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141.  ラスト・ターゲット(2010) 《ネタバレ》 
説明はいっさい無い 主人公や敵や味方、状況を自分で想像しないといけない映画だった アクション映画かと思っていたが地味な殺し屋の日常を描いた映画 フランス映画の様な淡々とした進行だが常に緊張感があり中々面白かった 冒頭で正体不明の敵に襲われるが戦いの最中にいきなり恋人の頭を後ろから撃つのは衝撃的 殺し屋の凄まじい日常を見せつける 常にクールな主人公だがストイックな生活の割にどこに行っても女無しではいられない所に若干の違和感が有る しかしこれが殺し屋という命がけのストレスに晒されて生きる男の性癖というものなのかもしれないと後で思った しかしその辺も見る人の勝手な想像力を必要とする映画だ 主人公がライフルを加工したり、弾を改造したり、銃を偽装する過程が丹念に描かれていてガンマニアであれば充分に引き込まれる作りになっている その分アクションは控えめだが靴音が響く石畳の上を靴を脱いで(しかも靴を隠す所も描かれていた)敵を追うとかマニアックなバトルでその辺も感心した この地味なアクションや、銃の構造や改造に興味が無い人はこの映画をつまらないと感じるかもしれないな 最初に殺した女や、元締めらしいオヤジが何故主人公を始末しようとした理由とか、そもそも最後の仕事を終える前にこの仕事を降りようとした理由等がはっきり説明されないのでモヤモヤ感がある しかしその理由を自分なりに想像すると、最初の殺した恋人は刺客とグルだった(あるいは刺客が来た時点でそう判断した)、元締めのオヤジも刺客のスウェーデン人の仲間だった 元々依頼されたライフルは自分をターゲットにする為に依頼されていたと言う事実に途中から気づいた、って言うことかな エンディングはまったく意外じゃない所が逆に意外だった 実は新恋人も刺客だった、みたいな想像をしていたのに、そこはホッとしたと同時にちょっとがっかりした
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-04-19 10:02:41)
142.  ローン・サバイバー 《ネタバレ》 
戦死した仲間達がエンドロールで一人ずつ紹介されて終わる 実話とは言え非常にウエットな印象で見ていて気が重くなった 佳境に入るまでにネイビーシールズのキャンプをじっくりと描くが、物語後半に描かれる凄まじい戦いと対照的で、ネイビーシールズ賛美の映画になっている 後半の銃撃戦は凄まじく、指とかつま先とか先っちょの銃創を徹底的に描いて徐々に満身創痍になっていく描写は凄い 先っちょはちょっとぶつけただけで飛び上がるぐらい痛いのに 追いつめられて崖から飛び降りて傷だらけになる「ホビットの冒険」的な展開が嫌になるほど続く ホビットなら泥を払って立ち上がるだけだが、リアルに崖から飛び降りると、これがめちゃめちゃ痛いのが良くわかった 主人公のマーク・ウォールバーグは「テッド」のコミカルな印象が強くてシリアスに見るのがツラい ようやく騎兵隊登場なるも、RPG一発で全滅 愕然とする一瞬 前半に印象的だった血気盛んな新兵は瞬殺されたということだよな 映画的には一瞬だが、ある意味ここが一番の悲劇だろう 終盤になって意外な所から助っ人が出て来て、これが本当に実話なのかと思う程ドラマチックだ ここで助けてくれた男の息子と抱擁して別れるシーンは唐突でかなり反則 ここでいきなり号泣シーンがくるとは 泣いてしまったじゃないか あまりにもネイビーシールズ賛美で手放しで褒められないが、傑作だとは思う
[映画館(字幕)] 8点(2014-04-10 19:03:49)
143.  紀子の食卓 《ネタバレ》 
「自殺サークル」の前日譚であり解明篇でもある 「自殺サークル」がまったくオチなかったので、ある程度理解出来てそれなりの満足感があった しかしやはりというか秘密結社の様なカルト集団の話である このオチはこれしかあり得ないので月並みな、「やっぱりか」という落胆も伴なった 3人のヒロイン達のモノローグでストーリーが進行して行く手前、各自の想像や希望なども盛り込まれていて、一筋縄ではいかない展開も違和感を伴う しかしそもそも徹底した一人称の表現は、多少リアリティを外してもかなりの部分で許容範囲なうまい表現じゃなかろうか 園子温にしては表現がかなりソフトだがヒロインが皆若いのでしかたがないのか 曲がりなりにもアイドルのキャスティングだし ヒロインの紀子は基本、身勝手なイライラさせる女なので、行く末が悲惨でもしかたがないかなと思って見ていたが、しかし一番の悲劇はさほど出てこない母親だと思った この人はほとんどキャラを描かれないのでむしろ可哀想で救いが無い 精神障害を伴う女性の表現は一番の不得意科目なので見ていて結構つらかった しかしカルト集団からヒロインを救い出す話は、2年後の「愛のむきだし」で完成されていて、同じテーマで愛の本質(この場合は家族愛か)に近づいて行く映画作りはさすがに見事だ
[DVD(邦画)] 8点(2014-04-09 11:46:13)
144.  自殺サークル 《ネタバレ》 
さすが園子温、凄い映画だと思うが何が何だかわけがわからない 冒頭から「いっせーのーせっ!」で女子高生が手をつないで電車に跳び込む凄まじいシーンでいやおう無く映画に引き込まれる 途中からは、これではストーリーが破綻無く終わるのは到底無理だと思ったのでそれなりの覚悟を持って見ていたが、ローリーが出て来るあたりで破綻具合が中途半端なリアル感を伴って、むしろつまらない印象になって来た むしろローリーのエピソードは要らなかったんじゃなかろうか ローリーの回りのクソガキの取り巻き達も、ただイライラさせるだけのノイズとなっているだけでこの部分でかなりテンションがダウンした この映画をまともなミステリーとかホラーだと思って見ると見ていられないだろう しかし黒沢映画のように解けないメタファーを並べるだけの映画にはなっていないので、見ていて引っ掛けられた嫌らしさは感じない 黒沢映画は解けないメタファーを明らかに伏線のように描くので見ていてイライラする ならば整合性のあるストーリーじゃなきゃいけない理由は無いわけで、インパクトのみで押し切ったこの映画の存在価値はあると思った しかしオチはメチャメチャである この展開でちゃんと納得出来るオチがあれば傑作になっただろうな この後で「紀子の食卓」である程度解明するが、自分にとっては「紀子~」のオチにはさほど意外性が無く、むしろこのままのSFやホラー的な設定で誰かリメイクしてもらえないかなと思った作品だった
[DVD(邦画)] 7点(2014-04-09 11:44:56)(良:1票)
145.  モスラ対ゴジラ 《ネタバレ》 
シリーズ鉄板の一作 後年にマニアからモスゴジと呼ばれるゴジラの造形は、ぽってりとしたまぶたに、ぷるぷるのほっぺたがちょいワルオヤジ風の面構え 冒頭から台風直撃の港の特撮もきわめて緻密で今作の特撮は派手さはないが、ちまちまとした小さい重機、戦車からトラック、漁師達が一斉に漕ぎ出す手漕ぎ舟まで非常にリアル 昭和シリーズ後半から造形が雑になる事を考えると、この辺がひとつの職人的特撮のピークかもしれないと思った インファント島からザ・ピーナッツが現れて例の「ナンジャ ホンジャぁヤラ♪」を歌い出すと独特の雰囲気が醸し出されて、「今、モスラを見てるっ♪」て言う雰囲気に満たされる この設定がとにかく最強だ 最後の力を振り絞って戦って守ったモスラの卵から一匹じゃ無く、双子のチビモスラが現れる所は感動的だ 港を蹂躙したゴジラを追って子供達を救う為に海を渡る双子のチビモスラに、ザ・ピーナッツのわけわかんないモスラの歌が冠ると何故かめちゃめちゃ感動する ザ・ピーナッツにこの歌を歌わせた事が、この映画の歴史的快挙だと思う
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-04-09 11:43:08)(良:1票)
146.  地獄でなぜ悪い 《ネタバレ》 
いろいろと賛否があるだろうが悪くは無い ただ園子温なのだからと思うともう少しハードルを上げて見てもいいかと思った 役者の芝居にしても堤真一の浮きまくりの怪演をどう評価するのかがネックだと思う 私的には有りじゃないかなと思った ただ他の人達がほとんど素人なので浮きまくってる この映画、他にもキレてる芝居をする人がいれば良かったんじゃなかろうか 長谷川博己が同じく浮いた芝居だが、あの人はあれでいつもの長谷川なのでさほど違和感が無い(笑) しかし、展開は他に類を見ないほど徹底したグロバカで、メインキャストをバカバカ消費するラストバトルは、同時期のオバカ映画「マチェーテ・キルズ」を思い出したが、出来は何故か「地獄~」のほうがずっと良い スラプスティクな不条理さもこちらの方がだいぶ上回っている これまでに似た様なグロバカな映画をずっと撮り続けてる井口昇ら、SUSHI TYPHOONレーベルの映画を軽く超えているのは流石に園子温と言うべきか まぁ、園子温の映画もSUSHI TYPHOONにラインナップされているので当たり前なのか しかしエンディングは、投げっぱなしな上に安易なファンタジーになってなければ、もっと点数を上げてもいいかなと思ったぐらい酷いエンディング 微塵もカタルシスが無い 「ヒミズ」のパロディーのつもりだったらふざけるなって思った SUSHI TYPHOONと言えば看板俳優の坂口拓がこれで引退らしいが、近年の坂口はギャグに向かない割に存在がギャグで見ていて非常に痛々しかった ファンだったので残念だ
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-04-09 11:40:58)
147.  復讐するは我にあり 《ネタバレ》 
文化や風俗、トラックやタクシーにいたるまで手抜き無く昭和30年代を再現している 緒形拳は始終へらへらした激クズの主人公を怪演 これほどまで鬼畜なクズは見た事が無い 出て来るヒロイン達はことごとく熟女で、人によってはかなりがっかりだと思うが私は気に入った というよりも大好物だ(笑) 倍賞美津子は勝ち気な山猿熟女をこれまた怪演 とにかくエロすぎる もう一人のエロ熟女小川真由美を殺した理由が不可解だと思ったが、主人公が自分のDNAを自分でも気づかず潜在的に残したく無かったと思えば納得できる しかしそれにしても鬼畜 エンディングの散骨シーンはストップモーションの部分はちょっと映像効果の意図がわからなかったが、散骨とは名ばかりの、鬼気迫る二人の恨みが凄まじいまでに伝わる衝撃のラストシーンだ 「復讐するは我にあり」というタイトルは主人公の行動では無く、クズ主人公の遺骨に家族が凄まじい怨嗟を投げつける映画だった
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-04-09 11:39:37)
148.  燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘 《ネタバレ》 
なんだかわからない映画 カンフー映画としては今ひとつ 香港アカデミー賞4部門を受賞って何だろう?いいところがが全然わからない いろいろな映画のオマージュなのか 自分がカンフー映画に詳しく無いせいかもしれないな 主人公らしき青年はまったく強くならないし、蘇ったロー師匠の強さはまったく描かれない しかも唐突に死ぬ 主人公がうだつが上がらないサラリーマンで出向先でタイガーに出会う序盤までが一番面白かった しかし主人公がサラリーマンじゃなきゃいけない理由はまったく無い 以降わけがわからないへんてこな展開でしかも狙ってるようなそうじゃないような、ただただつまらないとしか言えない展開 余り活躍しないが、ヒロインがメチャ可愛いいのが見所か もともとコアなカンフー映画ファンにあてた作品じゃなかろうか 私的には見事にピンとこなかったのは自分のカンフー映画に対する思い込みの無さかもしれないな
[DVD(字幕)] 4点(2014-04-04 19:05:42)
149.  ファントム/開戦前夜 《ネタバレ》 
冒頭、突然の出航命令のロートル艦長とロートル艦 出航と同時に命令を出した司令官自殺など明らかにこの命令が不穏であること匂わせて期待がふくらむ しかし以降艦長の過去の傷による心理描写とか、タカ派のKGBの隠密行動やら、こちらにはあまり縁のない政治将校という存在やらが話の流れを非常にわかりにくくしている なので深くストーリーに入りこめない 戦っている敵潜水艦もアメリカなんだか友軍なんだかわかりにくい しかし魚雷戦のシーンはなかなか緊張感があった 艦長のクールな戦いぶりもかっこいい しかしエンディングがわかりにくい 引き上げられて助かったと思わせて、実は皆幽霊だった?みたいなオチだと思うんだけど非常にわかりにくく、「助かったと思ったら、がっかり」みたいな、多分作り手が狙ったであろうカタルシスもまったく伝わらず「……はぁ?」っていう感じ たしかに昔、旧ソ連時代の潜水艦を引き上げてみたら皆死んでたみたいな事件があったなとおもったが、アザーズの様な幽霊オチを狙ったんだろうが、もっとわかりやすい演出にしてくれれば感動のラストだった気がするのに完全に考えオチすぎる、残念だ
[DVD(字幕)] 6点(2014-04-04 18:58:11)
150.  素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~ 《ネタバレ》 
ロボットは着ぐるみだった?と思う、確証はないが CGのロボットを見慣れると可愛さはあるがちょっとチープかも プロットは非常におもしろいと思った 主人公とロボットのバディ感みたいな物をもう少し深く見たかった、それが薄いのでロボットのメモリーを消したくない主人公の思いが今ひとつ伝わらないのが盛り上がりに欠けたと思う 犯罪がバレる過程も最初の犯行で眼鏡を忘れたというだけ その後は特になにも失敗していないので最初からネタバレした手品を見ているようでカタルシスに欠ける そもそも宝石を盗む前からマークされてる盗みなんて脚本を書いている段階で、これじゃつまらないんじゃなかろうかと何故思わなかったのか 犯行現場に眼鏡を忘れるのは最後の最後でいいじゃないか せっかく面白くなりそうだったのにあれこれと惜しい作品である 最初に盗んだ希少本も渡せずに燃やしてしまったのだろうか その辺も投げっぱなしでちょっと不可解 エンディングは主人公がロボットの存在を忘れてしまったのだろうか? 他のロボットヘルパーを見てちょっと不思議そうな顔をするが見終わった後で、あれ、忘れてしまったのかな(相棒のロボットを)と思うぐらいで伝わりにくい そう言う事なら、大事な相棒すら忘れてしまう痴ほう老人の哀しさを、もっと解りやすく見せてくれるエンディングにすれば号泣ものだったのに本当に残念だ ラストのスタッフロールの時のいろんなロボットの動くシーンは何の為にあるのだろう いまひとつ狙いが判らない 実際にこんなにロボット工学はすすんでんだよーって言っても何の意味があるのか? 設定は良いのになにもかもちょっとづつ足らないのが非常に惜しい 作り方によっては傑作になったはずだ
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-04 18:29:26)
151.  アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ2 《ネタバレ》 
前作で不満だったヒロインが狂気に見えないなどが今回解消された 今回のヒロインはかなりはまっている 前作比較的あっさりだったヒロインが乱暴されるシーンは今回、ほぼ前半すべてにわたって繰り広げられていて復讐にいたるカタルシスを盛り上げた 冒頭、ニューヨークからいきなりブルガリアへ場所が移動するのはダイナミックだが「どんだけ~ぇ」って思った ちょっと不自然だが驚きがあったのでいいだろう いったん警察に保護されるも、分からんチンな刑事の対応でやっぱりというか元の拷問部屋へリターン この辺は容易に想像できるのでもうちょっと以外な展開にしてほしかった 男たちへの復讐も前半のしつこいヒロインへの拷問に比べると比較的あっさりでもう少し嫌らしくいじめられなかったのかなぁ オリジナルからあるシリーズお約束の股間系拷問はあったけど(笑) まぁ今回復讐しなきゃいけない人数が結構いるのでその分薄まってしまうのはしかたがないか 特にデブオヤジへの電撃拷問は今ひとつホラーっぽいが嫌らしさが足らないと思った しかしその分ヒロインの狂った演技がなかなか凄まじくてそこを補ったと思う ヒロインを2度目の拷問部屋へ送り込んだきっかけを作った刑事をそのまま残したのも不満だ ヒロインの怒りが関係するすべての人間を焼き尽くすぐらい強烈だったらヒロインの狂気が表現出来たのにと思った  しかし前作よりかなり良くなった
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-04 18:14:26)
152.  許されざる者(2013) 《ネタバレ》 
ちょっとテンポが悪くて少し飽きた 名優を沢山使ってる割には一人ずつのキャラが立っていないように思えた 音楽の使い方も大作っぽいが古くさい感じ シナリオも少し展開が安易な気がする 武器を持ち込めない街に刺客が次々と来るのも変だし、刺客を取り締まる前に女郎に注意するべきだ 佐藤浩市は激サドすぎるが、むしろ刺客と勝負して殺されたい風にも見えた 逆にこの辺を膨らませてむしろ、嫌世的な死にたい警察署長を描けばよかったんじゃないかな 主人公が最後に鬼神の働きをするが相棒の金吾との関係がさほど深く見えないので突然復讐に燃えた様に見える 一人目の賞金首を殺す所あたりからの演出が妙にくどくて鼻に付く ラストの殴り込みのシーンもさして盛り上がらず期待に届かなかった感がある しかし、意外に西部劇を近代の日本に置き換える試みは場所が北海道なせいか違和感が少なかった 北海道の景色も素晴らしい でも火縄銃VSウィンチェスターは安易すぎる設定だ
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-03-31 23:53:08)
153.  劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 《ネタバレ》 
テレビアニメシリーズのほぼダイジェスト しかし編集が良いせいか新しく作ったパートとうまく構成されててさほど違和感を感じさせなかった テレビシリーズを全話まとめて見てから一年経ったのでいい具合に忘れていて思い出しながら楽しく見れた 直後に劇場で見たら、各パートを憶えているので案外つまらなかったんじゃなかろうか 99分はかなり短いので映画だけを見た人にとっては優しく無いかもしれないな そういう意味ではテレビシリーズをほぼノーカットで見せた「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」と対極にあるかもしれない しかし逆に「まどか~」をすべてテレビ版で見た自分はもう一度劇場版を見るのは疲れると思ってしまうので、「劇場版 あの花~」の方向としては間違っていないと思う ダイジェストの各パートはどれもこれも泣けるところばかりでシリーズそのものが優秀だった事を思わせる エンディングのかくれんぼのシーンは一年前に中学生の娘と見て二人で号泣したのを懐かしく思い出した 今回は高校生になったばかりの娘とやっぱり号泣してしまった(笑)
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-31 23:43:17)(良:1票)
154.  キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK- 《ネタバレ》 
驚きはあった 手放しで喜びたいが手放しでは喜べないジレンマの映画 とにかく絵は凄い 技術的にはピクサーに並んでしまったんじゃない?と初めて感じさせた一作 あとは脚本か、がんばれ福井 しかしご都合主義のかたまりのような映画なので、そこにこだわる人達は微塵も共感出来ないストーリーになっている 冒頭、アルカディア号にリクルートされるために、切り立った岩山を命がけでよじ上る連中にどうしようもなく違和感を感じる 以降、不死身のハーロックとか、無敵すぎるアルカディア号とか、かなりの人達には許し難い展開が続くが、余りにも沢山有り過ぎるので私的にはもう何でもオーケーな気持ちになってくる とにかく大事なのは松本零士の世界観がちゃんと継承されているということだ アルカディア号の乗員達のキャラクターも立っている なによりも許し難い程無敵なアルカディア号は最高にカッコいい アルカディア号のドクロ、頭カタすぎ、ヤマトの波動砲並みの威力だ 無数の砲塔が歯車で縦横無尽に動く様は松本零士の初期の機械式腕時計を基本にしたデザインを継承していてなかなかいい ストーリーも戦艦の艦隊戦をメインに、ヤマトのような展開で見慣れた安心感がある でも、だったらハーロックじゃなくてヤマトでいいだろって皆思ったんじゃないかな しかしエンディングはなぁ あれはどうなの? ありなの? うーんまぁいいか(笑)
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-31 23:41:25)
155.  座頭市関所破り 《ネタバレ》 
座頭市正月映画 冒頭から芸人が軽妙なトークで笑わせながら正月っぽい始まり この二人は当時の漫才コンビだろうがなかなか軽妙でおもしろい 残念ながらまったく知らない人だ(笑) 相変わらず座頭市は碁盤を切ったり回ってる駒を軸ごと切ったりとかまっぷたつ技も健在 勿論、お約束の賭場のサイコロまっぷたつも有る あいかわらず子供大好きな市だが今回もメインに軽業師のチビ兄弟がいてちょっとウザイ 途中、子供達の前でヤクザを仕込みも抜かず軽く一蹴する場面があるが「市ちゃん、つえーんだなぁ」という子供達に「おじさんだって怖かったぜ」と返す市にはグッときた 座頭市も段々といい人になりすぎて万人うけに走りすぎの感がある 正月映画だからおめでたいのはしかたがないのか タイトルの関所も特に必要性を感じない 冒頭にヤクザに追われた娘を助ける為に宿の階段でよろける振りをしながら、ヤクザ達を一蹴するお約束のとぼけた演技だが面白い さすがにマンネリな今作だがカメラワーク等もいたって普通で前作の「座頭市血笑旅」の迫力あるカメラワークからするといまいちだ やはり座頭市は三隅研次がいいのかなぁ
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-31 23:40:18)
156.  切腹 《ネタバレ》 
事前情報無しに見始めてすぐは、へたれな食い詰め浪人の話かな?などと思って見ていたら、いやいや骨太なアンチサムライな話だった しかも途中で謎解きミステリーのような展開になるのは非常に意外 途中までは双方の言う事がお互いに独善的だが、どちらにもそれなりの言い分に理があると思っていたが徐々に井伊家の家老が皆の前で追いつめられる様がまるで法廷劇のようだ 言葉が完全に武士言葉で最近の時代劇と一線を画す これも面白いと思った 切腹に竹光とか、美しい娘が貧困の為に病んで恐ろしい顔になるとかホラーな演出も一見の価値がある 敵ではあるが、丹波哲郎の出番が少ないがニヒルでクール めちゃカッコいい 仲代達矢はいつもの目がランランな鬼気迫る芝居だがちょっと見慣れたかな そうじゃない仲代達矢も見たい この物語がどこへ落ちるのか途中まで想像もつかせないところはかなりうまい作りだ 後半はサムライの世界が格式とメンツに徹底的にこだわる最低な世界である事を見せるのは意外性がありおもしろい 武士の意地を見せる映画は沢山有るが、ここまでアンチサムライを描いた映画は珍しいと思った 武士の魂ともいえる、まげを気持ち悪そうにごみ桶に捨てられ、事が終わってすべての家臣は病死ですませて、何事も無かったかの様に取り繕う井伊家に、将軍家より「治に居て乱を忘れず」の言葉を手向けられるのは笑止 ここまで武士文化をコケにしたエンディングは見事としか言う言葉が無い
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-31 23:39:10)
157.  ゆきゆきて、神軍 《ネタバレ》 
とにかくリアルキチガイがめちゃくちゃやる映画 このキチガイは暴れていない時はまったく普通の人にしか見えないのが怖い こんな人につきまとわれたら怖いだろうな 冒頭の結婚式のシーンでそう思った この「ミスター大迷惑」がくっついて来て、さながら西部劇のショットガンマリッジのごとく、むりやり結婚式をあげさせられたみたいな恐怖を感じた 映画のテーマは戦争と人間(食べちゃった!) このテーマは衝撃的だがこの大義名分があるからこそ、この人がただのキチガイと一線を画していると言う風に見えているだけで、実際はただのキチガイの人殺しであることに何の変わりもない ただこのキチガイがあっちこっちに動くだけで見てるこちらはハラハラすることにこの監督が気づいてしまったのだろう とにかく理屈も何も有った物じゃ無いので暴れ回るところだけはかなり面白い この映画の中に内包するであろう重いテーマはむしろ何も感じず、この主人公の略歴を読んだだけでその辺のヤクザと何も変わらない事がわかる 右翼の街宣車に乗った左翼のゲバ戦士という天然記念物級のキチガイをただひたすら追った作品だ この作品は主人公がただのキチガイだということを見た人達がちゃんと認識出来れば、そのドキュメンタリーとしての点数は見た人の感性で0点でも10点でも有りだと思った 教訓、正義を盾にとったキチガイに勝てる者無し(笑)
[DVD(邦画)] 4点(2014-03-24 23:15:43)
158.  イヴの時間 劇場版 《ネタバレ》 
冒頭 アシモフのロボット三原則が出て来て、「おお懐かしい」って思ったが話が進んでも特別にロボット三原則がストーリーに深く関わることは無かった ロボット三原則のエッセンスのみなら別のオリジナルの設定の方が良かったんじゃなかろうか お話は語られない過去の事件等、はしょりすぎな部分が多くて事前に学習していないと置いて行かれると感じた エンディング部分のイラストのみで語られる「トキサカ事件」の顛末がまったく判らないので物語のディテールはわからず、なんとなく雰囲気のみ伝わった 喫茶店イヴでのアンドロイドと、家の中でのアンドロイドのギャップが有りすぎて、サミィ等のリアル造形のアンドロイドとのエピソードはイマイチ乗れなかった あれだけイブでの感情が豊かなら日常の家庭でのアンドロイドの生活やそれを取り巻く人々の間にギャップがありすぎる 家庭の中でイブで見せる豊かな感情を何故出さないのかがわからない なのでむしろいかにも無骨な見た目のロボットとのエピソードは中々泣けた アンドロイド同士の恋は意外で驚きがあってもう少し深く描いて欲しかった どちらにしろエピソードを詰め込みすぎで、ひとつずつは悪く無いだけにもう少しじっくりと見たいと思った マサキとテックスのエピソードだけはそれなりに尺が取ってあって中々いい リクオとサミィのピアノのエピソードも、もう少しじっくり見せてくれればリクオがピアノを引く所で結構泣けたはず 全体的には良質なエピソードが多いのでドラマの様な長い尺で見たいと思った
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-24 23:14:32)
159.  カルト 《ネタバレ》 
毎度のことながら、なんかチープだなぁと思いながらも必ず見てしまう白石晃士作品 どれも凄いと思う物は無いのだけども、くせになる監督でもある モキュメンタリーは好きだがこの監督の物はモキュメンタリーとは言い難い作為感が満載 ハナっからドキュメンタリーと見まがう様に作ろうとは思っていない CGとか相変わらずのチープさでもうちょっとマシにもできるはずなのにあえてチープに作ってるふしが有る 必要以上に揺れるカメラとかもいつもの白石スタイルだ 最近の白石作品に必ず出て来るインパクトのみのチャラいヒーローが相変わらずいい味を出している 主人公のネロはチャラい俺様だけどやたら強い、みたいなクローズ風ヒーロー めちゃ怪しいがとにかくかっこいい ネロブラボー! 映画に怖さは微塵も無かったが得体の知れない面白さを感じる この辺の癖になる感じが白石作品の魅力だろう 登場人物のアイドル達もひと山いくらのチャチさで、お世辞にもうまい芝居をしてるとは言い難いが、特に不満も無いのは白石作品ならではだ ラストもテキトーなエンディングで「お前はGANTZかよ」って思った でも続編が出たらまた見るんだろうな(笑)
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-24 23:13:12)
160.  東京ゴッドファーザーズ 《ネタバレ》 
冒頭から次々と偶然に主人公達に関係する人達に出会うのは都合よすぎるぞと思っていたら、その出会いの都合良さがこの映画のキモである事が徐々にわかってくる なので途中から、そこはまったく気にならなくなった なにせ次々と出会う人達に助けられながら、闇雲に走り回っても目的の人物にたどり着く 捨てられてた赤子の清子の回りで次々と事故が起きたり事件が起こったりする描写があるのに、清子に何か特別な力があるっていうオチなのかと思ったがそこは最後まで説明されなかったのはちょっと不満だ 余りにも偶然が続くので実は清子は天使(あるいは悪魔)だったみたいな所を匂わせる事が少しでもあれば良かったのに 後半の幸子の逃走劇に集束するように主人公3人の過去が明かされていくのは中々見事な展開だ しかもその時点で2つの話が同時進行する理由の為に、ギンを病院に置いて行くハナのエピソードが泣かせる上にめちゃ笑った 以降同時並行で話が二手に分かれる この辺は話の組み立て方としてめちゃうまい 別々に話が進行して大団円に向かって集束して行くのはドライブ感があって素晴らしいと思った 追跡の途中で、またまた不運なタクシーの運ちゃんに出会ったりしてコメディのセオリーをちゃんとおさえてる感があって楽しい エンディングは完全に予定調和なので、あそこまであっさりじゃ無くてもいいんじゃなかろうか 尻切れとんぼな割に驚きも無かった 宝くじのエピソードもちょっと判り安すぎて意外でもなんでもない むしろ要らないかな あぶく銭が入るとギンはまた身を持ち崩しそうだし それよりもホームレスから抜け出した3人を最後にちょっとだけでも見せて欲しかったな
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-03-24 23:11:52)
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