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プロフィール
コメント数 2133
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1521.  パッション・ダモーレ
庶民の何気ない日常の中にあるドラマをユーモアを込めて描かせると抜群に巧いエットーレ・スコラ監督ですが、これは極めて異色の作品。舞台は19世紀のイタリア。醜女と美男の青年将校、この二人の愛する苦悩と愛される苦悩を描いたお話です。この女を演じた女優さんのあまりにも凄まじい演技には圧倒されました。発作を起こして絶叫するシーンや、男を追って列車に乗り込んでくるシーンにはゾッとしました。もう、この描写はホラーですよ。残酷で見ていて疲れるお話でありながら、引き込まれる。そういう意味では映画として楽しめたと言えますが、もう一度見る気にはなれない映画です。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-11-01 18:35:58)
1522.  ザ・ペーパー
登場人物も、そのそれぞれのエピソードもこれだけの内容を詰め込みながらも登場人物にも、エピソードにも展開にもムダが無い見事な映画です。  三流新聞社のジャーナリスト、その家族、関係者の人間ドラマを熱く描いた群像劇ですが、話の伏線の張り方やテンポの良さが素晴らしく、熱いだけじゃなくウィットに富んだ台詞の数々も楽しかったです。  仕事へのプライドも家族を思う気持ちも、最後にはそれぞれのドラマが上手くまとまって鑑賞後の気分も爽快な作品です。流石、ロン・ハワード監督の映画ですね。親が子を思う思いにあふれたロバート・デュバルのあのシーンを最後に持ってくるあたりには余裕すら感じられました。非常に中身の濃い110分でした。 
[DVD(字幕)] 9点(2010-10-31 23:05:25)(良:1票)
1523.  ファイブ・イージー・ピーセス
普通なら本作のジャック・ニコルソンのように、ここまで徹底して目の前にある仕事や責任や現実を放り出して逃げ続けようとは思わない。ラスト近くに父に語りかけるシーンで「また俺はここから逃げ出すよ」と言いたげな彼。その通りにまた彼は逃げ出していく。本作の彼の心情は分かるが、無責任極まりない行動には全く共感できない。終始彼のそんな言動が続き、鑑賞後は何か疲れた気分になりました。結局は何も解決していない映画のように思えるのですが、ジャック・ニコルソンの素晴らしい演技は十分に堪能できる作品です。 
[DVD(字幕)] 4点(2010-10-30 16:08:06)
1524.  コンチネンタル 《ネタバレ》 
フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの映画おなじみのストーリーですが、映画が始まってアステアが現れた瞬間から楽しい。まずは最初に一発個人技をしっかり見せてくれます。アステアが画面に登場するだけでいい。この高揚感。もう、それでいいんですよ。ラストの最高の見せ場、”コンチネンタル”に乗せてアステアが踊る。ロジャースが踊る。二人の分身の影絵が踊る。その場にいる全ての人が踊る。何も考える事はない、ただ楽しくて豪華で贅沢な時間。そして最後は大ハッピーエンド!こうなることは分かっているのですが、それでいいんです。やっぱりミュージカルは楽しくてハッピーであって欲しいと思います。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-30 15:57:35)
1525.  男はつらいよ 寅次郎紙風船 《ネタバレ》 
全体的に寂しさが漂う作品。冒頭の同窓会から始まって、寅さんの兄弟分が病気で死ぬ。その兄弟分との約束もあっていつになく寅さんが本気で結婚を考える。  おいちゃんに背広を借りて、柴又の誰の世話にもならず一人で求人を探してまともな会社に面接を受けに行く。寅さんの今回の本気は、誰の手も借りず就職しようとした事や、光枝がとらやを訪れたときの寅さんの態度でよく分かる。  しかし、その顛末は観ている僕達には分かっている訳で・・・。そんな作品の雰囲気にあって最高のアクセントになってくれていたのが旅先で出会う愛子。元気一杯に演じた岸本加世子が本当に良かった。愛子が兄ちゃんと再会するシーンも素晴らしかった。  寅さんが旅に出る前後はいつも寂しいのですが、本作は寅さんの本気が見え隠れしただけに余計に寂しさを感じました。それだけにラストシーンも元気一杯の愛子の存在に心が和まされたのでした。 
[DVD(邦画)] 7点(2010-10-27 23:43:24)(良:1票)
1526.  運命を分けたザイル 《ネタバレ》 
まずはこれが良かったのか悪かったのか、2人で難攻不落の山に挑み、その2人の生還者が壮絶な体験を振り返っているので相当絶望的な状況にもかかわらず安心して見ていられます。どこでどうやって撮影したのか・・・。と思える圧倒的迫力の映像。しかしこれが続かない。すぐに生還者が回想するところに切り替わってしまう。この切り替わりがあまりにも多すぎました。ですが山とそれに挑む人間を描いた映画は好きです。本作もそうなのですが、自然の偉大さと人間のちっぽけさを教えてくれると同時に人間の精神力、生命力の強さも教えてくれる。こうした山と人間のドラマは映画館でその迫力を味わいたいジャンルですね。
[DVD(字幕)] 5点(2010-10-25 20:46:30)
1527.  続・菩提樹
「サウンド・オブ・ミュージック」では描かれなかったアメリカ入国以降の、もう1つのトラップファミリーのお話。文化の違い、言葉の壁、一家に訪れる数々の試練を乗り越え彼らの歌がアメリカで受け入れられていくまでの物語です。  セックスアピールの意味が分からないマリア、「サウンド~」よりちょっと頼りなさを感じるトラップ大佐、絵に描いたような善人ですがちょっと感覚のずれている一家と行動を共にする神父さんの描写などの中にコミカルな部分もありますが、大半がアメリカでの一家の苦労話となっています。  しかしNYの近所の人々やラストの移民局など、彼らが歌いだすとどこからともなくその美しい歌声に導かれるように人々が集まってくる。そんな前作同様の歌の持つ力や家族の絆が人々の心を動かし、苦労を重ねながらもアメリカで受け入れられていく姿が感動的でした。  終盤に購入した空家を家族みんなで修理するシーンでなぜか突然ミュージカル調になりますが、この部分もとても楽しかったです。「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュース同様にこの2作でマリアを演じた女優さんがとても素晴らしかったです。前作と合わせて約3時間。「サウンド・オブ・ミュージック」を愛する者として観て良かったと思える映画でした。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-23 17:18:02)(良:1票)
1528.  菩提樹 《ネタバレ》 
「サウンド・オブ・ミュージック」の約10年前にドイツで製作されたトラップファミリーの物語のオリジナルです。マリアの回顧録に基づき事実にかなり忠実に作られているそうです。  少々お行儀は悪いですが明るく元気一杯な修道女マリア、子供たちを笛で管理する厳格なトラップ大佐、その後の展開も細部は異なりますが大筋は「サウンド~」も同じです。  このオリジナルを映画の枠を超えて今なお世界中で愛される歌にのせ、美しく壮大なロケーションを舞台にしたミュージカルに仕立てた「サウンド~」はやはり映画史に残る不朽の名作なんだなと思いました。  一方本作は100分足らずの間に「サウンド~」が描かなかったその先(アメリカ入国)までを描いているのでかなり急ぎ足になっている感があります。しかしその分マリアが屋敷にやってきて以降はほとんどが屋敷の中で話が展開され、小ぢんまりとはしていますが家族の絆、夫婦の絆の描写に重点が置かれたトラップファミリーの心温まる物語となっています。  歌の方も当然「ドレミのうた」も「エーデルワイス」も無いですが、本作で歌われる民謡や聖歌がこの作品の雰囲気にとても良く合っています。特にアメリカ入国の際に家族が歌う場面、歌が人の心を動かしていくその様は実に感動的でした。そしてアメリカ入国以降の話は「続・菩提樹」へと引き継がれます。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-23 17:12:56)
1529.  遠い道のり 《ネタバレ》 
旅の風景を録音して別れた彼女にそのテープを送り続けながら人生の行くあてを捜すように旅をする男。自分の前の住人宛に送り続けられるその音の便りを受け取る、新しく引っ越してきた女。そしてその男を捜すようにあての無い旅に出る。  どのような形で二人に接点が訪れるのかと見ていたが、彷徨う姿を見せ続けるのみで接点が訪れる気配は無い。幸せを求めて、あての無い何かを探すかのような旅ですが探し物が簡単に見つかれば苦労は無い。これが人生というものか。その後の展開が色々と考えられる、見知らぬ二人が画面の両端に配置された余韻を残すラストシーンもいい。  そして主演のグイ・ルンメイ。「藍色夏恋」以来彼女を見るのは2本目。男の方が自分の感情を言葉で吐露するのとは対照的に彼女の台詞は抑えられていますが、それが良かった。何かを探すように佇み静かに遠くを見つめる表情、目を閉じて音に耳を傾けている表情など動より静が印象に残る独特の存在感、魅力を持った人です。もっと色んな映画の色んな役を見てみたい女優さんです。 
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-22 21:12:53)
1530.  私の中のもうひとりの私
いやいや・・・。己の人生とは?自分とは何者なのか?周りの友人に自分はどう映っているのか?考えさせられる映画でした。隣人の医師のカウンセリングを受ける患者の女性の告白が漏れ聞こえてくる。その最後の告白。あんな形で「私の中のもう一人の私」を語られると厳しいですね。しかし、マリオンの前に次々と現れる登場人物との関係を通してラストの穏やかな心境にたどり着く過程が無駄なく描かれていて、面白おかしい映画ではないですがこれもウディ・アレンらしい映画でした。本作は50歳という人生の後半戦に入った女性を描いた映画でしたが、素直に「私の中のもうひとりの私」を受け入れ己の人生や自分自身を見つめなおすのに年齢など関係ないということなのでしょう。でも、これがとても難しいことなんですけどね・・・。 
[DVD(字幕)] 6点(2010-10-20 21:08:37)
1531.  カンバセーション・・・盗聴・・・ 《ネタバレ》 
盗聴のプロフェッショナルが興味を持ってはならないはずの盗聴の内容に首を突っ込んでしまう。その結果他人のプライバシーを商売道具にしていたはずが自身のプライバシーが覗かれているのではないか?と精神的に追い詰められていく。面白味を感じる話ではなく鑑賞後の後味も良くないので好きな映画ではないですが、積み重ねられていくじわりじわりと追い詰められていく過程の描写も、演技、その風貌も見事にハマッていたジーン・ハックマンも非常に見応えがありました。本作が公開された頃のアメリカはウォーターゲート事件で揺れていた頃ですね。当時のアメリカでは物議を醸したのではないでしょうか。  
[DVD(字幕)] 6点(2010-10-18 00:02:44)
1532.  チャーリング・クロス街84番地
20年以上に渡るNYの作家の女とロンドンの古本屋の男との心温まる文通の軌跡。手紙のやり取りと、NYとロンドン、2人のそれぞれの日常と人間模様が淡々と綴られる100分に満たない小品。手紙のやり取りに急展開があるわけでもなく、会いたい思いが募り飛行機に飛び乗る劇的な展開があるわけでもなく実にゆったりと淡々としている。最初はただの書籍の注文と納品のやり取りから始まり、気が付けば文通相手になっていた。遠く離れているけれど互いを思いやり合う手紙の内容と二人の関係に心が温まる。友情のような愛情のような。そんな二人を演じる主演二人の繊細な演技が見事です。ドラマチックな出会いもうっとりするようなキスシーンも無いけれど素敵なロマンスでした。大戦終了から60年代末までの各時代背景や英米の文化の違いが垣間見える手紙の文面とそれぞれの日常の描き方、そこに挿入されるユーモアも素晴らしい日本未公開作品。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-16 11:47:19)
1533.  大阪ハムレット 《ネタバレ》 
公開時見に行こうか迷ったけど結局見に行かなかった作品。こんなにいい映画だったんですね。なんてことの無いシーンに何故か涙が出てくる。本作の原作も、「ハムレット」自体も読んだことは無いし、「ハムレット」の映画も実は見たことは無いけれど、「生きるべきか死ぬべきか」だったかな、ハムレットの有名な一節だけは知っている。この一節だけでは何も分からないですが、難しい事を考えたくない映画です。ただ、「頑張って生きていくんやで!」と素直にこの家族に感情移入できる映画でした。明るくて大らかなお母ちゃんを演じた松坂慶子、見るからに人の良さそうなおっちゃんを演じた岸部一徳の二人の演技が素晴らしく、それぞれに悩みを抱え、映画の中でそれぞれの存在感がしっかりと出ている3人の個性的な息子達も良かったです。この家族の関係がハッキリと描かれていない部分も多いのですが、互いに支え合って生きている姿にいい家族だな、と素直に思える映画でした。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-10-16 11:38:56)(良:1票)
1534.  男はつらいよ 寅次郎物語
前作「知床慕情」に続いてシリーズ後期の僕のお気に入りの作品です。ドタバタ劇もほとんど無くかなり淡々とした異色作。  マドンナは秋吉久美子演じる”母さん”。旅先で寅さんと出会った次の日にはもう別れてしまう。恋と呼べる関係に発展する事も無く、寅さんが首を突っ込む若い二人の恋も無い。しかし旅の中のごく短い間でしたがこの二人の関係はいい味がありました。  笑いドコロも少なく、寅さんが旅先から電話をかけてきた時の”父さん”、”母さん”の所は面白かったけど、これが初期の作品ならとらやはもっと大騒ぎになっていただろう。  さくらとの別れ際台詞「働くってのはな、博みたいに一生懸命真っ黒になって家族のために働く人のことを言うんだ。俺たちなんて働いてる内に入らねえ」そしてラストも幸せそうなお筆さんと秀吉の姿を見つけてそっと身を隠す。若い頃の寅さんなら「よう!みんな元気そうじゃねえか」ということになっていたかもしれない。こんな寅さんの言動がいいなあ、と思う半面寂しくもある。  ずっと昔初期の作品「純情篇」でヤブ医者を演じた老いた松村達雄さん(2代目おいちゃん)の人情味ある田舎の医者に、前作に続き人のいい船長を演じたすまけい、旅館の主人の笹野高史といった脇役のおじさんが皆いい味を出しています。また、シリーズはこの後間もなく満男の成長と共に満男とおじさんの関係がメインになっていくのですが、満男が進路や人生の事で悩み始め、少しずつ満男とおじさんとの関係も描かれ始める作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2010-10-13 22:29:41)(良:2票)
1535.  男はつらいよ フーテンの寅 《ネタバレ》 
第1作から順番に見て初めてこの第3作を見る場合にはそれ程違和感は無いかもしれませんが、全作品を見た後に見直すと冒頭から色々と違和感を覚える作品。 皆さんが既に触れられている通り、寅さんが帰郷した最初のとらやの食卓にさくらがいない。(ただし、理想の女性像について「俺なんか贅沢は言えねえよ」と言いながら贅沢にも程があるほどの理想を語る寅さん節とそれを聞くおいちゃん、おばちゃん、博の表情が最高ですよ!)そして以降もさくらの登場場面が極端に少ない作品。 いつも寅さんを叱るのはさくらの役割なのですが、今回は博がその役に回っています。やっぱり寅さんが帰ってくるとらやには全員揃ってないと寂しいですね。 その後とらやのシーンはラストの大晦日の夜まで無く、マドンナのとらや訪問も無し。そのラストのとらやのシーンで”嫁と娘”に向かってTVを通じて語りかける寅さんと、それを見つめるとらやの面々の表情が悲しい。序盤は寅さんのお見合いが絡む話だっただけに余計に悲しさを感じさせます。 寅さんのキャラクターもかなり威勢のいい一面が強調されており、色々な面でシリーズ中、独特の雰囲気と特徴がある作品です。ちなみにこの第3作と次の第4作は監督が山田洋次さんではない作品です。 
[ビデオ(邦画)] 5点(2010-10-11 21:12:04)(良:1票)
1536.  パピヨン(1973)
脱獄モノといえば、「大脱走」や「アルカトラズ」などのように看守の目をいかに欺き脱獄を成功させるか、という所に映画としての面白さがあるのだと思う。しかし、本作は脱獄の過程に関しては意外なほど時間がかけられていない。  その代わりに、夢に出てきた「人生を無駄に生きてきた罪」と「自由」に対するパピヨンの強い意志が一貫して描かれ続ける。全編にみなぎるパピヨンの衰える事のない強い意志と演じるマックイーンが凄い。さらにダスティン・ホフマンという俳優の凄さも改めて感じさせられました。  ラストは絶海の孤島で平穏だが無駄に生きていく決心をしたかのようなドガの姿とは対照的にパピヨンは荒海の中へ飛び出していく。パピヨンの自由への思いと無駄には生きないという意志が最後まで伝わってくると共に波の彼方に遠ざかるパピヨンを見送るドガの表情が印象に残る。  後半に分かり辛かった所(島民と過ごす時間とその後の展開)もありましたが長尺にも関わらず最後まで惹きつけられました。久々に骨太で力強い映画を観ました。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-10 16:25:13)(良:3票)
1537.  世にも怪奇な物語
3話それぞれに独特の世界観があり、オムニバスが苦手な自分にも楽しめた作品でした。第1話は最も存在感の薄い作品ですが映像の美しさ、ジェーン・フォンダの美しさ、特に黒い馬に跨った白い衣装の彼女のラストの姿が印象的。第2話。冒頭、必死で走る男と塔から落ちる男の関係は?懺悔する男が少年時代から今までを回想する形で短い尺の中に無理なく過去と懺悔する今を見せる構成が上手くできた作品でした。トリを飾るのはフェリーニ。やはりフェリーニは凄い。そして怖い。さすがは映像の魔術師と思わせるフェリーニらしい世界観がよく出た傑作。テレンス・スタンプも3話の中で突出して印象に残る見事な存在感がありました。 
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-10 16:13:04)
1538.  マイ・ライフ、マイ・ファミリー
両親とも兄弟とも遠方に離れて暮らす自分にとってはとても考えさせられる映画でした。この映画の父と息子、娘もそれぞれが離れ離れに暮らす。抑揚の無い映画で感動を誘う筋書きも演出も無い。しかし、決して満足のいく毎日ではなく、それぞれの人生に対し不器用で、それぞれの人生に事情を抱えた兄妹を演じたホフマンとローラ・リニーの2人が素晴らしく、それだけでも見て良かったと思える作品でした。描かれる内容は綺麗ごとばかりではなく家族の難しさも感じさせられますが、そんな中にも随所に優しさが感じられる静かな味わいのある映画でした。 
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-08 21:07:40)
1539.  月世界旅行 《ネタバレ》 
映画を観た、と言うより映画の歴史を勉強させてもらったという感じです。宇宙船を大砲に発射させる、その宇宙船が月に突き刺さって無事月面到着!?(これがかの有名なシーンなんですね)、地球と同じ服装で月面に出てきてそのまま仮眠、巨大キノコの密林に突如現れた月人、連れて行かれた月人の宮殿、そして脱出・・・とムチャクチャですが面白そうでしょ?SF、ファンタジー、アドベンチャー、コメディ・・・わずか10分程度の時間の中に様々な映画の要素が詰まった娯楽映画の原点。  
[インターネット(字幕)] 7点(2010-10-04 21:16:11)
1540.  スラップ・ショット 《ネタバレ》 
田舎町のアイスホッケーチーム。ガラガラの客席に薄汚れたホームの競技場。チームは最下位に沈没、選手が出てくると声援どころかヤジが飛ぶ。町の誇りとは程遠いチームの現状。選手はおかしな田舎者ばかり。そこに追い撃ちをかけるような不況とチームの身売り話。そうか・・・。そこからポール・ニューマンを中心に不況もなんのその、チームが一致団結して強くなっていく話なんだな。これはかなり僕の好きなシチュエーション、と期待が高まる冒頭。少々無理があってもまともに強くなっていく過程が描かれるのを楽しみにして観ていたのですが、期待せずに見たB級スポーツコメディと違って名匠ジョージ・ロイ・ヒルと名優ポール・ニューマンの名コンビの映画だけにその過程が度を越した乱闘の嵐で、最後は優勝できてよかったですが予測不能の決勝戦の結末も残念でした。ですが、それでもやっぱりポール・ニューマンは良かった。引退の2文字がチラつき、身売り寸前のヘボチームで奮闘する選手兼コーチという哀愁漂う役が見事にはまっていました。  
[DVD(字幕)] 4点(2010-10-04 21:14:05)
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