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プロフィール
コメント数 2832
性別 女性
年齢 62歳
自己紹介 映画は生きる糧のひとつであり、心の拠り所のひとつ。

さらに、
笑わされ、叱咤され、癒され、
映画は掛け替えのない友でもあります。

当サイトに於いて22年目を迎えさせていただきました。
管理人様のご尽力、作品とレビュー多くの出会いに只々感謝です。

今後ともお付き合いの程、宜しくお願い致します。



                                    

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1561.  東京暗黒街・竹の家
国辱映画として名高い本作でしたが、まさしく掘り出し物の逸品で、何でも自分の目で確かめなきゃならんと改めて思う次第。室内描写は珍妙なものの悪意は感じられず許容範囲。私は昭和38年生まれですが、カラーで描かれた昭和30年の東京・横浜の街並みが感慨深く、デパート屋上での嬉しくて仕方がなかった記憶が甦りました。その舞台を背景にギャング団と潜入捜査官とマリコさんが繰り広げる物語も実に見応えあるもので、サンディ、エディ、グリフの三角関係が奥行きを与えていてサンディ役のロバート・ライアンが絶品でした。印象深い演出がてんこ盛りの中で圧巻はデパート屋上に於ける銃撃戦で何時までも記憶に残るであろう見事なシーンでした。
[DVD(字幕)] 8点(2019-01-19 19:39:47)
1562.  喜望峰の風に乗せて 《ネタバレ》 
レースに臨む準備のあまりのお粗末さに呆れてしまい、大海原での孤独や恐怖の感情がお目当てコリン・ファースをもってしてもかき消されてしまいます。ただ、陸地での皆の無邪気な喜びようが示す、進む事も退く事も出来ない苦しみは感じ取れました。一文無しになっても後ろ指指されても、妻と子供は父に戻ってきてもらいたかったのだろうと思うと胸が塞がります。勝者が賞金を遺族に寄付した話に挑戦の目的の違いを思いました。実話だという事で抑えた語り口の地味な作品。
[映画館(字幕)] 4点(2019-01-16 21:30:03)
1563.  薔薇のスタビスキー
「ファニー」から13年が過ぎたシャルル・ボワイエは立居振舞・台詞回しにいささかの衰え無く、気品と包容力が溢れるお姿に見惚れるばかり。このような齢の重ね方に憧れ、同じ(じゃないか)人間の端くれの端くれとしてあやかりたいものであります。余談ながらこの4年後、44年間連れ添った奥様が病死なさった2日後に睡眠薬自殺を遂げられた事実に胸が詰まってしまいます。 ジャン・ポール・ベルモンドとアニー・デュプレーの目の覚めるような着こなしや、室内装飾の重厚さにため息が止まりません。 この見た目で騙したのか稀代のペテン師によるフランス史上最大の疑獄事件は興味深いのですが、時系列をいじくったり、トロツキーのエピソード挿入など展開が分かり辛く消化不良な作品でした。ただ、金はあくまでも只のカネに過ぎない事を掌返しの人々が見せてくれます。そんな中で最後まで友情を育んだシャルル・ボワイエがやっぱり心に残ります。  2022.9.11追記 シャルル・ボワイエ スクリーン初体験にただただ感激。
[映画館(字幕)] 7点(2019-01-14 19:17:14)
1564.  犯罪河岸
「恐怖の報酬」の監督&ルイ・ジューヴェ出演という事で映画館のはしごをして鑑賞。ジェニィの華のあるパフォーマンスに見惚れ、モーリスのどことなしの屈折感に見入る。お待ちかねのルイ・ジューヴェ演ずる警部は、先に観たマクラウド刑事のような、コロンボ警部のような強烈なキャラクターで存在感ありまくり。追い詰められた3人の運命や如何に! 手に汗握った身にとって、「ヘッ?」椅子からずり落ちそうな結末に、これでいいのかよくないのか考えさせられました。
[映画館(字幕)] 7点(2019-01-13 23:15:50)
1565.  氷壁の女 《ネタバレ》 
興行的に失敗し酷評を受けフレッド・ジンネマンの遺作となった本作を念願叶っての鑑賞。気骨の監督による、何があっても、どんな結果が待ち受けようとも、信念を貫き通す数々の人物にひれ伏してきた身にとっては、不倫且つ近親相姦のカップルの物語に「監督は枯れてしまったのか?」「酷評も止む無しか」とガックリ。しかし、クレパスから40年ぶりに回収された遺体の許嫁だった老婆に、スケールは小さくなったものの監督の持ち味健在を感じられました。抜群のロケーションでの峻烈な映像美も監督ならではのもの。鑑賞した値打ちある秀作。
[映画館(字幕)] 7点(2019-01-13 22:56:09)
1566.  探偵物語(1951) 《ネタバレ》 
9割方が21分署内で繰り広げられる刑事たちと犯罪人たちの群像劇は個々のエピソードが繋がってゆく見事な脚本で見応え充分。罪には罰を、犯した罪は償う。当然の事であって、マクラウド刑事の姿勢を支持するものの、結婚前のメアリーの過去を罵る「ちっちゃい男」ぶりには幻滅。チャーリーに素手で立ち向かうラストに、信念を貫くのとこの世への絶望感が入り混じった、他の生き方が出来ない男の哀れさを見せつけられ胸が詰まる。カーク・ダグラスはドンピシャのキャスティング。リー・グラントはほんわかとした存在感だったものの必要な登場人物だったのだろうか疑問が残る。邦題は鑑賞史上屈指の誤訳。
[DVD(字幕)] 8点(2019-01-13 22:17:25)
1567.  フィンランド式残酷ショッピング・ツアー
フィンランドの物語が短い尺でタダで観れるという事に釣られてカレーライスを食べながらの鑑賞。フィンランド人とロシア人にとってはシニカルな作品なのかもしれませんが、これぞ超激しょぼ映画。胸糞悪いことこの上ない・・・吐き気だけで収まらず・・・・えらい目に遭って・・・不埒な鑑賞を反省しています。
[インターネット(字幕)] 0点(2019-01-09 02:14:11)
1568.  アンコール!!
「年金ズ」の面々に、リタイアした勝ち組さんが自治体が支援するナントカ大学に入って優雅なお時間を過ごされているのが思い浮かびます。この方々が間違っても歌うことないヘビメタやセックスがどうたらは映画ならではでしょうが、アーサーならずとも「何じゃこりゃ」で白けます。冒頭のシーンで予想した通りの展開だったありきたりな物語。しかし、キャスティングが奇跡的でテレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイヴは鑑賞歴中でのベスト熟年カップル。皺くちゃになっても瞳の色は若かりし頃と同じで「血と怒りの河」「わが命つきるとも」の溢れ出ていた魅力そのままに齢を重ねた姿に感動しました。お二人に点数の全てを。
[インターネット(字幕)] 8点(2019-01-07 13:34:14)
1569.  ジンギス・カン(1965) 《ネタバレ》 
欧米人が演じる違和感はまだしも、モンゴル史に疎い私でも直ぐに分かる史実無視の物語に唖然となります。お目当てジェームズ・メイソンは始終浮かべていた薄ら笑いの表情、台詞回し、更にあろう事か惹かれて止まないベルベット・ボイスにも気色悪さを感じてしまった。自分に正直なレビューを心掛けているものの、これはショックな出来事。見せ場も無く、亡骸の顔はやはり笑ってたのか、気になって以降の展開は上の空でした。「ローマ帝国の滅亡」の翌年「ロード・ジム」と同じ年に作られた本作、スケールは同じくらいでも中身は空っぽの駄作に出演した理由を知りたいところです。
[インターネット(字幕)] 3点(2019-01-06 01:07:59)
1570.  北北西に進路を取れ 《ネタバレ》 
初見。以前からこの日に鑑賞を予定していた本作。ジェームズ・メイソンが振り撒く悪のオーラに浸り切りたい! ケーリー・グラントを手玉にとって最後は華を持たせて滅び行くお姿に身悶えるで! 満を持しての鑑賞でした。 エレガントで親玉としての威厳はあるけれど怖さが足りない。そして何と言ってもエバ・マリー・セイントに本気で惚れているところが求めたものと違っていました。ただ、その胸中があからさまでなく滲み出る表現は天下一品、唯一無二。また、マーティン・ランドーを殴りつける件(プラス1点)に親分子分以上の共依存関係を感じとれました。 ラシュモア山でジェームズ・メイソンがケーリー・グラントの手を踏み躙るシーンが観れなかったのにガックリしているところへ放たれた捨て台詞。「そりゃあ、ないわ、何ちゅう演出ですねん、ヒッチさん」 微妙というか物足りなさで歯痒く別の意味で身悶えました。 ジェームズ・メイソン以外では、タイトルバック及び音楽の鋭い切れ味が印象深く、トータルで判断して娯楽作品の一級品と言えます。
[インターネット(字幕)] 8点(2019-01-01 20:26:09)
1571.  バリー・シール/アメリカをはめた男 《ネタバレ》 
CIAとメデジンカルテルの二股をかける人が実在したというのに仰天。ノンポリで金に執着無くスリルを求めるキャラなので手に汗握る事無く歯を食いしばる事無く気楽に眺められます。加えてトム・クルーズの持ち味でカラリとした味わいが。なので、ご都合主義の正義で「アメリカに捨てられた男」の結末の後味悪さが一層際立ちました。良作です。
[インターネット(字幕)] 7点(2018-12-30 21:56:46)
1572.  ある公爵夫人の生涯
嫌いなレイフ・ファインズの持ち味が120%発揮されており、あまりのゲス・クズ・カスっぷりに怒りを通り越して淡々と眺めておりました。お目当てシャーロット・ランプリングは魅力のカケラもないキャラで期待外れ。キーラ・ナイトレイはキリリとした美しさながら、薄幸さが漂っておらず惹きこまれない。多くの召使にかしずかれている貴族というのは、綺麗なお洋服で飾り立てても痴話喧嘩などを彼等彼女等の前で平気でしているのに呆れる。犬猫並みの存在なのだろう。実在の人物という事で、末裔の方々はこれを観て何を思うのだろう。数日後には忘れてそうな愚作。
[インターネット(字幕)] 4点(2018-12-29 00:32:32)
1573.  ロッキー4/炎の友情
初見。娯楽作品としては華やかで上々だけど、脚本、監督、主演のスタローンの独り善がりぶりに失笑。 昭和51年2月に行われた輪島功一リベンジマッチでの最終ラウンドKO勝利という私の中の不滅のシーンが甦りました。 嗚呼、懐かしい。 スタローンはこの試合を見た事あるのかなぁ。 こういう男の中の男の熱いドラマを彼流に映画化して欲しいもんですわ。
[インターネット(字幕)] 4点(2018-12-28 21:01:30)
1574.  ヒトラーに屈しなかった国王 《ネタバレ》 
ノルウェーの7人に1人が鑑賞したと言われる作品。 国王ホーコン7世はデンマーク王室の人間でノルウェーが国民投票で迎えた人物並びにナチスによる侵攻を初めて知る事に。 国家の一大事に、辞任しますという首相やナチス侵攻を手引きしたクヴィスリング(売国奴の代名詞として辞書に出ているそう)といった輩が居る中で、デンマーク人でありながら選んでくれたノルウェー国民の為にという国民ファーストの言動に心打たれると共に、国政に口出し出来ない国王に負担を強いる政治家の不甲斐なさが腹立たしい。 「父上のような国王にはなりません」面と向かって言い放つ皇太子との親子の本音の会話が印象深い。 駐在公使ブロイアーも国王に劣らぬ存在感で、実らなかった奮闘ぶりがやるせない。 ホーコン7世とヒトラー、共に国民に選ばれた人物でありながら、違いを見せつけられる秀作。
[DVD(字幕)] 8点(2018-12-28 18:13:56)
1575.  踊る海賊
セラフィンは鬱陶しいキャラだけど、演ずるジーン・ケリーのアクロバティックなダンスには魅了されました。凄い! 初体験のジュディ・ガーランド。美しい容姿に歌って踊れる華のある存在感に見惚れます。 本作のリプレイタイムとなった絶品の「道化師になろう」 もっと二人のダンスシーンが観たかったなぁ。
[DVD(字幕)] 7点(2018-12-28 17:21:18)(良:1票)
1576.  ブラック・サンデー 《ネタバレ》 
観客8万人皆殺し計画に向けて一歩一歩前進する過程に、作戦は不成功なんだろうと解っていても、復讐の負の連鎖の遣る瀬無さに引き込まれ肩に力が入る。嗚呼それなのに! 飛行場に引き返してからラストまで、それまでの緻密さがウソのようなヤケッパチ感満載の突撃模様に唖然とし、味わいも木端微塵に吹き飛ばされてしまった。「大列車作戦」の監督だっただけに残念さがひとしおつのる。
[インターネット(字幕)] 7点(2018-12-28 13:18:50)
1577.  ファニー
お目当てである映画界一の伊達男シャルル・ボワイエ62歳のお姿は、素晴らしい齢の重ね方にうっとり。モーリス・シュヴァリエとの丁々発止のやりとりは、二人とも芯から楽しんでいるようでこちらも心地良さに浸り切ってしまう。そんな楽しい物語において「愛されずとも愛する」「愛されても愛せない」パニース、ファニー、マリウスの心模様がほろ苦い。余韻の深い快作。
[DVD(字幕)] 9点(2018-12-26 01:10:26)
1578.  once ダブリンの街角で
肌を合わせるどころか唇を重ねる事も自重した男女のロマンス、男の父親の寡黙さ、ひたすら歌っている音楽映画。地味なことこの上ないのに、気遣いや慈愛深さや思いの丈をぶつける歌詞に魅入ります。「静かに行くものは健やかに行く 健やかに行くものは遠くまで行く」が思い浮かんだ良作。
[インターネット(字幕)] 7点(2018-12-25 00:48:48)
1579.  チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~
白い巨塔の一節、父から「里見脩二に嫁ぐ限りお前の生涯の仕事は家事と雑事だ・・・・・・それが学者の妻の務めだ」と教えられて参りましたわ。が浮かびました。この二人は強い絆で結ばれていましたが、本作の二人が傷つけあう姿は目を背けたく、耳をふさぎたくなるものでした。悲恋を引きずり続けた男の遣る瀬無い生涯を表現したマチュー・アマルリックに拍手喝采。
[DVD(字幕)] 7点(2018-12-24 13:02:07)
1580.  さすらいの航海 《ネタバレ》 
お目当てジェームズ・メイソンは出番が2回のみ(泣)今回も背中で語ってくれてたので良しとしましょう(慰) MIPはマルコム・マクダウェルであり純朴な青年にホロリとさせられるとは思いませんでした。 諸々のエピソードの中でハウザー親子3人の再会シーンの娼婦の娘を思いやる父親に泣かされ、エピローグで再び泣かされる羽目に。 ユダヤ人に義理の無いドイツ人船長の決死の作戦に胸熱になり、後日600名が命を落としたという事実にキューバはともかくとしてアメリカが見捨てた事にやるせなさが募ります。 長過ぎてくたびれたものの観た甲斐がある力作。
[DVD(字幕)] 7点(2018-12-24 00:27:41)
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