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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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1661.  ロスト・イン・ラ・マンチャ
豪雨のため翌日になっても前の日と土の色が違う!エド・ウッドなら全然おかまいなしなんだろうけどね。(あっ、すいません、エド・ウッドの作品を見てませんでした。バートンの『エド・ウッド』で見た気でいました。) ドン・キホーテ役の俳優さんが腰痛で動けない!水野晴郎なら全然おかまいなしなんだろうけどね。(あっ、すいません、水野晴郎の作品を見てませんでした。『シベ超』のみなさまのレビューで見た気でいました。) それにしても一度興行的に失敗したり製作側ともめたりするとアメリカ資本てのはシビアというか、冷たいんですね。監督の想像力とお金だけではなく、チームワークが大切なんだということもよくわかりました。特典映像にしてはドラマティックすぎるというか生々しすぎるというか、、、だからひとつの作品として世に出したのでしょうか。ここまでしたんだから、時間がかかってもちゃんと完成させてほしいな。
5点(2004-08-19 14:17:21)(笑:1票)
1662.  ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
前作の見事なCG恐竜のインパクトはたしかに凄かったが、前半に限って言えばこの続編のほうが断然面白かった。あのトカゲみたいなちっこいヤツの大群は相当に怖い。どんな秘境の地に行ったとしてもさすがにティラノザウルスは出てこんだろうが、あのちっこいヤツは出てきそうで怖い。あれもCGですか?本物にしか見えん。T-レックス都市上陸後は一気に怖さが無くなった。まあキングコングと同じく人間のエゴを描くために連れてきたようなもんで、怖い怖いで押し通すわけにもいかないんでしょうが。あと、ローラ・ダ-ンには出てほしかったなあ。
6点(2004-08-18 11:32:01)
1663.  ロスト・チルドレン 《ネタバレ》 
美しいだけではなく独自性のある映像に惹かれる。では、映像だけの作品か?そんなことはない。喜怒哀楽がぎっしり詰め込まれたファンタジーで、しかもその喜怒哀楽を終始クールな少女ミエットのかすかに変わる表情で表す。窃盗団のリーダー的存在のミエットがワンの純真さに触れたときのとまどいの表情、ワンがミエットの靴を脱がし足をもむ時のやさしさに触れた時の表情、鏡に写るワンと自分を見る表情、窃盗団の少年達とわかれるときの、ノミに洗脳されたワンを見るときの、命がけでワンの弟を助けるときの表情、、、なんでこんな小さな女の子が大人顔負けの演技ができるんだろう。すっかり虜になってしまった。そしてアイディアもいっぱい。中でも印象的なのは双子のおばさん。料理を作ってるときのシーンは感心してしまう。最後、ゲップで爽快に終わるってのも良い。CGは使いようによっては映画をダメにもするし良くもする。この作品は、リアルに見せるためのCGではなく幻想的な非リアルな世界を作り上げるためのCG。なくてはならないものです。
10点(2004-08-17 15:59:45)(良:1票)
1664.  セレブリティ
これってフェリーニの『甘い生活』のパロディですよね?セレブと記者、そして強引に出てくる神父さん、オープニングも空から始まるし、絶対そうですよね。W・アレンってフェリーニ好きだし。だからモノクロなのかな?そうすると退廃の象徴はディカプリオ演じるムービースター、欲望の象徴はセロン演じる全身性感体のスーパーモデル。わ、わかりやすー。とはいえ、このアレン流「甘い生活」では、セレブの生活に憧れる記者(アレンの分身ブラナー)はフェリーニの分身マストロヤンニとは違って、その世界になかなか足を踏み入れたくても入れずに身勝手な妄想だけが先走りするなんともかっこ悪い男である。そして退廃と欲望渦巻くセレブの世界で幸せを見つける人たちも描くのは、やはりアレン流。豪華な出演陣を見るのもひとつの魅力ではあるが、その名前につられて見るとがっかりする人も多いだろう。アレンの映画であることを頭に置いとかないと。
7点(2004-08-12 12:06:04)
1665.  世界中がアイ・ラヴ・ユー
私がミュージカル映画に対しちょっぴりの不満があったのは、全部セットで歌い踊るならスクリーンでなくても舞台で見たほうがいいではないか、と思っていたところがあったから。では、『シェルブールの雨傘』や『エビ-タ』は?これらも嫌いではないですが、ただ舞台を外に持ってきただけだし、根本的にオペラ色が入っていてジャンルが違います。そこに往年の楽しいミュージカルを継承しつつも映画ならではの今作品の登場は嬉しいかぎり。ミュージカル俳優ではない人たちの滅多にお目にかかれない歌といい、ワイヤーを使った華麗なダンスといい、現実とミュージカルという非現実の絶妙なミスマッチングに一役も二役もかっています。ホント”映画ならでは”です。そしてこれまでのアレンの映画の中で一番「美」を意識したニューヨークをたっぷりと堪能できます。ベニスもパリも美しかったが、ことあるごとにニューヨークに帰ってくるジョー(アレン)の描写にアレンのニューヨーク愛を感じます。ちょっといい気分になれる、そんな映画です。
8点(2004-08-11 12:21:50)(良:1票)
1666.  誘惑のアフロディーテ
いきなりのギリシャ神話のシーンには、アレ?たしかウッディ・アレンの映画だったよなぁ、とちょっと目を凝らしましたが、例によってアレンのお遊び。今回のこのお遊びはどうも面白く感じない(個人的に)。でも色々なことに挑戦するからこそ、見た事もないような面白さを作り出せるのがアレンの映画でもある。話の筋はなかなか面白く、アレンらしく人生の、そして恋愛の悲喜こもごもをやさしく描く。そして相変わらずアレンの映画の出演者たちは(今回は新顔がいっぱい)すごく自然な演技でアレンの映画の世界に住んでいる。
6点(2004-08-10 13:07:25)
1667.  ブロードウェイと銃弾
芸術家とはこうあるべき、芸術家とはこんな人たち、というのが作中に語られるが、ギャングのチーチが自分の舞台が汚されることが我慢できず、自らの命もかえりみない行動をとる、このことがどの言葉よりも重く”芸術家とは”を語っている。演出家の意図しないキャスティングはハリウッドを揶揄しているような気がする。本人が出ていないのは、芸術を語るうえでイヤらしくならないためだろうか。ともあれ、かえって万人受けしやすい作品に仕上がっています。みんな、いい味だしてます。
7点(2004-08-09 12:30:06)
1668.  アリス(1990)
裕福で安定した生活を送る主婦が、妄想や思い込みから決めつけていた自分と自分のまわりの真実を見つけ本当の自分にたどり着くという話。冒頭の旦那との語りから流れるような長回しでその裕福な生活ぶりをあっという間に見せる。相変わらずのアレン節も女に置き換えるとどこか可愛らしい女アレンが出来あがる。私が本当にやりたいことってなんだろう、ちゃんと真実を見てるのだろうか..アリスが最後に見せる活き活きととした笑顔が羨ましくもある。
6点(2004-08-05 12:02:19)
1669.  ハンナとその姉妹
W・アレンの映画はいつも「ちょっとスリリングな日常」を描いていて人生の横道にそれていってもちゃんと帰ってくる。決してハリウッド映画のように非日常へとなだれ込まない。そこがいいんだけど、人によっては物足りなさを感じるのでは。私もこの作品では、出てくる人たちが皆個性的なのでもうちょっと行き過ぎた展開で笑わせてくれても、と物足りなさを感じてしまった。でも皆が個性的なのに親近感を覚えるキャラで役者の演技も自然体で好感が持てます。アレンの演技も毒気が抜けていい感じ。
6点(2004-08-04 12:18:02)
1670.  アニー・ホール
突然こちらに語りかける(おぉ!ゴダールだ~、でもちょっとしつこい)。 過去の回想シーンに現代の人達が立っている(おぉ!これは面白い)。 分割カット(ちょっと面白い)。 本音の字幕(いいねえ)。と、けっこう遊んでる。この頃からアレンはコメディアンの部分が薄れ映画作家の色を濃くしていきます。初期作品や最近の作品と比べるとちょっと小難しさを感じるところがありますが、様々な演出の工夫がうまく機能した良い例ではないでしょうか。この作品、凝った演出やアレンの独特なキャラとしゃべりが目立つが細部にわたってすごく丁寧に作られています。特に恋愛における男女の気持ちの部分で。一番好きなシーンはロブスター(?)との格闘&記念写真のシーンかな。その好きなシーンがパートナーが変わっても出てくるのがすごくせつなかった。アニ-との出会いのシーンのトンチンカンな会話も良かった。凝った手法と映画館での会話にSTING大好きさん同様ヌーベルバーグを感じました。
7点(2004-08-03 12:54:40)(良:2票)
1671.  ウディ・アレンのバナナ
私の笑いのツボはやっぱり世間とはずれているのだろうか。だって笑ったもん。コメディに撤した作品でこれでもかとナンセンスなギャグの応酬です。ストーリーのおおまかな流れや風刺的ギャグはチャップリンを彷彿させます(言いすぎか?でもそう思ったから仕方ない)。でももっとばかばかしくて情けない。この情けないところがアレンらしくて良い。アレンが映画監督ではなくコメディアンだった頃の作品です。
6点(2004-08-02 15:13:54)
1672.  アイズ ワイド シャット 《ネタバレ》 
内容は妻の浮気願望ともとれる告白にうろたえた夫が逆に浮気しそうになってごめんなさいと妻に懺悔するという他愛も無い話。その中でキューブリックはどんな仕掛けをこの作品に入れたのか。CRUISE,KIDMAN,KUBRICKという文字から始まるこの映画、なんともハリウッド的である。話の舞台もニューヨーク。そのニューヨークの町並みが全てセット(凄い!)。これもハリウッド的だ。そしてハリウッドを代表するトム&ニコール夫婦の起用。主人公(と共に我々が)が入り込んだ幻想的な世界は主人公と我々が思うような世界ではなく結局は幻想であり虚構の世界であった。そこにハリウッドをダブらせているように感じました。やたらと華やかなクリスマスの電飾がいっそう虚構を強調しているように思った。ハリウッドスターも虚構の中で幻想を見ているのですよと。その虚構の中で生きるムービースターの生活を覗いてみましょうとでも言いたげなこの映画のCM。(CM製作もキューブリックが手がけたらしい。)二人のSEXを期待させるCMだが、いつまでたっても二人のSEXは無い。冒頭でトイレに座るニコールの姿にありのままを覗かせてくれると思わせておいて結局SEXは無い。最後にSEXしましょう、で突然終わる。ニクイなぁ、ホント。スターのオーラを脱がせる為の長い撮影期間のおかげで結果として二人は最高の演技を見せてくれます。すべて計算通りということか?  
8点(2004-07-30 13:09:13)(良:1票)
1673.  バリー・リンドン 《ネタバレ》 
冒頭から美しい映像に圧倒される。ロウソクの火のみでも撮影可能な特殊レンズを用い自然光を最大限に活かした18世紀ヨーロッパの情景が本当に素晴らしい。ひとりの男が祖国を離れ、そして帰ってゆく物語の中で、人間が作り出したものの崩壊をただの背景として盛り込む。第一部では戦争(人間が起こす戦争と人間がつくる軍の規律)の弊害を、第二部では上流階級(人間のがつくる階級制度や国家間の規則)の退廃を淡々と描く。一部二部を通して決闘が登場しますが、ルールはあっても国が変わればルールも変わって、当たり前のように存在する人間のつくりだしたものがいかに危ういものかを象徴しているように感じる。この作品がある意味キューブリック的でないところは、相変わらず突き放したようにこれらを描く一方で主人公の人生そのものは感情豊に描いている点。ひとりの男にとっては時代の大きな流れ以上の大事件はもっと身近なもの。愛する人との別れであったり愛する者の死であったり。中でも息子の死はただただ悲しく描く。我々もこの不幸に大いに悲しむほかない。キューブリックの作品でここまで人間ドラマを前面に出した作品は他に無いのでは。それでも最後は「美しい者も醜い者も今は同じすべてあの世」というテロップでこれまで観てきたドラマをあざ笑うかのように閉めるのは、いかにもキューブリックであり、さすがキューブリックである。
10点(2004-07-29 12:31:04)(良:1票)
1674.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
完璧のはずのシステムがたった一人の人間によっていとも簡単に崩れさる様をコメディで描く。アメリカ政府はこのようなことは起こらないと言ってるが、あくまでコレに関してのコメントであって、しょせん人間のつくりあげたものに完全は無い。それでも完全だと思ってしまうところに愚かさを感じる。それにしてもキューブリックの戦争を扱った映像はどれも他の戦争映画にはない怖さがある。まず反戦色が無い。かといって勿論、戦争を賞賛しているわけでもない。ただ人間の愚かさを描くための一つの材料にすぎず、どう感じるかはご自由にって感じです。変にメッセージがこもっていないので余計に背筋がゾッとするような怖さを感じるのでしょう。ラストの歌「また会いましょう」は『フルメタル・ジャケット』の「ミッキーマウス・マーチ」以上に強烈な印象を残す。
7点(2004-07-28 17:21:12)(良:1票)
1675.  ロリータ(1962)
「ロリータ」と「キューブリック」という二つのブランドの融合からイメージされるのは「人間の精神世界の中のエロス」といったところだろうか。しかしこの作品で「エロス」は前面に出てこない。少女ロリータはエロスの象徴でもなんでもなくごく普通の可愛い女の子。そのごく普通の女の子にまつわる大人達のドタバタぶりが描かれる。とりわけハンバートのうろたえぶり、執着ぶりは大人の男の滑稽さ、情けなさを凝縮している。同じ大人の男である自分にも全く当てはまらないというわけでもなく、ハンバートが暴走すればするほど、「もうやめてくれ~」と叫びたくなる。大人?いやいや、まるで子供である。ロリータの母も散らかったキッチンやハンバートに寄せる少女のようなときめき、そして日記を盗み見るほどの独占欲がやはり子供じみている。友人夫婦の行動も、ハンバートとロリータの母をひっつけようとする様はやっぱり子供じみている。クィルティなんてのはそのまんま子供である。つまりこの作品は少女偏愛の物語ではなく、大人の中の幼児性を描いた作品ではなかろうか。ちなみにリメイク版よりもこちらのほうが少し好きです。
6点(2004-07-27 17:59:09)
1676.  現金に体を張れ
まずほぼ同時刻の現金強奪犯それぞれの妻とのやりとり、恋人とのやりとり等を見せ、映画開始早々にそれぞれのキャラクター紹介をなにげにしてしまう。時間をかけず、そしてわざとらしい説明も一切無い。そしていよいよ犯行が実行される。ココでも時間軸をさわる。さわることによってそれぞれの緊張感が伝わる。時間軸をさわることで得ることのできるものすべてがこの映画に詰まってます。無駄がありません。28歳のキューブリックがはなつフィルムノワールの傑作です。
7点(2004-07-26 12:42:04)(良:1票)
1677.  紳士は金髪がお好き(1953)
当時、歌は吹き替えが当たり前だった中、素晴らしい歌声を披露してくれたモンローと新人モンローをささえる側にまわりきっちりと役をこなしたラッセルは評価したい。二人の対比も面白い。でもモンローありきの作品です。 お金がすべてと言い放つ女に「私だったらこう言ってやりたい!」と思い観ていたら、最後のフィアンセの父親に言った言葉にグゥの音も出なかった。妙に納得してしまう。いや、納得はしてないが、「ま、いっか」となる。モンローじゃなかったらそうはいかないだろう。
6点(2004-07-23 11:32:35)
1678.  リアル・ブロンド
二組のカップルがそれぞれの妄想や幻想を剥ぎ取り本当の自分を見つけるといったお話。レストランで『ピアノレッスン』の感想を言い合っているうちに他の客にも伝染しレストラン中で『ピアノレッスン』を批評しているのが面白かった。主人公の「リアルじゃない!メロドラマだ!」という主張はきっとトム・ディチロ監督の主張でもあるのでしょう。自分はこういう人間なんだという思い込みは多かれ少なかれ、そして自覚しているしていないはあっても誰もが持っているもので、その思い込みと現実とのギャップというその一点に集約して恋愛ドラマを見せます。確かに絵画のような『ピアノレッスン』よりも現実的だし、リアルな葛藤ではあるけれど、すっきり納得のいくエンディングはリアルとは言えないような。全体的に、よくビデオ化されるアメリカのテレビドラマっぽくて、映画を観たと言う満足感が乏しいのが残念。
4点(2004-07-22 10:14:59)
1679.  キューティ・ブロンド/ハッピーMAX
だいたい続編というのは前作より落ちるものという概念を抱きつつ観たせいかなかなか楽しめた。みなさんの評価とは違ってこの続編の方が楽しめました。肘を体につけてキャピキャピポーズで小走りする姿が健在でまず安心。票稼ぎのスピーチではなく自分の意志を表明するスピーチで議員たちが拍手喝采てのはかなり強引だが、前作のあり得ない法廷劇の強引さよりは許せる、というか気持ちの良い強引さでした。ストーリーに説得力は無くても、彼女の意志の強さは堂々とピンクを着こなす姿で十分伝わる。前作で免疫ができたからこその感想かもしれませんが良かったです。ゲイの犬、コレもなかなか思いつかないアイディアです。
6点(2004-07-21 11:04:11)
1680.  キューティ・ブロンド
最初、エルの明るくて個性的なキャラと男のために猛勉強するキャラが一致せず、いまひとつ理解出来ずに見ていたのですが、ハーバードへ行ってからのすべてに一生懸命な姿をみてやっと頭の中でキャラが整理できた。ところ変われどピンクまっしぐらってのが良い。彼女の真直ぐさとは関係のない偶発的な部分でハッピーエンドというのが残念。良く言えば彼女がラッキーを呼び込んだってことなんでしょうが。
5点(2004-07-20 16:45:35)
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