Menu
 > レビュワー
 > camuson さん
camusonさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 405
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
21
投稿日付順1234567891011121314151617181920
21
変更日付順1234567891011121314151617181920
21
>> カレンダー表示
>> 通常表示
141.  八つ墓村(1977) 《ネタバレ》 
公開時は小学校低学年でしたので、劇場では見ていませんが、「たーたりじゃー」は、小学生の間でもやたら流行りました。テレビ放映を部分的かもしれませんが2回は見ています。また、5年ほど前に1回通して鑑賞してます。何回も見ているのですが、印象に残っているのは例の懐中電灯2つを頭に括り付けた大量殺人鬼と、化け物化した犯人に主人公が追っかけられるところくらいで、話の内容はあまり覚えていませんでした。さて、久しぶりに鑑賞して感じたのは、ロケーションへのこだわりです。入念にロケ地を選んで、日本の原風景と言える山村の景色をゆったりと映像に落とし込んでいるのが見て取れます。市川崑監督のシリーズと比べて外連味が少ないですが、スケールを感じさせるなかなかの力作です。ストーリーの方は、盛りだくさん過ぎて、一度見ただけでは整理がつきにくい感じです。村に伝わる祟りを利用した殺人事件と思わせて、その裏をかいてオカルトに仕立て上げたところは、考えてみるとかなり面白いのですが、なかなか伝わりづらい気がします。山崎努がやらかす殺人シーンは鮮烈なのですが、進行する殺人との関連が薄く、浮いてしまっているというか、最後オカルトとして繋がってくるのですが、それだけではどこかおさまりが悪く感じます。鍾乳洞から蝙蝠が大量に飛び出して、屋敷が炎に包まれる流れはイイと思ったのですが、落ち武者達がちょっと安っぽい感じがしなくもないです。本作は原作からかなり改変されているようなので、原作ではどうなっているか興味が出てきました。
[DVD(字幕)] 6点(2023-08-29 18:59:25)
142.  ヤンヤン 夏の想い出 《ネタバレ》 
約3時間の長い映画。特定の主人公を設定せず、明確なストーリーは組まずに、現代台湾の都市における一家族(ヤンヤンという名の少年の家族)の家庭生活、社会生活を、主人公を切り替えつつ流し見せていくという手法です。登場人物を役柄の比重の大きい順に並べると以下のような感じでしょうか。(1)ヤンヤンの父親のNJ、(2)ヤンヤンの姉のティンティン、(3)ヤンヤンの祖母、(4)ヤンヤンの叔父、(5)ヤンヤン タイトルにあるヤンヤンの比重は決して大きくありません。ヤンヤンの父親と元恋人との関係、ヤンヤンの叔父(できちゃった婚で新婚)と本来結婚するはずだった?仕事のパートナー兼元恋人との関係、ヤンヤンの姉とその友人の恋人との関係、といった微妙な立ち位置での男女関係を多層的に扱っているのが面白いです。祖母が体調を崩し、昏睡状態に陥るのですが、その回復のために、家族が毎日順番で祖母に対して話しかけるという設定を持ち込み、家族各々の心情を吐露させるという仕掛けをつくったのも面白いですし、生死の問題まで絡めたことで作品に深みが出ていると思います。
[DVD(字幕)] 4点(2023-08-29 18:55:43)
143.  ハウス/HOUSE(1977) 《ネタバレ》 
女子高校生役の池上季実子が、女子高校生仲間の大場久美子や神保美喜などを連れて伯母の家に遊びに行き、様々な怪奇現象に苛まれるというお話です。映画らしくない斬新な映像で、テンポがよく、面白いです。でもセットは安っぽくはなく意外としっかりとしています。池上季実子(当時18歳)の幼く甘ったるい女子高生役が、後年のちょっとキツイ感じのネーサン役になれていた身にはとても新鮮でした。終盤には妖艶な姿も見れて、そのギャップも良かったです。クンフー役もプリプリしていてよかったです(尻的な意味で)。
[DVD(字幕)] 7点(2023-08-29 18:52:42)
144.  砂漠のライオン 《ネタバレ》 
1911年にイタリアは伊土戦争に勝利し、オスマン帝国からリビアを奪い植民地として位置づけ、統制に向けた武力侵攻を開始します。それに立ち向かうリビア遊牧民のリーダーが主人公で、その勇敢さから「砂漠のライオン」の異名を持つオマル・ムフタール。一方、その敵役として、侵攻軍を統率するのは、その苛烈さから「リビアの屠殺屋」の異名を持つ、ロドルフォ・グラッツィアーニ。同じ砂漠の戦争を扱った「アラビアのロレンス」に比べると、構図がわかりやすいですね。「アラビアのロレンス」は、言っても、イギリスによるイギリス人をヒーローにした映画です。本作は、アラブ人をヒーローにした映画で、製作に米英が参加していますが、ムッソリーニ時代のイタリア王国は米英からすれば敵国ということもあるのか、残虐非道な侵略行為を比較的容赦なく描写していると思います。騎馬隊vs戦車隊と武力の差は歴然としているものの、地の利を味方につけた知略により、それなりに戦えている様子は、なかなか面白いです。
[DVD(字幕)] 7点(2023-08-29 18:49:58)
145.  セブン 《ネタバレ》 
テレビ放映を一度見たことがあります。当時受けた衝撃は相当なものだったのですが、結末を知ったうえで再度見たところ、思いのほか薄味に感じました。最後の衝撃度に重きを置き、すべてそれに収斂する構成になっていて、それ以外のところでにじみ出てくる深みのようなものがあまり感じられないんですよね。殺されていく人たちが、物語の外の人たちなので、差し迫る恐怖感もありません。結末に持っていくためには、そうせざるを得ないわけですが。役者は頑張っています。特に犯人の役づくりがすばらしい。それだけにアクションシーンは、エンターテインメントとしてのバランスや一般受けのため必要であることはよくわかるのですが、作品の完成度を下げている気がします。生きるか死ぬかのリスクの高いアクションは完璧主義の犯人に似つかわしくないと思います。とはいえ、このダークな雰囲気はかなり好きです。あと、あんな奥さん俺もほしい(嫉妬)
[DVD(字幕)] 6点(2023-08-29 18:47:07)
146.  不都合な真実 《ネタバレ》 
ゴア元米副大統領による地球温暖化問題啓発プレゼンテーションフィルム。素人を対象にしたイメージ的な分かりやすさに重きを置いているものの、思いのほか新しい発見があって有意義でした。千回以上場数を踏んだだけのことはあるのですが、準備が行き届きすぎていて、わざとらしさが鼻につく感も、なくはないですかね。とはいえ、政治家としてライフワークとして一つのテーマを追求し続け、それを発信し続ける姿勢には素直に感心しました。興行場も成功を収めているようで、そちらの方も凄いことです。私の認識として、地球が奇跡的に生物が生息できる環境を保てているのは、絡み合うさまざまな因子の収束性向が発散性向を上回っているためという感覚が、何とはなしにあるのですが、極地の氷が解けて海水になると、氷の時は反射していた日射を吸収するようになるという話は、今まで聞くことの少ない発散性向を持つ因子として興味深いと感じました。それでも発散しかけると、他の因子のより強い収束が働いて、周期運動になるようなイメージがありますが。何の根拠もない感覚的な話ですが。
[DVD(字幕)] 7点(2023-08-22 19:18:27)
147.  フレンチ・コネクション 《ネタバレ》 
麻薬捜査の話。ニューヨークの街の汚れた裏側の雰囲気がストレートに伝わってきます。リアルな暴力描写が特徴的なのですが、エンターテインメントとしては華があまり感じられません。キャラクターを立たせる描写も薄く、あまり感情移入することもなく、殺伐とした雰囲気は伝わってくるのですが、今一つ面白みに欠けるような気がします。
[DVD(字幕)] 5点(2023-08-22 19:15:13)
148.  ウィスキー 《ネタバレ》 
ウルグアイのしがない中小靴下工場のオーナー工場長(兄)のもとに、ブラジルに打って出て、靴下工場で一山あてた弟が、久しぶりに故国に戻ってきて再開することに。独身の兄は、幸福な結婚を偽装するために、長年勤めた女従業員に妻役を演じることを依頼するが・・・といった話。兄、弟、妻役の何とも言えないぎこちなさの機微をうまく捉えています。巨匠を思わせる渋く落ち着いた作品だなぁと思って見ていたのですが、監督は30歳の若者と聞いて驚きました。本作品公開の2年後には自殺したとのこと。惜しい才能を亡くしたものです。
[DVD(字幕)] 7点(2023-08-22 19:13:42)
149.  七人の侍 《ネタバレ》 
3時間半以上の大作ですが、面白くて一気に見てしまいました。長さを感じさせません。30軒やそこらの山奥の農村集落の狭い世界の話なのですが、とてもスケールが大きく感じられるところが魅力です。三船敏郎のオーバーな演技や、農民たちがどっと笑うところなど、必ずしもリアルとは言えないところもあるのですが、映像に妥協がなく密度が濃いので、安っぽくならないのですよね。
[DVD(字幕)] 8点(2023-08-22 19:08:03)
150.  荒野の七人 《ネタバレ》 
黒澤明の「七人の侍」のリメイク権を買い、西部劇に仕立て直したものです。全体的に薄くて軽い感じに仕上がってますね。七人の侍を見た後で見ると、ところどころで取って付けたようなシーンがあって笑えます。3時間半の大作を2時間に縮めているので、深みを出せないのは仕方ないところですが、薄っぺらさの一番の要因は、メキシコ農民に切迫感が感じられないところかな。などと思いつつ、後にwikipediaなどで調べたところ、メキシコ政府からメキシコ人を汚く貧しく描かないように要請とがあったとのこと。いろいろ難しいものです。
[DVD(字幕)] 5点(2023-08-22 19:04:50)
151.  田園に死す 《ネタバレ》 
鮮烈かつ強烈な映像イメージ。前衛的な舞台演劇的な記号は、人心に潜在する禍々しさを顕在化させつつ、日本的自然の深み広がりと融和して、何とも言えない郷愁をも誘います。現在の私を演じる菅貫太郎は、ピルロ風の二枚目で、画像も貼らずにの麻呂と同一人物とは思えませんでした。
[DVD(字幕)] 8点(2023-08-03 20:09:30)
152.  惑星ソラリス 《ネタバレ》 
冷たい水のような何かが、じわじわ、ひたひたと静かに体を侵食していくような感覚。どこか懐かしく不快感はない。原始のスープか?LCLか?
[DVD(字幕)] 10点(2023-08-03 20:07:31)
153.  アメリ 《ネタバレ》 
少女時代に、勉強はすべて母親に自宅で教えられ、学校に行かせてもらえなかったため、友達ができず、コミュニケーション障害ぎみの若い女性が主人公です。基本コメディーで、主人公がコミュ障ゆえに話してコミュニケーションを取る代わりにいたずらをするという設定なのですが、どちらかというとコメディーを成り立たせるための後付け設定で、コミュニケーションをテーマに深く掘り下げるという姿勢はなく、切実感やリアリティとは全く無縁で、最後は恋愛成就のハッピーエンドとなっています。そんな中で、コメディーの主たる部分が、「そのいたずら犯罪ですから」と苦笑いしながら突っ込む程度しか楽しむすべがないのが辛いところでした。色恋についても途中すっとぱしてバッコンという感じで、設定とマッチしてないような気がしました。風変わりな脇役達の雰囲気は悪くなく、話の転がし方は巧みで、特に証明写真にまつわる日常系ミステリを絡めた部分は見事なのですが。
[DVD(字幕)] 4点(2023-08-03 20:05:16)
154.  スティング 《ネタバレ》 
30年代のシカゴを舞台に、仲間を殺された詐欺師が、ギャングのボスをはめるという話。入念なシナリオのもとに構築された大掛かりな仕掛けをドッキリカメラを見るような姿勢で見ていると、最後にはサプライズがあるというなかなか巧みな脚本です。痛快感を損なわずに終わるところがいいですね。
[DVD(字幕)] 6点(2023-08-03 20:03:27)
155.  ソナチネ(1993) 《ネタバレ》 
北野武監督の作品はこれまでテレビ放映でしか見てなかったです。「その男、凶暴につき」は暴力描写がそこそこ面白いと思ったのですが、「キッズ・リターン」、「HANA-BI」は、どうもわざとらしさが気になって、それ以来、北野作品からは遠ざかっていました。結果的に本作品を見るのが随分と遅れてしまいました。時間が無限にない以上、作品を見る順番は本当に重要ですね。ショウアップされたお約束バイオレンスではなく、地味だけどエグく、感覚が麻痺した地点で生まれる狂気とおかしみを交えた暴力描写は「その男」の発展形でだと思います。命を張った抗争のさなかで、意図せずして訪れた沖縄の海辺での止まった時間、抜ける空が、ただれた心に沁み入ります。
[DVD(字幕)] 8点(2023-08-03 20:02:01)
156.  オールド・ボーイ(2003) 《ネタバレ》 
エグいバイオレンスと、緻密なシナリオ。原作が日本の漫画だということは聞いていたのですが、漫画の映像化作品にありがちな、これじゃない感はほとんど感じませんでした。原作漫画を知らないというのもありますが、映画作品として普通に完成度が高いと感じました。
[DVD(字幕)] 8点(2023-07-28 18:47:59)
157.  エリジウム 《ネタバレ》 
さて、そもそもSFはアイデアが出尽くしていて、なかなか新味を出すのが難しいと思うのですが、本作は前作「第9地区」に続き”汚いSF”を突き詰めていて、SFにはまだ開拓余地があるのだなと思わせてくれる作品です。もちろん過去のSF作品においても、清濁の「濁」は様々な形で描かれてきていると思いますが、血や肉や貧困や汗臭さや泥臭さをリアルに取り込み、現実世界の縮図として端的に示しているものは少ないように思います。リアルな表現を可能とする映像の技術的進歩も大きいと思います。というような評価をしていた中で、終わり方があまりにありがちな美談だったので、ちょっと、引いてしまいました。やはりこの作風には毒のある終わり方が似合うと思います。肉体に乱暴にドリルで穴をあけて、強化機械を差し込むような乱暴な鉄と血肉の融合表現に「鉄男」を少し思い出しました。
[映画館(字幕)] 7点(2023-07-28 18:45:09)
158.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生 《ネタバレ》 
老人として生まれ、歳を重ねるごとに若返えっていくというアブノーマルな生を受けた男とノーマルな女との恋愛と人生の物語です。実際にはありえない設定ですが、役者達の真摯でごく自然な演技と根気のいる映像処理とで、設定世界が破綻することなく表現されています。正攻法なのですが、正攻法がいかに難しいか。予算が潤沢なアメリカ映画ならではの作品だと思います。ありえない設定の中に、何気ない、いかにもごく自然に起りそうなシーンをうまく織り込んでいるのですよね。ブラッド・ピットが予告なくケイト・ブランシェットのバレエ公演の楽屋を訪ねるくだりは、2人のちょっとしたすれ違い、心の機微が繊細に表現されていて、特に印象に残っています。
[DVD(字幕)] 7点(2023-07-28 18:42:47)(良:1票)
159.  モスラ(1961) 《ネタバレ》 
探検隊が離島で双子の妖精(ザ・ピーナッツ)に出逢い、一部の悪知恵の働く者たちがそれを捕獲して、日本で見世物として興行をはじめます。双子の妖精を島に取り戻すためにモスラが卵から孵化して、日本に猪突猛進襲来するという話です。形状も似ていることから真っ先に風の谷のナウシカの王蟲を思い出しました。また、エヴァンゲリオンの使徒にも少し似た性質ですね。感情らしきものは一切見せないのですが、幼虫成虫ともに愛嬌があるから不思議です。そしてとにかく特撮が素晴らしい。特に日本家屋が燃えるシーンで、瓦の隙間から幾筋も煙が漏れ立っているのを見て舌を巻きました。
[DVD(字幕)] 6点(2023-07-28 18:40:07)
160.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 
ユダヤ・ハンターの異名を持つナチス高官による捜索&虐殺を逃れて一人助かった少女による復讐劇と、バスターズと呼ばれるユダヤ人ナチス狩り部隊(仮想)によるヒトラー暗殺計画とが同時進行し、最後に両者が重なりクライマックスを迎えるという流れです。第1章のユダヤ・ハンターがフランスの酪農家を訪れるエピソードがとにかく素晴らしい出来です。これでぐっと映画の世界に引き込まれました。そして、その後の展開も悪くないのですが、終わり方がいまひとつのような気がしました。観客の予想を裏切ることと、印象的なシーンづくりに重きを置いたのでしょうが、もう少しシンプルに復讐劇に決着をつけた方が、感情的に盛り上がったような気がします。結果だけ見れば目的は達成されたのでしょうが、各々の思惑と行動、およびその結果が混然としてしまい、混乱とフラストレーションが残ってしまいました。
[DVD(字幕)] 8点(2023-07-28 18:37:42)
000.00%
110.25%
281.98%
3184.44%
44611.36%
56716.54%
68821.73%
76716.54%
87418.27%
9297.16%
1071.73%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS