1481. テッド・バンディ(2019)
《ネタバレ》 実録異常犯罪ものだが、ほぼ完全に事実に則った主展開に加え、想像による演出を徹底的に排した全体の構成は殆どドキュメンタリに近く、テッド・バンディという稀代の異常犯罪者の内面・実際の人格に迫るというよりは、「外から見た」バンディが当時どのような人物だったのかを描き出すことに特化していると言える。一方で、この手の犯罪ものなら絶対盛り込みたくなるような犯行シーン・ショック描写がラストに数秒しか出て来ないというのは、全体の演出としてある意味かなりチャレンジングで、かつそこそこ上手くいっていて面白い雰囲気を出せているように思えるのも素晴らしい。 ただ、この演出がもたらす本作の印象として一番強く感じられるのは、結局のところ決定的な証拠は何もなかったのではないか、という不愉快な疑問だというのが正直な感想(それこそが厳然たる事実なのかも知れないが)。世論を慮れば、ラスト、ややバンディ真犯人説に傾いて(ここでやっぱり犯行シーンを挿入してその事実を映像的に裏付けつつ)終わるのも致し方無いとも思えるが、それはある意味「ブレ」だとも言える。ともあれ、本作には記録映画に近い価値があると思うし、その意味では観て損は決して無い。それなりにオススメ。 [映画館(字幕)] 6点(2020-01-11 00:55:25) |
1482. 菊とギロチン
《ネタバレ》 程度の差こそあれ、人は誰しも望まぬ「枠」に嵌められ、何かに虐げられて生きている。この映画の登場人物は皆(「家」制度における女性としての主人公をはじめ、革命家、朝鮮人、労働者、農村出身の兵士、女相撲の面々は無論のこと)、激しく虐げられた境遇を生きている。だが彼らは、そんな枠から抜け出すため自分を虐げる全てに向かって「反逆」を始める。勝目の無い絶望的な戦いに身を投じ滅びゆく様には、だがしかし、極限的な人間の尊厳とその生命の偉大さを最大に感じ取ることができる。物分かりの良さ、否、理性など糞喰らえ。「反逆」こそが生命の本質、人間社会で人が生きている証なのだ。 前半、やや政治的・思想的なメッセージが含まれる類の映画なのかとも思ったのだが、全編に込められたテーマはもっと根源的で普遍的なものであると確信している。ヒトのヒトたる逞しさ・美しさを最大限に尊重し描き抜いた、私の最も好きな部類の映画。困難な人生に直面するあなたに是非勧めたい。 [映画館(邦画)] 9点(2020-01-10 00:52:50)(良:1票) |
1483. 君の膵臓をたべたい(2017)
《ネタバレ》 基本的にはいわゆる典型的な「病気」映画で、若干の捻りはあるものの大枠のパターンからは逸脱しないシンプルな(ややもすると少し平凡な)構成となっている。ラストなんかはかなりワザとらしいやや荒唐無稽なオチで、個人的にはあまり良いとは思わなかった。 ただ、この話で優れていると思うのは、とりわけ恋愛感情と絡められがちなこの題材において、高校生同士のピュアな恋愛感情、あるいは友情を更に越えた、しかしそれはもはや「愛」としか呼び様が無い二人の少し不思議な関係性を主軸に据えたことで、話がより純粋で美しい人間愛の物語に仕上がっていること、そして映画においては、その関係性を的確に表現することに成功している主演二人の無垢で爽やかな演技の出来の良さにあるかと思う。浜辺美波も生き生きとした中に悲しみを感じさせる奥行きの有る演技でかなり良かったが、北村匠海の抑制の効いた落ち着いた演技もとても素晴らしかった。あと、地味にガム君の演技も良かった。まずまず良作かと思う。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-01-09 01:05:40) |
1484. センセイ君主
《ネタバレ》 映画と言うより殆どコントと言って過言ではないハチャメチャな演技&演出だが、顔芸やらモノマネやらを含めてこれを全編やり通した浜辺美波は相当に根性が据わっている。そもそもなんだあの変な髪型は(しかし今作の主人公はちょっとイケてなくてだいぶんイタくないといけないので、手軽ながら良い演出だと思う)。開始5分で正直諦めかけたのだが、15分くらい観ると大分馴れて最終的には相当に楽しく観れた。全編極めてベタな話ではあるし、中盤がやや盛り下がるようにも思うが、ある意味普遍的に需要の有るこのジャンルにおいても、かなり良作な部類かと。その意味ではオススメ。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-01-08 22:22:10) |
1485. 火口のふたり
《ネタバレ》 一言で言うと、ドエロい『ビフォア・サンライズ』てな感じ。ロマンポルノ並の激しい濡れ場の連続で女優は文句無しに頑張っていると言える。内容の方も、飯食ってセックスして飯食ってセックスして祭り行ってセックスしてあとセックスして+ひたすらピロートークというトンデモだが、さり気なく面白味が無くもない展開運びと、繊細に揺れ動く感情をこれもそこそこ巧みに表現できていなくもない演技のまあまあさ加減もあり、結構面白く観れた。 ただ全編結構にグダグダ、かつラストなんか特にグダグダで決して前向きとは言い難いのと、そもそもこんなにドエロくする必要があるのかという単純な疑問、あと何より、個人的に柄本佑が完全にミスキャストに思えなくもない点はかなり気になった。とにかく、どうにも「若造」感が抜けず不必要に若く見えるのだーね(最大の原因は髪型だが、設定と逆で女優より年下にしか見えない)。そもそも女遊びで身を滅ぼすタイプにも全く見えないし、もっと単純にモテそうな俳優の方が良さげ。 監督は勝手に若手だと思ってたら70過ぎ、と言うか『赫い髪の女』の脚本家だと。それを言われてしまうと、このグズグズ具合は確かに似とる。どっちかというと『赫い髪の女』の方が好み。 [映画館(邦画)] 6点(2020-01-04 22:57:58) |
1486. 三月のライオン
《ネタバレ》 決して小綺麗ではない(どっちかつーと小汚い)無機質な都会の情景を背景としていながらも、どこか詩情的で独特なノスタルジックさを醸している雰囲気はまあまあ面白く、加えて色々と映像的な面白さも無くはないと言える。しかし、話の方はほぼほぼ無内容と言ってよいレベルに希薄で、これが2時間の尺になっている必然性が感じられない。終盤は流石にそこそこ面白くもあるのだが。 [DVD(邦画)] 5点(2020-01-04 22:53:27) |
1487. ブレックファスト・クラブ
《ネタバレ》 青春ドラマ in 図書館(=密室)で、要は演技が勘所、という作品なのだが、やはりちょっと自己主張の強すぎる欧米か!なティーンの感じが個人的には肌に合わない(なんかワザとらしく感じちゃうのよね)。しかし、終盤の本音で語り合うシーンは「ちょっと何言ってんのか分かんない」感も含めて脚本としても演技としても非常に秀逸な青春の風情。「不思議ちゃん」のキャラが個人的にはツボ(ルックスも率直に凄く好み)。 [DVD(字幕)] 6点(2020-01-04 03:26:47) |
1488. アナベル 死霊博物館
《ネタバレ》 コンセプト(全米各地から集めた色んなオバケ大集合だよ!)にせよ、驚かされ役が可愛くか弱い女子3人なことにせよ、「多分本気は出してこないだろ~」感がアリアリだったのだが、その実、結構ネットリと本格的に怖がらせに来ており、終盤はまずまず怖いのが連続する点はまあ良しとしよう。しかし内容自体はかなり薄目な上、ネットリ度が高すぎてテンポも非常に悪いため、特に中盤までが相当に退屈なのがだいぶんマイナス。ただ、前述通り終盤はまずまずなのと、ラストのホッと安心する感も好印象なので、お手軽に観れるホラーとしてならそこまで悪くないかもと。 [映画館(字幕)] 5点(2020-01-04 02:37:23)(良:1票) |
1489. デスフォレスト 恐怖の森5
《ネタバレ》 尺も増えたし、予算も増えたようで色々とクオリティがダンチに上がっている(ジトっとした「間合い」がだいぶ普通のホラーぽいし、役者もちゃんとした人を結構大勢使ってるし、音楽とかも無駄にクラシック使ったりして向上してる)。しかし今回の舞台はなんと渋谷(デス渋谷にタイトル変えろ)。 都会で次々に失踪事件が発生するということで当然プチ社会問題化している状況で、特に中盤は「もしこの手の化物が本当に都会で発生したら」の分析と対策の流れのシミュレーションを展開運びのコンセプトにする所まで足を突っ込んでいるのだが、そこの部分の出来がかなり適当で正直あんまし面白くない。結局話が回りだすのはいつもの通り残り30分からだが、今度はチョイチョイ笑えないギャグを挟んでくる始末で(オタ芸とか全身タイツとか)、なんつーか今作は全体の構成・演出の大方針がイマイチしっくり馴染まないという印象。まあ、少しは前作までとは違った話になっているのを良しとするのか、結局つまんないので駄作扱いするのかは判断に悩む所だが… [DVD(邦画)] 4点(2020-01-03 22:55:54) |
1490. デスフォレスト 恐怖の森4
《ネタバレ》 今作はついに、バケモノの由来を探る定番の展開。そこはまあともかく、ホラー描写が1~4まではどれも全く同じで変わり映えしないのは流石にどーかと思う。主演の女子は今までで一番可愛いけど。 [DVD(邦画)] 3点(2020-01-03 22:54:58) |
1491. デスフォレスト 恐怖の森3
《ネタバレ》 今度は半分街中が舞台。それもよく分からんが(デス「フォレスト」じゃないの?)、一番の謎は、ホラー描写をケチって非常に不愉快なメインストーリーの方に尺を割いている点で、正直全く話に興味が持てない。例の顔は今作も思いっ切り出てきまくるのだが、目が普通の人間なのが凄みを損なっているように思うことに気づいた(多少カネ出せば何とかなりそうなモンなのに)。 [DVD(邦画)] 3点(2020-01-03 22:54:08) |
1492. デスフォレスト 恐怖の森2
《ネタバレ》 今作は舞台が学校で主要キャラは女子高生。若い女の子のキャッキャウフフなので前半のあれやこれやは(前作の自分勝手で不愉快な連中に比べれば)だいぶ観てて楽しい。しかし、ホラー描写はスプラッタシーンが多少レベルアップしている感はあるものの、例の顔については前作のようにフラッシュ的に出てくるならまだしも、こんなに思いっ切り出て来られるとただ間抜けなだけにも感じられるというのが正直なトコロ。全体的に演技のボンクラな倉持由香よりも、オシロさんが部長面がハマってて可愛い(女子高生つーにはやや年齢に無理があるケド)。 [DVD(邦画)] 4点(2020-01-03 22:53:11) |
1493. デスフォレスト 恐怖の森
《ネタバレ》 フリーのホラーゲームの映画化らしい。ストーリーは殆ど無く森で怪物に襲われるだけという映画だが、怪物の造形や(例のあの顔)、終盤のバイクで怪物に追われるシーン、あと食堂の胡散臭い老婆の雰囲気等はそこそこ良くなくもないように思う。ただ、中盤の恐怖シーンはいくら何でも暗すぎて(森の中でほぼ自然光という)何をやってんのか全く分からない。モロ低予算な感じ。 [DVD(邦画)] 4点(2020-01-03 22:52:03) |
1494. 人間失格 太宰治と3人の女たち
《ネタバレ》 やはり、なんか色々と腑に落ちないなあという作品。比較的行動原理のハッキリしている女3人(太宰に傑作を書かせたい本妻、太宰の芸術の一部になりたい愛人一号、太宰と死にたい愛人二号)についてさえも、端的にその場面でどういう心情でそうしているのかが伝わらない場面がかなり多い(殊によく分からんのが宮沢りえの本妻)。それよりも何よりも太宰本人について、何故にそこまで破滅的に堕落しているのかすらサッパリ分からない上に、創作意欲を含めて何かに対する情熱・思いというものも更々感じられず、唯々しょーも無い駄目男にしか見えない(傑作を書きたいとも思ってなさそうだし、本気で死にたいとも思ってなさそうだし、女を本当に愛しているという風にも見えない)。 それでいて個々の演技は総じて妙にテンションが高いのが多いので、更にピンと来ない上に上滑り感も強く、鑑賞中ずっと頭に「?」が浮かびっぱなしだった。ただし、気合の入った俳優陣の演技はあくまで表面上はそれなりに上質で、映画のテンションを保つのには辛うじて成功している(脇役の男共(特に藤原竜也)の演技は中々良かった)。 美術・映像の点では今作は大分大人しいように思うが、それでもハッとするような質の高いショットも散見され、ここは流石の蜷川実花と言うべきクオリティが健在。やはり問題は、主役の太宰の人間の掘り下げが非常に甘い・いい加減なことに尽きるように思う(土台、実話が題材なのにこれが真相だとは全く思えない時点で、どこか違う星の話にならざるを得ない)。蜷川実花の映画としては、これでも実は一番中身があるようにも思うが、所詮またこれも「上っ面だけの」映画だと言える。観たいのは「何故太宰が『人間失格』を書けたのか」「書けたのに何故死んだのか」の真相なのだ。 『ヘルタースケルター』では脱いでたエリカ様は今回は鉄壁で、二階堂ふみだけが乳首出してるという点も不釣り合い。役柄的にも絶対NGな片手落ちだと思う。 [映画館(邦画)] 4点(2020-01-03 19:10:53) |
1495. プラネット・テラー in グラインドハウス
《ネタバレ》 B級を装った完全なA級(ブルース・ウィリスとか出てるし)。グロ描写(ゾンビの造形・血飛沫・特撮等)はどれもかなりクオリティが高く、かつ大盤振る舞いでこれだけでも非常に爽快。随所に挿入されるお下劣ギャグもとても笑える。加えてアクションも爆発過多な上にまずまず出来が良い。ローズ・マッゴーワンは常に誘ってるかのような目付きで全編通して色気全開。B級映画の良さをA級に実現したある種の傑作。 [DVD(字幕)] 8点(2020-01-03 10:51:25) |
1496. アイリッシュマン
《ネタバレ》 決して面白くなくはないし、長尺ながら全く退屈した時間も無かったのだが、どこかこう(淡々としてるとまでは言わんが)少し抑揚を欠き、なんか平坦だなあという印象。例えばそれは、この手のギャングの一代記によくある「血気盛んな若造時分のエピソード」を殆ど描いていないことが原因だったりするのかも知れない(CGその他も使っているようだが、70過ぎたデニーロが演じるには40代が限界ということだろう)。あと、特に暗殺その他の犯罪シーンでは逆にデニーロの「手際が良過ぎる」ようにも感じる。何と言うか一本調子で、3時間も掛けてるのにゴールまでノンビリ一直線、という印象が拭えない。これで3時間半つーのは正直限界に近く、Netflixで好きなタイミングで止めながら観るのが前提?とか思ったりもする。同じマフィアの話でも(しかもキャストも激似だが)『グッドフェローズ』のテンション高くてノリの良い感じの方が映画としては大いに好みだが、それよりも更に晩年のヤクザを描くというのが全体のコンセプトということなのだろう。その意味ではややシニア向けの映画であり、一応まだ若者な私には少し早いとも言えるのかも知れない。 しかし、何回目だよと思わせるデニーロ&パチーノ御大のヤクザ芝居は円熟味も増して実に結構(演技の強度もそこそこ高く、年の割りに超頑張ってると言えるし)。また三顧の礼で出て貰ったジョー・ぺシの眼力も健在で、凄い迫力。加えて、どの場面も十分に金を掛けて細部まで精密かつ豪華につくり込んでいるのが一目瞭然なゴージャスさ。これらだけでも観る価値は十二分だと断言できる。 [映画館(字幕)] 7点(2019-12-31 11:54:28) |
1497. ウエスタン
《ネタバレ》 長尺とは言え、これは一本の映画でありながら、大河ドラマと見紛う程の壮大で重厚な見応えは正にレオーネ的一大西部映画叙事詩、ある点で確実に「映画を超えた」映画だと思う。この奇跡の様な演出を可能にしているのは、第一に監督の優れた時間感覚、また画面に入りきらない程の顔面ドアップの連発全てを目だけで何もかも語って成立させる俳優陣の卓越した表現力、そしてモリコーネの傑出した音楽に他ならない。冒頭の15分こそ、私の最も好きな「映画のオープニングシーン」である。典型的西部劇ながら最後までダレない展開運びもまた見事。ド級の褐色美人クラウディア・カルディナーレはもはや女傑と言ってよいイイ女っぷり。ブロンソンもフォンダも格好良過ぎる。超オススメ。 [映画館(字幕)] 9点(2019-12-31 01:58:14) |
1498. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/完全版
レオーネ的時間感覚がもたらす荘厳な映像空間は、これを観ることである一つの人生を追体験することを可能にする。そしてそれは、確実に絶望的な程に苦かった筈なのに、それでもどこまでも、ただひたすらに甘い郷愁であった。誰の人生においても、いずれ時が何もかもを融かすのだろうか。人生は所詮、夢まぼろしか。確かにこれは、人生が終わるときに観るべき映画だ。 [インターネット(字幕)] 10点(2019-12-31 01:52:45) |
1499. マリッジ・ストーリー
《ネタバレ》 人間関係の中でもとりわけ男女の関係にはアンビバレントなものが生じ易く、それを法律で何とか白黒つけまっせという離婚調停という代物は、極めて構造的で深刻な矛盾を孕んでいる様に思う。名作『クレイマー、クレイマー』に大分似通った状況設定だが(男親が後手を踏んで慌て出すのもソックリ)、本作のコンセプトはその離婚調停の顛末を描くことと言うよりは、この状況が露にするアンビバレントで複雑な男女2人の関係性を描くことにあるように思う。 演出面でも、随所で明確かつ絶妙にコミカルながら、シリアス有り、ペーソス有り、更にハートフルまで有りな、混ざった味が色々と美味しい映画だったと言える。その意味で圧巻だったのは中盤の壮絶な口論のシーン。真っ赤な鬼の形相で泣きながら喚き合う様は、極めてスリリングながらもどこか実に滑稽でもあり、そして最後には心の底から哀しかった。主演二人の演技は文句無しに出色(特にアダム・ドライバー)。加えて、終始イラっとさせるローラ・ダーンも素晴らしい出来だった。オススメ。 [映画館(字幕)] 8点(2019-12-30 18:30:43)(良:1票) |
1500. テリファイド
《ネタバレ》 ある家を舞台に次々と怪異が発生していくというシンプルなホラー。ストーリーに特に内容がある訳では無く、思い付いたショック描写を繋げていっているというのに近いが、そのショック描写はどれもかなり気色悪い&禍々しい出来映えで(中盤の子供の真っ黒腐乱死体なんかは夢に出そう)、驚かし系の巧さ・切れ味も有って正直に言って相当怖い。怖さのレベルの割には比較的安上りな仕掛けも多く、なのであんまり大々的にCGも使っておらず、アナログな質感の画面が多いことも恐怖を増している要因に思う。やっぱホラーは下手にCG使わない方が怖い。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-12-30 00:39:23) |