1541. 今のままでいて
《ネタバレ》 妻子ある冴えない中年男が自分の娘と同じ年頃の美しい女と仕事先で出会う。しかしその女は自分の娘かもしれない・・・。確証があるわけではないがその疑いは消えない。けれどその女に惹かれていってしまう。気持ちが揺れ動く冴えない中年男を演じるマストロヤンニの渋い味わいのある演技が素晴らしい。そしてその女を演じるのはナスターシャ・キンスキー。この頃の彼女の美しさは強烈に観る者の印象に残ります。そんな彼女が時にはマストロヤンニを誘う。時には無邪気にはしゃいでみせる。ナスターシャの魅力が全開。何故にこの冴えない男にこれほどにまで惹かれたのか分からないし男の方の行動も疑問を感じるところが多い。結末も映画館に入った時点で全て分かってしまう。物語自体には惹かれるものはあまり感じられませんが主演の二人と、多くの場面に流れているエンニオ・モリコーネの控えめな音楽が素晴らしい。また、温かみのある色調の映像も綺麗な映画でした。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-02 22:39:34)(良:1票) |
1542. ミックマック
《ネタバレ》 世界から無くなる事のない紛争とその裏で暗躍する武器商人達。正面から反戦を訴える映画ではないですが、金持ちでもなく弱い人々が集まって力のある武器を扱う大企業をコテンパンにやっつける。分かりやすい。楽しい。そして痛快。しかしその作戦の一つ一つの手法が実に古臭いけれど、その一つ一つに愛すべき可笑しさがある。しかし一番最後はyou tubeで締めるあたりがニクい。ジュネ監督の映画は久々に観ましたが、この作戦に参加するメンバーの人物描写に、一見どうでもいいと思える所にまで素晴らしきこだわりを感じさせてくれる映像にカメラワーク。久々にジュネ・ワールドをお腹一杯堪能させていただきました。 [映画館(字幕)] 7点(2010-10-01 21:20:53) |
1543. あの頃ペニー・レインと
誰にでもある少年から大人に急に成長する出会いや一時期を描いた目新しさのある話ではないですが、実に清々しい余韻を残してくれる青春&ロック映画でした。ウィリアム少年、そして彼と家族との関係も良かった。ラッセルとウィリアムのお母さんとの電話のシーンが妙に心に残っています。ラッセルが電話でウィリアムのお母さんに説教されて「はい、分かりました。」と素直に耳を傾けている。可笑しくも温かみのある人物描写がいい作品でした。作品のテンポも良くてバスや飛行機という旅の移動中の使い方も巧く、笑いドコロを持ってきたりしながら印象に残る一場面となっています。特にみんなで歌ったバスの車中、そして終盤の飛行機のシーンも見事。この飛行機のシーンに代表されるように少々情けなくも憎めないスティルウォーターの面々も自分好みでした。そしてもう一人、彼女抜きにこの映画は成り立たないケイト・ハドソンの存在感。それだけにこの邦題が素晴らしいと思う。全体的にかなりベタで青臭くもある。でも、それがいい映画でした。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-28 21:18:01)(良:2票) |
1544. 男はつらいよ 寅次郎かもめ歌
まずは寅さんが柴又に帰ってきてすぐ、さくらの新築した家を兄妹揃って見に行くシーンが素敵でした。「この空いている部屋は何だ?」「それはね、お兄ちゃんの部屋!」寅さんがさくらに説教される場面も多いですが、やはりこんな仲のいい二人の方がいいですねえ。それだけに、その後の新築祝いがちょっと切なかった・・・。マドンナは伊藤蘭演じるすみれ。マドンナに恋をする寅さんではなく、その関係は完全に保護者的なものでしたね。しかし、すみれが無事定時制高校に入学できるよう皆で一生懸命応援するとらやの人々のやさしさ、無事入学した定時制高校の受験競争とは無縁ですがあたたかみのある授業風景に心が和む作品でした。そして寅さんの履歴書。寅さんは中学中退で高校への入学資格が無かったことが判明。緊張した表情で写っている寅さんの写真が貼られた履歴書が何だか悲しかったです。 [DVD(邦画)] 6点(2010-09-28 21:08:49)(良:2票) |
1545. ザ・プレイヤー
《ネタバレ》 ハリウッドに迎合しようとしなかった孤高の人、アルトマン監督ならではのハリウッドへの強烈な皮肉が込められた、いわゆるハリウッド内幕モノです。 ティム・ロビンス演じる映画への愛を感じないハリウッドの映画会社の重役が主人公。これが映画の主人公として見事に感情移入出来ない人物。ですがアルトマンが自分とは距離がある世界(ハリウッド)とその世界の住人を皮肉たっぷりに描いた映画だからそれも当然か。 このアルトマン節はラストまで衰えることは無い。安い結末の一本の映画が完成し、「リアリティはどこへ行ったの?」と異を唱える社員がいとも簡単にクビになる。そしてティム演じる主人公も簡単に犯した罪から逃げ切り、謎の男(一体誰だったの?)から事件の真相を買って殺した男の女と結ばれるという、全てカネで解決というこれまた実に都合のいいハッピーエンドを敢えて用意した。これら全てがハリウッドへの皮肉に感じられてとても面白かったです。 超豪華な総勢60名を超えるというカメオ出演も、随所に登場する、様々な登場人物が語る俳優評、映画評も映画好きにはたまらない楽しさがありました。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-24 22:47:46) |
1546. 愛のメモリー
《ネタバレ》 デ・パルマ版『めまい』として有名な作品。観る前はそれ程期待していた訳ではなかったのですがこれは素晴らしい映画でした。ある事件で妻子を亡くした男の前に妻と瓜二つの女が現れる。確かにその展開は『めまい』です。 主人公の男と結婚することになった瓜二つの女が男の豪華な屋敷にやって来る。時折精神的な不安定さを見せる夫、その屋敷に飾られている亡くなった妻子の肖像画に目を奪われる様や屋敷に残されている妻の日記、装飾品・・・。効果的なこれら小道具の配置のさせ方、この屋敷に今でも残る妻の存在感。『めまい』だけでなく、これは同じくヒッチコックの『レベッカ』のマンダレー屋敷を思い起こさせる。この一連の瓜二つの女の行動とその表情は真相を知った後に見直すと全く違った印象を与えてくれます。 事件の真相を見せて以降後半から終盤の緊迫感のある見事な流れ、その末に訪れる空港での再会のラストシーンも素晴らしい。ミステリアスで重厚さを感じさせる音楽や映像も素晴らしく、僕にとってのデ・パルマの最高傑作となりました。 [DVD(字幕)] 9点(2010-09-23 21:38:40) |
1547. ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密
母と娘の確執と和解というよくあるストーリーですが、巧く作られた映画だと思います。娘を演じるサンドラ・ブロックが終始イライラしていて見ていて少々疲れるのですが、対照的にヤァヤァシスターズのベテラン女優の皆様の余裕のある演技は見ていて心が和みます。女優陣が元気な映画の中の隅っこの方で、しかし節目で味わい深い存在感を出すジェームズ・ガーナーもお見事!でした。過去と今が交互に入れ替わりますが、その切り替え方もとてもうまくいっており、母の過去を演じるアシュレイの好演も光ります。その中に南部の風土や時代もうまく描かれていました。話の内容は軽くは無い。しかし、重い映画ではない。程よくコミカルな描き方も良かったです。 [DVD(吹替)] 6点(2010-09-23 00:23:05) |
1548. 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎
《ネタバレ》 シリーズ中かなり評価の低い作品。でも前半は幾つか見所がありました。まずは冒頭懐かしの登が登場!あまりにも短くあっけなく別れる再会でしたが、シリーズ初期の愛すべきキャラクター、登の登場が嬉しかった。 その後寅さんは北海道に渡る。そこでマドンナと出会い、宿屋で訳ありサラリーマン風の男と出会い、しばし3人で行動を共にし、そのサラリーマン風の男が女に会いに行くのに同行する。場所は北海道。似たような話が過去にあったぞ・・・。そうそう、シリーズ屈指の名作「相合い傘」だ。ここまでは悪くないのですが、その後が盛りあがらず・・・。 もう一人登場するサーカスのバイク乗りのクールな男トニーが寅さんの世界観にどうも馴染んでおらず、肝心の風子と寅さんが柴又帰郷以降ほとんど一緒のシーンが無かったのも残念でした。 満男が中学校に入学し、タコの愛娘あけみが結婚し、登もカタギになって結婚して娘が生まれていて、妙に時の流れを感じる作品であり、寅さんとさくらや博、満男が旅先で一緒のラストシーンというのも珍しい作品でした。 [DVD(邦画)] 6点(2010-09-21 23:55:06)(良:1票) |
1549. ジャスティス(1979)
正義とは何か?パチーノは「有罪者を罰し無罪者を釈放すること」と言った。しかし実際に裁判はどうか。正義や真実の究明は置き去りにされ、時には権力を持つ者の圧力で裁判が左右される。時には検事に弁護士、裁判に関わるそれぞれの立場の者が勝つことのみを最優先する。ある弁護士は世間から見向きもされないような事件はいい加減に扱い、ある者は勝って名を上げることにしか興味が無い。そんな大切な事を忘れてしまった者たちの行動を描きながら、最後にパチーノが法に関わる者として「正義とは何か」を裁判の場で叩きつけてくれるというとても分かりやすくも熱い映画でした。パチーノの映画は今までに色々と観てきました。その中で彼の得意技である大熱演絶叫演説も数多く観てきましたが、本作がその初めての頃になるでしょうか。まだ演説がお馴染みの姿になる前で、涙をこぼしながら演説するまだ若さを感じさせるパチーノの姿が新鮮に感じられました。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-20 16:39:35) |
1550. モンキー・ビジネス
いいですねえ~!「赤ちゃん教育」でもお馴染み、ハワード・ホークス監督がケイリー・グラント主演でお送りするバカコメディ!本作もケイリー・グラントは勿論のこと、ジンジャー・ロジャースも期待通り!の弾けっぷりで笑わせてくれます。思っていたよりマリリンの出番が多かったのも嬉しく、かわいいコメディエンヌ・マリリンの魅力も十分堪能させていただきました。はっきり言って大した中身の無いドタバタコメディなのですが、それでも全然OKな映画もあるのだ! [DVD(字幕)] 7点(2010-09-18 16:47:14) |
1551. 渚にて
《ネタバレ》 音楽も、放射能により既に滅亡した街の描写も、刻々と迫りくる放射能を前になす術もなく最後の時を待つ人々の描写も悲壮感があまり感じられず綺麗すぎるきらいはありますが、どうにもならない、なす術がない以上結局は現実を受け入れる他ない。そんな人々の人間模様、諦観を演じる豪華キャストの静かな演技は見応えありでした。時は東西冷戦真っ只中、本作も社会的なメッセージ色の強い作品を撮り続けたスタンリー・クレイマー監督らしい作品です。ラストシーンの生命感が消え去った街に残された「兄弟たち、まだ時間はある」というメッセージ。本作から50年の時を経た今の世界は環境問題で世界が一つにならなければならない時代であり、このメッセージはそのまま今の世界へのメッセージのようでもあります。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-18 16:41:34)(良:1票) |
1552. ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男
実在した一人の人間を取り上げた映画として人間ブライアン・ジョーンズを掘り下げて描くに至っておらず、特に中盤はブライアンが快楽に溺れる抽象的な描写と過去の再現シーンを交互に見せるのですが、メリハリが無く非常に長く感じられました。50年代後半から60年代、その時々に時間軸が移動するのは今のブライアンの説明に必要なものであったのは分かるのですが・・・。残念ながら色々なことが上手くいっていない映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-09-15 20:33:52) |
1553. カポーティ
終始薄暗い雰囲気が作品を支配する映画ですが、これはカポーティの全てうかがい知ることが出来ない心の闇を現わしているかのようでした。同業者仲間や知識人達とのパーティ会場で自身の心の闇を悟られまいとするかの如く必要以上に陽気に、あるいは道化のごとく振る舞うカポーティの姿、その一方で暗い独房の中で殺人犯と接している彼の方が自然体に映る。終盤には「君と本当に友達になりたかった」とまで言った。しかしそれは「冷血」を完成させようとする彼の野心とは相反する。そんな彼の非常に複雑な心境を見事に演じたホフマンは流石と言う他ない。映画としては全編を通して暗く全く抑揚が無い作品ではありながら退屈する事なく観ることができましたが、これは非常に複雑なカポーティという人間を見事に演じたホフマンの卓越した演技力によるところが大きい映画であるように感じました。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-12 23:50:38) |
1554. 君がいた夏
音楽が印象に残る映画。いいですねえ・・・デヴィッド・フォスターのキーボード。甘いサックスの音色も美しい。ストーリーは青春時代のエピソードを寄せ集めた淡々とした青春時代の回想モノ。しかしいい思い出も振り返れば恥ずかしくなるような思い出も色んな思い出が詰まった青春時代が既に過去になってしまった今に観直すと音楽の良さもあって妙に感傷的になる映画です。この頃がジョディ・フォスターの一番いい頃じゃないでしょうか。そして最後まで「あの時」のことを根に持つ友人の存在もいい。観終わってしばらくすると内容は忘れてしまいそうな映画ではあるのですが、鑑賞中はゆったりと心地よい気分に浸れる映画です。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-12 00:10:20) |
1555. 死刑執行人もまた死す
ナチスに利用されることを嫌ってアメリカに渡ったラング監督によるレジスタンス映画ですが、サスペンス映画としても今に見ても十分に楽しめる映画です。テンポよく展開が変わっていきながら常に緊張感を持続する構成が見事で脚本の素晴らしさが感じられます。光と影、明と暗、白と黒といったモノクロならではの効果が不安感や恐怖感をもたらす。ナチスの支配下のプラハで「死刑執行人」と市民に恐れられた総督を暗殺した犯人を探すゲシュタポ対地下組織、そしてプラハ市民。捜査のために報復のために罪の無い市民を処刑していくゲシュタポに対し地下組織も報復でそれに対抗する。本作でもラング監督の人間描写には独特の凄味があります。これは1943年の作品。まだ戦争も報復の連鎖も、プラハ市民の反ナチスの闘いもまだ終わっていない。だからこそ”not the end”で作品は締めくくられるところにラング監督の重い気持ちが感じられます。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-11 13:03:27)(良:1票) |
1556. 運動靴と赤い金魚
《ネタバレ》 確かに主人公一家の暮らしは貧しく描かれる内容は切ない。何度も映し出されるかわいい飾りのついたきれいな靴を履いた同級生の足元を見つめる妹の視線や高級住宅街の街並みを見つめる兄の視線からは貧富の差が確かに感じられます。 しかしその貧しさを強調するよりは路地を力強く駆け抜ける兄妹の姿、高級住宅街の庭師の仕事で収入を得た後、もっと働いて冷蔵庫を買って、お前たちの靴も買って、大きな家に引っ越そうと夢を語り合う自転車に二人乗りする父と息子の姿などを通して貧しくも力強く生きる家族を描く視線には素朴な優しさが感じられます。 その後仕事が順調なことを感じさせる買い物をするラストのお父さんの姿に嬉しくなる。なぜならその自転車の荷台には綺麗な赤と白の2足の靴が・・・!そしてマラソン大会で頑張りすぎてしまった兄が靴を脱ぎ脚を水に浸す。その足元に集まってくる金魚。とても優しく素敵なラストシーンでした。 欲を言えばお父さんが買ってきた靴を見た兄妹の喜ぶ笑顔と喜ぶ子供の姿に満足そうなお父さんの表情も少し離れた所からそっと見せてほしかったなあ・・・。 [DVD(字幕)] 9点(2010-09-11 12:12:58) |
1557. 白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々
最初から最後まで観る者に目を離させない、全く途切れることのない緊張感。非常に重厚で丁寧に作られている映画でした。「白バラ」の活動を伝えるよりも、その中にいたゾフィー・ショルという一人の高潔な人間を伝えることに集中した映画ですが、ゾフィー役の女優さんの演技は本当に素晴らしかった。また、尋問を担当したモーアがゾフィーを見つめる様々な感情の入り混じった表情も印象に残る。特に2月20日の尋問の際に発する一つ一つの言葉には非常に重みがあり、演じる二人も見事な演技でした。事実に忠実に作られたというこの映画。実に立派な映画でした。 [DVD(字幕)] 9点(2010-09-09 23:23:53) |
1558. 舞台よりすてきな生活
《ネタバレ》 人付き合いが苦手で事あるごとにぼやいてばっかり、子どもが欲しいという妻に対し子どもなんていらない!という少々偏屈な劇作家。この男をコミカルに演じたケネス・ブラナーが素晴らしい。さすがにどんな役を演じても本当に上手いですね。そこにまだ小さな女の子と母親が隣に引っ越してきた時点でストーリーの方は大体読めてしまうよくあるハートフル・コメディではあるのですが、ケネスの演技とぼやきの台詞がとても楽しく、特に最初はぎこちなかったままごとが少しずつ変わっていき友情が芽生える、隣人の女の子との絡みがとても微笑ましかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-05 19:03:55) |
1559. ダイヤルMを廻せ!
《ネタバレ》 「ロープ」でもお馴染みの映画がほとんど部屋から出ない密室劇。冒頭の2人の男のやりとりが少くどくはありますが、物語が動き出して以降、例えば実によく計算され尽くした、パーティ会場から電話をかける前後の細かいアクシデントの挿入や登場人物の行動の微妙なズレと、それがもたらす緊迫感。さらに相変わらず巧みな数々の小道具の使い方も見事。夫と妻、観る者がどちらに感情移入すべきか迷わせる巧みな登場人物の設定とその心理描写。限られた作品の行動範囲を実によく計算された演出で見事に使いきった、ヒッチコックの妙技の数々を堪能できる作品です。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-05 16:20:53) |
1560. ワンダとダイヤと優しい奴ら
イタリア語を聞くと発情するという訳の分からんキャラながら適度にお色気を交え見事なコメディエンヌぶりを披露するジェイミー・リー・カーチスとケビン・クラインの二人が素晴らしい。そこに製作や脚本にも名を連ねるモンティ・パイソンのメンバーが絡むダイヤのありかをめぐるブラックなドタバタ劇。主要キャストは皆ハマっていたしテンポもいいし上手く作られた映画だとは思うのですが、残念ながら肝心のギャグがあまり笑えませんでした。特に動物の命をを不必要に軽く扱いすぎなところが・・・。長年熱帯魚の飼育を趣味にしている私としてはあのシーンは完全にドン引きしてしまいました。 [DVD(字幕)] 3点(2010-09-02 21:09:01) |