141. ガントレット
《ネタバレ》 家、パトカー、バスを破壊するために、みんなこぞって乱射につぐ乱射。そこに理屈などは、無くて良い。 何万発撃ったか解らんような派手な銃撃を展開するものの、銃殺されるのは4人だけというコストパフォーマンスの悪さに、とにかく惚れる映画なのである。 そして、イーストウッドの銃による戦果といえば「ドアノブ」と「バイクの燃料タンク」のみ、死傷者はゼロである。だが、それもまた良い。 [DVD(字幕)] 7点(2014-02-14 00:39:16) |
142. 修羅雪姫(1973)
《ネタバレ》 ケレン味たっぷりな時代設定と人物相関、やりすぎ感のある平尾昌晃の湿っぽい音楽、小池一夫エッセンスをふんだんに盛り込んだ脚本、ぶっ飛んだ梶芽衣子のクールビューティなどが、見事なまでにマッチしていてカッコイイ。 個人的には、あの「井口昇かよ!」と思わせる出血量が、ちょっとアレだったかなぁ。あと三割ほど血量を抑えてくれれば…と思わずにはいられない。 [DVD(邦画)] 8点(2014-01-17 02:44:14) |
143. 聖☆おにいさん
《ネタバレ》 「ブッダ、ブッダァ~」「なんだいイエス?」という作為的なホモ臭がするやり取りが、なんかかんじわるい。 (原作もユルイ系のギャグ物なのでナンとも言い難いが)ショートコント集みたいな雰囲気が延々と続くメリハリのなさも、何かイマイチ。 ほんわかゆるい作画、鈴木慶一の音楽、立川市の風景がやたらマッチしていただけに、色々と惜しかった。 [DVD(邦画)] 5点(2014-01-14 05:35:14) |
144. 劇場版 とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-
一見さんお断りの世界観をそのままにした、とあるシリーズ・オールキャストによるお祭り的な内容と展開でしたが、動画、美術のスキの無さに驚きました。宇宙が舞台という風呂敷の広げ方も、いかにも劇場版っぽくて面白かった。 テレビ版の完成度が高いので、劇場版とか、どうなの?という心配は、杞憂でしたね。 蛇足ながら…しかし惜しかったのは、時間的制約や、物語的な時間軸の問題もあるのでしょうが、私的には五体満足の変態能力者・黒子のセクハラ要素や、小萌センセイの「上条ちゃん!」要素が、決定的に足りなかった。テレビ版、観返そ。 [DVD(字幕)] 6点(2013-12-24 02:00:04) |
145. サイボーグ009
昭和40年代の動画スキルや、わかりやすい物語性、石ノ森の怒り心頭な出来なんかよりも、なにより「また中途半端なタレント起用だなオイ」とタカをくくっていた、003・フランソワ役ジュディ・オングの小器用な演技にヒタスラ驚かされる作品でした。 [DVD(邦画)] 6点(2013-11-03 00:27:37) |
146. マルドゥック・スクランブル 燃焼
オキレイでイケ好かない脚本がハナにつく作品なのですが、嫌味な美術設定に隙を与えないウフコック役の八嶋智人、ミディアム・ザ・フィンガーネイルの若本規夫、ベル・ウイング藤田淑子の演技などは、サスガとしか言いようがない。 [DVD(邦画)] 6点(2013-10-07 03:15:37) |
147. マルドゥック・スクランブル 排気
《ネタバレ》 一歩間違えれば嫌味で気障ったらしいシーンに陥りそうなブラック・ジャックのシーンが見事すぎて、申し分ない。中盤までは、ほぼ満点の出来だろう。 クライマックスでありキモでもあるシェル=セプティノスのトラウマにまつわる過去話や、ボイルドとの決着シーンなどが、もぉどおでもイイなと思えるくらいにカッコよかった。 故に、終盤の展開が大人し過ぎていて、全体的な完成度に水を差したように思える。 そして、林原めぐみの安くちぐはぐなエンディング曲が、残念なまでに弱い。 うーむ。色々と惜しいシリーズ作品だったなぁ。 [DVD(邦画)] 6点(2013-10-07 03:14:01) |
148. 庭園
この映画も病んでいるが、この病んだ映画を上映禁止指定にしちゃった国家もどっこい病んでいる。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-25 10:06:50) |
149. 家での静かな一週間
《ネタバレ》 穴から覗いているのが我々で、あの壁一枚隔てた異世界がシュヴァンクマイエルの頭の中…なのか。 穴を開ける→覗く→削りカスを指で取り除く→改めて覗く…という七日分の彼を行為を見て「覗く前にふっふっふーってすりゃイイだろがオイ」と突っ込まざるを得ない私でした。 [DVD(字幕)] 8点(2013-09-25 10:04:39) |
150. J.S.バッハ - G戦上のアリア
《ネタバレ》 退廃美とクラシック音楽という最高にイケスカナイ組み合わせがダサくないのは、シュヴァンクマイエル作品だけ!(と思う) [DVD(字幕)] 6点(2013-09-25 09:59:49) |
151. シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック
シュヴァンクマイエル作品の中で、この作品が初見。オープニング・クレジットの調子ハズレな音楽と演出に、一気に引き込まれました。 観ていて思ったのが…気の弱い友人なんかに「このショートフィルム、三回立て続けに観た10人中3人がおかしくなったんだってさ」とテキトーな事を吹き込めば、相当ビビるに違いないなぁ、とか、思いました。それくらい、インパクトが強かった。私的にはミミ・レダーをも超えたディープインパクトっぷり。 とりあえず、SEの気味悪さがたまんない。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-25 09:56:40) |
152. ジャバウォッキー
《ネタバレ》 シュールな映像作家といえば!という事で、友人から教えてもらったシュヴァンクマイエル作品集ですが、観た中でもこの作品が飛びぬけてファニーであり、ぶっ壊れているように思える。 面白かったが、しかし、シュヴァンクマイエルさんよ。君とは友達になれそうもない。(親子ほど歳離れてるって) [DVD(字幕)] 6点(2013-09-25 09:49:25) |
153. 藁の楯
ビー・バップ・ハイスクールの作者でもある原作者・きうちかずひろが「実写作品として制作したくとも、映画監督としての実績もコネもカネもない。漫画として描き上げようにも、自分はそこまでスキルのある漫画家じゃないし。(涙)」と、原作のあとがきで語っていたのを思い出します。映像化、おめでとうございます。 元々「現実的か否かで言うと、ギリギリ・アウト」な原作なのですが、その好奇的かつシンプルな筋立ちを、(若干の差異はあるものの)余計な手心を加えず実写化した点に、先ず好感。 クズ男役に藤原竜也というキャスティングは、なんというか良くも悪くも方程式と化してきましたね。 [DVD(邦画)] 6点(2013-09-23 02:56:45) |
154. エリア88
動画のコダワリようと原作に対する愛情は流石なのですが、劇中に流れる大袈裟な音楽と、コクピットが開く時の「ピキュウ」というSEがマヌケすぎて、ちょっと可笑しい。 [DVD(邦画)] 5点(2013-09-23 02:41:40) |
155. コドモ警察
《ネタバレ》 テレビシリーズのシャクを伸ばしただけの、何の変哲のない安い劇場版なのですが、子役の頑張りに対してこんなに笑わせてもらったのは、この作品が初めてである。 特に、鈴木福クンの「ナニィ!?」は、イイ感じである。(子役をクン付けして呼ぶとか、どうしたんだ私) [DVD(邦画)] 5点(2013-09-19 01:48:39) |
156. 外事警察 その男に騙されるな
《ネタバレ》 核爆弾を挟んで対峙するシーンや、爆破の解除コードのシーンなんかが安っぽく思えるのだが、ただのお涙頂戴に徹さずに持ってきたラストシーンの台無し感は、すごい好き。 渡部篤朗のキモかっこよさも、イイね。 [DVD(邦画)] 6点(2013-09-19 01:41:38) |
157. 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語
テレビ版の最終回は「理不尽すぎて、そりゃないぜ!」と思った私ですが、結末のその向こう側を明確に示唆する劇場版を観ると「理不尽だが、それもよし!」と、ぼろぼろと泣きながら観てしまったイイ年のおっさんの私は思ってしまった。(きみわるい) ちょっとギクシャクとした演出(劇中にテレビ版OPを流すアレだとか)に、ちょっと腑に落ちないような気もするのだが、畳み掛けるように盛り上がるエンディングは、素晴らしく、心躍る。 ああ、完結編は劇場の大スクリーンで観たい!という気持ちでいっぱいなのだが、魔法少女の映画を観た後のおっさんの目が泣き腫らして赤いと、相当異様なのであろうと思い、躊躇している私だ。 [DVD(邦画)] 8点(2013-08-18 03:42:40) |
158. 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語
《ネタバレ》 子供向けなのか、おっきなオトモダチ向けなのか判別しにくい「魔法少女」という冠したタイトルに、監督・新房昭之と脚本・虚淵玄という奇跡(もしくは悪夢)みたいなタッグ。緩やかに広がり、そしてズブズブと堕ちていく展開にすっかりハマったテレビシリーズの劇場版なのですが、いやぁ、総集編としては文句なしの出来栄えなんじゃないでしょうか。 とりあえず。タイトルイメージに騙されて観に来てしまった親子連れの方々には、ご愁傷様としか言いようがない。 「やだなぁ。魔法少女まどか☆マギカというタイトルで、勝手なイメージを持った君らの責任なのであって、騙されたという言い方は無いんじゃないかなぁ。」とか、言いそうですね。彼。 [DVD(邦画)] 8点(2013-08-18 03:29:04) |
159. マルドゥック・スクランブル 圧縮
《ネタバレ》 80~90年代に発表されたAICのOVAのような世界観が、懐かしい。こういうやんわりとしたサイバーパンクアニメが量産された時代、あったよねぇ。可もなく不可もないアニメだが、嫌いではない。 [DVD(邦画)] 5点(2013-07-31 01:48:07) |
160. 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
《ネタバレ》 新たなる希望の予感などは微塵も感じられなく、むしろ 「踊る大走査線 the FINAL公開から、五年…ついにあのラブサンバディトゥナイな奴等が帰ってきた!」 みたいな映画が、五年後ぐらいに公開される予感しかしない。 [DVD(邦画)] 2点(2013-07-25 19:18:17) |