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161.  デジモンアドベンチャー
サマーウォーズの流れで情報を得て観てみたかった「ぼくらのウォーゲーム」におまけで入ってた作品。 20分は映画とは言えない長さだが細田氏のレベルが上っていくのが垣間見える、特に背景、デジモンとやらがこのあと、どういう風に話になっていくのかは知らないし、あまり興味もないが、見応えは十分にある。
[DVD(邦画)] 4点(2010-10-27 14:52:03)
162.  ハート・ロッカー
悪くはないが肝心のストーリーが弱い、前半のドキュメンタリー風なブレブレ映像で臨場感を出したのは良いが、現場以外のカメラはちゃんと固定されメリハリがない、観ている側の立ち位置をあまり考えてないような映像。事実がどうかは解らないがあれだけ完全防備のいでたちで指だけ無防備な所がすごく気にかかった。 話自体は新しくはない、ベトナム物で既出の戦場でのみ自分の存在価値を認識し通常社会で充実感を見出せない、だからまた戻っていくのだ・・・というものだが、くどくなくサラリと演出したのは良かった。 特筆できるのは砂漠での戦闘シーン、ここは非常に緊迫感があり見応え十分、夕暮れになり「今日はもう終わろうか」みたいな台詞が妙にリアル。 しかし全体の出来はとても普通な映画だと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2010-10-26 10:45:12)
163.  十三人の刺客(2010)
オーソドックス。伏線や謎をちりばめずにストーリーは淡々と進む、あまりに素直な展開、あの三池が・・へぇ~という感じ、スキヤキの時より笑う部分も減らし、これから何が起こるか全て理解させた上で映像をつないでいる、普通この作りだと途中ダレるのだが、この映画の上手い所は予想を上回る各シーンの演出にあると思う。 話には聞いていたがそれを上回る稲垣の腐れ外道ぶり、役所と市村の前半と最後の対峙、予備の刀をドッサリ用意しての伊原の殺陣、脇をビシッと固めている松方のしゃべりと動きのキレ、山田も良い顔をしていた、伊勢谷がちょっと理解不能だがヤツは山の神か? その他の役者にも少しだが見せ場があり(そこ掘り下げたら4時間越えちゃう)一応満足できる。これらが無駄に長くなりそうなこの映画を上手くまとめて、この見応えに仕上げたのだろう。 惜しむらくはキル・ビルぐらい血しぶきが出ても良かったのでは?どこかでストップがかかったのだろうが、殺陣のハデさに比べてグロさがイマイチ足りないのが残念。
[映画館(邦画)] 6点(2010-10-22 09:48:58)
164.  今度は愛妻家
前半部の妙な違和感にメインストーリーの想像はついたが、それがこの映画の最終点でない事にはすぐ気付かされる。そしてそこからが真骨頂、周りの人間の献身的な振る舞いや詳細なエピソードにより感情は大いに昂ぶった、非常にうまい作りの映画だ。 役者の演技力によるものが大きいが、雰囲気を一番に考えたようなさりげない演出が染み入る、中盤の大事な台詞をトヨエツにポツッと言わせたのはさすが。 観終わった後に♪探し物はなんですか?タンタタン・・・♪と登場人物の皆が探していたそれぞれのものに思いを馳せさらに涙。
[DVD(邦画)] 6点(2010-10-08 11:52:51)(良:1票)
165.  悪人
役者は皆、素晴らしい。どの登場人物にも閉塞感があり、とても切ない、ここぞと言う時にグッとくる演技をしてくれるので、間のびせず没頭させてくれるなかなかの作品だ。 しかし話に新しさは無く、演出はきわめてオーソドックス、原作の制約か監督の器量か後述するが予告編の悪影響か、それらの要素がこの作品を名作に押し上げるのを大きく妨げたちょっと残念な出来。 こういう話に起伏の少ない映画は印象的なシーンや大事な所での役者のいい顔がとても記憶に残るのが良い作りと思えるのだが、以前に見た予告編にほぼ出ているというのはどういう事?この予告編を作った人の罪は重い、映画を選ぶ材料として劇場やネットでの予告編を参考にするわけだが、この映画に関して予告編が最悪のネタバレになっているのに気付かないのか製作や宣伝サイドに呆れる、予告編が映画の評価を下げた悪例となった。
[映画館(邦画)] 6点(2010-09-17 09:52:22)
166.  コララインとボタンの魔女
アニメなので吹替えで観ましたが、とても良かった。 話は新しいものではないが映像が素晴らしい、まるで実写の人形劇を見ているようだ、物の質感が凄く感じられCG技術の進化に感服。 まるで人形劇と書いたがここが非常に成功している、ウォーリーやホッタラケなど、CGで景色やキャラクターを上手く表現できても人間の登場によってリアリティガタ落ち、即興ざめ、という状態にならなかった。これは人間を人形のように映像化したことに起因している、子供のころに見たNHKの人形劇のように物語に入り込み想像力で見せる方法が正しいと改めて思った。 DVDだったので2Dだったが、いかにも3Dを意識したシーンがかなりあり、3Dで観たかったなぁ~と思わせる秀作。
[DVD(吹替)] 6点(2010-09-13 09:36:51)
167.  月に囚われた男
なるほど!こりゃ結構面白いですなぁ~。 少ない予算ながら使うべきところにちゃんとお金を使っている感じに好感が持てる、アイディア自体は新しくないが、そこだけを掘り下げ余計なことをしなかったのが非常に良かった、このアイディアにエンターテイメントと金とアクションを入れるとブレードランナーになっちゃう、この映画はこれで大正解。 起こりえる未来だとは思いにくいしラストの後の話でもあと1本映画になりそうだが、SFとしては久しぶりに心に残る良作。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-27 09:52:46)(良:1票)
168.  オーケストラ! 《ネタバレ》 
素直に楽しめた。全体を通してロシア語?やフランス語?なので、細かいニュアンス俺に伝わってんのかなぁ~などと思いながら観てたけど、メラニー・ロランの登場でグッと引締まる、なにしろ美しいのなんの、見とれちゃうよ。話はベタだがベタ自体は嫌いじゃないしギャグもまあ笑える(銃撃戦の最中に資金交渉するとこは爆笑)そしてラストの演奏部は涙腺崩壊に十分の盛り上げ方だった、演奏中にその後のシーンを挿入するのは新しいなぁと思えた、演奏終了と共に映画が終わるという上手い演出だと思う。 アンの出生部や脇役団員のエピソードなど多少弱い部分もあるがラストへ向けての高揚感などオーソドックスだけど映画の王道だ。
[映画館(字幕)] 7点(2010-08-23 14:56:37)
169.  キャタピラー
これまた随分と安っぽい映画だ、前作あさま山荘で3時間越えの映画を撮ったかと思うと今度は一転90分にも満たない映画。 前作でも前半部に文字を画面に多く使い、この監督、結構有名なのに安っぽいなぁと感じたがこの作品はもっといろんな事が気になった。 たしかに寺島しのぶや大西信満の演技には観るべきものがあるが、監督の一番見せたいものは毛穴が見えるほどの役者のドアップばかりじゃないだろう、役者はいろんな表情で感情を上手く表現しているが、あれだけ余韻無く次のシーンに移行されたら興醒めだ、前作があれだけ長かったのに何故?音響もイマイチだったし、独立プロダクションだとこれが限界なのだろうか、でもあれだけの役者を持ってきてるのだから製作側や監督の問題だと思う。 戦争に対する思いや、人を神と呼ぶ愚かさは理解できる、黒川シゲ子にとって敗戦とあのラストはハッピーエンドであろう皮肉は面白いが、最後に流れる歌詞付きの曲はそう思った自分にとっては違和感があった。
[映画館(邦画)] 5点(2010-08-21 13:44:50)(良:1票)
170.  インセプション
う~む。映像は素晴らしい、食いつきもまあいい感じ、しかし最近の洋画に多いのだが(特にタイムスリップ物)あれがアリなら何でもアリじゃね?という話の一つに終わったかな。 前半部、生徒の女の子に訓練している所など、映像的にも後の話に大きな期待を抱かせたが上手く生きなかった、細かいルールはあるようだが説得力はイマイチ、あの手を使えるなら無限に使えるだろうし、やはりはっきりした制限がないと物語が1点に向って行かず、落しどころが曖昧になるよなぁ~そして最後の終わり方、あの終わり方はもう結構見飽きてるんだけど・・・もっと面白くなった気がする、食い足りない映画でした。 
[映画館(字幕)] 6点(2010-08-14 15:59:27)
171.  おいしい殺し方 -A Delicious Way to Kill-
セット、音楽、照明、色合い、ストーリーどれもTVドラマ。聞き取りにくい台詞は全く無し、なんと解りやすいことか。コントのような掛け合いも笑えるが、映画だったら画で笑わせないとね。全く食い足りないがTVドラマなら及第点、映画としては凡作。役者は悪くない。
[DVD(邦画)] 5点(2010-07-24 13:11:53)
172.  劔岳 点の記
この映画、役者は本当に上手く演じていると思う、それぞれ良い味を出している、ロケも過酷だったろうしスタッフも相当大変だったはず。しかしストーリーの貧弱さでいろんなものが徒労に終わった感がありあり、各シーンはグッと引き付けるものがあるものの、観終わって思い出すと「ん?」となる。大作映画失敗例の見本になる映画。
[DVD(邦画)] 5点(2010-07-21 11:30:15)
173.  SR サイタマノラッパー
うーん、ちょいと評判になってたので鑑賞したけど、私には悪い所ばっかり目立ってあまり評価できない。自主映画に毛が生えた程度、それでも画のクオリティがそこそこなのはカメラが良いのか、だったら照明とかもっとちゃんとしないとね。話もあまり響かないしラストもあれじゃあ全然足らない感じ、想像を超える小さいまとめ方に幻滅、もうちょっと映画じゃないとねぇ。
[DVD(邦画)] 4点(2010-07-21 11:08:15)
174.  ホッタラケの島 遥と魔法の鏡
話はベタだが、試みはそんなに嫌いじゃない。しかしこれは当らない、新しさが良い方に出ていないからだ。背景や無機物のみにCGを使えば良いものを、人物にCGはまだ無理、人物以外は詳細に描かれるのに、人物を詳細にCG化すると凄く気持ち悪いものになる、単純に目の大きさなどがそうだが、そのため人物の顔だけがリアルでなくなってしまう、よって違和感が付きまとう、この違和感が映画の欠点、これは最後まで解消されない。多くの映画の中に埋もれていってしまう作品。
[DVD(邦画)] 5点(2010-07-19 14:55:05)
175.  愛のむきだし
最初の30分我慢すればドップリ楽しめる4時間、観終わってストーリーを思い出すと、どう考えても4時間かからないはずなのに、これが間延びせずに観れるから不思議。多分各シーンのセンテンスが長いからだろう。 たしかにB級ではあるが、金をかければどうなるのかという内容なのでこれで良し。若者3人に対する作品の比重がハンパでない、残りの登場人物は絵に描いたような脇役を演じきっているのでさらに笑える。 大昔流行ったエロ、グロ、ナンセンスという風化した言葉がこれほどピッタリはまるだけに、オープニングの事実に基づいている云々の文字が空々しいがそれも許す。 それにしても満島ひかりのカワイイこと、初めて観た時の薬師丸ひろ子を彷彿、そりゃいろんな監督が群がるはずだわ、西島隆弘、安藤サクラも好演。これからの日本映画を背負って立つよこの子達。
[DVD(邦画)] 7点(2010-06-28 11:14:05)
176.  アウトレイジ(2010)
ヤバイ・・・たけしが信じられなくなりそうだ。前3作でフッ切れたのだろうと思っていたが、こんな映画じゃ全然ダメだよ。 クセのある役者陣、意外な配役、全員悪人のコピー。そりゃ期待も高まるっつうのに、なにコレ?ストーリーは予定調和、音楽はイマイチ、一番の味”間”も悪い。どうしちゃったのだろう、役者の演技も期待以上ではなかったし、ホラー映画じゃないんだから、いろんな殺し方を見たいんじゃないよこっちは、悪人と言う割には悪行の前にさっさと死んじゃうから悪人ぶりも不明瞭、かなりの残念作。 タイトルがガン!と出た時はかなりのカッコ良さに震えたが、そこが一番の見所だった。印象に残ってるシーンは有名でない役者のシーンばかり、「ヒーローショー」を見習ったほうがいい。 まさかとは思うが、たけし枯れてきた?いや、そんなはずは無いと信じたい。次だ次!
[映画館(邦画)] 5点(2010-06-16 11:38:47)
177.  告白(2010)
凄い映画だ。 下妻からパコまで、どれも大変気に入っていたが、全てを「どっか~ん」とぶっ飛ばすほど、この作品はいい! いままでが予行練習だったかのような、色、動き、話、演技。1シーンに入ってる情報量が多くて、途中、時計を見て1時間経ってないのにびっくり、これはつまらなくて長く感じたのではなく、これだけの時間でこれだけ表現してるのかという事に驚愕した。 教室で蠢く悪魔のようなガキ共、バカ熱血教師、子供を制御できないアホ親、そして教師森口。当然私の立ち位置は森口講師側に居る訳だし現代の子供達の現実をメディアでしか知らない私は少なからずこのような生き物であろうと思ってもいる。 R-15などと言わずに子供達に見てほしい、こんな風に思われていることを。実際高校生風の2,3人が数組観ていたが、皆、押し黙って映画館を後にしていた。 100分ちょっとでこの満足感、すばらしい!
[映画館(邦画)] 9点(2010-06-09 11:53:48)
178.  ヒーローショー
私はジャルジャルの芸も顔も知らなかったし、その他の役者もほとんど知らない、選挙運動をしてるのが「ガキ帝国」のあしたのジョーだなーぐらい。 だが、この映画にとって役者の知名度は全く意味が無い、意味があってはならないのだ。 かなり好みの「ガキ帝国」だったが、あのころ井筒も若かった。私も若かった。映画へぶつける思いが観ているこちらにビシビシ伝わって、かなり体温を上げて原宿のシネマプラセットを出た思い出がよみがえる、しかし井筒がその後に撮った映画は体温の上らないものばかり、つまらなくは無いが・・・程度。 そしてパワーを取り戻すべく「ヒーローショー」に挑んだのだろうか。監督としての腕は上り、演出は秀逸。しかし昔と違うのが重ねた年齢なのか、うまいのだ。「ガキ帝国」で楽しげだった殴り合いが「ヒーローショー」では痛い。「バカだけどしょうがねーなー」だったガキ共が「バカでどうしようもねーなー」となり。「そんな事、本当にあるのか?」だったシーンが「あるよな、今時こういうの」になり。「ちょっと笑えるシーン入れとくか」の間合いが「このまま押しで十分」などなど。それなのに昔以上に体温を上げて映画館を送り出してくれた。いろんな意味で本当に心に残る映画だ。 復讐劇の顛末などちゃんと回収ない所は、予定通りの演出だろうし気にならない。 今後活躍するだろう全ての役者に、そして「S・O・S」と警報を発して幕を引いた凄腕監督に敬意を表します。 ただ問題は集客力、私の行きつけのシネコンでは公開1週目の木曜18時で私含め5人、2週目には1日1回上映に変更と、この作品が多くの人の目に触れず消え去るのかと思うと残念でならない。
[映画館(邦画)] 8点(2010-06-07 13:31:30)
179.  戦場でワルツを
まるで実写の輪郭をなぞって強調したような映像、たしかに単調な部分もあるが、心に残る描写も多い、観る価値はある。 勝手な想像だが、実際実写でドキュメンタリー製作に入ったがいろんな問題が多いので、実写をアニメ化し、いくつかの印象的なシーン(犬のシーンや戦場のシーン)を加えて映画にした。と言うのは勘ぐり過ぎだろうか。
[DVD(吹替)] 6点(2010-05-31 11:29:56)
180.  なくもんか
竹内結子の美しさにはみとれるが、話は中途半端。小ネタではクスッとさせるが全体として凡庸、ラストも私にとっては唐突。観終わるまで2時間オーバーの映画だとは感じなかったので演出には一定の評価をしますが、いかんせん脚本が悪い。
[DVD(邦画)] 5点(2010-05-31 11:11:34)
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