161. 名探偵コナン 戦慄の楽譜
《ネタバレ》 久々に最後まで観たが此れは出来の良い部類に入る。前回の宝探しとかルパンとかは馬鹿らしくて途中で観るの止めたし。ゲストが美人で灰原の出番があるのがよし。相変わらず図々しいガキどもであるが。絶対音感がキーワードの時点で犯人は読めたが、中々見ごたえがあった。音はともかく、振動を感じないホールは無いな。コナンを音痴で絶対音感という滅茶苦茶な設定にしたのは、電話を掛けさせるための苦肉の策か? 主役が超人過ぎて可愛げが無いのをカバーするためにあえて不得意な分野を入れている筈なのに。 [地上波(邦画)] 5点(2009-06-17 10:03:01) |
162. 蛇にピアス
《ネタバレ》 蜷川幸雄による落ち着いた雰囲気・出演者の3人については言うこと無し。主役も川村ひかる似の美人で、惜しげもなくヌード・ピアスに挑戦しており好感が持てる。大物役者のチョイ役も初めて「此れなら有り」と思った。問題はストーリー、正直よく此れで賞を獲れたなと。ヤクザが出てきて結局”人の生死”によってでしか感情の起伏などが展開されないのである。あのな!ピアスや刺青を入れると即闇世界と繋がるのかよ。普通の生活を描く方が難しいし、その方がピアス=痛みという題材が生きるだろうに。主役の性格もあり得ないな、先を読まないで行動する奴を見るとイライラする。最後も、サディストと拷問を単に一緒にしている。 [DVD(邦画)] 5点(2009-03-05 00:32:05) |
163. 釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束
《ネタバレ》 近年のシリーズの中では一番面白かった。ただ反対運動というのは以前にもあったのでこれ以上の得点は付けれないが。あとカットし過ぎではないのか?収集の仕方が到底納得出来るものではない。まあこの監督だから何も考えていないんだろうな。スーさんの認知症というのはとうとう来たかという感じだが、浜ちゃんがサポートしたりで暗くならず考えさせられる。初めて檀れいという女優を見たが、宝塚特有のキツさが全く無いは意外であった。また他の作品でも見たいと思った。 [地上波(吹替)] 5点(2009-01-23 01:07:19) |
164. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
《ネタバレ》 3シリーズ以上ですべて面白かったというと「ランボー」と「インディ・ジョーンズ」しかないのだが、それが偶然にも2作品とも10数年を経て続編が創られるという。よって嬉しい反面、期待を裏切るのではとどうしても心配になる。特に此方の方はポスターと語呂の悪い副題を見ただけで6点以上は望めないと容易に想像出来た。実際、最初の掴みで観客の半数は絶望させたように思う。先ず既に捕まっているという点、いい加減”主役は何度捕まっても絶対に殺されない”というパターンにはウンザリである。此れだけ手癖の悪い主役である、頭脳だけ必要ならば手足の腱ぐらい切れと。そして一番の問題は、エイリアン・・・。理屈では無くこのシリーズには合わないと脳が勝手に拒否反応を示す。この時点で「失われたアーク」を超えるSFの何でもありだと想像が付くのである。最後もバベルの塔でも出て最強兵器でも出るのかと思ったら、単に「Xファイル」になっただけだし。しかしそれ以外は、流石スピルバーグである。最低限世界観を全く壊すことなく、高齢化したハリソン君を筆頭に実に人間関係がコミカルに描かれている。宮崎アニメのような動きを、実写でいとも簡単に表現出来る手腕は関心するばかりである。女優だけは流石に20年も経つと辛いなという印象。 [DVD(字幕)] 5点(2008-11-14 00:43:00) |
165. ヒットマン(2007)
《ネタバレ》 もうこの手のアクションは流石にネタ切れのようだ。「レオン」+「マトリックス」を2で割って「プリズン・ブレイク」の色を付け加えたという感じ。バーコド付きの坊主の殺し屋なのだが”私が殺し屋です!”と言っているようなものではないのか?外国人の感性はよく分からん。組織に追われるというパターンはいい加減飽きた、組織は映画ぐらい見て学習しろと言いたい。あとフランスが関っているからだろうな、唐突に日本刀でチャンバラが始まるのは。ロシアの特殊部隊・護衛のマスクが印象的。今回のねえさんぐらい堂々と脱いでくれると、返ってエロさは感じない。ボンドガールにも選ばれたみたいだし、今後に期待。 [DVD(字幕)] 5点(2008-09-08 05:16:58) |
166. EX MACHINA/エクスマキナ(2007)
《ネタバレ》 「アップルシード」の名前を堂々と邦題に入れないのからして、本作品の人気が今ひとつなのが分かる。しかし、今更ジョン・ウーはないだろ、無意味な動きとスローモーションの多様が鼻に付く。そして相変わらずのゲームCG、人間に光沢があり過ぎるから違和感がするのよ。印象に残ったアクションは出だしと終わりぐらい。それだけを期待していたので一応満足している。正直、近未来モノでロボットやアンドロイドが暴走するという展開はもう見飽きた。人間を操っても最終目的は結局のところ自己満足でしかないし。 [DVD(字幕)] 5点(2008-06-22 03:00:45) |
167. プレステージ(2006)
《ネタバレ》 昔、仮面マジシャンが「大物マジシャンの中には双子がいる」とバラしていたのを覚えているので最初からどちらかは双子なのではと疑っていた。今回も女の部屋に現れた時点で疑い、手を怪我した時点で確信した。反対に衝撃だったのは小鳥が消えるマジック、まさか潰されていたとは。この方法は問題ありまくりであるが、”人の思い込みを逆手に取る”というマジックの原点が見える。ストーリーは常に他人を陥れるというもので欝になる、そもそも安全管理が無いに等しい。マジックの世界を冒涜した静電気発生のバケモノは論外。 [DVD(字幕)] 5点(2008-05-24 12:50:45) |
168. 女帝〔エンペラー〕
《ネタバレ》 チャン・ツィイーにはまだこういうドロドロした役は早い。というか、彼女の一番の魅力は笑顔なのに、どうしてどいつもこいつも陰気な役ばかり演じさせようとするのだろうか。演技自体も舞台劇が元なのだからもう少し感情を表に出さないと、引き込まれないというもの。ストーリーは至って単純でチャン・ツィイーの復讐と若いイケメン王子をひたすら暗殺しようとするもの。恋愛については脇役の方が光っていた。久々に浮きまくるワイヤーアクションを観たが、まだやっていたのかという感じ。無名の兵士同士が争い、どちらが勝つのか予想出来ないのは良かった。面を付けた連中の”余裕をかました”惨殺のされ方は疑問。風景・衣装は相変わらず素晴らしい。中国の処刑の残虐さも序でに描かれていたが、昔から見せしめと恐怖によって統治してきたのが分かる。 [DVD(字幕)] 5点(2008-05-03 06:03:25) |
169. ゾディアック(2007)
《ネタバレ》 本が出版され、このような映画が創られる事自体、犯人の思惑通りのという事で兎に角すべてが腹立たしい。本来、徹底的に無視してやれば良かったのだ。無論パトロールなどは強化して、後は銃国家アメリカなのだから「自分の身は自分で守れ」と。内容であるが、殺害シーンはそれぞれ迫力がある。この犯人は殺人方法や標的がバラバラで連続殺人の特徴である一貫性が見えてこない。本当にただ世間を騒がせるのが目的だったように思える。肝心の謎解きに関しては相当不満。先ず①暗号を解読して、結局何になったのか?という点。解いたのが漫画家という事で、事件の状況が分かり辛い中でも我慢して観ていたというのに。次に、②犯人が捕まらなかった原因は結局警察が無能だったからか?という点。コレに関しては相当ストレスが溜まった。常識で考えて、普通に捜査さえしていれば最重要容疑者が犯人かどうかの区別ぐらいはつきそうなもの。DNAも、何をもって犯人のモノとしたのか分からない。そして極めつけは、③犠牲者が生き残っているにも関らず面通しが何年も先だった点。もはや意味不明である。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-22 00:05:41) |
170. 手紙(2006)
《ネタバレ》 沢尻エリカ目当てに見たのだが、主役が最悪であった。プライベートのスキャンダルとは分けて見る方であるが、コイツと歌舞伎役者だけは駄目だ。そして実に憎たらしく演じている。はっきり言うが、共感出来る部分が兄が犯罪を犯したという”置かれた立場”しか無い。今の時代とはいえ「お笑い」というのは違和感があり過ぎるだろ。あの世界は所詮チャラチャラして見える、遺族が見たらどう思うだろうかとか考えないのだろうか。そして売れたのであれば、先ず遺族に賠償するのが先だろう。沢尻エリカと吹石一恵の対応もどう考えても逆。全体に言える点は、他人の心が分からず先が全く読めないという点。沢尻エリカの行動も結構おかしい、「パッチギ」に続いてまた関西弁という所が一番の驚きだったが。それでも後半は結構感動出来た、子供が差別されるのだけは心が痛む。私は、ガキの頃に犯罪者の家族がどういう目にあうか聞いたのを今でも覚えている、もし犯罪を考えたならば先ず身内の事が頭に浮かびそれが最大の抑止力になるだろう。今の犯罪の多い時代だからこそ、またこういう作品を創って欲しいと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-15 20:25:31) |
171. デジャヴ(2006)
《ネタバレ》 簡単に言うと前半8点、後半2点。監視ビデオの地球版とも言える、衛星映像を片っ端から録画して、過去の一定の映像を見る事が出来るというアイデアはすばらしい。膨大な容量となり現実味は低いだろうが、軍事秘密や大電力施設などの演出が上手いためすんなり見る事が出来た。ゴーグルについては意味不明であるが。実際このようなシステムがあれば解決の難しい通り魔殺人事件に力を発揮出来るだろうと考えたりした。中盤からそれが、だんだん恐れていたタイムトラベルモノになっていくのである。手紙まではまだ許せる、人が飛んですべてぶっ飛んでしまった。困難な状況下だからこそ、緊張感が生まれ、それを克服するのが脚本家の腕の見せ所なのに。タイムパラドックスについても”結局原因は主役自身である”という「ドラえもん」方式と”過去を変えれば未来が変わる”という「バック・トゥ・ザ・フューチャー」方式の良い所だけ摘むから矛盾が生じるのである。アメリカの恋愛至上主義にも困ったものである、過去を変える事になんの躊躇いも無いのだから。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-07 21:40:58)(良:1票) |
172. TRICK トリック 劇場版2
《ネタバレ》 「1」はボロカスの1点を付けたのだが、今回は不思議と嫌悪感は抱かなかった。ほんの少しの差なのだが、”腹の立つくだらないさ”と”笑って許せるくだらないさ”という違いがある。全然トリックになっていないのは何時もの事だが、土地勘のある住民に”消えた町”のトリックは無いだろう。まあ最近の”出張マジック”のテレビ局側がすべてグルという悪質なものよりかはマシであるが。 [DVD(字幕)] 5点(2007-11-18 16:35:26) |
173. 氷の微笑2
《ネタバレ》 全く期待はしていなかったが、ラストのドンデンは良かった。終わりよければすべて良し、だが最後にたどり着くまでが辛い。シャロン・ストーンに興味が無ければ最後まで持たないだろう。終始、単なるエロおばはんなのだが、確かに48歳の女性とは思えない美貌・体つきである。化粧によって雰囲気ががらっと違ってくるが、やはりケバく無い方が良い。こんな母ちゃんが授業参観に来たら自慢出来るだろうなあ。 [DVD(字幕)] 5点(2007-11-04 09:45:41) |
174. 鉄コン筋クリート
《ネタバレ》 こういうブラックな話は別に嫌いではないが、近年の風潮かストーリーが”投げっぱなしジャーマン”で「後は勝手に考えてね!」という態度が気に食わない。悪魔が出てきたらもう何でもありだろう。更に、冒頭のつかみででいきなり不快感に襲われる。喧嘩に、関係ない周りの人(車)を巻き込んでいる点である。親がいないのだから「人様に迷惑を掛けない」などという倫理観などある筈もなく、反面教師として見ればいいのではないだろうか。映像は兎に角素晴らしい、特に街並み。押井守に対抗しているようにも見える。独特のキャラクターデザインも最初は駄目だったが、だんだん良い趣きに思えてきた。ただ女性キャラだけは駄目だ。殺し屋との戦いもメチャクチャだが結構楽しめた。遊園地のチカチカした対比も良い。生きる大変さだけは分かった。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-12 18:04:57) |
175. スネーク・フライト
《ネタバレ》 飛行機と蛇という物凄い組合わせ、どう考えてもB級なのだが本サイトの点数が良かったので鑑賞。しかし本作に関しては、結構期待外れ。先ず最初のグダグダした犯罪者など必要なく、蛇は自然的な脱走ということで十分。アレだけ様々な種類の蛇を一緒に放り込んだら共食いやら、毒によって殆どが自滅してしまうような。蛇もCG丸出しで、なんというか湿り気が感じられず生物の感じがしない。ただ、救命道具と一緒に落ちてくる蛇の恐怖は存分味わえた。一番のショックは犬、子供と動物は死なないという暗黙のルールが打ち破られた、南無阿弥陀仏。 [DVD(字幕)] 5点(2007-06-15 01:03:51) |
176. スーパーマン リターンズ
《ネタバレ》 完全にリメイクだと思っていたので戸惑った。そうなると20年ぶりに観るのでつらい、ヒロインとの関係など詳しく覚えていないし、キャストも変わっているので感情移入のしようが無い。主役の雰囲気といい前作に敬意をはらっているが至る所で見えるだけに、何故「1」から仕切り直さなかったのかと思う。最新技術による新しい「スーパーマン」で深く考えずに楽しみたかった。はっきり言うが、ストーリーがつまらな過ぎる。スーパーマンで一番難しいのは、スーパーマンが余りにも強すぎて敵が存在しないという点。そうなるとやはりスーパーマン関連のアレを弱点にするしかなかったのだろう。それでも敵の攻撃は今ひとつ何がしたいのか分からない。子供の存在も視聴者は皆分かっているのにも関わらず最後まで煮え切らないし。しかし今の時代においても、あの変装で通そうとする根性が凄い。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-31 19:46:48)(笑:1票) (良:2票) |
177. トレーニング デイ
《ネタバレ》 成功したスターは、最後悪役に憧れるんだなと。デンゼル・ワシントンは最初、親心で厳しく教育しようとしていたのだと思っていたが、本当に単なる悪い奴だった。しかも殆どテンパっている状態、こんな時に配属されたイーサン・ホークは運が無いとしか言い様が無い。しかし、こんな銃社会で自己中の奴らばかり相手にするのは命が幾つあっても足りないな。社会が根本から狂っている。デンゼルは説得力の全く無い”言い訳”をする役を完璧に演じていた。賞はどちらかというと、イーサン・ホークにあげたい。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-14 02:07:34) |
178. サハラ 死の砂漠を脱出せよ
《ネタバレ》 B級と馬鹿にしていたが、クライマックスの盛り上がり方だけは下手な話題作よりよっぽど良く出来ている。大企業なのに警備がおらず、たかが数人のために爆破して逃げるという行動が理解出来ない。廃棄物処理もちゃんとした設備があるのだから、普通にやれば優良企業の筈。放置するメリットが分からない。それにしてもサハラ砂漠にお宝という設定、荒唐無稽の”アレ”しか無かったのだろうか。アフリカの位置も大陸移動前ではあるまいに。ペネロペ・クルス他出演者の駆け引きは面白かった。 [DVD(字幕)] 5点(2007-01-08 00:56:20) |
179. スキャンダル(2003)
よっぽどイメージを変えたかったようだ。最初からエロ様で飛ばしまくっている。ストーリーは、正直暇人の世迷い言で終始馬鹿馬鹿しいのだが、妙に人間味が出ていたりで嫌いでは無い。一番の収穫は側室で手篭めにされてしまうイ・ソヨンという美人、惜しげもなく胸をはだけ出している。 [地上波(字幕)] 5点(2007-01-06 02:01:05) |
180. るにん
《ネタバレ》 先ず強烈過ぎるパッケージであるが、内容は特にエロスを追求した作品では無くあれでは”客引き”と思われても仕方が無い。ただ松坂慶子が主演なのだから「火宅の人」ぐらいの濡れ場は十分可能だった筈なのに、監督奥田瑛二は全く分かっていないようだ。松坂慶子と主演男優の”極限に近い環境での愛”をしっかり描いてこそ感情が伝わってくるのだが。また折角八丈島という題材なのだから、過酷な環境での暮らしやその中での喜びをもっと描いて欲しかった。主役の男ときたら働きもせず島抜けのことばかり考えている始末、全く自分の罪など償う気も無いのである。最後のくさい演出の捕物シーンも全くどうでもいい。それ以外の篭落としの刑や島に送られてくる女性についてのエピソードなどはなかなか良かった。 [DVD(字幕)] 5点(2007-01-04 05:16:46) |