141. オリエント急行殺人事件(2017)
74年のシドニー・ルメット版は見ています。ですので、どうしてもそちらとの比較になってしまいます。本作ではミステリーの謎解きはもちろんのこと、ドラマとしての映画を作ろうとした跡が見受けられます。ケネス・ブラナーは演出家としても一流であると認めていますので、すっごく期待してみました。ですが、思いのほかミステリー度が低く、謎解きの醍醐味が失われていると感じられました。原作も読んでいましたので、謎の部分はすべてわかっています。そんな私が見て、初めての人には謎と隠された真実が理解できるのか、心配になりました。豪華キャストが見どころの一つでもありますが、登場人物を公平に扱いすぎて、誰を疑い、誰を信じればいいのか、何もわからない状態です。 [映画館(字幕)] 5点(2017-12-19 18:39:41) |
142. gifted/ギフテッド
余計な登場人物もいましたが、ストーリーはスッキリしていましたし、現代におけるアメリカでの親のいない子供についての問題点が、簡潔にまとめられ理解できます。子役は、初めは鼻につくくらい憎たらしいのですが、そのかわいさが徐々に発揮されます。小規模映画にしては、出演者が豪華でした。 [映画館(字幕)] 7点(2017-12-11 18:10:13) |
143. ジャスティス・リーグ(2017)
ヒーロー達の関係性が薄いために、物語としての出来は良くありません。ですが、戦闘シーンをメインに考えれば、映像はすごいですし、それぞれの長所短所をうまく描いています。ストーリー性を重視せず、単純にアクションを楽しむには適しています。アクアマンの活躍の場があまりありませんでしたね。次作に期待したいです。 [映画館(字幕)] 7点(2017-12-01 23:10:49) |
144. ゲット・アウト
《ネタバレ》 映画館で予告編を見かけたことはありましたが、それ以外は予備知識なしで見ました。てっきり人種差別の映画かと思っていたので、見ている途中で、様子が変なことに気づくまで、いろいろ頭の中を思惑が混ざり合っていました。だって、黒人と白人のカップルだよ。両親に黙ったまま、いきなり対面させるんだよ。人種差別の問題だと思うでしょう。でもこれが、この映画の大きな伏線になっているんですね。よく考えたものです。メイド役の女優さんは、すごく目につきましたね。なんだかすごくおっかなかったです。 [映画館(字幕)] 7点(2017-11-27 16:41:37)(良:1票) |
145. マイティ・ソー/バトルロイヤル
前2作は見ていますが、映画館で見て以来なので、あまり覚えていません。このシリーズって、こんなにコメディ色を押し出した映画でしたっけ?てっきりシリアスものだと思って見始めたので、ものすごく違和感があり、なじめませんでした。これから見る人は、コメディを見ると肝に銘じて、映画館に行ってください。 [映画館(字幕)] 6点(2017-11-24 22:48:19) |
146. バリー・シール/アメリカをはめた男
映画の基となった出来事自体は驚きの事実ではありますが、映画になってしまうと、淡々とした語りになってしまい、ワクワク感があまりありませんでした。見どころが少ないと言えばいいでしょうか。後からこの映画のことを思い出したとき、このシーンが印象に残った、と言えそうなシーンがないのです。主人公の人柄があまり上手に表現されていないのも、映画にのめりこめなかった要因の1つではないでしょうか。 [映画館(字幕)] 5点(2017-11-17 23:44:15)(良:1票) |
147. ブレードランナー 2049
《ネタバレ》 映像の技術はすごいのですが、ストーリーに面白味が欠けてしまった映画でした。「ブレードランナー ファイナル・カット」を今年見たものの、あまり興味が持てず、内容はほとんど覚えていませんでした。本作に出てくる背景や台詞の端々に、1作目と関係がありそうだなと思わせることが出てきました。ただ、1作目を見ていなくても、本作を楽しめなくなることはないでしょう。面白味が欠けてしまった要因は主題が絞られていなかったからでしょう。最後まで見てやっとレプリカントの人権問題だということがわかるのです。それまではこの映画で何を言いたいのか、はっきりしません。好きな監督なので見に行きましたが、残念な結果でした。 [映画館(字幕)] 5点(2017-11-11 00:20:17)(良:1票) |
148. アトミック・ブロンド
私の理解不足もあるかもしれませんが、登場人物の名前が覚えづらい、ストーリーがわかりづらい、アクションの切れが悪い、など、不満が残りました。特にこの映画でアクションは重要なので、もっと小気味良いアクションにしてほしかった。ただ、シャーリーズ・セロンは体が大きいので、迫力はありました。 [映画館(字幕)] 5点(2017-11-02 23:36:42) |
149. 海を飛ぶ夢
主人公の周りに集まる、4人の女性たちに興味が湧きました。4者4様の、立場と尊厳死に対する考え方があり、鑑賞している者にとっては、誰かの考え方に共感できるんではないでしょうか。J・バルデムはもちろんのこと、弁護士フリアと義姉マヌエラを演じた2人の女優の演技はすごかったです。 [映画館(字幕)] 9点(2017-10-28 23:45:19)(良:1票) |
150. ドリーム
人種差別をテーマとした、サクセスストーリーでした。2つの要素を組み合わせて面白い映画になったと感心しました。主役3人のうち、メインの話のロケット打ち上げについてが、1番メインテーマから外れてしまっていると感じられましたが、それでも面白さが損なわれることはありませんでした。 [映画館(字幕)] 8点(2017-10-20 23:01:17) |
151. ダンケルク(2017)
とても質の高い映画だと思います。ただ、エンターテイメント性はあまり感じられず、繰り返し見たいかと問われれば、そうだ、とは言えません。これまでのノーラン監督作品と比較すると、極端に台詞が少なく、映像で語らせているかのようです。実話を基にしているということなので、この映画で楽しんでほしいというよりも、こんな事実があったことを皆に知って欲しい、という気持ちの方が大きいと感じられます。 [映画館(字幕)] 7点(2017-10-02 17:57:03) |
152. 僕のワンダフル・ライフ
犬の可愛さと、ストーリーのすがすがしさとで、見ていて心地良い映画でした。ただ、予告編や宣伝文句にある様な、生まれ変わる理由や意味の説明が不足しています。脚本家には原作者も名を連ねているので、物語としては説明十分ということなのかもしれませんが、観客には伝わりづらいのかもしれません。もしくは、字幕のつけ方の問題なのかも。吹き替え版を見る機会があれば、そちらも見たくなりました。 [映画館(字幕)] 6点(2017-10-01 23:54:56) |
153. ワンダーウーマン
戦闘シーンがすごく良かったです。動きがしなやかで違和感がなく、本当にそれらの動きができるみたいでした。他のDCコミックがらみの映画と比較して、分かりやすく明るく作られています。これまでが大人限定だったのが、子供にも楽しめるように配慮されているかのようです。ストーリーの元になる神話などの話は、我々日本人にはなじみがないので、分かりづらい箇所もありますが、何とか頑張って話についていく努力をしましょう。ラブ・シーンは余計だったなあ。 [映画館(字幕)] 8点(2017-09-09 00:18:08) |
154. スパイダーマン:ホームカミング
これまでのシリーズでは、ピーターが大人になってしまったので、この映画でもそのつもりで見始めてしまいましたが、原作では高校生なんですよね。ですから、本作では高校生が主人公なわけで、若気の至りでいろんな失敗をするので、見ていてイライラします。映画のつくりにしても、幼さが感じられます。困難にぶち当たった時にどう解決するのか、それが見どころの一つでありますが、頑張ると何とかなってしまうのです。何だヨそりゃ、工夫はないのかよ。一生懸命も大切だけど、頭使うこともアピールしろよ。見ていてつまらなくはないのですが、対象年齢はティーンエイジャーだと思って見始めること、ここが肝心です。 [映画館(字幕)] 5点(2017-08-25 22:03:37)(良:1票) |
155. ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
この映画はちょっとひどいですね。ストーリーは弱いですし、アクションもいまいち。魅力的な俳優は使っているのに、役にその魅力を発揮する深みがなく、人物像が薄かったりします。トム・クルーズの映画はわりとよく見ていて、これまでははずれ映画はほとんどなかったのですが、この映画は繰り返し見たいとは思えません。 [映画館(字幕)] 3点(2017-08-10 23:09:42) |
156. エージェント・マロリー
せっかく体育会系の女優を使っているのに、演出の悪さで損をしているように感じられます。この映画の見どころはアクションのはずですが、そのアクションがさっぱり冴えません。きっと撮影現場では、他のアクション映画と同様、もしくはそれ以上の激しさなのかもしれませんが、映像を見る限りではテンポも迫力もありません。カメラワークで誤魔化さずに、本当に戦っているところを見せたかったのかもしれませんが、アクションがつまらなくなるようでは本末転倒です。出演者はあんなに豪華なのに、なんてもったいない映画でしょうか。 [地上波(吹替)] 5点(2017-08-06 16:23:50) |
157. 怪盗グルーのミニオン大脱走
夜遅い時間にもかかわらず、子供が多くて驚きました。肝心の映画は、小ネタは面白いんです。子供たちも笑ってました。でも、ストーリー自体はあまり面白くないんです。このシリーズは3姉妹を登場させることによって、ファミリー映画にもなっています。本作ではグルーの兄弟を登場させるなどして工夫を凝らしていますが、その部分がうまくいっていません。上映時間が短くて、中途半端になっています。もう少し上映時間を長くして、家族愛の部分を作り上げてほしいと感じました。 [映画館(吹替)] 5点(2017-08-05 00:07:34) |
158. ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン
《ネタバレ》 結婚式を題材として、友情や仕事や恋愛などを、上手く溶け込ませています。やりすぎな部分もありますが、どん底の主人公を応援したくなります。残念なのは、一つの契機となった店の閉店について、何も語られていないことです。この点がストーリーにうまく組み込まれていたら、もっと面白い映画になったと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-29 23:38:56) |
159. 20センチュリー・ウーマン
ちょっと笑えて、ちょっとエロくて、共感できるし、そうじゃないだろと反発したくなる時もある、そんな映画でした。全然予備知識なしで見ましたが、とても楽しめました。押しつけがましくなく、かといって自由奔放過ぎない、そんな時代を感じられます。現在では当たり前なことが当たり前じゃない時代を楽しめます。 [映画館(字幕)] 7点(2017-07-28 22:12:32) |
160. 招かれざる客(1967)
物語のほとんどが家の中で、登場人物は二家族くらい。それなのに、これだけ重いテーマで革新的なストーリーを作り上げていることに、驚きを感じます。しかも、ところどころにユーモアを添えて、殺伐とし過ぎないようにしています。この映画で取り上げられているテーマは、今日でも少なからず問題となることがあるでしょう。これを50年も前に扱っていたのですから、当時の反響は、現在の想像をはるかに超えるものだったことでしょう。不合理な問題において、力ずくで自己の主張を通そうとするのではなく、あくまで真っ正面から立ち向かい、理解を求める取り組みに、感銘を受けます。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-22 23:22:39) |