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 > Yuki2Invy さん
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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1401.  太陽の下の18才 《ネタバレ》 
まあ言うて、中々おバカでごく中身の薄い映画なのは確かですよね。おバカを演じるキャラクターも次第に収束してはゆくものの、序盤は誰が誰だか分からない男どもが入れ替り立ち替り騒いでるだけ、という風で結構高度に訳ワカメです。女優も、意外にカトリーヌ・スパークが絶対的メインというコトでもなくて、代わりばんこに結構大勢(無秩序に)出てきます。その意味ではワリと期待したんですケド私、少なくとも今作のスパークちゃんには正直あまりハマりませんでしたね(やはり非常に華のある女優さんだとは思うのですが、そんなに登場シーンが多くもなくって…ですね)。  まあでも、南欧のバカンスのイイ~雰囲気とゆーのは大いに感じられてソレだけでもだいぶ心地好くはありました。日本人なんて夏休みとて長くて10日くらいで、移動も含めれば観光地に出向いて遊べるのは4,5日程度、となるとやっぱり精力的に予定を詰め込んでむしろ疲れちゃう…てな感じが多いのかなとも思うのですよ(私も確実にその部類ですし)。本来のバカンスってそーじゃなくて1日遊んだら2日ゴロゴロする、みたいな感じかと思っていて、そーいう手持ち無沙汰なノンビリ感(からの、ならナンパでもしてみっか!感)が濃厚に感じられたのがまた心地好かったかな、なんて。なんとも羨ましい社会的習俗ですよね。
[DVD(字幕)] 4点(2021-10-09 02:26:37)
1402.  ブラッドレイン 《ネタバレ》 
なんですかね…主に俳優陣の意味不明な豪華さに依るモノだとも思うのですが、他にもセット(ロケ地)がどれも中々に雰囲気好くゴージャスだったり、その他小物の多くも結構隅々まで(ある程度)凝って揃えてたり、少なくとも見た目は全然悪くないとも思ったのですよ(B級以上な感じ)。ただ、よーく見ると例えばアクションが非常にテキトーで陳腐だったり、演技が随所でだいぶボンクラだったり、イッテンバッハを招聘してのグロ描写もごく中途半端な出来だったり(量は豊富なのですが、そのドレもがそれぞれほんの一瞬しか映らないので結局あんましグロく感じないのですよね)、小物とかでも例えば武器(剣)なんかはよく見るとホントになんの刃も付いてないタダの鉄の板だったり(キョウビ玩具とてもうチョイ恰好を付けてるぜ、的な)、総じて「よーく見ると」かなりショボい、という映画だとも思うのですよね(隠し切れないショボさ)。取り分け、ほぼ全編アクションしか内容が無い様な作品なのにアクションがやっぱ絶望的にショボいっすよね。中でも主役のクリスタナ・ローケン、彼女のは「踊りじゃねーぞ!」ってレベルにすら達してねーもはや「盆踊り」のような代物ですよコレ。  もう一点、下衆い指摘で恐縮なのですが、終盤クリスタナ嬢が捕まって台の上に縛られてるシーン、ソコで全開にした脇に(コレもよーく見ると)青々とした見事な剃り跡が…重ねてゲスくて申し訳ありませんが、でも「脇が映る」ってのにこの状態でやって来る女優てのも、ソレを(知ってか知らずか)指摘すること無くOK出しちゃう監督てのも、どちらも(少なくとも)一流とは到底言えない、てのも個人的には間違いの無い感覚だと思ってますですね。
[インターネット(吹替)] 4点(2021-09-29 21:39:00)
1403.  らくごえいが 《ネタバレ》 
『らくごえいが』というド直球なタイトルから、そしてオムニバスというお誂え向きな設えから、観客が(特に落語ファンが)想像するだろうモノとは些かかけ離れた内容だと言ってしまっても好いだろう。ラストに本物の落語家が「講評」を述べていくインタビューシーンが在るのだが、みな慎重に言葉を選びつつもハッキリ「落語ではない」と断じたうえで、一部は相当に微妙な表情を浮かべていたのも然もありなんとは思うのだ。ただ、やはり落語をお話としてそのまま(現代)映画の題材にするとゆーのはかなり難しいコトだとも率直に思うのだし、そもそも無理にそーしたトコロでどれだけの意味・価値があるのかという観点からも、本作の様に落語のある種の「エッセンス・コアとなる要素」あるいは「何らかの独特な設定」のみにせよソレを汲み取って活かすことをコンセプトに短編映画を撮るとゆーのは、実はそこまで悪いコトでもないかと個人的には思うのですよね。  ただ、そーは言いつつ問題は、このオムニバスが落語から取り入れているそれらの「要素」とゆーのが「コアな or 独特な」とゆーには少し的外れに思える、というコトなのですよ(だから尚更ピンと来ない…つーか)。もう一つは、やっぱ元が落語なら結局「笑い」になってない、てのは流石にダメじゃね?とゆーコトですね。この2つの観点からしても、前述のインタビューシーンで多くの落語家が明言しても居たよーに、含まれる3作品の出来は『猿後家』→『死神』→→→→→『ねずみ』の順だとゆーのは私も完全に同意見ですね。    1.ビフォーアフター(35分)※元ネタは『ねずみ』 正直、旅館の名前が「ねずみ屋」じゃなきゃ誰も落語由来だと思わんでしょーね(キャラで「左」て名前のヤツが居たりもすんだけど)。元ネタから取り入れた要素はそのまま「潰れかけの旅館が大逆転!」というお話の内容の部分、なのだケド、それこそそーいうコトじゃねーだろ!としか言い様がないのですね。どだいこのコンセプトで選んだ元ネタが「左甚五郎もの」とゆーのがもう致命的でしょ。そもそもが人情噺の系統で寄席じゃ確実に「トリ」ネタなのだし、コレをオムニバス3作品の頭に持ってくるとゆーの自体にかなり深刻なセンスの無さを感じますですよ。あまり言及すべきコトも無く、只つまんないボンクラすね(モチロン笑えもしねーし)。   2.ライフ・レート(31分)※元ネタは『死神』 「人為らざる者から異形の能力を授かる」てのがコンセプトで、コッチは見る人が見りゃあ言われなくとも『死神』が元ネタだとスグに分かるっしょ。ただ、落語の『死神』には更に元ネタがあって(アレって実はグリム童話なのですよね)、その意味ではこれもやっぱちょっとピント外れに思える、とは言いたいのです(『死神』じたい有名な噺ではありますが、落語としては相当に毛色の特殊なヤツだと思いますし)。ラストに志らくが「落語とは人の業の肯定」だという師匠の言葉を引用しますが、それはその通りで、まずはあくまで「実在し得る」レベルの可笑しな・愚かな人間の有様をポジティブに捉えて「笑おう」とゆーのが落語の本質だとは私も感じているのです。  この短編そのものとしても、オチの部分が正直イマイチなのがちょっと痛いですかね(個人的には、実は第1話同様全くハマりませんでした)。しかし、死神という「独特な」キャラのユニークさ、という意味では、コレを演じるのが安田顕だとゆーのが効きまくっていてその面のクオリティは存外に高いとも言えるのですよ。その部分で、少なくとも第1話よりは明確に上回る、とは思いますですね。   3.猿後家はつらいよ(28分)※元ネタは『猿後家』 これもラストのインタビューで林家三平が「第3話なんて全く猿後家と違うハナシじゃん!」とか言ってましたが、個人的にはコレが一番「元ネタの落語のエッセンス」を汲み取った話だと思いますね。つまり「ココロにも無いコトをベラベラ喋りまくるコト」の滑稽さを描いたコメディだ、という意味でです。その観点では、元ネタでソレをやる人物とはかなり異なる属性のキャラながら、肝心のその部分を演じる加藤貴子の「ココロにも無い」虚ろな感じは結構上質だったと思います。全体的にコメディとしても単純にそこそこ好く出来ていてまあまあ笑えるので、出来は3作では少し抜けています。今作に免じて全体の評価も1点アップしておきます。  (余談)元ネタは上方→江戸に移入されたという(実は結構よくある類の)噺なのですが、個人的にはコレに関しては上方版の方が絶対に好い!と思います。上方版は奈良見物の件の「語り」が実に心地好いのですよね(まあ演者に依るトコですが)。滑稽話ながら笑いだけでない別の価値も備えた良質な落語かと(まあ映画には活かされてませんケド)。
[DVD(邦画)] 4点(2021-09-28 23:53:58)
1404.  くれなずめ 《ネタバレ》 
中盤~終盤にかけてかなり特殊な設定を採用しているのだケド、そういう一種の「リスキー」な手段を使っているワリに、ソレを使って「まで」何を描き出そうとしていたのかがイマイチ伝わらないのですよね(やりたいコトとゆーのはその程度なのか→ならフツーにやりゃあ…とでもゆーか)。監督の実体験を投影している、とゆーのは後々聞きましたが、同じ様な経験をしているかどーかで共感の深さが変わってくる、とゆーのもある意味当然なのかと。その意味では、私には正直あまりピンと来ませんでしたですね。  流行りの若手を贅沢に大勢放り込んでいますが、ひとり高良健吾については他の5人とは少しタイプが違うとゆーか、やや違和感といってよいモノがありました。要は、彼は他の5人のよーな(=他の5人が今作でそう見せているよーな)スクールカーストの下層民(ナードと言っちゃっても好いかと)にはちょっと見えない、というコトなのですけどね(イケメンすぎるとゆーか、もしそう見せたいならもうチョイ振り切らないとダメじゃね?つーか)。役者でゆーともうひとり、前田のあっちゃんはシンプルなキャラでしたがまたもや印象には見事に残りましたね(中々ナイスな「キレ」味で、また優れたスパイスになってたかと)。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-09-25 18:41:20)
1405.  ソニア ナチスの女スパイ 《ネタバレ》 
第二次大戦中、クヴィスリング傀儡政権下のノルウェーに実在した女性「二重」スパイを描いた伝記もの。ノルウェーの人気女優ソニアは、スウェーデン当局からはスウェーデンで暗躍するナチス側のスパイ「マリア」の正体を探る任務を受けてナチス高官に近づくも、一方でナチス側からも内部の裏切り者の探索を命じられる、という顛末、なのですが…  結論からゆーと、あくまで実話ベースの物語としてスパイものとしては究極と言ってよいホドに地味で、映画としても見ドコロの薄味さがちと許容範囲を越えている、ちゅう感じすね。スパイとは言っても、彼女はあくまで人脈を駆使して情報を収集するのが主任務なのでアクションスリラー的な展開にはほぼなりませんし、とゆーかそもそも結局大した任務を担っていた訳でも大きな功績があった訳でもない、てェのが実際のトコロのよーで、ラストなんか特にかな~りヌルヌルと終わっていくのには正直「ムムム…(コレだけ?)」という感情を抑えるコトが出来なかった、てか。重ねて、彼女は実在の人物で、その複雑な境遇を歴史の上に顕かにする作品、としての価値は大いにあると思うのですが、ならば尚更もうチョイ見せ方をどーにかできなかったかなあ…とも思います。  もう一つ、こーいう言い方はともすればアレなんですが、主演の女優さんつーのが…私の自分勝手極まりないのは承知ですケドも、この頃の北欧の人気女優と聞いちゃうとどーしてもイングリッド・バーグマン的な超絶美女が頭に浮かんでくるのですが、実際は…てなもんで。とゆーかそんなコトより、実際のソニアは30前後だと思うのですが今作の演者はアラフォーの方で、ちょっと所帯じみてるなあ~てか美貌がメイン装備な女スパイとゆーのにはいくらなんでも…と言いますか。まあ、全体の内容に比べればコレももはや些末なコトかとも思いますケド。
[DVD(字幕)] 4点(2021-09-24 00:25:33)
1406.  レミニセンス 《ネタバレ》 
「記憶」を可視化して辿る技術というキーアイテム以外にも、悲観的近未来の世界観をも取り入れたそこそこ大掛かりなSFなのですが、そこでやりたいコトとゆーのはごくシンプルなサスペンスのお話で、その面の質感はどちらかと言えばちょっと古めかしいハードボイルド系、という様にも見えます。キャストからしてそんな感じの分かり易いナイスミドル+少し古風な正統派美人、だと言っても好いでしょうし。  ただ、そのサスペンスとしてのお話は結論的にはこれまた非常に在り来りと言える様な内容で、当然その捜査の段階では参考人の記憶を辿るという新規要素が含まれますが、それとてその一辺倒なのでスグに目新しさは失われますし、あと何でしょう?ちょっと展開運びの効率が好すぎるとゆーか、出てくるモノ・人の全てが手掛かりで、それらが異常にテキパキと繋がっていってしまうので謎が謎に為る前に解けていってしまう、という様な白けた感覚がありましたね。疑念を胸に生じてモヤモヤする感じとか、ひとつ手掛かりがリンクしたことの心地好さの余韻とか、サスペンスってそーいうの結構大事だと思うのですけどね。  後は細かい部分の出来映えなのですが…「記憶を辿る」というテーマ面ではメイの最期のシーンがひとつ最大のアイデアなのでしょうし、ソコはそれなりに好いシーンだったとも思います。しかし、そこ以降のオーラスの展開運びはエラい適当&チンプンカンプン&(これも)余韻の感じられないしょーも無い有様で、正直相当にガッカリしましたですね。他、アクションシーンもあんな中途半端なモノをこれ見よがしに放り込むくらいなら、前述どおりサスペンスとしての「遊び」を入れて間を取った方が好かったのではないでしょーか?  そして長くなるので割愛しますが、SFとしても突っ込みドコロはまたかなり多いという…なんつーか、どーにも完成度が低いとゆーか、そもそも目指していたゴール自体がちょっと低い位置にあった、という様な感じすら受けますのよね。駄作かと。
[映画館(字幕)] 4点(2021-09-23 13:58:01)
1407.  天使のはらわた 赤い淫画 《ネタバレ》 
シリーズのテーマどおり、これもひとりの「堕ちてゆく」女を描いた作品で、序盤はワリとノンビリした感じなのだけど終盤はそこそこ悲惨であります。ただ、その悲惨さの原因はとゆーと(他にもしょーも無いヤツは幾人か出てくるものの)単純にひとりの勘違い男が主たる原因なのであって、そいつに対する嫌悪感が個人的にどーにも許容範囲を超えているが故にあまり今作面白く観れなかったのですよね。ビニ本のモデルに執着して後を付け回す、てフツーに迷惑極まりないし(てか犯罪だろ)、ハッキリ言うけどその執着心は愛だ恋だといった美しいモノでも更々無くて、もっとごく醜いモノだと私は断言しますですよ(コイツに関しては目付きとかも正直大っ嫌いですね)。虚構と現実の区別も付かない半人前のボンクラのそーいう醜悪な感情をこーも見せつけられても、正直ちょっと困るのですよ。終盤の女学生の強姦シーンもシンプルに不愉快極まりないし、総じて私がロマンポルノに求めているのとは違うモノが大目立ちだった、と感じますね。  濡れ場とかも、妙にオナニーのシーンばっかなのと、ソレも自分でやってるワリには喘ぎ方がやや大袈裟で、ソコに関してはこれも少し微妙だと思いましたね。ただ、炬燵の赤黒い灯りの中で蠢き軋む肉のサマだとか、炬燵の足にもう跨っちゃうシーンとかはコレが中々優れた淫靡な雰囲気だったし、(男が相手でないが故に逆に)ポルノ映像としてもかなり際どくてソコに限ればグッドだったすね(炬燵の足が大写しの尻の割れ目から覗いて、ソコに汗やらナニやらが滴るという構図はメチャクチャにエロかったと言って過言ではないかと)。加えて主演の泉じゅん、顔も体もロマンポルノ女優としては最高レベルの上玉ですね(あまり全裸でプロポーションが映える様なシーンが無いのが残念ではありますが)。そこら辺、見ドコロが無いというワケでは決してねーです。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-09-16 20:57:00)
1408.  スパイラル:ソウ オールリセット 《ネタバレ》 
そーいえば、実は『ソウ8』って観忘れてたわァ…(ぶっちゃけあんまし観る気にならんな…)  でもそもそもこのシリーズ、少なくとも3~6+ファイナル辺りってあんまし内容的に変わり映えがしなくて(それは肝心なグロ描写に関しても同傾向だと思えており)、正直根本的にさほど好みではないって感じなのですよね(ほぼ全部やん)。そしてその観点からすると、今作でも相変わらず観たコト無くもないよーな(いつもの)拷問描写+率直に大したアイデアも無い犯人vs犠牲者の対決ギミック(どだい今作ではギミックと言えるのはラストぐらいなモンだし)といったトコロは、前述のこのシリーズの「悪い」流れからは残念なコトに脱却し切れていない、ともまずもって感じるのです。加えて、真犯人の「悪」としての魅力の(ジグソウと比べての)低レベルさ、という点が、ココは確実にやはり旧作(1・2ら辺)には到底比肩し得ない、という感じであるのが激イタですね。結論、あまり上等とは言えない感じの二番煎じ風、と言っても過言ではないかと。ただ二点、流石に映像の出来は(ある面で)確実に向上しててその辺のキレ自体はごく良好、あと今風とゆーか(それにしても)トンデモなく映画のテンポ自体は好いので(=好過ぎてあまり恐怖パートにネットリ感が無いとゆーのは痛し痒しではあるケドも)、単純にホラーとしてはワリと観易くて快適、つーのはある種適切な進歩だとも思えましたケドね。  (※以下、重大なネタバレ込みの蛇足)20代かと思った真犯人が実は演者は30半ば、に始まり、30代だと思った女署長は演者的には40後半、主人公も30代に見えたケド同様に50半ば、そしてサミュエル・L・ジャクソンだってこれももう70過ぎで還暦辺りくらいの役をやっていて、そこら辺が正直なんか驚愕だったのですね(ホントに蛇足ですね)。
[映画館(字幕)] 4点(2021-09-16 00:51:46)
1409.  名も無き世界のエンドロール 《ネタバレ》 
「ラスト20分を見てくれ!」という煽り文句からしても、非常にシンプルでごく「真っ当」なサスペンスである(ラブストーリー、或いは友情物語な側面も多分に含んでるつもりなのかも知れないケド)。  しかし、要するにオチが総てな作品として、そもそもあの形式での「復讐」のトリックとゆーのは昨今ワリとありふれたものに成りつつあるとも思うし、また登場人物もごく限られての(前述どおりの)シンプルで一直線なシナリオ故に、どーしたって20分と言わずラス前3,40分くらいには話の全容は丸見えになってしまうのであり、そこからのあのオチは正直ちょっと「弱い」。本作では更にそこからもう一枚オーラスの展開を(ちょっとだけ)用意しているワケだが、ソッチはソッチでごく陳腐な代物だったりで、尚更少し物足りない感じとゆーか(あの方法で大オチまで付くと思ってるのは、怪獣映画大好きな日本人の悪いクセかも知れないすね)。  そして、このトリックを成立させるが為にシナリオでは若干ばかり無理をしている様にもどーしたって見えてしまう(特に人物の設定面とゆーか、キダとマコトが目的のために別のキャラクターになってゆく、ソコのリアリティの面とか特に)。なので結局、このレベルのオチに「賭けて」色々と頑張ってはみたけれど、やっぱちょっとワリに合ってなかったかな、というのが支配的感想すね。遺憾ながらやや残念作ぎみかな、と(個人的には、友情ものとしての側面での岩田剛典の感じが好みだったので、もう一点はあげても好いよーな気もするのですケド…)。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-09-16 00:32:19)
1410.  シャン・チー/テン・リングスの伝説 《ネタバレ》 
何度でも言いますケド、映画が描くべき最良のモノとゆーのは「価値観」「世界観」だと思ってます(それも特に「ユニーク」なヤツが望ましい)。その重要ぶりに比べれば、お話自体の内容だとか実際的な部分の背景・キャラ設定だとか(ですら)、ましてやアクション・カンフーとかのジャンル要素や美術・音楽・衣装、果ては起用される俳優の「人種」などとゆーのは、押し並べてごくどーでもいい謂わば「外皮」とでもゆーべきモノだと思ってますです。  単刀直入に申し上げますが、結局なぜマーベルは今作みたいな中華(アジア)風ヒーロー映画をつくろうと思ったのでしょうか。ド初っ端のアクションこそ、例えば香港伝統のワイヤーアクション的なモノであったり動き自体も多分に太極拳的なモノであったり、と、アクション面のコンセプトとして中華圏のそれらを取り込んだ作品なのかとも思ったのですが、以降は諸々ほぼ「いつも通りの」平凡なマーベル産アクション映画(演者が総じてアジア系というだけの)でしかなかったのですよね。お話の実際の内容や設定なんかはも~言うまでもなく、というか、別に替りに地球のドコが舞台でダレが主役でも何らの問題もなさそう、てなもんで。そもそも、テン・リングスっていったい何なんすか?『封神演義』の哪吒の乾坤圏から着想を得た…というコトでもなさそうですし、あんなハナシ中国絡みで聞いたコトねーのですケドね。そんなトコロも含めて本当に(本当の意味で)中華・アジアのナニを、どんな価値観を今作には描き込みたかったのか、という疑問が脳内を駆け巡るのを止め様が無い。  結論、私には今作は「中華(アジア)」がテーマの作品とかでは更々なくて、単なる「ポリコレ配慮の賑やかし」にしか見えませんでした。コレなら、例えばファンタジーではあったにせよ、描く対象に対する「敬意」がある程度チャンと感じられた『ラスト・サムライ』すらの方がまだ全然マシだったとも思えますのですよね(アレだって相当に浅薄な作品にも私には思えましたですよ?アレからだって何十年経ってると思ってるのでしょーかね)。ナンの中身も無い世辞愛嬌をブチまけられるくらいなら、いっそ無視された方がマシ、というコトもあったりするじゃねーですか。正にそんな感じだと思いましたすね(本来の点数からは一点引いて、この評価といたしますデス)。
[映画館(字幕)] 4点(2021-09-04 19:31:12)
1411.  ソサエティー 《ネタバレ》 
うーん、大元のアイデア自体は中々奇抜で面白みがある、とも言えますし、ソレが爆発したラストの20分にはそこそこの観る価値があるとも確実に言えるでしょう。ただ、それ以外の部分がかなり雑でメチャクチャなのもまた確かです。家族やコミュニティからの妙な疎外感を抱える主人公に、衝撃の告発がもたらされる…という導入部は、それでもまだフツーに観れる流れではあります。が、そこから1時間はサッパリ訳が分かりません。主人公側も「ソサエティ」側も結局ナニをどーするつもりなのかがイマイチ定かではない、とか、そもそも主人公は最初から完全に「袋の鼠」状態で手も足も出そうにない、とか、脚本にも設定にも大いに甘さが見られるとも言えるでしょうが、個人的な印象としては前述どおりとにかく「雑」です。まあ、ソコも含めて巷によくある(アイデア一発系の)B級ホラーという感じかも知れませんケド(つーか何一つ怖くはないので実際はホラーでもねーですケドね)。
[DVD(字幕)] 4点(2021-08-28 10:36:05)
1412.  恐怖ノ黒電波 《ネタバレ》 
このシリーズ?は『恐怖ノ黒洋館』でもやらかしてますが、何故に(本質的に)ホラーじゃない作品に如何にもB級ホラーなタイトルを付けて無理繰り売ろうとするのでしょーか?私らが騙されるのは(ある種の)自業自得にせよ、何よりまず製作者に対して失礼だと思うのですよね(許可とか取ってるならイイのですケド)。今作はホラーではなくて、全体主義国家による情報(メディア)の統制と、それによる洗脳・「個」の消失、といったトコロが比喩的映像でもって描かれてゆくディストピア的SF作品ですね(それも多分にアーティスティックな方の)。まあ、その「手段」がテレビ(=電波の統制)で、なんか黒い油みたいなのが各所でデロデロ流れ出してきて、そしてその「結果」自体も確かに恐怖の対象ではあるのだから、ある意味言い得て妙な邦題、と言えるのかも知れんケドさ。  映像自体はこれも確かにかなり凝っているとゆーか、特にその独特の「ディストピア」感は中々上質で薄気味の悪い雰囲気自体もそんなに悪くはないとも思います。ただ一点、ホラーだろうがSFだろうが関係なく、とにかく通常の劇映画には為り得ないというレベルで猛烈にタルいですね。何つーか、もしホラーだとゆーならそれこそ30分掛からずに描けるよーな話を2時間弱掛けて撮っちゃってる、という感じです(監督はタルコフスキー信者かなんかですか?)。結論、コレももし観るなら映画館で、という作品ですかね(それか、もう観ない)。
[DVD(字幕)] 4点(2021-08-21 10:06:50)
1413.  少女娼婦 けものみち 《ネタバレ》 
神代辰巳作品だし、製作年的なコトからも、名作『赫い髪の女』に自覚的に寄せていった様な、男と女のグズグズなアレコレを生々しくかつどこかニヒルに描き出そう、という作品である様にも思える(しかも今作はソレを若い女のコで撮っちゃうよ!的な)。そして主演の吉村彩子は確かに若いし、そこそこ美形だし、脱ぎっぷりも演技もごく悪くはないのだ(何なら宮下順子よりも私は好み)。  しかし本作は、まず第一にお話(とゆーか人間関係)が少しややっこしいというかシンプルではないのと、第二として個々の描写にもイマイチよく分からないリアリティに欠ける様なものが散見され、結果すんなりと簡単に入ってくるという作品にはちょっとなっていない気がする(私が特に分からなかったのは、カモメに石を投げたら当たっちゃって、そんでもって青姦レッツゴー!の流れとか)。少しだけだが、奇を衒ってスベりかけている、という様にも感じられるのですね。全体的な雰囲気自体はそこまで悪くもないとは思うのですケド、随所に疑問とゆーのが残ってもうてる、つーか。  加えて痛いのが、結局吉村彩子ちゃんとゆーのが若くて青いが故に色気が率直に足りてない、とゆーコトなのですね。ポルノ的な価値とゆーのは『赫い髪の女』には完全に劣るかと思います。とゆーかそもそも主人公は17歳の学生で、実際に若い女優さんが演じてて、そんな彼女のセックスだのオナニーだのに高度に興奮する、つーのも、現代的な感覚からすればかなり「危うい」ラインかとも思いますし。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-08-15 00:41:29)
1414.  ブリット=マリーの幸せなひとりだち 《ネタバレ》 
ごくシンプルながら本質的には「手堅い」お話ではあるのですよ。主人公は63歳ですが、今作のテーマはある種の自分探し、或いは自らの人生・存在の意義を再発見する、というトコロにあります。その部分に限ったお話の流れや導き出される結論とゆーのは、別に決して悪い内容ではないとも思うのですよね。  ただ、その「再発見」とゆーのは、家を飛び出した主人公が悪戦苦闘しながら人と出会い、そして端的には少年サッカーのコーチとして試合に臨む中に見い出されてゆきます。映画の大半を占めるこれらの部分の展開運びとゆーのは、まず率直にあまり巧くなかったと感じます。例えば、どー見ても冴えないオバハンな主人公にあの警官が言い寄ってくるのも単純に理由がイマイチ分かりませんでしたし、最初はサッカーのことが何も分からなかった主人公は、どのように練習を指導し、如何にして子供たちとの絆を深めていったのか、という部分の描写も非常にテキトーな様に思います(取り分け、サッカーの技術的な側面の話がまるで皆無、という部分において)。  根本的な話として主人公のキャラ自体、特にその魅力・ポジティブな側面とゆーのを殆ど描き込めていないというコトにも思うのですよ。北欧的と言えるのかも知れませんが、非常に寡黙で表情・感情表現も限定的な少しぶっきらぼうな人物に見えるので、だから尚更その辺が分かり難かったというコトにも思えます。主人公からポジティブさを汲み取れないが故に、終盤は色々なコトが(予定調和的に)ウマく回り始める、そこに必然性を感じないとゆーか、少し違和感が残るとゆーか。本質的にはキライな系統の作品では決してないのですが、結論的には私にはハマりませんでした。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-08-14 21:20:05)
1415.  悪魔の奴隷 《ネタバレ》 
インドネシア産ですが、同じくインドネシアの名作?レトロホラー『夜霧のジョギジョギ』のリメイクとゆーことらしいです。ただ、お話の内容+全体の雰囲気はかなりアレンジされています。お話としては、子を授かるために悪魔の力を借りる、という部分の要素が足し込まれており、終盤の展開も大きく異なります。雰囲気としても、旧作はあまりインドネシアの情緒というものが感じられなかったのですが、今作ではまずメインの舞台となる屋敷がかなり古びて雰囲気があるのと、生活描写にも異国感が大いにあり、その意味では中々好い方向性のリメイクと言ってもよいかも知れません。  しかしホラーとしての技術的な面は、率直に(現代の他国のソレと比較して)決して高いとは言えません。雰囲気はかなり重く禍々しいどちらかと言うと和ホラーに近い様な感じですが、ショック描写はごく終盤までだいぶ地味+安上がりで、その割にテンポも好くないので正直ちょっと退屈です。終盤残り25分くらいで屋敷の周りを怪しげな集団が取り囲み、ここから一気にクライマックスか⁉と思いきや一旦流れが中断して暢気なシーンに戻る、等展開運びもやや稚拙です(結局そのあとそのまま屋敷に留まり、翌晩に同じよーに襲われるとゆーのは流石に「あんたらバカァ?」という感じですね)。ラストもなんか相当に適っ当でした(旧作のイスラム教万歳!エンドよりは好いのかも知れませんケド)。  結論、マニア向けとしては観る価値が無い、とまでは言わないケドも、正直微妙すね。
[DVD(字幕)] 4点(2021-08-13 23:19:05)
1416.  わさび(2016) 《ネタバレ》 
芳根京子ちゃんが可愛いすね。可愛いだけでなく、年齢よりもしっかりして見えるとゆーか、要はこの娘、結構色々苦労を重ねて来たけどその都度健気に乗り越えてきたのよ、という根本部分の(省略された)キャラ設定は、狙い通りにスンナリ入って来る様にも思います。  ただ、結局コレって何を描きたかった話なんすかね?父子の絆?明日への前向きな一歩?(それは状況を俯瞰した時に「適切な」判断と言えるもの?)なんとゆーか、30分観てきてもそもそも何も積み上げた諸問題がクリアにはなっていない、という様に思えます。別に、空気感がメインディッシュです!みたいな短編も多いワケで、必ずしもお話がゴールに辿り着いてないことが許されない、というコトでもないとも思いますが、今作はソレにしちゃあゴチャゴチャとお話の構成要素を盛り沢山に詰め込んでいる、という様にも思いますし、個人的にはも少しポイントが分かり易いシンプルな短編の方が好みですね(監督に複雑な話をコンパクトに纏め上げる能力が有るとゆーなら別ですケド)。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-08-11 19:00:13)
1417.  ダニエル 悪魔の赤ちゃん 《ネタバレ》 
リメイクですが、まんまのリメイクというワケではなく大きな違いとして、旧作ではド初っ端からアクセル全開で大暴れだった怪物赤ちゃんが、今作では本気を出し始める(=ダニエルが怪物だという周囲の認識が決定的になる)までにかなりの時間を要します(残り30分くらい迄ですかね)。ただ、それ自体は別にイケてない工夫というコトでもなくて、とゆーかホラーとしてはこっちの方が普通でしょう。そもそも旧作とゆーのは、冒頭からホラーを観る我々側の「警戒レベル」とゆーのが長時間変化しないのでメリハリの面に弱点があったとも思ってますし、ソコは確実に改善されてるとも言えるでしょう。  しかし、新たにひとつ大きな疑問点ができちゃってる、つーのが赤ちゃんの母親なのですね(今作ではこっちが主人公です)。結論からゆーとこの人、ダニエルが怪物だとゆーのには中盤でいち早く気付いてる様なのですが、我が子可愛さのあまりその後は息子の犯行を隠してゆく側にいとも簡単に回ってしまうのです。それはまだギリ分からなくもないですが(旧作準拠だと言えなくもねーし)、しかしこの母親に関しては息子が怪物だという事実自体について思い悩んだりorそれを甘んじて受け容れると腹を括ったり、という心理面の描写・印象付けがまるで皆無なので、結果的に非常にいい加減で倫理観の薄っぺらい愚昧なちょいワル女に見えてしまってるのですよ。旧作の両親には少なからずシンパシーを抱くことも出来た、という意味では、キャラのつくり込みという面では今作は旧作にはハッキリ劣りますね。もう一点、旦那の弟が旧作のクリスの役割で配置されてるのですけど、彼が無意味に車椅子なのも謎or無駄or取って付けだと思いました。  怪物赤ちゃんを(ホラーモンスターとしては)極力「見せて」ゆかない、という旧作から引き継いだホラー演出面のコンセプトはまずまず巧く表現できていた、とも思ったのですケドね(こーいう奥ゆかしいのはワリと嫌いじゃないですね)。ただラストも旧作に比べるとこれもちょっと薄っぺらいし、とにかくリメイクなのにシナリオが退化してる、つーのにはガッカリ感もひとしお、という感じでさーね。
[DVD(字幕)] 4点(2021-08-08 18:22:29)
1418.  悪魔の赤ちゃん 《ネタバレ》 
本当に生まれたて(生後0日)の赤ちゃんがマジでヤバい超デンジャラス殺戮モンスター、という有りそうで無かったアイデアはいくぶん斬新だとも言えるが(紛うコト無きナチュラル・ボーン・キラー)、作中で実際に赤ちゃん(の人形)を動かして通常のホラーに仕立てるだけの技術や能力や資金源は今作のスタッフは持ち得なかった、とゆーことで、直接的なショック描写が殆ど皆無の本作は結論的にはホラーとしては極め付けに地味で、正直コレはもーちょっとキツいというレベルすね(今サラ観ると特に)。  とは言え、流石にそっちの方だけでは映画に為らんのも悟ってはいたよーで、なのでそーいう怪物赤ちゃんを産み落としてしまった両親の苦悩・それでも芽生える赤ちゃんへの情、といったヒューマニティなモノを描き込んでゆくことで何とか間を持たせようとしてる…のだケド、それも正直ごく終盤まではあまり巧いコトいってなくて、序盤・中盤がこれまたちょっと退屈レベルの許容値を超えている感じ、でもある。ただ、ヒューマニティ溢れる最終盤はそれなりに観れなくもないし、救いが無いうえに実に不穏なオーラスも決して悪くはないとも思った。うーん…根本のアイデア以外にも、もう少しだけ展開・演出面で見るべき良質な工夫を施すことが出来てれば…という感じすかね。
[DVD(字幕)] 4点(2021-08-08 18:22:27)
1419.  クワイエット・フレンド 見えない、ともだち 《ネタバレ》 
カナディアン・ホラーで、テーマはイマジナリー・フレンド、という作品。   ※以下、思いっ切りネタバレしてます。ご注意を。   何ですかね~観たコトが無くはない題材ですが、お話のキモであるトコロ、つまり、息子のイマジナリー・フレンドだと思ったら実はかつての母親のモノだった、とゆーのは、決して悪くないユニークなアイデアかと思うのですよ。ただ、にしても全体の話の流れの整理がちょっと雑・稚拙とゆーか、例えば過去に母親がいったん「Z」から解放されたのは何がキッカケだったのか、とか、母親も忘れていたのに息子が8歳にもなって突然Zが復活したのは何故なのか、とか、そこら辺がイマイチ判然としないが為に、結局ラストで母親があーゆう決断をすることで息子を救える、とゆーのにあまり説得力が無いのですよね。もう少しそこら辺が整理されていたら…とは第一に感じるトコロです。もう一点、ちょっと展開運びにキレが無いというか、ドンデン返しが判明した瞬間の衝撃、とゆーのをいま一歩強烈に表現出来てないよーな気が…とも思います。  そしてやっぱし、恐怖描写が全編通して非常に地味なのも…そもそもZのあの造形もどーなのでしょうかね(これだけはちょっと派手で如何にもアメリカンという感じではありますケド)。元々は母親が子供時代につくり出した物なのでしょ?ソレがあんなに禍々しいっちゅうのはチョイ解せないですよ。やっぱ一見は普通のカワイイ子供だけど、何とも言えない邪悪さを纏っていて…つう方が好い(怖い)と思うのですけどね(ソレこそがお子様ホラーの醍醐味ではねーですか、と)。
[DVD(字幕)] 4点(2021-08-05 23:03:20)
1420.  マーダー・ミー・モンスター 《ネタバレ》 
う~ん、ほぼ怖くないという意味ではホラーじゃないし(つーか積極的に怖がらせようという作品ではそもそもない)、最後まで観ても結局ナニがどーいうコトなのかはサッパリ分からんという意味ではサスペンス・ミステリーにもなり切れてないし、でも他のモノでも更々ないし…ただただ気持ち悪くて奇怪(エログロも地味にタップリ)というニッチなジャンルの作品ですね。強いて言うなら雰囲気映画、ないしはアヴァンギャルド系の類いと言った方が近いでしょうか。  ただ、珍しいアルゼンチン産で、かつ舞台もそのアルゼンチンの田舎(山間部)なので情景自体は物珍しく、また地味に非常に美しく&興味深くもあります。緩慢でどこか寒々しい雰囲気自体も別に悪くはなくて、映画館とかで集中して観れたのならもしかするとある程度ホラーとしても成立したのかも知れませんね(ワケの分からないモノってそれなりに怖いですから)。どっかでまた上映機会でもあるよーなら、その時にでもどーぞ。
[DVD(字幕)] 4点(2021-08-05 23:01:56)
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