1541. 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~
《ネタバレ》 吉田戦車の不条理ギャグ漫画が大好きな自分は、この馬鹿馬鹿しい低予算のアニメも昔から大好きだった。でも、大人になって日々の忙しさに忙殺されているうちに、この『鷹の爪団』のこともすっかり忘れていたのだけど、最近たまたま同じ作者による島根県の自虐カレンダーが売れているというニュースを知り、「あぁ、懐かしい……」と思わずこの作品をツタヤでレンタル。うーん、馬鹿馬鹿しい……(笑)。良いですね、このまったく意味なんかない下らない面白さって。大人社会のストレスで圧殺されかかっていた僕の心が、大分癒されました。吉田くんのひねくれ方って大好き。そして、大家さんの燃え上がる女の部分に大爆笑。まぁ、社会の大多数の大真面目な人たちには全く受け入れられないだろうけど。ぜひ、宮崎駿さんに観てもらってその感想を聞いてみたい(笑)。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-13 17:34:53) |
1542. フロム・ダスク・ティル・ドーン
《ネタバレ》 僕はこれまで数々の映画を観てきたのだけど、ここまで馬鹿馬鹿しくて、そしてここまでカッチョ良い映画を観たことがありません。若いころにロドリゲスがさんざん観てきたであろうZ級映画(その場のノリで途中から全く違う映画になっちゃったけど、まぁいいかぁな作品とかね)への深いリスペクトが最高です!これまでの展開はいったいなんだったんだ!な、あの有名な突然のバンパイア襲撃とか、もう何も知らない友達たちに見せて、そのびっくり具合を隣で何度も楽しませてもらいました。この猥雑で下世話でエロくってグロくって、それでも最高にクールな映画、大好き!ジョージ・クルーニーも若くてワイルドで最高だぜ! [DVD(字幕)] 9点(2013-05-09 17:20:31) |
1543. シン・シティ
《ネタバレ》 マニアック(?)なアメコミが原作の、中身よりも徹底的に雰囲気に拘ったロドリゲス印の娯楽作。確かにここで展開される三つの主なお話は、はっきり言ってもろに漫画。まともな大人なら始めの五分で失笑するような、そんなお下品でグロくて馬鹿馬鹿しいお話をここまで美しい映像でとってもスピーディーに展開されるともうそれだけで圧倒されます。そしてそんな独特の映像のなかに見事に嵌っているそうそうたる役者陣も見応え充分!もうちょっとロドリゲスっぽく無茶苦茶してくれても良かったかなぁとも思うけど、それでも彼の才気が迸っているスーパー・クール・ムービー!!良いね。 [DVD(字幕)] 8点(2013-05-09 17:04:39) |
1544. プラネット・テラー in グラインドハウス
《ネタバレ》 もう馬鹿馬鹿しい。ゾンビが大量発生して、それを主人公たちが無茶苦茶に倒して殺してグチャグチャにするだけのお話。でも、ロドリゲスにかかるとこれが最高にカッチョ良い映画になるんだから不思議だぜ。もうお下品で猥雑でエロエロでグログロで、そして最高にクール!!片脚マシンガンの少女がガンガンぶっ放す姿はもうそれだけで見てて快感だわー。ブルース・ウィリスの顔のぶつぶつがむっちゃキモく膨れていったり、フィルムが途中で燃えちゃうとかの演出もかなりツボだぜ。ロドリゲス、サイコー! [DVD(字幕)] 8点(2013-05-09 16:50:29) |
1545. マチェーテ
《ネタバレ》 グラインドハウスという優れた企画映画のなかで恐らくしゃれで作られたであろう、架空映画の予告編を本当に大真面目に一本の映画に仕上げてしまいましたな作品。僕は昔からこのロドリゲスのいかにもお下品で猥雑でお馬鹿でエロくって、それでも最高にクールな映画が大好きなのだけど、さすがにマチェーテを主人公に一本の映画にするには無理があったのではないか。途中までは確かに無茶苦茶面白いのだけど、後半はちょっと失速気味。それにマチェーテのキャラが濃すぎて、ちょっと周りのキャラがかすんでしまったのも残念なところ。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-09 16:39:13) |
1546. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 現代アメリカの歴史を、ある一人の純粋な男を主人公に振り返る多分に郷愁的な映画。このほのぼのとした雰囲気と美しい映像と、そしてトム・ハンクスの良い意味で透明感ある演技は確かに魅力的だと思うのだけど、僕が日本人だからだろうけど、最後までピンと来なかった。それに、これってアメリカ人にとっての『三丁目の夕陽』みたいな映画なんだろうね。こういう〝昔は良かったよ映画〟って個人的にあまり好きじゃないので5点。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-09 13:42:36) |
1547. コンタクト
《ネタバレ》 無限大の宇宙に対する、ちっぽけな人間の畏怖と、それでもロマンを追い続ける主人公たちの情熱を、徹底的に科学的に考察された設定と美麗なCG技術で魅せる壮大なSFドラマ。この全編をおおう知的で上品な雰囲気は大好きです。そしてそんな主人公を演じるジョディ・フォスターもとっても魅力的。ちょっと最後に宗教色が強くなり過ぎたところは残念だけど、この科学者たちのあくなきロマンは何度観ても面白いです。同時期に撮られた、ローランド・エメリッヒのお馬鹿SF作品とは好対照だね。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-09 13:34:02) |
1548. キャスト・アウェイ
《ネタバレ》 何不自由ない生活を送っていたトム・ハンクス演じる会社社長が、無人島に流れ着いて独りでサバイバルする映画(こうやって説明すると、なんだか身も蓋もない感じだけど笑)。ほとんど全編にわたってトム・ハンクスの独り芝居になるのだけど、そこはさすがに現代の名優。最後まで飽きずに観ることが出来ます。特に、映画史上、初となるであろう、人間とただのバレーボールの別れのシーンをここまでの説得力を持って演じられる役者なんて世界広しと言えどもそうは居ないはず(日本の役者がやったら確実に笑っちゃうもの)。そして、帰り着いた後の切ない人間ドラマも魅力的。ややオーソドックス過ぎるきらいはあるものの、良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-09 13:21:45) |
1549. Disney'sクリスマス・キャロル
《ネタバレ》 原作が超有名な古典だけに、超オーソドックスな映画でした。まぁ良くも悪くも普通の映画ということ。目新しいところと言えば、ゼメキス監督が前々作あたりから拘っている、あの実写なのかCGなのかアニメなのかよく分からない不思議な映像。これを是とするか非とするかで、この作品の評価は大いに変わってくる。僕は、確かに新しいし美しい映像だと思うけど、やっぱり非の立場。ジム・キャリーやゲイリー・オールドマンの普通の姿が見たかったよ。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-09 13:10:26) |
1550. インデペンデンス・デイ
《ネタバレ》 いまや色んな意味で伝説と化している、ローランド・エメリッヒによるお馬鹿映画の代表作。まー、冒頭から突っ込み出したらきりがないくらいに矛盾やおかしなところや馬鹿馬鹿しいところが盛沢山!ウィル・スミスが宇宙人の戦闘機に乗り込んで何の疑問もなく運転して「おりゃおりゃおりゃ!!!!」とエイリアンどもを懲らしめてしまう頃には、もうお腹いっぱいになれます。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-09 12:52:15) |
1551. デイ・アフター・トゥモロー
《ネタバレ》 冒頭から、科学的にどうやって地球が滅びるかを説明したかと思うと、中盤からは手の平を返したかのように、確実に科学的にあり得ないだろう、一気に三日で氷河期襲来!!まさか(笑)しかも冷気がまるで生き物のように人を襲い、ギャグ漫画のようにカキーンと一気に凍っていきます。ローランド・エメリッヒって世界最高の中2病患者なんじゃないかしら。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-09 12:36:12) |
1552. 紀元前1万年
《ネタバレ》 何の疑問もなく、紀元前一万年前の人たちがみんな流暢な英語を喋ることにまずはトホホな映画。「こいつらはみんな駅前留学してんのか!」って、そんな色んなお馬鹿なところに突っ込みを入れながら、ポテチ片手にポリポリ楽しむ映画なのだろうけど、さすがにちょっとこれはあまりにもお馬鹿過ぎて笑えないやー。最後まで観ると確実にIQが2くらいは下がります。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-09 12:19:59) |
1553. 2012(2009)
《ネタバレ》 昔からひたすらお金をかけて、ひたすらお馬鹿な映画ばかり作り続けてきたお馬鹿映画の巨匠・エメリッヒの話題作。って、さすがにこれはお馬鹿を通り越してつまらなさ過ぎるでしょう。相変わらず、映像だけは凄いのだけど、この人間ドラマの薄っぺらさは観ていて苦痛以外の何ものでもない。特に、あのインド人のどうしようもない偽善者っぷりは見ていてとても腹が立った。そして何よりこんなつまらない映画に、観客を2時間半もダラダラと付き合わさせた監督に怒りすら覚える。やはりお馬鹿映画は2時間が限界! [DVD(字幕)] 3点(2013-05-09 12:05:06) |
1554. シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム
《ネタバレ》 前作同様、見事なまでに心に残らない映画。昨日、観たばかりだというのにもうすでにどんな映画だったのか忘れ始めているから凄い。そんな映画を作ろうという製作陣の潔さは返って心地良いくらい。相変わらず、ちゃんとエンタメ映画のツボを押さえた演出にも好印象。でも、ちょっと前半の展開が退屈だったのと、敵役のモリアーティ教授にあまりに華がなかったのとで-1点。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-09 11:48:30)(良:1票) |
1555. ハンニバル(2001)
《ネタバレ》 僕の大好きな映画の続編なんだけど、期待していた分、ちょっと残念な出来でした。だらだらと続く冗長な退屈な映像は見ていて辟易だし、前作で神々しいまでの魅力を放っていたジョディ・フォスターは出ていないし、ゲイリー・オールドマンもいまいち地味だし。やっぱりリドリー・スコットって僕には合わない(エイリアンだけは大好きだけど)。最後の脳味噌ソテー・シーンだけはインパクトがあったのでぎりぎり5点。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-08 17:51:49) |
1556. アメリカン・ギャングスター
《ネタバレ》 ラッセル・クロウとデンゼル・ワシントンという魅力的な二人を主演に迎えて撮られた文字通り王道のギャング映画。これで面白くならなければおかしいという作品なのに、どうも僕には退屈な作品にしか思えなかった。平板で起伏に乏しいストーリーは本当に観ていて眠たくなる。リドリー・スコットって、世間では評価高いけど、僕のなかでは「エイリアン」で終わった監督ってことを再確認できた。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-08 17:40:29) |
1557. エイリアン
《ネタバレ》 初めて観たのは小学生のころ。暗ーい生活観溢れる宇宙船内で繰り広げられる、船員たちと侵入してきた謎の生命体とのスリリングな攻防は本当に衝撃的だった。もう腹を食い破って出てくるエイリアンの幼体のグロテスクさといったら今でも他に類をみないほど。そして次第に大きくなるエイリアン。深い暗闇に身を潜め、決して全形を現さないその不気味さに何度もおしっこちびりそうになりました。H・R・ギーガーの描いたおおよそ凡人には考え付けないであろう、そのグロテスクでシュールな世界観とエイリアンの造形は、本当に素晴らしい。そしてそんな世界観を見事に映画化してみせたリドリー・スコットの才能に素直に拍手。 [DVD(字幕)] 9点(2013-05-08 17:26:26)(良:1票) |
1558. マトリックス
《ネタバレ》 思えばこの映画から、ただ最新のCG技術と撮影法を駆使してただただ格好良いアクションシーンだけを撮りたかった映画という新ジャンルが始まったのではないだろうか。もう矛盾だらけのストーリーや設定なんか刺身のつまのようなもの。いかにグラサン主人公たちが派手にスタイリッシュに暴れまくるかだけをひたすら追求したその姿勢は、良くも悪くも賞賛に値します。もう、ネオたちが飛び交う銃弾の嵐のなかをスローモーションで駆け巡る映像なんか、初めて見たときはほんと身体の芯から痺れました。ストーリー(特にヒロインのキス一つで主人公が無敵になるラストとか)は、まぁ失笑でしたけど。 [DVD(字幕)] 8点(2013-05-08 16:52:37)(良:1票) |
1559. 英雄の証明(2011)
《ネタバレ》 シェイクスピアの古典劇を現代にアレンジしたドラマティックな悲劇。なのだけど、どうしてこの仰々しい台詞回しが延々と続く戯曲を現代に移し変えて撮らなければならなかったのかかなり疑問。このひたすら続く情熱的に絶叫するような演技やセリフって劇場の舞台のうえでこそ映えるのであって、画面展開がどんどんと切り替わる現代の映画のなかでは明らかに浮いてしまっている。この違和感のせいで最後まで映画のなかに入り込むことが出来なかった。ジェラルド・バトラーが好きなだけに残念な作品だった。 [DVD(吹替)] 4点(2013-05-05 14:41:23) |
1560. THE EXPERIMENT ジ・エクスペリメント
《ネタバレ》 もう既視感満載の低予算ホラー映画。なんだか、まだ映画学校に通う生徒たちが自主制作で撮ったような、どこかで何度も見たことがあるようなシーンが延々と続き、最後まで一ミリたりとも楽しめませんでした。あと、どうでもいいですけど、字幕の「実話を元にした」とか「エレベーターに乗車」といった明らかな日本語の間違いにも苦笑するしかなかったです。 なんだか全体的にやっつけ仕事な映画でありました。 [DVD(字幕)] 3点(2013-05-05 12:33:01) |