161. AKIRA(1988)
スペクタクルシーンのスピード感、リアリティー、迫力はハリウッドの大作をも凌ぐクオリティーだ。CGには出せない熱気がひしひしと伝わってくる。多くの作家が影響を受けるのもうなずける。しかしストーリーと人物描写の掘り下げ方が浅く、演出も表層的で見終わったあとの内容の印象が薄い。そうは言っても何年かに一回は見たくなり、そのつど「凄い」と思わせてくれる古びれないパワーもそこにある。大友克洋の作品ともなれば期待も大きくおのずとハードルも高くなるが、日本を代表するアニメーションであることに違いは無いだろう。 8点(2003-12-17 18:24:25)(良:1票) |
162. チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
フハハハハハハ笑わす。 助かるかよっ、飛ぶかよっ、死ぬかよっ、てか誰だよっ、ブルース・ウィリスかよっ、デミー・ムーアかよっ、何でもアリかよっ。 5点(2003-12-16 01:40:32) |
163. E.T. 20周年アニバーサリー特別版
E.T.の表情をCGに差し替えたのは大失敗だ。動きの制約された中で想像力を駆使してその真意を汲み取ろうとするこちら側の楽しみをご丁寧に全てそぎ落とされた感じ。作品の味わいや奥深さまではデジタル技術では補えないといういい例になってしまった。 5点(2003-12-02 16:44:46)(良:1票) |
164. ミザリー
《ネタバレ》 キャシー・ベイツが銃をちらつかせた時あまりの怖さにめまいがした。 「怖さ」を抽出して量ったらこの映画、間違いなくトップクラスだろう。 キャシーの演技は凄いとしか言いようが無いが、身動き出来ない「密室の恐怖」と「痛さ」を見事に感じさせてくれたジェームズ・カーンの受けの演技も素晴らしかった。 十数年ぶりに観たが、その「怖さ」はじりじりと胃袋に響いた。人里離れた山の中で事故って瀕死の重傷。助けてくれたのが白衣の天使。なんていう都合のいいシチュエーションも、ちょっとひねっただけでこんなに不条理な話になるなんて面白い。 しかしこれに近い人って本当にいそうだ。 人間が一番怖いってコトか。 9点(2003-12-01 01:48:39) |
165. エグゼクティブ・デシジョン
特殊部隊がいかにもそれらしいので緊張感があり、手を変え品を変えラストまでその緊張感が続くので、見応えがある、得した気分になれる映画。 オススメ。 (追)スティーブン・セガールがあのまま乗り込んでいたらどういう展開になっていたか色々想像すると、この映画にとってはアレがベストプレイだっただろう。失礼。 8点(2003-11-29 21:02:45) |
166. 永遠に美しく・・・
ハリソン・フォードと、このブルース・ウィリスは痛めつけられて命からがら逃げ始めると、がぜん輝きだす。・・・間違いない。 7点(2003-11-28 16:28:20)(笑:1票) (良:1票) |
167. わが街(1991)
一見何事も無いような日常の隅に潜む不条理や歪みを説明過多に陥ることなく、観るものにも共に考える余白を残しながら進むストーリーが心地よい。 人はさまざまな思いを胸にグランドキャニオンの前に立つ。 そして、そこではセリフも説明も、もはや必要なくなる。 心に残るやさしさの良作。 8点(2003-11-28 12:42:01)(良:2票) |
168. ブレーキ・ダウン
かなり面白い。 ストーリーとともに恐怖の色を微妙に変化させながらラストまでピンと張った緊張感がいい。 そしてその糸を一瞬で断ち切るタイミングのセンスも良し。 この監督なかなかやる。 8点(2003-11-27 17:56:29)(良:1票) |
169. バック・トゥ・ザ・フューチャー
当時映画好きの友人に「脚本のお手本のような映画だから観ろ。」と言われて劇場へ。 ホントにその通りだった。 終わってから拍手が出たのにも驚いた。 良く出来た映画の代表だ。 10点(2003-11-27 16:51:23) |
170. エイリアン
映画史に燦然と輝く金字塔のひとつでしょう。 もちろんマイ殿堂入り作品。 10点(2003-11-27 00:47:48) |
171. フォエバー・フレンズ
《ネタバレ》 最も好きな映画のひとつ。 テンポは速いが、とても丁寧に撮られているので、何度見ても『この映画いい』と思ってしまう。 映像も歌も音楽もとてもいいが、ベットミドラーのキラキラしたじょう舌な眼差しがとても魅力的で、作品全体の雰囲気を作っています。 歌手として成功を収めつつあるミドラーが、スタジオで切々と歌うバラードと、図書館で自分の病気の真実を知ったバーバラ・ハーシーの様子とがオーバーラップするシーンは、映像がすべてを語り、切なく心に沁みます。 ストーリーにからまないほどの「ほんのチョイ役」の人たちが狙ってシュールでオイシイです。 ラストの4枚の写真で僕の頭は走馬灯状態となり、しばらく立ち上がれませんでした。 こんなにいい映画を埋もらせておくのはもったいなく、もっと沢山の人に見てほしいです。 同監督の『潮風のいたずら』も最高。 9点(2003-11-23 17:54:54) |
172. 運動靴と赤い金魚
月から望遠鏡で地球を眺めていたら、イランの街の片隅でたまたま見つけたいい話。 素朴な国のかわいい思いやりにハラハラニコニコ。 そんな「いい話」を求めて今日もまた、望遠鏡を覗く。 7点(2003-11-23 01:26:50) |
173. プレイス・イン・ザ・ハート
突然の事故で夫を亡くし、折れてしまいそうな絶望と悲しみを乗り越え気丈に生きる未亡人役を小柄なサリー・フィールドが好演している。 彼女を支えるダニー・グローバー、ジョン・マルコビッチもいい。 当時の黒人や未亡人の社会的な立場もあからさまに描かれ、胸が痛くなる。 みなで協力して綿花を摘み取る作業は、綿花の柔らかさとは対照的に指先と体全体にその過酷さが伝わってきた。 派手さはないが南部の牧歌的な風景とともに、静かに心に残るかくれた名作だ。 8点(2003-11-23 01:14:40) |
174. トゥルーライズ
ジェームズ・キャメロンに「007」を撮らせるべきだ。 きっと面白いぞ。 8点(2003-11-22 18:39:30)(良:1票) |
175. フォレスト・ガンプ/一期一会
ベトナムの戦場で弾道をCGで描写したところが凄かった。 5点(2003-11-22 15:33:14) |
176. プラトーン
輸送機のハッチが開いた瞬間から見るものも新兵としてベトナムの地に降り立つ。 ジャングルのまとわり着くような湿気、臭い、見えざる敵への恐怖が皮膚感覚を通してビリビリと伝わってくる。 目的意識の低下と恐怖がいらだちに変わり狂気への引き金になる。 バーンズとエリアスの反目もクリスの正義も、戦場という巨大な狂気の中では一瞬の火花にすぎない。 9点(2003-11-22 13:14:58) |
177. タイムマシン(2002)
この映画はツッコミながら観るのが正しい。 穴だらけなので実際見終わってから友人と、あーだこーだ何だったんだと会話がはずんだ。 楽しい映画だった。 3点(2003-11-22 00:43:21) |
178. フェイス/オフ
「映像美学」の名の下に、全ての映像にジョン・ウーの顔の大写しの透かしが入っているようで、この人の作品は見ていてかなりつらい。合わないということか。 5点(2003-11-21 17:09:44) |
179. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
この映画の公開後にアメリカとトルコの間で囚人交換の取り決めが交わされたそうで、今作は、映画としての目的を、多くの割合で達成した稀有な例と言えるだろう。 心にストレートに重くのしかかるストーリーは繰り返し見ることがはばかられ、2度目の鑑賞まで17年もかかってしまった。 そして案の定その晩悪夢にうなされた。 8点(2003-11-21 17:01:14) |
180. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
最後の演説は素晴らしい。 素晴らしすぎる。 感動した。 そこに行き着くまでのエピソードも素晴らしい。 その中に「夢の香り」もそこはかとなくする。 しかし、その奥から演説に向けての「予定調和の香り」も同時に漂って来てしまった。 美しくまとまった物語を、そんな穿った見方で見てしまった。 7点(2003-11-19 00:48:38) |