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プロフィール
コメント数 1922
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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1481.  エクスペンダブルズ2 《ネタバレ》 
超高級食材である松坂牛ばかり集めて作られた、こってこての脂身たっぷりの〝肉しか入ってないすき焼き〟のような映画。「見た目もゴージャスだし、最初のうちは旨いし、確かにお腹もいっぱいになるのだけど、やっぱり春菊も食べたいし白菜も食べたいし豆腐だってうどんだって椎茸だって欲しいっつーの」という前作を観た人たちの多くが感じたであろう不満に応えるかのごとく、今作では春菊的存在であるマギーが満を持して投入!でも……、やっぱり周りの濃い~~肉汁にあっという間に染められて、ほとんど彼女の存在感ゼロ。ほんじゃまか石塚とか三瓶とか内山くんみたいな特殊な食癖な人にはうけるんだろうけど、僕みたいなもともと食の細い人間にとっては「やっぱ肉ばっかのすき焼きは美味しくねーって!」。
[DVD(字幕)] 4点(2013-08-17 21:06:54)
1482.  遊星からの物体X ファーストコンタクト 《ネタバレ》 
SFホラースプラッタ映画界という決して広くはないが強固な地盤を持つ地平に、いまだ燦然と異形の光を放ち続けるあの伝説のカルトムービーをまさかのリメイク!カーペンターの作りあげた、テイストはB級ホラーでありながら哲学的で深淵なテーマをも感じさせる唯一無比な前作と比べると、確かに見劣りする部分も否めないけど、でも単純にB級ホラーとして観れば普通に面白いよ、これ。あの最新技術を駆使して造り上げたぐちょぐちょドロドロのクリーチャーの造形は個人的にツボでした。ここまで同じような展開にするなら、もうリメイクだと開き直って、首チョンバされた人間の生首から蜘蛛みたいな脚が生えてきて床を縦横無尽に這いずり回るという、子供が見たら必ずその後の人格形成に尋常ならざる悪影響を与えるであろうあの有名なシーンも見せて欲しかったなぁ。取り敢えず、真夏の熱帯夜にビール飲みながら頭空っぽにして観るには最適な映画だと僕は思いまーす。
[DVD(字幕)] 6点(2013-08-14 12:32:49)(良:1票)
1483.  最高の人生のはじめ方 《ネタバレ》 
長年連れ添った妻を亡くした孤独感から酒に溺れ、周囲から孤立してしまった老作家。ふとしたきっかけで片田舎の友人の家で一匹の老犬と共にひと夏を過ごすことになった彼が出会ったのは、シングルマザーに育てられる育ち盛りの三姉妹だった。隣人同士という関係から、少しずつ交流を重ねていくうちに、互いの凝り固まった心がだんだんと解きほぐされていく。冒頭部分こそ、イーストウッドの「グラントリノ」を彷彿とさせるのだけど、こちらはどこまでも薄味。根深い人種差別も理不尽な暴力も一切出てこず、徹頭徹尾、善人ばかりが登場し、そして心温まるハートフルなお話がひたすら綴られていく。そんな映画を作ろうというスタッフの潔さは好感が持てるのだけど、僕にはちょっと物足りなかったかな。これは好みの問題なんだろうけど。
[DVD(字幕)] 5点(2013-08-13 12:16:05)
1484.  ホビット/思いがけない冒険 《ネタバレ》 
ロードオブザリングの興奮再び!と期待しながら鑑賞したのだけど、さすがに原作のボリュームを考えればこれも同じように三部作にするには無理があったのでは。確かに映像的にも素晴らしいし、ストーリーもRPG世代にはワクワクするものだけど、いかんせん前三部作に比べたら、登場人物の多彩さ、物語のスケールの大きさ、悪役たちのゾクゾクするような恐ろしさなど、どうしてもやっぱりこちらは小粒感が否めないかなー。番外編ということで一作に纏めたほうがすっきりとして良かったんじゃ…、との思いが否めないけど、それでもエンタメ映画としては相変わらずの安定感。三時間近くあるのに、普通に面白いしね(特にゴブリンの洞窟のあのごちゃごちゃ感が良かった!)。次作に期待を込めてということで6点!
[DVD(字幕)] 6点(2013-08-12 15:34:00)
1485.  ウェイバック -脱出6500km- 《ネタバレ》 
共産主義体制化のソ連、スパイ容疑で逮捕され、シベリアへと流刑になってしまった男たちが決死の思いで脱出。彼らのインドへの6500kmにも及ぶ苦難の逃避行を淡々と描いた作品。事実を基にしているということなのだけど、映画として観るには、さすがにこれは退屈に過ぎるのではないか。芸術性云々よりも、僕はただ単純に映画としての見せ方が下手なだけだと思えてしまった。エド・ハリスとコリン・ファレル以外、誰が誰だか最後までよく分からないから人間ドラマが一向に頭に入ってこないし、男たちがひたすら砂漠を歩く映像を延々と見せられても眠気が湧いてくるだけ。そして、そんな極限状況に追い詰められた男たちに急に若い女が加われば、どう考えても(簡単に人を殺す荒くれ者だって居るのだから)みんなでレイプしようという発想が必ず起こるだろうけど完全にそれもスルー。人肉食の問題も軽く触れる程度。そうやって綺麗事だけで映画を作るならあまりにも娯楽性に欠けているし、芸術性の高い映画とするならあまりにも人間心理への掘り下げが足りない。結局、退屈な二時間を過ごしてしまったなぁという感想しか僕には残らなかった。
[DVD(字幕)] 3点(2013-08-12 14:44:14)
1486.  わたしを離さないで 《ネタバレ》 
とある医術革新によって、人間の平均寿命が100歳を超えた世界。しかしその裏側では、ただ臓器を提供するためだけに生まれてくるクローン人間たちという残酷な現実があった。世界から隔離された寄宿舎学校ヘールシャムのなかで、クローンであるキャシー、トミー、ルースという3人の若者たちもまた、普通の人間と同じく恋をし、悩み、傷付きながら青春を過ごしていた。だが、卒業とともに過酷な運命はそんな彼らを容赦なく呑み込んでゆく――。カズオ・イシグロの、そんな儚く絶望的なお話なのに何故か読み終えたあとは切ない気持ちにさせてくれる原作が大好きだったので、映画化された今作もかなり期待して鑑賞してみました。でも、DVDに記された収録時間100分という情報を知って、「あの濃厚な世界をたった100分で大丈夫なのか!?」と一抹の不安を覚えながら観始めたのだけど、残念ながら僕のそんな懸念は見事に的中してしまいました。何が不満かといえば、原作では3分の1を占めていたヘールシャムの描写が大幅にカットされてしまったこと。おかげで彼ら3人の関係がいまいち分かりづらく、後半の展開にまったく活かされてこなかった。もっと長くなってもいいから、原作の美点であるヘールシャムでの今にも壊れそうな主人公たちの瑞々しい青春の日々ををもっと濃厚に描いて欲しかったですね。そしたら後半の、自らに課せられた使命感と愛する人と共に幸せになりたいという誰もが願う平凡な希望との狭間で葛藤する彼らの心理がより浮き彫りになったであろうに。詩的で静謐な雰囲気は上手く表現できていただけに残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2013-08-10 10:44:42)
1487.  リービング・ラスベガス 《ネタバレ》 
綺麗事など一切通用しない欲望の街・ラスベガスに辿り着いた、何もかもを失ってこのまま死ぬまで酒を飲み続けてやろうと決めた、ニコラス・ケイジ演じるアル中の脚本家ベン。そんな彼が絶望のどん底で出会ったのは、都会の片隅で今にも枯れそうになっている、エリザベス・シュー演じる娼婦サラだった。社会のどこにも居場所を見つけられなかった二人は、どこにも出口などない刹那的な恋にただひたすら堕ちてゆく……。正直、恋に恋する女子高生が観たらトラウマになりそうな映画だけど、一時期、酒に溺れてどうしようもない生活を送っていた僕のような人間には、主人公の酒のせいで全てを失ってしまったのにそれでも酒を止められない絶望感が痛いくらいに分かって本当に切なくなってしまう。「自分なんか死んだほうが社会のためだ」とひたすら酒を飲み続けたベン、そんな彼を「本当は一緒に生きてほしい」と願いながらも優しく見送るしかなかったサラの悲しみがいつまでも胸に響く。まさに大人のための良質の恋愛映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2013-08-08 16:20:13)
1488.  パラノイドパーク 《ネタバレ》 
近所の不良たちが集う、線路脇に違法に造られたパラノイド・パークという名のスケボー公園。そこに顔を出すようになった少年アレックスは、今まで自分が知らかった世界や人があることを知り、そしてそれがどんどんとリアリティを持って自分の周りに形作られていくことに戸惑いを覚えながらも、必死に馴染んでいこうとする。でも、そんな彼に現実はどこまでも残酷だった。何事にも無気力だったけど、どこかに無垢な心を持った少年の今にも壊れてしまいそうな世界を、スローモーションを多用した抒情的な映像で綴ったいかにもガス・ヴァン・サントらしい青春映画。と、言うとどうしても「エレファント」を思い起こさせるのだけど、こちらはちょっといかにも小さくまとまり過ぎていてどうも物足りなかった。雰囲気は良いと思うのだけど、やはり「エレファント」亜流どまりだというのが僕の率直な感想です。
[DVD(字幕)] 5点(2013-08-07 14:49:21)
1489.  デッド・サイレンス(2007) 《ネタバレ》 
仲睦まじく暮らしていた若いカップルの元に、ある日突然、差出人不明の不気味な腹話術人形が届けられたことから始まる、超王道のゴシックホラー。なのだけど、ちょっと脚本があんまり練られてない感じが……。死体の舌が切り取られるという凶悪事件の捜査を刑事一人だけで行ったりだとか、その重要参考人となる主人公がその日のうちに釈放されて、しかも簡単に犯行現場に入って証拠となるかも知れない人形を勝手に持ち出したりだとか(現場に見張りは居なかったのか?)。なんだかそんなご都合主義な展開がそこかしこに見受けられてイマイチ乗り切れなかったです。残念! それでも、あの腹話術人形の嫌ーな感じの不気味さとか、廃劇場のおどろおどろしい雰囲気だとかはなかなか良かったので5点。
[DVD(字幕)] 5点(2013-08-05 12:29:45)
1490.  ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー 《ネタバレ》 
前作のB級感溢れるテイストながら、全体を覆う重厚でモダンな独特の雰囲気が面白かったので、そのまま続編である今作も鑑賞。前作のクトゥルフ神話&スチームパンクナチスというモチーフから、今作はもろロードオブザリング&スターウォーズというがらりと雰囲気の違う作風へと思い切りシフトチェンジしているのだけど、ちゃんと続編として違和感なく観れるところはさすがギレルモ・デル・トロ監督。序盤の、大量の歯の妖精が人間たちを一瞬で喰い尽くすという、この監督らしいシーンから、徹底的に拘り抜いて描かれたトロール市場へと雪崩れ込む展開は、相変わらずゾクゾクさせてくれる。そして、そのテンションを落とすことなく物語は一気にクライマックスへ。面白い。個人的には、一作目の(ストーリー的には完全に破綻していたけれど)オカルティックな雰囲気のほうが好みだけど、こちらも充分に楽しめた。
[DVD(字幕)] 7点(2013-08-01 13:41:58)
1491.  崖っぷちの男 《ネタバレ》 
突っ込みどころは多々あるけれど、そこは映画のマジック、画面の勢いと役者陣の華やかさで誰でも楽しめるエンタメ映画を創ろう!と、いうスタッフたちの熱意と情熱はビシバシ伝わってくるのだけど、いくらなんでもこの「無実の罪を晴らそう&ダイヤを盗んで悪玉を懲らしめてやろう計画」は無茶苦茶過ぎるだろ!エンタメ映画なんだし頭空っぽにして心の底から楽しんでやろうと思っても、さすがに「ちょっと待て!」と主人公たちにガンガン突っ込んでしまって、途中から乗れなかったよ、もう。役者陣は華があって良かったけどね。
[DVD(字幕)] 5点(2013-07-26 22:41:51)
1492.  フェイシズ(2011) 《ネタバレ》 
最近、ブラット・ピットもずっとこの病気に悩まされているとカミングアウトして話題になった相貌失認。この、人の顔を覚えることが出来なくなる病をテーマにしたサスペンスなのだけど、殺人の場面や犯人からの逃走シーンなどが何故か全部安っぽくて、終始、まるで二時間ドラマを見ているような感じがした。そして人の顔が認識出来なくなる不安感を必死に出そうと頑張っているのは分かるのだけど、いまいちうまく効果を発揮していなかったように思う。あとこんなことを言うと致命的かもだけど、ミラ・ジョボビッチの顔がでか過ぎて、正体の分からない犯人の影に怯える女性という役に全く説得力がないんですけどー。
[DVD(字幕)] 5点(2013-07-25 11:42:21)
1493.  388 《ネタバレ》 
主人公の家や仕事場に仕掛けられた隠しカメラと、その犯人の手にしたハンディカムの映像のみで語られる不条理なサスペンス・スリラー。盗撮魔視線でストーリーを見せるという発想は良いと思うのだけど、さすがにそれだけで一本の映画にしてしまうには無理があったと思う。残念ながら、あまりにも画面に変化がなさ過ぎて退屈極まりない作品となってしまった。それでも、犯人の動機を怨恨の線で引っ張っておきながら、最後は「実は、ただ街で見かけた幸せそうな人間を不幸のどん底へと落として楽しもうという、単なる愉快犯の犯行だった」というオチは、良い意味で後味の悪~い嫌な余韻が残ってなかなか良かった。でも、それでもこのオチのために80分も退屈な映像を我慢して見るのはさすがに辛かったよ、ほんとに。
[DVD(字幕)] 4点(2013-07-24 22:44:35)
1494.  ヘルボーイ 《ネタバレ》 
こういう馬鹿っぽいB級アメコミ映画って、本来は嫌いで、だからこそ今まで観てこなかったのだけど、でも僕のこよなく愛する「パンズ・ラビリンス」の監督作だったのでずっと気になっていて、この度機会があってようやく鑑賞いたしました。なるほど、やっぱり後にパンズ・ラビリンスという傑作を撮った監督の作品だけあって、拘り抜いた映像美とくどいくらいに粘っこい演出がとても面白くて、今まで観てこなかったことを素直に後悔。良いですね~、これ。もう敵キャラたちの、グロテスクでありながらも何処かモダンな美しさを兼ね備えた、クトゥルフ神話の邪神たちをも髣髴とさせる(というかそのものか)造形はかなりツボでした。そして、決してカッコいいとも可愛いとも言えないヘルボーイがとても人間臭く――というか中2病臭く描かれていて、観終わるころには何故か彼に愛着が湧いてくるのだから不思議。ちょっと友達になりたいかも(すっごく面倒臭そうだけどね笑)。確かに、明らかに後半の展開はグダグダだったけど、この重厚な雰囲気と、カッコつけだけどちょっぴりお茶目なヘルボーイが良かったので、甘めに8点!
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-24 12:00:57)
1495.  アルゴ 《ネタバレ》 
革命によって、イラン国内で人質となってしまったアメリカ人6人を救い出すため、一人のCIA職員が無謀とも思える方法で救出を試みる。事実を基にしているということで、結末は分かっているのに、それでも後半の空港内でのやり取りはもう尋常じゃないくらいに緊張感が漲っていた。これぞ、映画のマジックだろう。監督・主演のベン・アフレックの才気が際立っている。「アルマゲドン」「パールハーバー」といった、お馬鹿な映画で付いてしまったお馬鹿俳優というイメージも、これで完全に払拭出来たかな。それに、この作品の全編に横溢している映画への愛情が何よりも良かった。アカデミー作品賞受賞も納得の良作。
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-22 13:20:42)
1496.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 
「ザ・普通」。2時間、頭を空っぽにして安心して観ていられる娯楽映画としてはぼちぼち楽しめると思います。まあ、それ以上でもそれ以下でもありません。サム・ライミ版の前シリーズと一線を画しようとしてだろうけど、本シリーズはとにかく真面目、とにかくスタイリッシュ。個人的に『スパイダーマン』の魅力ってヒロインのビッチっぷりと、そんな女に振り回される青臭さ爆発のスパイダーマンに世界の平和が託されたという、「おいおい」っていうB級感だと思っているので、本作のこの変貌は少々残念だったかな~。とはいえ、充分にお金をかけたであろう迫力の映像は見応えあったし、まあぼちぼち面白かったです。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-20 12:24:31)
1497.  ヘッドハンター(2011) 《ネタバレ》 
予備知識ほとんどなし、ただ15禁の映画だという情報だけで観た。最初のほうはまだ映画作りに慣れていないのか、とても説明不足のまま進んでいくので「うーん、これははずしたかなぁ…」と思ったものの、途中からの逃亡劇へと移行するあたりから、どんどんとそのソリッドな演出が効いてきて、ユーモアとシュールさが絶妙なバランスで配合されたよく出来たエンタメ映画に仕上がっていた。面白い。もっと、映画としての基礎が整っていれば、完成度の高い作品に仕上がっていただろうに、そこがちょっと残念だったかな。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-16 12:57:02)
1498.  ペイド・バック 《ネタバレ》 
命を賭してでも、ナチスの戦犯を捕まえようとする、イスラエルの諜報機関の工作員3人を主人公に、現代と過去を行き交いながら、彼らの秘められた嘘を炙り出していく。今は現役を退いた3人の若かりし日を描く過去パートは、サスペンスアクションとしてはなかなかよく出来ているのだけど、いかんせん、現代パートが弱すぎる。冒頭で自殺する男も、殺しそこねた戦犯を今から殺しにいこうとする女も、因果律がしっかりと働いていないから、いまいち話にのめり込めなかった。過去パートに横溢する緊張感はなかなかのものだっただけに、惜しい。あと、余談だけど、商業的に仕方ないとはいえ、こういう原題と全く関係のない、くだらない邦題をつけるのはもう止めて欲しい。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-11 13:31:31)
1499.  少年は残酷な弓を射る 《ネタバレ》 
腹を痛めて産んだ自分の息子が、成長するにつれ、とてつもなく残酷な怪物となって母を苦しめる…。というなんとも後味の悪い嫌な映画。でも、そんな映画が嫌いじゃない自分としては、冒頭からの〝なんだかとてつもなく嫌なことが起こりそう〟という思わせ振りな雰囲気にずっと期待して観ていたのだけど、残念ながら途中からただ不快なだけの退屈な映画になってしまった。恐らく、意図してなんだろうけど、息子の学校生活や最後の凶行を一切見せないという演出は、個人的に失敗していると思う。そのもっとも観客が興味を持っているであろう部分が、最後まで何も分からないままだから、なんともしまりの悪い映画になってしまっている。残念。でも、時系列を行ったり来たりする演出が冴えていたのと、主人公の女優の抑えた演技が見応えあったので、5点。
[DVD(字幕)] 5点(2013-07-07 01:34:46)
1500.  ブレーキ(2012) 《ネタバレ》 
理由も分からないまま、車のトランクの中の透明な棺桶のような箱に閉じ込められた一人の男。物語が進むにつれ、彼は実は大統領警護官であることが分かり、そして次第にアメリカ大統領暗殺を目論むテロリストの壮大な計画が明らかとなってくる……。という設定はとても面白いと思うのだけど、さすがにつめが甘すぎる。どんどんと壮大になるに従って、目に見えて破綻していくストーリー。そして、夢オチ並みに強引なあのオチにいたっては苦笑するしかなかったです。それでも場面がいっさい変わらないのに、最後まで緊迫感を維持できたところは素直に凄いと思ったので、ぎりぎり5点。
[DVD(字幕)] 5点(2013-07-04 16:54:29)
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