141. 恋人たちの予感
恋愛って、最初から「好きだ、つきあって~」というのと、友情から始まるものと大きく分けてこの2つがあると思う。恋愛の延長に結婚するのが一般的なんだとも思う。ところでこの映画のテーマ「男女の間にも友情は存在するのか?」という視点で鑑賞して、思うことがあった。それは、仲睦まじい間柄であれば関係が上手くいっているわけではないということ。相手と本気でケンカしたり、嫉妬したり、目の前で泣きじゃくったりできなければいけないこと。つまり自分の本心を相手に伝え、相手の本心も理解してあげること。自分と相手の共通点を探すこと。恋愛の始めの頃って、相手にいかに自分の(失態を見せないように)表面のいい部分しか見せないよう配慮するのが普通だと思う(たとえばオナラをしないとか)。なんかのマンガのセリフで、「相手を知る一番の方法は、相手が何について怒っているかを知ること」というのがありました。恋愛では相手の粗を探しにくい。結婚生活に入ったら、こんなんじゃなかったというパターン。友情だからこそ素で相手が分かることもある。友情と愛情って紙一重のものだと思う。男女の間に友情は存在すると僕は思います。そう思いたい。 [DVD(吹替)] 8点(2006-01-15 20:47:54)(良:1票) |
142. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
やはり見所はアナキンとオビ=ワン、暗黒卿とマスター・ヨーダの2大決戦ですね。火山と元老院議会を舞台に、それぞれがライトセイバーをぶんぶん振り回し、フォースの力を駆使して闘うシーンがとてもカッコ良かったです。あの純真なアナキン少年がなぜダース・ベイダーとなったのか? ジェダイの教えと認められない素質に苦悩しながら暗黒面に取り込まれていくアナキンとそれを見守るパドメの悲劇の物語の締めとしては十分満足のいく内容でした。10数年後、ルークをちらっと見て、わざとダース・ベイダーに殺されるときのオビ=ワンの真意が、いまようやく分かったような気がします。こういう夢のあるSF大作を作るのは、簡単そうでけっこう難しいと思います。ぜひ続編を作ってほしいです。 [DVD(吹替)] 8点(2006-01-14 14:40:58) |
143. バットマン ビギンズ
金持ちの道楽っていいなぁ。敵キャラを倒してるときより、バットマンのスーツのデザインを考えてるときのブルースの方が活き活きしてるよ。どんなに破壊しても、家が火事で燃えても「我が家はお金持ち」の一言で片付けられるしな。正直うらやましい。出てる役者の面々も豪華だし。敵の実態が、正義の名のもとに必要悪を肯定する集団との戦いという点は良かったと思います。つまり正義が正義を倒すってことでしょ? ティム・バートンのはモンスターチックな悪のようですが、この映画は人の心理の中にある善悪をテーマに、悪と腐敗の温床、ゴッサム・シティーを舞台に、ヘンリーは悪に脅かされる人々の為に町を混乱に陥れることを、ブルースは町を救うことを正義とする。この映画に関してはどっちも正義には違いない。勝った方が正義ってことなんでしょう。バットマン初体験ですが、アメコミの実写化としては大成功だと思います。 [DVD(吹替)] 7点(2006-01-09 18:42:40)(良:1票) |
144. キングダム・オブ・ヘブン
《ネタバレ》 十字軍は元々、義勇軍から始まったのですが、権力闘争の果てに崩壊していくわけですね。バリアンがラスト、元の仕事に戻るというのが、歴史の表舞台から消えた英雄としてカッコ良くみえました。聖地エルサレムの価値について、尋ねられたサラディンの答え「何もない。だが全てだ」、その一言にイスラム圏の以後1000年に渡る紛争の歴史の原点がありました。戦闘シーンはド迫力。特に王都に進入するサラディンの軍勢の火の玉は、とっても熱そうでした。さすがリドリー・スコットだとは思います。いくら名将の息子とはいえ、人々が簡単に元鍛冶屋の青年を崇め奉るのはちょっと理解しにくいのですが、歴史スペクタクルロマンとしてはなかなかの出来栄えでした。へっぽこオーランドのアイドル映画かと思ってましたが、観て良かったです。 [DVD(吹替)] 7点(2006-01-09 18:23:46) |
145. アイランド(2005)
《ネタバレ》 SF映画で大事なことって、映像だけでなく『どこまでその世界観にどっぷりハマれるか』にあると思うんです。思うにこの映画、2019年という年代設定もあり、現在の技術でももう少しで届きそうな電車のデザインやセットが現実離れしておらず、スッと物語に入り込めました。これって、けっこう大事なんです。あの、オシッコと一緒に出てくる虫とか、みんな同じ白い服を着てるとか、いろんな小道具を使って楽しませてくれました。管理された社会を最新鋭の機器で統制していき、その中の小さなホコロビがシステムを破綻させてしまう。ありがちですけど、テーマは分かりやすい。冷静に考えると、クローンたちのクライアントって、みな金持ちなんですよね? ずいぶん若い人が多すぎるような。ブシェーミの変な性癖がこの映画で、イチオシですね(笑)。 終盤、ダラダラ感はあったものの、面白かったことは確かなので、限りなく9点に近い8点ぐらいで。 [DVD(吹替)] 7点(2006-01-08 22:43:30)(良:1票) |
146. エース・ベンチュラ
いつも僕は映画のDVDをジャンルごとに整理して棚に並べるんですね。この映画もテレビでやっていたので録画したワケですよ。で、いつも通り棚にしまおうと思ったんだけど…、ん? 動物もの? ミステリーもの? サスペンス? コメディ?? 整頓に困った。だって、ジム・キャリーのオーバー・アクションがおっかしくて。指輪を確認するシーン、倍速逆戻りのシーン、あんな面白いシーンを超ハイテンションな独特の演技でやってのける彼に圧倒されまくり! ストーリーの流れや真犯人の正体は、んなアホな!?というツッコミをせざるを得ませんが、今まで観てきたジム・キャリーの映画の中では、理性のタガが外れかけた笑いをもたらしてくれたのは確かでした。もしかしたら、彼は、私生活ではものすごくマジメな人なのかもしれない…。 [地上波(字幕)] 6点(2006-01-08 16:44:55) |
147. いつか晴れた日に
《ネタバレ》 9回の裏、2アウト、ランナー無しから逆転があったので7点入れちゃう。一番、真っ先に思った感想が、「おまいら、遊んでないでとっとと働けよ」でした。女の幸せって、結婚なんだろうけど、題材及び時代背景が近世の上流階級事情とはいえ、終始、金、金でムカついたのでつ。異母姉の態度にムカーッヽ(`Д´)ノ ときたかと思いきや、のんびりおしゃべりしてるオバハンたちの無神経さにムカーッヽ(`Д´)ノ 恋敵ルーシーのエリノアに対する恋愛相談にムカーッヽ(`Д´)ノ 何よりも皆が皆、玉の輿を狙っているという点に大いにムカつきました。あんまりムカムカして、パ○シロンとかソル○ックを服用する必要があったくらい。もうね、あまりにもエリノアとブランドン大佐がかわいそうでかわいそうで。だからこそ、2人が報われたラストに救われたのは僕自身なんです。エリノアたん、良かったなぁ(´;ω;`) ブランドン大佐、あんた男の中の男だよ (;´Д⊂) [DVD(吹替)] 7点(2005-12-30 01:53:21) |
148. スモーク(1995)
この映画、『大脱走』の壁キャッチボールと良く似てる。タバコを吸ってることに変わりはないんだけど、ケムリを吸うタイミング、吐くタイミング、灰皿にトントンと灰を落とすタイミング、タバコのシーンが全部ちがって見える。唸らされたのは、5000ドルの損害をラシードに問い詰めるときのオーギーの吸い方。気まずいよー(焦)。(さて、このバカをどうしたもんか)というオーギーの口からどんな言葉が出るのかドキドキしてしまう。一方、小説家がラシードに楽しそうに話すときの吸い方は、広がるケムリのように話を膨らませる効果がある(ように見える)。数々のエピソードは、けっこう、ずーんと重い話ばっかりなんだけど、役者の表情だけでも演じることは不可能ではないはず。さらにトドメの一撃で、タバコをスパスパ(`Д´)y─┛~~ 、またはフゥー…(´ー`)y─┛~~ てな感じで吸ってる。タバコって、不安になったり、ストレスを感じた時に吸うと落ち着くんですよね。このシーンは不安なのか、昔を懐古しているのか、後悔の念で一杯なのか、登場人物たち(オーギーの娘?とか)の表情だけでは計り知れない部分を、”しぐさ”で思いのたけを演出する意図があるな、という印象を持ちました。実は僕自身はタバコを吸いません。以上の解釈で間違ってたら、すいません。いや、今のすいませんは吸いませんではありません。すいません。 [DVD(吹替)] 8点(2005-12-29 21:53:21) |
149. ボディガード(1992)
実は犯人の正体にビックリしてしまったので高得点なんです。いやぁ、こっぱずかしい。今にして思えばベタだったのになぁ。ケビン・コスナー、同じ男ですけどキザじゃないので嫌いじゃないです。この映画あたりがちょうど人気の絶頂だったんだろうなぁ。平均点が意外に低いですけど、護衛もの(そういうジャンルはないけど)では一番分かりやすくてテンポもいいですよ。伊丹監督の『マルタイの女』でしたっけ? あれまだ観てないですけど、自分としてはこちらの方が昔っから好きですね。ボディガードって裏方だから決して日の目を見ない仕事だし、007などのスパイものがあったのにこういう映画がなかったという歴史から観れば、パイオニアだと思う。ラブストーリーだけど結末は、いや秘密にしておこう。なにしろ久しぶりに観たので、かなり新鮮でした。こういう映画もたまにあるから、みんなのシネマレビューの平均点もたまに当てにならないことがある。けっこう平均点5点ぐらいの映画に名作が埋まってますね。観て良かった。 [地上波(吹替)] 7点(2005-12-29 17:13:38) |
150. ロレンツォのオイル/命の詩
《ネタバレ》 スーザン・サランドンはどの映画を観ても、自分の中では、嫌な女だなぁという印象が強い女優です。この映画でも、息子の事をバカにする看護婦を片っ端から解雇していきます。当然、前記の印象を持ちます。しかし、もし自分が親だったら、という目線に戻ると、悔しいですが、それだけ存在感のある女優であると認めざるをえない。中盤の化学物質やらタンパク質やらの名称の羅列はリアリティがありすぎてついていけませんでしたが、分からないなりに、必死で治療方法を探そうとする両親の気迫を感じてしまったことは事実です。ナタネ油で治るなんてのは、バカバカしいなと思いつつ、そこはコロンブスの卵。ロレンツォの両親の、息子に対する思いが導き出した答え。この先、どんな映画を観ても、スーザン・サランドンのことは好きになれない。しかし、彼女の演技力の高さが群を抜いていることは大いに認めます。素晴らしい。 [DVD(吹替)] 8点(2005-12-28 12:21:20) |
151. ランド・オブ・ザ・デッド
僕みたいな若造が言うのもどうかと思うんですけど、他の方も仰るとおり、今作の一番の欠点はやはり”通貨(現金)”の存在にあると思います。ロメロの撮るゾンビのテーマは秩序の崩壊にあります。貧富の差があるというのは、悪くないと思います。しかし、通貨よりも物資の方が貴重なのは明らかです。今作のゾンビも怖いけど、今までと決定的に違っていたのは、どこか応援したくなってしまうという感情です。なぜなら、生き残った人間達の遊びや駆け引きの道具にされてしまっていたから。しかし、たしかにこの映画を65歳のじじいが撮ったというのはすごいとしか言いようがない。どんなスプラッター映画やモンスター映画ですら、ゾンビに勝てるホラー映画は到底現れてこないと思う。ゾンビ映画として巨匠の撮った作品を尊敬します。’78年の『ゾンビ』を観たときは、(今でもだけど)一人でオシッコに行けない恐怖がありました。どうしても今作に限っては、道具を使うことに対して新境地を開いたことは評価したいのですが、相対評価で6点が限界です。 [DVD(吹替)] 6点(2005-12-27 16:57:30)(良:1票) |
152. メイド・イン・マンハッタン
シンデレラ・ストーリーはありきたりなのですが、レイフ・ファインズの方が魅力的でした。政治家とメイドの恋。夢があっていいと思います。あれこれ突っ込みを考えないで、素直に観た方がいいと思います。ここまで平均点が低いのはちょっと残念です。しかし、スタンリー・トゥッチのインパクトは絶大です。愛すべきハゲです。こういう映画は、評価を上げておいてもいいかなと思うので、6点ぐらいで。 [地上波(吹替)] 6点(2005-12-25 20:11:57) |
153. エディ&マーティンの逃走人生
『ショーシャンク~』に次ぐ良作を発見! ”腐れ縁”とは、こういう2人を言うんですね! 涙涙の友情でないところが非常に良い。黒人差別の問題も盛り込んでありますが、テーマは『奇妙な友情』にあります。憎まれ口を叩き合い、相手のことを友達だなんて、これっぽっちも思いたくないって心境がよ~く分かるw 自分を陥れた元凶レイ。しかし、彼は父親を尊敬してやまない。ついカッとなってレイの父親まで侮辱してしまうクロードですが、すぐに詫びます。コメディなのに胸にキュッときました。果たして彼らはどうなったのか? 彼らを知る老囚人が若い囚人たちに語る過程もミステリーチックで面白い。結末が気になってワクワクしてしまいます。観てない人は必見です。後味が爽やかですよ。 [地上波(吹替)] 9点(2005-12-25 18:09:41) |
154. 9か月
ただいま、いらなくなったDVDを部屋で整理中です。このDVDがホコリをかぶっていたので、さっそくデッキに入れて鑑賞。このコテコテのコメディはツボにハマりました。終盤のドタバタがやりすぎなのは否定しません。でも、父親になるトマドイは同じ男として、身につまされるものがありました。X線カメラのビデオを観て、目を潤ませているヒューには、ついこっちももらい泣きしそうになってしまいました。男でも女でも子をもって初めて一人前の大人。生まれてくる子供が元気であれば、男の子であろうと女の子であろうと、それでいい。よし、このDVDは売らないでおこう。…、ちっとも部屋が片付かない。 [DVD(吹替)] 7点(2005-12-23 15:24:25)(良:1票) |
155. プリシラ(1994)
《ネタバレ》 愛すべき屈強なオカマたちでした。過去に何かつらいことがあってドラッグ・クィーンになったわけではなく、自然のままに、自分がなりたかったからなっただけ。しかし、ガイ・ピアースが野外酒場で男たちに追いかけられ、殴られ、あとで泣いていたシーンでもあるように、周囲は認めてくれない。『都会』という壁しか自分を守ってくれないという現実。幸い、我が子は理解があったものの、家族との付き合い方の難しさ。自分のやりたいことを貫き通すのって、痛みが伴うんですね。音楽も有名かつ良い曲ばかり。ショーのダンスも官能?的で、映画『シカゴ』に似たインパクトがあったのもたしか。良い映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-23 09:03:26) |
156. ロボコップ(1987)
警察が民間会社の傘下に入るという設定は、当時、子供ながらに恐怖とまではいかないまでも、ショックを受けたのはたしかです。安全を金で買うアメリカ社会というものを子供ながらに感じていました。植物人間を企業の企画のために、改造してしまう恐怖。日常に起こっている事件を淡々と報道する、ニュースキャスターのシーン。さっきまで仲良くじゃれあってたギャングが、仲間が死んだり、薬品でドロドロになったら、さっさと放っていく様。犯罪大国アメリカと警察当局への批判を感じてしまう。いま、再び鑑賞を終え、その気持ちに変化はありません。グロいシーンもあります。でもこのB級くささがたまらないんですよね。続編を作ってしまったのが残念でなりません。うーん、ヒットしたから続編を作ってしまったのか? 本末転倒だ。 [DVD(吹替)] 7点(2005-12-23 00:30:48) |
157. マイ・ドッグ・スキップ
《ネタバレ》 犬を飼ったことがある人なら感動せずにはいられない秀作。家族は家族だし、友達は友達に過ぎない。でもペットって、家族であり友達でもある存在なんだよね。僕も昔飼っていた犬(ポンタ)のことを思い出し、涙が止まらなかった。死んでしまったときのことを今でも鮮明に覚えている。だから今はネコを2匹飼っている(よくごはんを食べてるw)。なぜネコかというと、犬を飼って別れるつらさを2度と味わいたくないから。でもいま飼っているネコともいずれ別れるときが来ると思うとつらいなぁ。「少年時代に飼う犬は、愛と信頼を教えてくれる。それは決して色あせない」とっても良い言葉です。いじめられっこウィリーがスキップの世話をしたり、学校が終わるまで待っててくれるスキップを通じて、友情の大切さを学んでいく課程が心温まる。スキップのお話は自分と飼っていた犬とは違う種類であれど、少年時代の僕の思い出を思い出させてくれたこの映画に感謝したい。お礼を言い尽くすには言葉が足りない。もどかしい。いわゆる、往年の名作とは別に、一生涯大切にしていきたい。自分に子供ができたら、ペットを飼う。動物の世話をすることの難しさと素晴らしさを体験させて、この映画を見せたいと思います。 [DVD(吹替)] 9点(2005-12-22 20:44:28) |
158. 恋は邪魔者
くすっと笑える小ネタが満載でサクサクとテンポ良く進んでいて、けっこう面白かったです。しかし、60年代のアメリカって、未知の10年間ですね。へんてこりんを通り越して、近未来的でした。フェミニズムをコミカルに描いた映画ですが、レニーちゃんがブリブリしていて可愛い。レニー姉さんファンの僕としては十分満足のいく作品でした。恋の駆け引きも面白かったし、自立して社会で活躍していく女性像も、男ながら爽快なものを感じました。ちょっと露骨にエロ描写があったので7点ぐらいで。 [DVD(吹替)] 7点(2005-12-20 19:41:25) |
159. コーチ・カーター
《ネタバレ》 『これは部活動である』というテーマを徹底している点に好感が持てました。スポ根にある『栄光』で話を進めるだけでなく、その背後にある『慢心』をあます所なく描いている。ただの感動映画に収まってなくて非常に良いです。犯罪・貧困・妊娠・進路。粋がっていてもまだ10代の若者が直面する問題に、カーターコーチは助けるのではなく、直接的にまたは間接的に生徒たちが自分で解決するよう、厳しく教育していく様にズシリと感じるものがありました。カーターコーチがエリートビジネスマンであったら、かつて成功した男に過ぎなくなってしまいますが、小さなスポーツ店の店主で収まっているあたり、ジュニアやワームと同じく、優秀な選手でありながら学業の壁に悩んだ人生を送ってきたのを想像させられ、この若者たちを自分と同じような高校プレーヤーで終わらせたくないという厳しさの奥にある優しさを感じます。序盤、「黒人同士で”二ガー”と呼び合うのはクールか!?」と疑問を訴えるカーターコーチがいました。話が進むにつれて、卒業生の8割が刑務所に入所するリッチモンドを、誇りをもって「俺たちの故郷はリッチモンド!」と叫ぶバスケ部員たちこそ、最高にクールです。しかし『腕立て伏せ500回』は恐怖ですね(笑)。 [DVD(吹替)] 8点(2005-12-20 18:02:16)(良:1票) |
160. 木曜組曲
これはミステリーとして観れば、ネタはしょぼかったです。でも各人物の性格設定など、サスペンスとしての魅せ方は十分堪能できました。年に一度みんなで集まって、という設定は、小説ではありきたりですが、映像としては初見だったこともあり、新鮮でした。果たして時子さんは誰に殺されたのか?という謎を、最後の最後まで引っ張り、観ている僕をやきもきさせる。真相を知っている者の締めくくりも丁寧に作り上げてある。真犯人?の回想も人間ドラマがあって非常に良い。お金はかかってなさそうですけど、経験豊富な女優さんたちの演技でお腹いっぱいになりました。浅丘ルリ子の目が変だったので、8点です。 [地上波(吹替)] 8点(2005-12-19 16:46:54)(笑:1票) |