:12:24)(良:1票)
1405.  どろろ
百鬼丸VS化け物の戦いをカタログ的に見せたこと。大河ドラマにしてしまったこと。この2点に問題があると感じます。所詮2時間程度で語るのはムリな話。「この1作で完結でもいいけど、出来れば続編も作りたい」そんな思惑が見え隠れ。それでは中途半端になるのも道理です。完成度が高くない以上、評価が芳しくないのも仕方が無いと思います。ただ、良い部分もありました。化け物の造形は悪くありませんでしたし、立ち回りも予想より上でした。(でも百鬼丸のキメポーズはダサイです。)原作は原作。アニメはアニメ。映画は映画と割り切って、バトルエンターテイメント色を打ち出すのもアリだったかもしれません。
[DVD(邦画)] 6点(2007-12-08 18:34:18)
1406.  口裂け女 《ネタバレ》 
殺しても死なない理由。口が裂けているワケ。「わたし、キレイ?」の意味。ディテールを活かしたストーリー化はお見事でした。荒唐無稽な設定に、如何に意味を持たせるか。それが都市伝説の醍醐味でしょう。こういう“こじつけ”は好きです。口裂け女は、そもそも小学生向けの与太話。子供の被害者は必然でしょうが、予想以上に直接的な表現を多用していたことに驚きました。ホラー・スプラッタでの暗黙の了解「幼い子供は虐殺されない」が反故にされています。正直観るに耐えませんが、そこを回避してしまうと腑抜けたホラーになってしまいます。これくらいが、ギリギリのラインでしょうか。サトエリの顔は梅図かずおマンガのキャラのようで怖かったですし(コレ褒め言葉です)、口裂け女の造形もなかなか。ただ結末はしくじったと感じます。ゴールが明らかに見えているのに、そこへ向かわないのは不自然です。ラストシーケンスでのサプライズ用にネタを残しているのが見え見えでした。オチはしっかり付けた上で、次の展開を考えれば良かったと思います。第2の口裂け女にあの人はピッタリですしね(コレも褒めてます)。終盤こそ、グダグダだったものの概ね満足しました。ジャパニーズホラーとして標準以上の出来と考えます。それだけに「半分笑ってやろう」くらいの気持ちで臨むと痛い目に合うかもしれません。あと子供は観ちゃダメ。
[DVD(邦画)] 6点(2007-12-05 19:11:30)(良:1票)
1407.  バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 《ネタバレ》 
17年といえば2昔弱前。当時を過ごした人にとっては懐かしく、そうでない若者にとっては目新しい。何時の時代もそうですが、少し前の文化風俗は笑うには丁度いいネタ。バブル経済崩壊の後遺症が癒えつつある今、本作のような作品の登場は必然だった気がします。プロットは極めてオーソドックスな「タイムトラベルもの」。ですから安心して楽しめる。バブルのノリそのままにライトに仕上げています。ドタバタも面白かった。ただし、オチの付け方は全然ダメでした。正直キライです。“今”を完全否定したエンディングだから。確かに国の財政破綻は目の前。地獄の淵にいるのかもしれない。でもそれは明日の話。これから変えられる。変えなきゃならない。それに景気低迷の中、必死に生きてきた人たちの苦労が報われない。フィクションだからと受け入れるには、17年間は長すぎる。リアル過ぎる。やはりタイムトラベルの“お約束”は大事です。通達阻止は叶わず。バブル崩壊は食い止められなかった。でも伊武は失脚みたいな流れなら締まったと思います。広末が序盤に手にした200万円で、彼女は当面の借金生活から開放される訳ですし。それくらいのご褒美で十分だと思いました。本作は一見、能天気なハッピーエンド。全てが丸く収まったよう。でも発想は後ろ向き。自分は手放しで喜べませんでした。
[DVD(邦画)] 6点(2007-11-30 21:29:31)(良:4票)
1408.  Gガール/破壊的な彼女 《ネタバレ》 
Gガールを捨てて、同僚を選んだ主人公。もともと同僚の彼女に気があったみたいですし、不自然ではありません。でもそこに皮肉なメッセージがあるような。ポイントは髪の色と年齢。アメリカ人男性にとって、“ブロンド”はセックスシンボルのひとつ。「男性は金髪女性を見た後、学習能力が落ちる」なんてアホな研究があるほど。アメリカ人にとって「金髪」は特別な存在みたいです。さらに男は若い女が好き。こちらは洋の東西を問わない。“結局男なんて金髪の若い女が好きなんでしょ”という話。普段のGガールの髪の色はブラウン。スーパーパワーはそのまま一般人としての能力を表している。モデル級のスタイルにルックス。おまけに“あっち”の方も並みじゃない。同僚の女性に劣る(?)のは、髪の色と年齢くらいのもの。でもそれが男にとっては最重要ポイント。男なんてバカだ。そんな意図が隠されているのではないかと。ラスト、同僚の彼女の髪の色は茶色に変化します。その意味を考えてみるのも面白い。ストーリーはドリフ大爆笑の「もしも別れた女がスーパーマンだったら」と変わらない。※この場合、Gガール役は石野陽子(どうでもいい)。Gガールの復讐がリアルに迷惑に思えて、後半自分は引き気味でした。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-28 18:06:59)(良:1票)
1409.  地獄の変異 《ネタバレ》 
顔はカール・ルイス似。手足は長く均整の取れた幅跳び選手。観客に手拍子を要求し、軽やかにステップを踏み出した。いかにも跳びそう。8mくらい軽い。序盤の印象を例えるならこんな感じ。滑り出しの雰囲気は抜群でした。たぶん洞窟というシチュエーションが良いのだと思います。人類未開の地という意味では、海底や山奥の秘境も同じ。だけどワクワク度では洞窟に軍配が上がります。物理的に密閉されているところにそそられるワケです。アクシデントで閉じ込められ、脱出口を捜す探険が始まります。お約束の展開。序盤30分くらいは大満足でした。クリーチャーが登場してからは、ごく一般的なモンスター系パニック映画へ。寄生虫が原因で生物が変異するという発想は面白いですが、設定が活かされているとは言いがたいと感じます。お兄ちゃんの扱いがもったいないです。寄生されてしまった兄。もはや洞窟で生きていくしかない。彼らを襲った化け物と同じように。その切なさをもっと全面に押し出して良かったと思いました。ややドラマ性が淡白だったかと。でも類似作品数々あれど、出来は良いほうでは。ちゃんと脱出できましたしね。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-24 20:17:20)(良:1票)
1410.  サンキュー・スモーキング 《ネタバレ》 
タバコ業界への世間の風当たりは相当強い。もはや“喫煙=悪”は社会のコンセンサスです。圧倒的に不利な情勢の中、広報担当者である主人公の手腕が問われます。それが物語前半の“フリ”。広報戦略やディベートの面白さ。黒を白と言い換えるマジック。そこへ観客の興味を誘導します。ところが後半に入って様相は変わる。その仕事ゆえ世間から疎まれる父と、それでも尊敬する息子との絆を描くファミリードラマへシフト。勿論そういう展開もアリだと思います。ただ、フリに対してのオチは欲しい。それはラストシーケンス、ドクロマーク法案の公聴会でやってきます。法案推進派の大物議員VSタバコ業界を代表する主人公の論戦。どんなロジックで主人公は法案阻止を図るのか。それが前フリに対するオチ。さらに父としての尊厳を示す場でもあります。まさにクライマックス。議員の意地悪な質問「あなたは子供にタバコを勧めますか?」に対する主人公の答は「子供の自主性に任せます」主人公の上司は、ヤッター!言い負かしぞ!と興奮ぎみ。議員は「痛いところを付かれた」的なリアクション。でも自分はあっけに取られました。逆襲の一撃でも何でもない。至極真っ当な受答えに思えるから。おそらく自由を勝ち取った意識のあるアメリカ人と、そうでない日本人とでは、主人公の主張する“自由”に対する認識が違うのでしょう。ただ、いずれにしても自分には物足りなかった。サプライズが欲しいと思いました。さらに主人公は結局タバコ業界を離れるという。これまた平凡な着地点に思えます。フリは良かったのに、オチはイマイチ。何だか煙にまかれた気分です。タバコだけにね。お後がよろしいようで。いやよろしくないか(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-20 18:47:12)(良:1票)
1411.  普通じゃない 《ネタバレ》 
可愛らしい子供の姿をしたキューピッドは恋の天使。ファンタジックな存在です。本作の天使も目的は同じ。でもオジサンとオバサン。おまけに“恋をさせること”が職務だと言う。急に現実味を帯びてきます。サラリーマンの営業ノルマと同じ。“2人の幸せのために”なんてキレイ事は言いません。ノルマを達成しないとキツイペナルティが待っているから。なりふり構っていられない。出会いのキッカケなんて無茶苦茶。ドラマチックではあるけれど、その後の人生に悪影響を及ぼすこと必至。吊り橋効果を狙って?銃を撃ちまくる。最悪天界に戻れないのなら、ユアンを殺して報酬を戴こうとまで考えています。人間と変わらぬ現実主義と利己性。それが本作のウリ。面白い設定だと思います。でもそれなら、天使の視点で物語をすすめればいい。主体がキャメロンとユアンである必要はありません。また、天使のキャラクターの描き方も中途半端。ルックス的に“イイ人”風だし、最後の奇跡も“若い2人の愛のため”を装っています。やっぱり天使は善なのではないかと錯覚させます。でも本当は違うと思う。神様を上手く言いくるめたに過ぎません。天使のスタンスの不安定さが、そのまま作品の印象に繋がっていると思います。天使はあくまで事務的に冷酷に、2人はそれを知らずにハッピーに、なんて展開の方が、メリハリが効いて良かったのではないかと。結果的にキャメロンの小悪魔的ルックスとユアンのイイ人ぶりが幸いして、物語の後味は悪くありません。でも物足りないです。撃たれた男天使が動いたときの親父さんのリアクション、声にならない「イーア」という顔がツボだったので+1点。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-19 18:35:40)(良:1票)
1412.  ファイナル・デッドコースター 《ネタバレ》 
殺しのピタゴラ度は、まずまず。予兆が写真に表れているというアイデアは良かったと思います。写りこんでいるアイテムや事象が何の暗示なのか。その辺のこじつけ具合が面白かった。ただ前作にはあった“生還要件”が本作では消えていたのが残念。個人的な好みで言えば前2作より劣るという印象です。というか同アイデアで3作はキツイ。流石に飽きてきます。どうせなら前作までの設定を逆手にとって、実は人間の殺人鬼がウラにはいた!みたいなオチでも面白かったかと。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-18 19:58:36)(良:2票)
1413.  もしも昨日が選べたら 《ネタバレ》 
不思議な道具を手に入れた主人公は、それを使ってラッキーハッピー。でも調子に乗り過ぎて、結局しっぺ返しを喰らってしまう。『ドラえもん』の王道パターンです。ということは、クリストファー・ウォーケンがドラえもんか。なかなかシュール。前半のコメディパートは悪戯ネタ満載。一時停止の相手を殴ったり、蹴ったり。煩いお小言は消音しちゃえ。どれも他愛のないレベルです。悪巧みや金儲けに使おうとしないところはエライのですが、正直あまりパッとしない。笑いは少なめです。後半は一転、サスペンス調。こちらの方は怖すぎでした。メッセージとしては、「家族を大切にしよう」よりも「光陰矢のごとし」の印象が強い。主人公と同じように早送り機能を使うことは、誰だって出来ます。というかこうしている今、まさに早送り状態なのかもしれない。「時は金なり」「少年老い易く学成り難し」は本当です。背筋が寒くなる。だからあのオチには、自分自身も救われました。自分は35歳だけど、まだまだイケる!いいお話だと思います。ただ、先に述べたように王道過ぎて驚きが無いのが惜しい。コメディパートもちょっとお手軽過ぎたかと。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-17 20:09:05)(良:1票)
1414.  あの頃ペニー・レインと
以前、外国人の女性と飲む機会(仕事関係)がありました。歳は20代前半、スパニッシュ系アメリカ人です。なかなかキュート。トークが苦手な自分は、いつもなら当たらず触らずやり過ごすところ。しかし席が隣とあっては、無視する訳にもいきません。自分のトーク得意分野はプロレス・お笑い・マンガあたり。でも日本に来たばかりの彼女には通用しないでしょう。っていうか、日本人の女性にも通用したこと無いけど(泣)。そこで映画の話題を振ることに。「ワット・イズ・フェイバリット・ムービー?」彼女曰く「それは、なかなか難しい質問ね。強いてあげるなら『リトル・ミス・サンシャイン』『オールモスト・フェイマス』あたりかしら」とのこと(多分)。ヤバイどちらも観ていない。でも僅かな知識を振り絞ります。「リトル・ミス・サンシャインはアカデミー賞にノミネートされたよね。オールモスト・フェイマスは、日本では『あの頃、ペニーレインと』って言うんだよ。それ以外にも邦題には面白いのがあってね…」と話したつもりですが、英検4級の実力では厳しい。半分以上伝わってないみたい。でも場を繋ぐことは出来ました。『リトル・ミス・サンシャイン』と本作を鑑賞したのは、こんなキッカケから。『リトル』に出会えたのは、彼女のおかげだと感謝しています。また、本作の方も質の高いロードムービーでした。少年の淡い恋と成長の物語としても王道。飛行機の中の本音トークは面白かった。ただ、バンドのグルーピーに共感する部分はなく、ペニーレインに思い入れることが出来ずに終わりました。それでも彼女と映画の嗜好が合っていることは分かりました。(余談)実はその彼女が今の妻でして…なんてオチはありません。でも仲良くはなれました。映画は国際語ですね。ちなみに好きな映画俳優は?と聞いたら「当ててみて」ですって。古今東西、女性の受答えは一緒だなぁと妙に感心した次第です。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-16 18:20:37)(笑:1票)
1415.  ゾルタン★星人 《ネタバレ》 
ホントにクダラナイし、しょーもない。でもこれは褒め言葉。小ネタの数々を楽しみました。登場キャラクター名のテロップ、「アンダァ~」連発のドライブスルー、動く度に音がするプチプチ宇宙服、クライマックス「チンパンジーは枝を使う」。笑いのセンスは自分好みでした。(ただ関係各位への配慮を欠いたギャグは無いほうが良かった。)無くした記憶を遡るという構成は面白かったです。でも真相が明らかになって行くに連れて失速。タネ明かしに快感感が不足していたのが惜しい。ところで「おスペ」のオチについて。初Hを期待していた彼らを待っていた“アレ”の意味を考えてみました。日本ではマンガ家や画家のイメージが強いアレですが、国際的には軍隊を連想させるモノかと。軍隊のような禁欲生活がこれからも続くのだ!という皮肉?それともアレを被った姿は、あの、松茸というか、その、男性の、そのシンボル風な、暗示というか、(ボカそうとするとすればするほど、逆にヤらしくなるので)…お察しください。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-12 18:38:22)
1416.  松ヶ根乱射事件 《ネタバレ》 
代わり映えしない周りの景色。体温の上がらない日々。希望は品切れ中だけど、閉塞感は毎日バーゲン。思考の幅が狭くなり、判断力が鈍くなっていく。それはこの町に住む人々全員に共通しています。泥沼に足を踏み入れていく主人公の兄。交際中の女の娘に手を出す父。母は世間体を気にするばかり。今歩いている道を唯一の道だと信じて疑わない人々。いや、意識か無意識か可能性に目を閉じているのだと思う。もっといい道(人生)があったらたまらない。今までの生き方を否定することになってしまうから。斜め下を一心不乱に見つめ続ける。そんなふうに見えます。気が滅入るほどリアリティがある。だから笑えます。同時に寂しい。ラストに提示されるのは、現状肯定。三浦友和は現実をただ受け入れます。木村祐一は、お宝を換金するのを諦めます。ラスト、主人公は拳銃を乱射。現状に対する最後の足掻きか。でも何も変わらない。ただ、そのことを確認したかっただけなのかもしれない。元の生活を彼はまた始めるのでしょう。語り口はニュートラルなので、希望を見出せないこともない。でも個人的には、他人事と思えず、なんとも後味が悪かったです。完成度は高くセンスもある作品。でも苦い。苦すぎる。
[DVD(邦画)] 6点(2007-11-02 18:22:55)(良:1票)
1417.  寝ずの番 《ネタバレ》 
“ウィット”や“ウエット”に富んでおり、随所でニヤリとさせられます。もちろん爆笑もある。役者陣もみな上手い。「楽しめなかった」と言えばウソになります。ただ、エピソードを積み重ねただけなので平坦な印象は拭えません。「そそ」と「かんかんのう」といった目玉を、序盤に使ってしまったので中盤がやや薄いか。それでも「歌合戦」からの畳み掛けはお見事でした。ポイントはラストの電車踊り。あの輪の中に入れたか否か。一緒に踊れた人は、本作を十分に堪能できた人。一門や、堺正章、監督と同じように内輪に入れたということです。(一緒に踊っていたけれど、蛭子能収は外の人だと思う。)残念ながら自分は内に入れなかった組。このチェックは結構厳しい。それ相当の人生経験を必要とします。年を取っているだけではダメ。もちろん、そういう経験をしているから偉いと言う訳ではありません。観ている景色が違うだけ。夕日が美しいと思う人もいれば、車のフォルムにみとれる人もいる。どの景色が美しいかは、それぞれが決めればいいと思う。ただし、監督は多分そう思っていない。(不遜な言い方で申し訳ないですが)謙虚さが感じられない。この景色が世界で一番だと信じて疑わない。「楽しめない奴はイキじゃないね」と自信満々です。主義義主張のない監督よりは100倍マシ。だけどその強い自信の前に、弱い人間は萎縮してしまう。江頭に爆笑し、ダチョウの竜ちゃんに腹を抱える自分のセンスがダメなんじゃないかと思えてくる。(いや実際ダメなんですけど。)内輪に入れて共感できた人には素晴らしく心地いい世界。ただ敷居は驚くほど高いと思います。
[DVD(邦画)] 6点(2007-10-25 19:57:59)(良:1票)
1418.  親指さがし 《ネタバレ》 
近年の邦画ホラーは、『リング』『呪怨』等“呪い系”が流行しています。まずこの先入観にを利用されました。「親指さがしはサキの呪い」という一枚のFAX。一連の事件を呪いの仕業であると観客に思い込ませます。『リング』の電話にビデオテープ、『着信アリ』のケイタイのように、最近の幽霊は電子機器がお好き。FAXというチョイスは絶妙です。また文章にも配慮が感じられました。本来なら「お前たちを呪ってやる」と書きたいところ。でもそうは書けないから「親指さがしはサキの呪い」な訳です。少女が自分のことをサキと呼んでいるとも読めますし、第3者からの忠告とも受け取れます。情報は曖昧でOK。どうやら呪いっぽいと観客に感じさせれば十分です。後にFAXの送信者は明らかになりますが、“何故三宅のFAX番号を彼は知っていたのか?”という問題が発生しないのもお見事です。三宅の職業は番組制作会社のAD。彼の職場に様々な情報が集まるのは不自然ではありません。再三再四、「これは呪いではない」とする主張するキャラが出てくるのも、逆に“呪いは存在する”という方向へ観客を誘います。アイドル三宅のキャスティングにも意味がありました。「少女の呪い説」へ観客を見事にミスリード。ただ、残念ながら怖くないのです。三宅が目にする霊現象(妄想)はどれも抑え気味。ネタバレ後の三宅の狂気の演技には閉口しました。終盤にきて、大ブレーキがかかってしまったのは残念です。少女の死亡場所もどうにかならなかったものかと思います。でも『着信アリ』とか『着信アリ2』とか『着信アリFainal』みたいな、ビックリドッキリお化けホラーより、印象は悪くありません。
[DVD(邦画)] 6点(2007-10-23 18:23:36)
1419.  ぼくんち 《ネタバレ》 
関西地方と思しきとある島が舞台。漂う空気に覇気はなく、閉塞感に包まれています。物価は高く、治安は悪く、中華料理屋はマズい。島を捨てればいいのにと思う。でも島民はその生活を受け入れています。多分一生島からは出られない。それは此処に根付いてしまっているから。爽やかな高原の風に揺られる花もあれば、真夏の太陽に焼かれながら、道路の端っこにへばりついて生きる草もある。どこに何で生まれるかは運。蒔かれた種は、そこで芽を出すしかありません。運命という言葉は好きじゃないけど、どうしようもない事はある。そういう現実を笑いのエッセンスに変えるしたたかさ。アスファルトを割る雑草のような生命力。それがサイバラ作品の魅力だと思います。痛いけど可笑しいのは、本当の意味で惨めじゃないから。本作がその魅力を十分に引き出しているとは、正直言い難いです。でもだからダメだとは思わない。原作を最高に楽しむ方法は、原作を読むこと以外にありません。映画は映画。割り切って捉えるとそんなに悪くないと感じます。観月は汚れ役をものともせず、岸辺は「上手い」の一言。濱口や今田も良かった。それに「親はなくても子は育つ」というテーマは伝わってきました。島を離れる兄弟。動物の毛に絡み付いて移動する雑草の種のように。あるいはタンポポの綿毛のように。此処ではない何処かに行き着いて根を下ろし、いずれ花を咲かせて欲しいと願います。愛情を注がれて世話をされた子供は幸せだという。では一太や二太、ネコ婆の子供たちは幸せではないのか。彼らを憐れむほど、自分は厚顔ではありません。むしろ「生きとったらええねん!」と言い切れる強さに憧れます。
[DVD(邦画)] 6点(2007-10-19 18:18:29)
1420.  ミート・ザ・ペアレンツ 《ネタバレ》 
ベン・スティーラー+ロバート・デ・ニーロ。この組み合わせに、大いに食指を動かされました。2人ともお気に入りの役者です。どんなコメディになるんだろうと興味津々。結果、概ね満足できました。どツボにハマっていくお婿さん。徐々に本性を現していく義理の父。予想通りの“噛み合わなさ”に笑いました。冗談のセンスが合わないのはやっぱりツライなあと。自分の立場は、ベンと同じ。同情しながら笑いました。ラストは定番のホロリ締めでしたが、シニカルテイストも忘れていません。やや物足りなかった点は、ベン・スティーラーの弾けっぷり。でもこのシチュエーションなら仕方が無いか。
[DVD(字幕)] 6点(2007-09-24 16:41:39)
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