1701. ザッツ・エンタテインメントPART2
「がんばれ!ベアーズ」を母と見に行った時に予告で流れていて、母にはかなり刺激されるものがあったようで、私は母に着いてゆくような感じでこの映画を見ました(今考えると私って随分とお母さんっ子だったのかな)。私にとっては、まだ映画ファンになりたての頃に見た映画なので、次々と流れてゆく映像に何らかの感慨がある筈もなく、むしろ細切れ状態な映像よりも本編が見たいよ!って思ったものでした。そこに登場する人々がどれだけ偉大な、ステキな人々なのかを理解するには、20年早かった、というところですね。母はその5年後にこの世を去ってしまいましたが、母が愛していた世界を今は気軽にDVDで触れる事ができます。もう少しだけ当時の映画を見たら、もう一度この映画を見直してみたいですね。きっとこの映画を見た時の母の気持ちに少し近付けるような気がします。 6点(2004-04-09 11:23:22)(良:1票) |
1702. SPACE ADVENTURE コブラ
出崎=杉野の黄金コンビという事で、過大な期待をしちゃった感じでしたけど、ちょっとスッキリできない映画でした。自分の中では「コブラ」ってハードボイルドなイメージでしたが、この映画はワリとコブラも物語も映画自体もウェットと言うか、弱々しい感じ。一大事が描かれていても、それが数人の登場人物だけで語られてしまうと世界が狭く感じてしまいます。あと、作画が杉野昭夫らしからぬ雑な感じが(特にアクションシーンで)多かった事、音楽が「さよなら銀河鉄道999」の焼き直し丸出しだった事、日本アニメ映画初のドルビーステレオの音響設計がなんかヘンで、マトモにセリフが聞き取れなかった事など、マイナスイメージが多かった記憶があります。今だったら原作世界のイメージをそのまま映像化できそうな気もしますが、当時はちょっと時代が早過ぎたのかもしれませんね。 [試写会(字幕)] 5点(2004-04-09 11:06:56) |
1703. ワンダー・ボーイズ
うー、この映画の面白さ、楽しむべきポイント、というのがどこにあるのか全く掴めないままでした。ここに登場する人々に、ちっとも共感できないんですよね。登場人物がそれぞれに、何を考えてるんだか意味不明。笑うに笑えないエピソードの数々。ごめんなさい、私にとってこれはとことん相性の悪い映画、という感じでした。 [映画館(字幕)] 3点(2004-03-25 15:02:14) |
1704. 102
なんだかデジタル上映の画像が暗くって、全体的に暗いイメージがしちゃってて、それがマイナスに作用したのかもしれませんが、それにしても前作に比べるとひっかかってしまう部分がかなり。舞台が広がったにも関わらず、描かれる範囲がごく限定されている感じなので前作よりも狭い世界の印象がしましたし、実質的にクルエラを主役にした事で、他のキャストがちっとも目立たず、主役らしきカップルでさえ、なんのために存在してるのやら状態。犬達の存在までもクルエラに食われてしまった印象で、いくらクルエラファンの私としても、もう少し周りがシャキっとしてくれないとねぇ、なんて思ってしまいました。いっその事、犬の出ない、グレン・クローズ演じるクルエラ映画を作ってくれた方がいいんですけどねぇ。 [映画館(字幕)] 4点(2004-03-25 14:56:58) |
1705. 101
《ネタバレ》 いつもいろんな役を楽しそうに演じているグレン・クローズが好きです。この映画では、クルエラが登場するたびに低音がずんずん響いて、まるでダース・ベイダーみたいな扱いで楽しくて仕方ありませんでした。だからクライマックスで散々なメに遭うクルエラが可哀想に思えてしまう私は、ちょっと映画の見方を間違ってたりするのかなぁ。「やり過ぎでしょ!」って犬やら動物達やらの正義側が悪のように見えますよ。 [映画館(字幕)] 7点(2004-03-25 14:51:42) |
1706. WASABI
ワリと楽しめました。広末涼子はスクリーンに魅力的に映えてましたし、東京の街がフランス映画的に切り取られる映像に新鮮さを覚えましたし。流れにぎくしゃくした部分が多かったのは、多分映像を撮りきれてなかったんだろうなぁ、って、それは残念でしたけれど。ところでワサビって、ああいう食べ方して美味しいのかなぁ・・・。 6点(2004-03-25 14:48:24) |
1707. わが青春のアルカディア
あー、高レベルの作画がもったいない・・・。ハーロック誕生物語をこじつけました、みたいな映画で、物語自体はちっとも完結してないですし、楽しめる部分がちっともないツラい作品。松本零士作品は多くがリンクしているのですが、あちこち辻褄が合わない部分が多くて、ブームのピークの頃は良かったけれど、今となっては、もう付いてゆけません。オープニングの、延々と裕ちゃんのモノローグが続く部分も、本編の物語にどう結合してるんだか、ちっとも理解できないですしねぇ。音楽は良かった印象がありますが、格調高すぎて中身に合ってない、って感じでしたし。そもそも、イルミダスとかマゾーンとか機械化人とか、一体誰が地球を支配してるのよ? [映画館(字幕)] 3点(2004-03-25 14:44:16) |
1708. ワイルドキャッツ
ゴールディのやる気ナシな「ふっぼー」って歌が印象に残る映画でございます。彼女の映画を見ていると、毎回なんとなく幸せになれますが、この映画はちょっとストーリーが類型的過ぎて退屈しちゃった記憶が。ゴールディの魅力に依存しちゃってる感があって、彼女の姿をテレビで見て笑ってる、くらいならいいんですけれど、映画館のスクリーンで身じろぎもせずに見るには、ちとツラかったなぁ、と。男の裸体見ても嬉しくないしね・・・ [映画館(字幕)] 5点(2004-03-25 14:37:50) |
1709. ワイアット・アープ(1994)
映画館の椅子に座っている状態がこんなにもツラい映画は、そうはないですねぇ。描かれるエピソードは盛り沢山なのに、それがちっとも映画を盛り上げてゆくために組み上げられていなくって、単に羅列されるばかり。イザベラ・ロッセリーニなんか、途中でどっかへ消えちゃうし、クライマックスに至っても盛り上がらずにダラダラした感じの3時間11分。唯一良かったのはデニス・クエイドのドク・ホリデイ。彼の個性だけが面白くって、「チキチキマシン猛レース」映画化の際には、是非ブラック魔王を演じて欲しい、なんて思いました。 [映画館(字幕)] 3点(2004-03-25 14:28:42) |
1710. ロング・キス・グッドナイト
レニー・ハーリンの、とにかくとりあえず爆発シーンを見せ場にする、とゆー作りはどーもねぇ。その裏に彼のリビドーを感じずにはいられないなぁ。ジーナ・デイビスの「戦うお母さん」とゆー発想そのものはいいんですけど、ハイパー女戦士、みたいなスタイルには疑問が残ります。もうちょっと繊細な女優さんだった気がするんですけどねぇ。 5点(2004-03-25 14:20:40) |
1711. ロミオ&ジュリエット
渋谷で見ようとして二度満席で諦めて日比谷で見た事を思い出します(一度目の時は向かいの劇場で『イルマ・ヴェップ』を見ました)。当時の渋谷系な若い世代にクリティカルヒットってカンジ。バズ・ラーマンの悪趣味一歩手前のセンスが好きです。美しく描かれたディカプリオ、デーンズの二人に対比するようにジョン(ルイージ)・レグイザモ、ピート(コバヤシ)・ポスルスウェイトなどの匂ってきそーなクセのある連中が配置されて、キッチュ(最近、この言葉使わないなぁ)なカメラワークや美術が映画の味になっていて。古典をベターっとそのままに映像化するのもいいけれど、こういうアレンジを施すのもまた楽しくっていいなぁ、と思います。 [映画館(字幕)] 8点(2004-03-25 14:08:55) |
1712. ロミーとミッシェルの場合
《ネタバレ》 新宿のちっちゃな映画館のちっちゃなスクリーンで見ましたが、もうこの映画の虜になってDVDを購入して何度も何度も見ています。ケニー・ロギンスの「フットルース」とかシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」とか、とってもベタな曲をベタに使って描かれるおバカ世界のおバカな二人にミョーな共感抱きまくり。浮きまくりだった高校時代の二人は、でも本当に輝いてたと思いますわ。それにしてもクライマックスの奇妙な踊り、あれは映画史に残りますね(ホントか?)。 [映画館(字幕)] 9点(2004-03-25 13:52:20)(笑:1票) (良:1票) |
1713. ロマンシング・ストーン/秘宝の谷
当時「インディ・ジョーンズ」よりいい、なんて評価もあって、シャレた感じを期待してたら意外とグロだったりして(フック船長をリアルに引用されてもねぇ)、ちょっとガッカリ。マイケル・ダグラスが顔面からぶつかってボコリ!とヘコむ岩が印象に残っておりますが、そんなトコ覚えててもナンの役にも立たないですしねぇ。都会派の女流作家がアウトドアな冒険に巻き込まれる、という設定自体は好きなんですけど、徹底的なインドア派な私は、どーも秘境モノって見てるだけでぐったりしちゃうんですよね・・・。 [映画館(字幕)] 5点(2004-03-25 13:41:43) |
1714. ロボコップ(1987)
先行オールナイトの初回が終わってロビーに出るとピーター・ウェラーが来ていてビックリ! みんなプログラムにサイン貰っていて、私もぜひ欲しかったのですが、終電に間に合わなくなってしまいそうだったので断念。今から思えば終電逃してでも貰っておくべきだったと後悔しております。映画の方はと言うと、スプラッタなノリがとってもイヤでした。主人公が死んじゃって、それが甦るというのは日本の特撮ヒーローものお馴染みパターンではあるんですけれど(口が出てる点ではライダーマンかシルバー仮面のよーだ)、何も腕ちぎれたりしなくてもねぇ・・・。軽快(軽薄)なヒーローノリを予想してたこちらとしては、ハードなぐちゃぐちゃバイオレンスワールドに違和感たっぷり。後にバーホーベン作品を何本か見て、彼のノリとゆーのを理解して納得、という感じではありますが。「キャリー」→「殺しのドレス」→「フィラデルフィア・エクスペリメント」→この映画、とナンシー・アレンの変遷をリアルタイムで見て来て、かなり淋しい気持ちにさせてくれる映画でもありました。 [映画館(字幕)] 5点(2004-03-25 13:31:42) |
1715. ロッキー3
正直なところ、「1」だけで良かったんじゃないかなぁ、「ロッキー」は。ロッキーが英雄になった時点で、高い所に行ってしまってるワケで、そこからいくら苦悩されても、「1」の社会の底辺で燻ってた男とは別の存在になっちゃってて、ドラマにそんなに同情できず。映画は構成がシンプル過ぎて、さっさと終わっちゃう感じで、なんだか呆気なさばかりが記憶に残ります。東急文化会館の公開前宣伝看板に70mmのロゴが入ってたのに、いつの間にか70mmがなくなっちゃってた事が記憶に残っております。どーでもいいハナシですが。 [映画館(字幕)] 5点(2004-03-25 13:15:22) |
1716. ロッキー
《ネタバレ》 思い出すのは、クラスの不良グループがこの映画を見に行ったら、映画館で担任に遭遇しちゃって、全然落ち着かなかったとコボしてた事。普段映画を見に行かない人達がみんな見ていて、なんだか微笑ましいなぁ、なんて思ったものです。さて、映画はアメリカン・ドリーム!みたいに言われますけれど、むしろ日本人好み?なんて考えてしまったり。ラストで勝利しない、勝者の物語じゃない、っていうのは日本人が好きなパターンなんじゃないかな。弱者、敗者にドラマを感じる、感情移入するっていうのは日本という国の背負った歴史が背景に・・・って、ムズかしい事言うより、単純にこの不器用な男(ただひたすら歩くだけのアイススケート場でのデートシーンなんて、どう考えてもマヌケなのに、映画史に残るような名シーン)が自分を獲得してゆく物語に素直に感動すべきですね。 [映画館(字幕)] 9点(2004-03-25 13:06:19) |
1717. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 公開前に原作を読んだのですが、なんかピンと来なかったんですよね。前作を焼き直して、かつ前作映画版の気に喰わないところを原作者が自ら修正してみせた、みたいな内容で。その映画化は、原作のダメなところをそのまま継承しちゃいつつ、さすがにコレではダメだろ、という感じでクライマックスが付け加えられている状態なのですが、映画全体のテンションが低くて、スピルバーグ、やる気ないでしょ?ってツッコミ入れたくなるよーな映画。T-レックス夫婦は何考えてるんだか判らずウロウロ、トレーラー転落のサスペンスは恐竜のサスペンスとは別のモノだし、ラプトルはまるで遊んでるみたいで前作のような「殺られる!」って恐怖感なし。ヒロインは恐竜の血を付けたままウロウロで案の定惨劇を呼び起こし、なんだか恐竜ランドで大騒ぎ、って感じのガチャガチャした映画でしたねぇ。スピルバーグがやりたかった事(冒険ハンティング映画)と、原作者がやりたかった事(テクノロジー批判)とがちっとも噛み合わないままに完成しちゃいました、という感じでガッカリな映画でした。ラストのハモンド社長の主張、あんたが言うな、って感じ。 [映画館(字幕)] 4点(2004-03-25 12:51:40) |
1718. ロスト・チルドレン
あー、もー、なんかこういう雰囲気、こういう空気大好き。闇の中に鈍い光が散りばめられた、独特な色彩で構築された箱庭のような世界、おかしな、不思議な人々、気だるいバダラメンティの音楽。夢を映像化するとこんな世界、って感じがして、クラクラきちゃいます。昔読んだ絵本や童話にも通じるような空気があって、そう言えば最近の子供向けのものには、こういう毒っ気があんまり感じられないのは気のせいかなぁ?なんて。書き割りからCGまでを自在に駆使して表現された、うっとりするようなダークファンタジー。監督ジュネ、美術キャロ、音楽バダラメンティ、撮影ダリウス・コンジというのは、今となってはなかなか実現されない凄いご馳走だった事に気付かされるワケですが。 [映画館(字幕)] 9点(2004-02-21 21:58:45) |
1719. ロスト・イン・スペース
《ネタバレ》 ううー、なんか納得いかない映画でした。当初の目的は映画の途中から消え失せ、ラストは根本的な問題はなーんにも解決しないまま終わりになっちゃう。あんたら、それでハッピーエンド、って顔してていいんか?って感じでした。そもそもファミリー向けな、お子様向けにどーぞ、みたいな映画なのに、クライマックスの設定がぐちゃぐちゃ。パラドックスによって次元が平行化しまくり、どういう理論でそーなるの?って私、ちっとも理解できなくって、それを子供が理解できるのかいな?と。アメリカのお子様未満か、私の脳みそは。細かいところでは、おサルな宇宙生物のところだけCG丸出しなだけじゃなく画質も明らかに変わっちゃうのがヘンでした。んー、でもラストのカイル・クーパー担当のタイトル部分だけは見事。 [映画館(字幕)] 3点(2004-02-21 21:41:22)(良:1票) |
1720. ロジャー・ラビット
ベティ・ブープが出てきた時には涙出たし、ジェシカは魅力的だし、ミッキーとバックス・バニーの共演は夢のよーだしと、アメリカのアニメ(も)好きな人間としては凄い映画!のハズだったんですけど、肝心のロジャーに魅力がないんですよねぇ。本来トゥーンでの巻き込まれ役、って主役になり辛いんじゃないかなぁ? ボブ・ホスキンスはアニメとの競演にムリしてる感が強いですし。もしかしてアニメの楽しさを、アニメってこうじゃなきゃダメですよ、って逆に一方的な価値観の中に閉じ込めちゃった映画としての罪を持ってるんじゃないか?なんて思ったりしちゃうワケですが・・・。 [映画館(字幕)] 5点(2004-02-21 21:33:20) |