161. ゲッタウェイ(1972)
《ネタバレ》 最初に観たのは小学生のときでした。ラストが印象的で、あのまま逃げおおせられたのかが心配で心配で夢にまでみてしまいそうでした。・・・10歳やそこらのオンナノコにそこまで感情移入させられるってのは、やっぱ名作の証なんじゃないでしょうか。 [地上波(吹替)] 7点(2007-01-25 15:48:35) |
162. ゲッタウェイ(1994)
《ネタバレ》 ゴミ食っちゃうぐらいの悲惨さが奥さんの涙を誘うんだよ、ちょっと振り払うぐらいで済んじゃうヨゴレ振りですんじゃうなんてがっかり。まあそういうとこだけじゃなく一事が万事なんだよね。リメイクするならもっと本腰入れろよ、と言いたい。 [地上波(吹替)] 3点(2007-01-25 15:39:49) |
163. カサブランカ
《ネタバレ》 実はこの映画、ボギーもバーグマンもついでにラズロ役の彼も全然いいとは思えなくって・・・「あー一体どこがいいのかわかんないよぉ、もうっっ!」って思ってたのね。で、ダラダラ観ててラストになった。・・・わかったよ、この映画の唯一観るべきところが。あの署長さんなんだね。あのラストのためにそれまでのつまんなさは忘れてあげる。それだけ印象的だったよ、大好きだよ署長さん! [地上波(字幕)] 5点(2007-01-25 15:14:13) |
164. 風と共に去りぬ
《ネタバレ》 コレ、大好きな映画です。最初は小学生のときうちの地上波テレビ放映で観て、やや成長してからはパンフ欲しさにリバイバル上映にはるばる都会までやってきて2回も続けて観てしまいました(計8時間!!さすがに2回目はラストまで観ることができずメラニーの死のあたりで体力の限界を知り席を立ちましたが・・・)それほどに好きな映画、だから世の中のひとも皆同じなのかと思い込んでいました。だから「ただのワガママ女のご迷惑人生映画じゃないか!あのラストは当然だよ、ザマーミロ!」という人もいるということを知ったときのショックたるや―しかもそれが我が夫もそのひとりだったとは・・・男の人には意外とウケ悪かったんですねー(・・・シュン) でも、そんな自己チューを煮詰めて固めておまけに磨きを掛けた濃縮エキスみたいな女スカーレットが何故にこんなにも多くの女性たちに愛されるのかってのは、彼女の恐ろしいほどの生命力のせいなんだと思うのですよね。だって、こんなふうには生きたいと思ってもなかなか生きられるもんじゃない、現代だってそうなのにおまけに19世紀の封建的なアメリカ南部でですよ。こんなにも壮絶な、世間の風評による自滅すら恐れぬほどの徹底的な自己チュー、道徳的善悪すら超えたその強さ・純粋さに人は無条件に憧れの思いを抱くものなのではないでしょうか。 もっとも初めてこの映画を観た少女の頃は私も、貴婦人の中の貴婦人であるメラニーこそ自分の理想だと思っていました。目指すべきはこういう女性だと・・・しかしン十年後の今、メラニーどころかスカーレットはもちろんのこと、インディア(アシュレの妹=いわゆる並みの意地悪役)にだって届いているか・・・せいぜいプリシー(役立たずの奴隷娘役)あたりをウロウロしている自分にこっそり涙する今日この頃、なのであります・・・(んでもプアホワイトのエミーはよりはマシになったかも?) [映画館(字幕)] 9点(2007-01-23 14:18:34)(良:1票) |
165. バグダッド・カフェ
《ネタバレ》 「映画って、決して豪華でなくっても美男美女が出なくってもその上ものすごいストーリーがなくっても成立するんだ」そんなことを私に教えてくれたのがこの映画。 一言で表現するなら「面白い」でも「きれい」でも「深い」でもなく「気持ちのいい」映画。で、その気持ちの良さってのは、爽やかさじゃなくてもっとエクスタシーに近い感じ・・・ アベマリアのシーンではあまりに気持ちの良さにゾワゾワと鳥肌が立ち、その心地よさを再現したいがため何度も再生して観ちゃうほどこの快感の虜になった私でした(汗)。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-23 13:24:51)(良:1票) |
166. ダンサー・イン・ザ・ダーク
何の因果でこんな後味の悪い思いをしなきゃならんのでしょう!この監督は私たち観客に何か恨みでもあったんでしょうか?世の中にはいろんな映画があります。んでもってどんな映画を撮るかは確かに創るひとの自由です。そんでもねー、ただ衝撃的で印象に残りゃいいってモンじゃないでしょ。おかげさまで坊主憎けりゃ袈裟までってヤツで、ビョークという人の歌まで大っっキライになってしまいました。もう!この後味の悪さどうしてくれんだよ!って感じです。 [DVD(吹替)] 0点(2007-01-22 12:37:00)(良:1票) |
167. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 良かったシーン、①川の神様入浴での「よきかな・・・」と、②銭婆のところへ往く列車内と車窓。教訓だの成長だのそーいうの抜きにしても、観ていて気持ちいい映画、これってなかなか難しいんでしょうね。久々に何度でも繰り返し観られる映画を撮ってくれた宮崎さんに感謝です。(正直もう枯れちゃったかとあきらめておりましたもんで・・・) [DVD(邦画)] 8点(2007-01-22 12:10:06) |
168. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 かなり辛い点になってしまいましたが・・・やっぱねーあんな家族はいないでしょ、あれはないよ。あんな設定にする必要がどこにあるんだかわからない。思い切り悲劇性をアピールしたかったから?でもおかげでリアリティーが台無し。残念です。 [DVD(字幕)] 4点(2007-01-19 18:02:05) |
169. あんなに愛しあったのに
《ネタバレ》 今を去ること20年近く昔に友達と映画館で観ました。 友達は「ニューシネマパラダイス」が観たいと言ってたんだけど結局彼と観ちゃったから、最初私が観たがっていたこっちに急遽行くことになったっていう、あまり最初から期待度の薄い観賞。・・・・ しかし、いやー観て良かった!!オープニングからしばらくモノクロで話を進み、「ヤバっ!!これハズしたかな」って隣の友達の様子が妙に気になったのも事実ですが(だって観たがったの私だったし・・・)、でも進んでいくうちにだんだん引き込まれていく力にこのスコラ監督の凄さを感じましたよー!!・・・ ストーリーはレジスタンスで友達になった3人の男たちのその後の戦後の人生を淡々と描いている、ただそれだけの映画です。多分彼らの人生のクライマックスはそのレジスタンスが勝利した終戦、まさにそれであってその後の人生はまさにオマケみたいなもの。特に映画として描くようなものではない。 でもクライマックスが過ぎたからといってそこで人生が終わるわけではない、つまらなくともカッコ悪くとも生きていかねばならないのです。それが切ないほど伝わってくるんですよね・・・(くー!!あたしゃこういう話が大好きなんだワ)。・・・ DVDになってるかわかんないんですが、多分なってないんだろなー。レビュワーも私の前に一人しかいないし・・・残念! で、このレビューを目にしてくれたアナタ!もしその後BSなんかで地味に放映の宣伝をしているのを見掛けたら、騙されたと思って是非観賞してみてくださいね。「あんなに愛しあったのに」なんて邦題名覚えやすいでしょ! ただし万人にウケルとはなかなか断言できませんのであしからず。アナタがこの映画の感性に共鳴できるひとであることを望みつつ・・・というわけの「7点」献上です。 [映画館(字幕)] 7点(2007-01-12 17:06:33)(良:2票) |
170. 天使のくれた時間
《ネタバレ》 ここ数年のクリスマス映画の中では自分的にはトップの作品です。というわけでクリスマスの今日、思いつきでレビューさせてもらっています(苦笑)。 ラストに関しては、賛否両方あるようですが私としては、上手くいくのかいかないのかわからない感じで、一番いい微妙さを残した終わり方なんじゃないかな、と。(ただそれは二人の間のことであって、むしろジャックのビジネスについてはそれでいいの?という心配がどうしても残ってしまいますが・・・)。 あとこれは私の勝手は想像なのですが、現実世界のバリバリエリートのケイトも実はジャックと同様の夢を見たのではないかと・・・だから今更のようにジャックに電話をかけてきたんじゃないかなぁ、なんて思うのですよね。 いずれにせよ結局これは話の内容云々というより、ズバリ「役者あってこそ」の映画。だからいろいろなストーリー上の疑問(あの天使(?)は何故出てきたのか?とか、どうしてあんな姿で出てきたのか?とか)なんかも気にならない。ニコラス・ケイジも尻に敷かれ具合も、ティア・レオーニの「生活に疲れた主婦」のくせに異様にかわいらしいさまも、すべて許せちゃうのは確かに不思議ですがまあそういう映画ってあるでしょう。こういうのは要はその役者が好きか否かにかかわるから万人にはお勧めできないけれど、とりあえずケイジかレオーニのどっちかが好きな貴方なら、必見!ってとこですね。っつーか、ファンならもうとっくに観てるか・・・失礼しました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-12-25 16:12:07) |
171. ダ・ヴィンチ・コード
えっと、今年のコケ映画ナンバーワンというにふさわしいのがこの映画なのではないでしょうか。 いや、別にそんなに酷い出来ではないと思うんですよ。丁寧に作っているみたいだし、内容だってチンプンカンプンってわけじゃない(ところどころ「?」って小さな疑問がブツブツブツブ湧き出してはくるけれど)。 でもなんか面白くない。何が面白くないのかっていうと「配給会社にしてやられたぁ」って気があとからあとから大きくなってくるところなのかもしれません。鑑賞してから半年たった今では映画の感想はほとんどふっとんで「あれはしてやられたな」という思いだけが残っている有様です。こういう「やり逃げ」的な(?)宣伝っていわゆる成功のうちにはいるんでしょうかね?成功だとしても、その成功が映画としてのこの作品を失敗作にしてしまったという気がしてならないのですが・・・(とりあえずポスターには『モナリザ』は使うべきじゃなかったネ。) [映画館(吹替)] 5点(2006-12-20 17:36:38) |
172. トップガン
《ネタバレ》 昔、地上波でやってたヤツ観たんですが、いやはや・・・ なんつーか今も記憶に残っているのが、チャーリーの「だって、みんなの前では言えやしない『あなたが天才だ』なんて!」とかなんとかいうセリフ。「天才」だって・・すっげーこと言っちゃうんだな、このネエさん。 というわけでその後すっかり引いててしまったため、天才パイロットの息を呑む空中戦のほうは印象に残りませんでした。・・・やっぱセリフって大事です。 [地上波(吹替)] 4点(2006-12-18 16:32:17) |
173. 炎のランナー
《ネタバレ》 実はレビュワーになったらまず書こうと思っていたのが、この映画だったのです。だって大好きなんだもん!ユダヤ人としてのコンプレックスのあまり過剰なまでに攻撃的で尊大な彼も、走りながら「神の栄光」を感じちゃう彼も、お貴族サマのぼっちゃんでハードルにシャンペン載せて練習する彼も、大切に育てられてきたいかにもひとのいい世間知らずのおっとり彼もみーんな大好き。(ちなみに寮長のジイさまコンビの何が楽しいのか分からないような3時のお茶のシーンも好き!) ここに描かれているのは2人の青年の生き方。どちらも私たち大方の日本人がおよそ理解できない何かに、あるときは導かれあるときは縛られて喜び苦しみながら生きている。 まあ皆さんいろいろ批判(宗教クサすぎ、人間離れした品行方正さなどなど)もございましょうが、私としては「一本スジの通った生き方」ができる彼らの人生に素直に拍手を贈りたいです。前のほうでどなたかもおっしゃっていましたが、その「スジ」ってのは信仰云々とは別物で、そのひとそれぞれに存在していると思うんですよね。それに出会うことのできた幸せな若者たちのドラマ、これはそういう映画なんだと思います・・・ [DVD(字幕)] 10点(2006-12-18 16:00:21)(良:2票) |