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コメント数 1682
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1401.  祇園囃子 《ネタバレ》 
天真爛漫な若尾文子の可憐さ、それにも増して木暮実千代の艶っぽい風情は素晴らしい。素晴らしいが、男に頼らざるを得ない芸者の悲哀、と言えば聞こえは良いが、内容はかなりドロドロと欲望に塗れた陰惨・醜悪なもので(とにかく男共は本当に碌でもない奴しか出て来ない)、正直中盤は相当キツかった。男なんてこんなもの、そしてそういう男を相手にカネを遣わせる以上は、芸者だってこんなもの、というような一種の諦観すら感じられるが、この感覚も時代と共に変わりつつあるものだと思いたい。  とは言え、ラストの美代栄のまっすぐさ、そして美代春のしなやかさ・強かさはやはり素直に美しかった。気さくなようで地味に冷酷な浪花千栄子の演技も素晴らしい。非常にシンプルで無駄も無いが、味わい深い。
[DVD(邦画)] 8点(2020-02-15 02:07:01)
1402.  プロジェクトA子 《ネタバレ》 
Amazon Prime Video(なんかのチャンネル登録で)で観れたので、有名作だし試しに観てみた。しかし、画質が非常に悪い(至極残念)。  内容的にはとにかくやりたい放題といった感じのメチャクチャで、特にギャグパートかと思ったC子の取り合いがひたすら最後まで続くというのは正直面食らった。ギャグはパワフルで個人的にはそこそこ笑えたし、美少女バトルシーン、メカバトルシーンもそこそこの出来だと思う。突き抜けて良いとまでは感じなかったが、暇潰しには十分。  続編は今のところAmazon Prime Videoでは観れないようだ。画質が向上するなら観てもよいのだが…
[インターネット(邦画)] 6点(2020-02-13 23:52:23)
1403.  37セカンズ 《ネタバレ》 
障碍者の方たちは、状況によって日常生活に健常者の助けを借りる必要があることから、負い目や気後れ、あるいは「この人にはこれは無理なんじゃないか」といった健常者からの「色眼鏡」によって、身体的・物理的な不自由以上に、人間関係における不自由を抱えているのだろうと思う。本作では前半、そういった障碍者の心理的な不自由を主に描き出し、そこから主人公が自由を追い求めていく切実な姿を忌憚無く描いており、非常に見応えの有る作品に仕上がっている。  面白い・良く出来ていると思うのは、主人公の障碍者本人だけでなく、家族(この場合は母親)も物理的・心理的な不自由を抱えており、主人公と一種の共依存関係に陥っているという状況を詳細に描き出している点である。これについては、母親役の神野三鈴の演技の良質さも大きな要因であると思うが、この部分に非常にリアリティが感じられ、その方面からも大いに共感・感情移入することが出来た。母親に限らず、この映画の多くの登場人物には何らの「慈しむべき」不完全さがあるように描かれている様に思われ、そのことがシンプルな話に奥行きを与えている様に思われる(超絶自己チューな荻原みのりは置いといて)。  そしてもう一つ、何といっても主演女優の熱演の素晴らしさ。実際に障碍を持つ方だそうだが、正に全身全霊を傾けているひたむきさが画面に滲み出ており、控えめに言って圧巻だった。特に終盤、37秒の真相をベッドで打ち明けるシーンは、素人とは思えない素晴らしい「間合い」だった。役柄上でもそうだが、その勇気・特大の積極性には心からの敬意を表したい。  映画としては一点だけ、家出少女がパスポート持たずにいきなり海外なんて行ける訳無いやんけ、とは思う。付添いの兄ちゃんも仕事はどうした?そもそも何でタイ語喋れんねん。まあ、これにより物語は文字通り「飛躍」した訳だし、異国の情景の中の姉妹再会シーンも抜群の出来だったので、細かい事には目を瞑ろうと思うけれども。
[映画館(字幕)] 8点(2020-02-13 21:46:00)
1404.  シグナル100 《ネタバレ》 
原作は漫画とのことだが、そちらは未読。しかし率直に、非常に奇抜で秀逸なアイデアのスリラーだと思う。ただ映画については、脚本がその出発点の優れたアイデアを的確に発展させる良い出来とまでは言えず、ごくごく想定の範囲内な展開に留まっている様にも思われる。全体的に演技も可もなく不可もなく程度以下のレベル。  良い点としては(そこまで良くもねーけど)スプラッタ描写は登場人物が高校生なワリに結構血飛沫スプラッシュで分量も多いのと、前述どおり平均的な展開運びながらテンポはさほど悪くなく、コンパクトさも相まって緊迫感は終始まずまず維持されていたかと思う。まあ面白いアイデアだし、変わったスリラーとして観ておく価値はアリかと。一点、ハシカンは可愛いことは可愛いが、あまり存在感があるという訳でもなかった。
[映画館(邦画)] 5点(2020-02-12 21:49:28)
1405.  スマホを落としただけなのに 《ネタバレ》 
サイバー犯罪の身近な危険性を様々に映画に取り込んでいるが、社会性のあるテーマに挑戦しようという姿勢自体には個人的には非常に好感が持てる。しかし、幅広くトピックスを扱っているつくりからも、どことなく社会啓発ドラマの様な(映画とは言えない)質感にも感じられるし、その大きな原因が一部出演者の大根な演技にあるのも間違いが無い。と言うかなんか全員(更に言えば演出全般も)、低いレベルの方に合わせてしまっているかの様な統一感のある締まりの無さが感じられる。冒頭から終盤までに及ぶテンポの悪さ、入れ替りの不可解さ(いくら何でもDNA鑑定とかするよね?大体なんで友人名義で借金しといて本人名義の借金が無いのよ?)、なんの変哲も無い幕切れも含めて、高評価とはし難い作品。
[インターネット(邦画)] 4点(2020-02-11 12:03:00)
1406.  キングスマン 《ネタバレ》 
コンセプトはスパイ・アクションwithコメディという所なのだろうが、笑えない。敵の目的が大量虐殺で、味方にも信奉者が浸透してるというハードな状況がまず笑えない。それに対し、こちらも奴等を皆殺しで対抗だヤッホー♪な展開が最大の笑い所らしいのだが、全く悪趣味としか思えない。他方で、ストーリー面の出来はごく平均的(というか若干ダメ気味、最大のダメさはコリン・ファースを殺した点)。なので結局よくあるスパイもののどっちかというとダメな作品という印象。  良い点としては、戦闘シーンがスタイリッシュで独創的な優れた映像な点(と言っても残虐描写が結構ドギツくて、コメディというにはこれもそぐわない印象)。正直、この監督とはフィーリングが合わないのだろう(そもそも、欧米の笑いが日本人と大分ツボが違うのは頻繁に痛感するが)。
[DVD(字幕)] 4点(2020-02-11 01:12:41)
1407.  時時巡りエブリデイ 《ネタバレ》 
鳥居みゆき主演作だが、肝心の鳥居のキャラはちょっと変な人程度にとどまっており、サイコな芸風を生かし切れてはいない印象。ストーリーのアイデアも平凡、演技も全体的にやはり稚拙と言う他ないレベルで、超低予算「らしい」作品としか言えない。一点、ババア役の女優が鳥居に増して毒電波を垂れ流しており、あと20年経ったら鳥居もこんな感じになってんじゃねーかと思ったり。
[DVD(邦画)] 4点(2020-02-10 23:37:14)
1408.  怪怪怪怪物! 《ネタバレ》 
(B級っぽいが)質感は意外にもほぼA級で、色々と演出がなんか結構凝ってるのも良いように思う。スプラッタ面もまずまず強烈で見応えは十分。ただし、何故だか登場人物が全員ド腐れ外道(ガキのくせに)なので、人によっては(と言うか大抵の人は)嫌悪感でゲンナリするだろう(感情移入などほぼ不可能)。ある意味、非常に過激な内容と言える(ジュブナイル・ホラーな感じの作品なのだが、モノ凄ーく教育に悪そう)。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-02-10 00:56:18)
1409.  処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ 《ネタバレ》 
冒頭に「前作のおさらい」が十分にあるものの、非常に直接的な続編なので、出来れば前作観了後の鑑賞をお勧めする(まあ、おさらいが結構チャンとしてるので、あんまし気にしなくても良いけど)。  スプラッタの大盤振舞いぶりは引き続き(今作では、無辜の一般市民を女子供もろともに出てくる端から虐殺しまくっており、インモラル度は前作以上かも)、しかも本作はそこに加えてコメディ面とアクション面で大幅な進化が見られ、アメリカン・ド素人・ゾンビ討伐隊だのスーパー暢気地元警察だののキャラが多数追加でとても楽しいコメディ面も然ることながら、終盤のナチゾンビVS赤軍ゾンビの大乱闘をはじめとする格闘アクションも分量タップリ、終いには戦車まで動員して大砲ブッ放しまくって爆発しまくる展開も含め、正に素晴らしきB級娯楽ホラーの力作と言ってよい仕上がり(ここまで来ると、エロがほぼ無いのが少しだけ残念)。色々と結構にムチャな設定・展開も多いのだが、テンポ良くコンパクトに纏めて勢いで最後まで乗り切れており、あまり気にせず楽しめると思う(まあ、気にした方が負けなジャンルだとは思うが)。  正直、この類いの映画としては最高レベルに出来が良く、これが5年以上も配給されなかったのはハッキリ言って謎(個人的には『ブレインデッド』とすら比較し得るレベル)。B級コメディホラーとしては超オススメ。
[映画館(字幕)] 8点(2020-02-10 00:03:39)(良:1票)
1410.  男と女II 《ネタバレ》 
アンヌはプロデューサーで映画作るのにメチャ忙しそうだし、何やら異常殺人犯とか出てくるし、メンヘラ彼女のせいでジャン・ルイは遭難するし、ハッキリ言うけど何の話だかサッパリ分かんない(少なくとも二人の愛の物語とかではない)。ジャズ・ロック風な例の曲とか音楽もなんかセンス無いし(ド初っ端から驚愕)、アレンジし過ぎて失敗してるようにしか見えない。
[インターネット(字幕)] 4点(2020-02-09 04:14:31)
1411.  シャザム! 《ネタバレ》 
シャザムくんは能力的にはスーパーマンのバッタもんな感が否めないが、中々に奇天烈なキャラ付けにより、相当コメディ寄りではあるが一風変わったヒーロー映画として十二分に楽しめる作品に仕上がっている。この特異なキャラを見事に演じ切った主演男優は率直に言って素晴らしいと思う。ただ、今風のヒーローものとしてはアクションがよく見ると結構に平凡。次回作には期待できないかも。
[映画館(字幕)] 6点(2020-02-09 03:16:40)
1412.  ヲタクに恋は難しい 《ネタバレ》 
原作は未読。ただ率直に、映画としてはストーリーがかなり薄目で、そこにギャグとミュージカルをタップリ添加して何とか映画に仕立て上げているという風の作品。特にミュージカルシーンは思いがけない程に大量で、しかしその割に歌も踊りも左程出来が良い訳でも無く(悪くないのも無くはないが、宴会芸・カラオケ大会レベルのがチラホラ混ざり込む感じ)、全体的にイマイチ盛り上がりに欠ける様にも思う。  他方、ギャグの出来はどうかというと、コアなオタク生態ネタが大半を占めるのでこれも率直に「人を選ぶ」という印象で、万人向け・全世代対象の映画ではないかなと思う。ただ、ニコ動直撃世代の私にとっては、この映画は正に我々の青春でもあると思っている。実際、ギャグシーンは個人的にはどれも抱腹絶倒、非常に笑わせて貰った。特に脇役の佐藤二朗・賀来賢人・斎藤工はいずれもとても面白かった。  もう一人、高畑充希はコミカルな演技&眼力(ちょっと阿部サダヲ風な)も然ることながら、歌も踊りも驚くほど達者で、特に歌では中盤に一曲、非常にグッとくるパフォーマンスを披露していた。彼女のファンなら必見な作品だと思う。
[映画館(邦画)] 7点(2020-02-08 03:32:19)
1413.  犬鳴村 《ネタバレ》 
ぬ~ん、何から指摘してよいものやら…ヒッドイわこれ。。。  我慢してマジメに観ていたが、人間だか人外だかよう分からんハンチングの兄ちゃんと映写機回し始めた辺りで諦めた。そもそも該当のシーンは、どこで映写機回してんのかもどこからフィルム持って来たのかも、つーか何であんな(秘匿すべき行為の)映像が残されているのかも全てが判然とせず、ストーリーとして全く繋がらない。ここまで取って付けな展開運びでOKだと思ってるのは、正直観客をナメている。全体的にシナリオはしょーも無いアイデア(というか単なる思い付き)の寄せ集めレベルの超絶テキトーな代物であり、整合性も必然性も何も在ったものではない。例えばそれは、実際の犬鳴村の都市伝説の構成要素を碌に検討・取捨選択もせずに根こそぎ放り込んでいることからも見て取れる。締切間際で1ページも書けておらず、3日徹夜した挙句に変なテンションでやっつけで書いた様な脚本、てな感じ。  例え話が意味不明であっても、本作はホラーである以上、恐怖描写に観るべきモノが有ればそれだけで充分なエクスキューズたり得るとも言えるのだが、コッチの方面も至極微妙な出来としか言い様が無い。恐怖描写は奇怪、と言うよりどれも妙ちきりんで、センスの欠片も感じられない。これに関しては、冒頭、霊障でトチ狂った女子が「犬が西向きゃ尾は東♪」とか歌ってる時点で気付くべきだったと大いに反省している。  正直結構期待していただけに、極めて残念。ご覧になるなら、ご覚悟を召されたい。
[映画館(邦画)] 2点(2020-02-08 02:58:33)
1414.  テルマ 《ネタバレ》 
『RAW~少女のめざめ』に触発されたんだか何なんだか、これまた「少女の成長」系ホラー。日本ではほとんど似た様な内容の『ブルー・マインド』と同時期の公開で、その意味でも二番煎じ感がアリアリ。と言っても本作には直接的なホラー描写は非常に少なく、どっちかゆうたらファンタジック・サスペンスな感じの仕上り。抽象的で美的な描写にもまずまず見応えが有るが、中盤以降は割と緊迫感有るシリアスな状況が続き、こちらも結構ハラハラしながら観れると言える。他方、日常描写の面白さ・独特さや全体のインパクトでは『RAW』にはだいぶ及ばない。私の推しは『RAW』の方。
[映画館(字幕)] 6点(2020-02-07 00:31:48)
1415.  スマホ拾っただけなのに 《ネタバレ》 
『カメ止め』風の導入部+種明かし構成が大部分を占めるが、明かされるタネというのは、やれ爺が飲んでたトマトジュースの賞味期限が切れてましただの、婆が骨壺にジャイアントコーン入れてましただの、極めてしょーも無い。ただ、恥を忍んでこの構成にすると、臆面も無く映像素材の大々的な使い回しが出来るので(本作も全編80分だが、重複を排除すると実質60分を切るだろう)、更なる時間稼ぎ=予算削減が可能になるのである。  だから本作の場合、そこを抜けたラストの(取って付けな)スプラッタシーンに「これをやりたいがために撮った映画なんだ!」みたいなのが有れば、こちらとしても全然高評価にしますですよ。残念ながら、イマイチそこまでのものは無かった、という、そんな感じ。  一点だけ、主演女優は中盤までと終盤ではかなりキャラが変わっており、そこも含めてそんなに演技に違和感は無かったので、一応褒めておこうと思う(頑張ったね!)。
[インターネット(邦画)] 3点(2020-02-06 01:21:38)
1416.  残菊物語(1939) 《ネタバレ》 
日本版『椿姫』とも言える内容であるが、二代目尾上菊之助の立身出世物語を表に備える本作の方が、総合的に話の内容としては上であるようにすら思える(同年代のグレタ・ガルボ版『椿姫』と比較してさえ、個人的には上回ると思う)。また、お徳さんの菊之助に対する献身には、もはや男女間の愛情を超えるものすら覚える。前時代の日本ではこれが当たり前だったとでもいうのだろうか(俄かには信じ難い)。  歌舞伎のシーンが多く挿入される本作であるが、特に『関の扉』のシーンは実に緻密で良く出来ていた(菊之助の芝居をはじめ、祈るお徳さん、芝居を見つめる福助の緊迫感漲る様子には引き込まれた)。ラスト、花開いた菊之助の晴れ姿と儚く斃れるお徳さんの対比も見事で、ここにはもう涙しかなかった。種々の場面で和の趣を湛える音の使い方も素晴らしい。個人的一、二位を争う屈指の名作邦画。
[DVD(邦画)] 9点(2020-02-04 21:34:05)
1417.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
ひたすらトラヴィスの孤独な日常を追っていくこの映画に入り込むには、肝心の主人公への共感が不可欠である(それを前提としている映画なのは明白である)。そしてそれは、本来比較的容易であるはず(「病める」ベトナム帰還兵で学も無いトラヴィスには、判官贔屓的に視聴者は味方に立てるはず)なのだが、個人的にはとにかく女の子をポルノ映画に連れてった挙句フラれて逆ギレして押しかけるという一連の流れで、「馬鹿じゃねーのコイツ」とトラヴィスの好感度が0になってしまうので、結論この映画は個人的に全然ピンと来ない(現代日本人は流石に70年代アメリカンと一緒にはできないってのもある)。そこから先は完全にイっちゃってるヤバい奴な訳だが、個人的には最早どうでもよくて上滑りでサムいだけであり、それは(やや視聴者のトラヴィスへの評価を改善させそうな)ジョディ・フォスターとの絡みを経ても大して変わらない。要は全編サムいだけの映画というのが個人的結論。  ただ、こういう良い所の無い、愚昧かつ頭のオカシイヤバい奴(というか痛い奴)が主人公と言うのが、そもそも非常にアメリカン・ニューシネマ的であり、その意味(=普通の映画には出て来ない人が出て来るという)ではある種貴重な作品なのだろう(監督の意図したことからは幾分ズレると思うのだが)。しかし、ド腐れ外道とは言え(客はそこまでとは言えないと思うが)、計画的に4人も殺して無罪放免になるというのは有り得る(もしくは有り得た)のか?個人的に映画人生最大の疑問の一つ。  もう一つ、日本人の「自己責任論調」が本作の受取り方に影響している可能性が無くはないかとも思う。アメリカ含む諸外国では、これほどまでに頭の狂ったトラヴィスも、その原因の一端が社会秩序の混乱(この場合はベトナム戦争)にあるという理由で「悪いのは社会で、トラヴィスは被害者だ」という方向に共感が流れていくのではないかとも感じる。私は前述どおりトラヴィス自身に諸問題の根源があると感じて共感に至らないのだが、もしかするとそれってグローバル基準では「ズレた」感覚なのかも、とも感じるのだ。
[DVD(字幕)] 4点(2020-02-04 21:04:32)
1418.  ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ 《ネタバレ》 
主に『13金』あたりのスラッシャー映画のパロディ・コメディなのだが、ネタ元がスラッシャーなのにグロ&エロは全く欠片も微塵も無いという圧倒的な拍子抜け(まあ対象世代を広げるための販売戦略なのだろうが、個人的には詐欺にも近い)。そもそも、主演女優は(好みも有るだろうが)あんまり素直に可愛い!って感じでも無いし、その他女優陣もブスやらバカやら性悪だわで、むしろ80年代スラッシャーならではの良さというものを意図的にも取り払っているかの様に思える(何故だ)。  もう一点、アラフォーの母親役と20代前半の女子大生役の両方をマリン・アッカーマンが(特に特殊な手法を使うことも無く)演じ分けているが、惜しむらく個人的にはここにも大いに違和感があった。この人、極めて美形でかつ若々しく(実年齢は36,7だが)、こういった無茶をおっつけても何とかしてくれそうなレベルだというのは重々認める。しかしそれでもなお、やはり若づくりの方には違和感が大きかった。実際に十分若く見えるかどうかが問題というよりは、無理に若く見せようとしていることが設定上どうしても見透けてしまう、ということ自体が違和感になっている様に思われる。  映画自体は比較的しっかりつくられているので、ただパロディ・コメディなだけでパンチが皆無なノペっとした質感は、重ねて言うが詐欺まがいである。だいぶん残念な仕上りに思う。
[DVD(字幕)] 5点(2020-02-04 20:55:36)
1419.  心霊写真部 劇場版 《ネタバレ》 
このシリーズは、個々の話がとにかく平凡で非常にしょーもない出来であり(ニコニコ動画の評判は全く当てにならない)、中村静香以外に観る価値は無い。なので、この劇場版には観る価値が無い。残念。
[DVD(邦画)] 3点(2020-02-04 20:52:35)
1420.  テロ2000年集中治療室 《ネタバレ》 
『ドイツチェーンソー大量虐殺』の続編的な作品だが、単純な映画としての出来の部分は俳優の質、音楽、アクションに至るまで全般に改善され、展開運びもかなり分かり易く、かつ(若干のコミカルさもあって)だいぶん観易くなっている。一応、ポーランド移民を虐殺するネオナチという一本の軸が有るものの、その他にもインモラルな性描写、更に広範な差別的描写、加えて汚物など、様々なタブーに挑戦しているという側面があるかと思われる。一方で、その雑多な感じが前作にみられた原理主義的かつ極めて尖鋭的な「ネガティブな”熱量”」を損なっているかも知れない。結果、心に突き刺さるものの無い、ただ下品な作品という様にも感じる。
[DVD(字幕)] 3点(2020-02-04 20:46:09)
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