161. 刑事グラハム/凍りついた欲望
《ネタバレ》 ホプキンス物と比べてしまうのはしょうがないとは思いつつも、比べてしまえば単なる刑事物で、犯人も唯の変質者と成り下がっていました。アンソニー・マン監督の作った映画とは思いたくもありません。 [DVD(字幕)] 3点(2008-02-09 22:08:59) |
162. ダイ・ハード3
《ネタバレ》 唯々どたばたと忙しいアクションでした。あまり目新しいところはなかったのですが、サイモンの情婦のナイフ使いは中々のものでした。ほんのワンシーンだけだったのが非常に残念でした。 [DVD(吹替)] 4点(2008-02-07 23:25:55) |
163. 遠すぎた橋
《ネタバレ》 これは記録映画?と思わせるくらい、本物が出てきて、まさに物量作戦映画でした。それにしても、市街戦の凄まじさや、戦車の怖さがまざまざと思い知らされました。まあゲルマン騎士道みたいな凛としたところも観れたことは、戦争そのものが狂気と判っていてもやはり少しは「ほっ!」としました。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-04 20:24:48) |
164. デジャヴ(2006)
《ネタバレ》 タイム・マシン物+国家監視システム物+夢見る大恋愛物+犯人さがし物と感じました。脚本的にはかなり強引なとこともありましたが、結構、緊張感も持続できアクション物としてもまあまの映画でした。しかし、結核で死んでいった「ドグ・ホリディ」を演じられたヴァル・キルマーのあの肥満体は「ううううう!」とあっけにとられました。ああいったエンディングは大好きです。エンドロールの音楽もかなりイケてました。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-04 01:03:28) |
165. ダイ・ハード4.0
《ネタバレ》 まあ、これはこれで良いのでしょう。サイバー・テロの恐ろしさと、多分実際にいるハッカー達の生態を垣間見せられました。アクション映画として「へぇーやるもんだ」と思った場面を2つ。1)冷却室での鉄棒体操風アクションは中々の動きをみせ、悪役を演じてた役者さんは是非他のアクション映画にも出てほしいとおもいました。2)最後に自分の右肩を撃抜いて敵を殺す、というやり方は、どっかで観た気もしますが、思わず「うー!」とうなりました。 [DVD(字幕)] 4点(2008-02-03 19:57:31) |
166. 日本沈没(2006)
《ネタバレ》 日本が分断され、沈没してゆくというシチュエイションは漫画「太陽の黙示録」と同じですが、漫画よりも本映画の映像のほうが生々しく良かったです。災害パニックものとしては、まあまあだと思いましたが、やや鼻につく「べた」も多かったので低い点数になってしまいました。でも「おお!」と思わせる映像も幾つかありました。 [DVD(字幕)] 4点(2008-02-03 18:33:47) |
167. アメリカン・ギャングスター
《ネタバレ》 やや場面展開が速く、筋に付いて行くのに忙しい感じがしました。その割には、何となく緊張感がなく、ラッセル・クロウも元気なく感じてしまいました。字幕翻訳の方が完全なるミスを犯していて、興ざめでした。タイに麻薬を買い付けに行くときの話です。「国民党の総裁・蒋介石」と訳してしまっていました。台湾の総督・蒋介石がタイで麻薬売買を行っていたなどとは聞いたこともありません。そんな訳で減点幅が大きくなりました。 [映画館(字幕)] 5点(2008-02-01 18:22:28) |
168. サラマンダー
《ネタバレ》 昔であれば、騎士がやっつけたドラゴンを、近未来の兵士が戦うというので、近代的武器がわんさかでてくるものと勘違いしてみてしましました。最後は、古めかしい武器 で倒したので、がっかりしてしまいました。まあ、でも画面から硝煙が臭いそうな映画だったので、大甘ですが、5点となりました。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-28 23:02:26) |
169. ザ・コード(2002)
《ネタバレ》 フレンチノワールで、題が「掟」となれば、かなりバイオレンスと血の渦巻く映画だと 勘違いして観てしまいました。冗長な家族との掛け合いなどにウンザリでした。 [DVD(字幕)] 3点(2008-01-26 00:50:46) |
170. ポストマン(1997)
《ネタバレ》 ううう!これ程ひどい映画だと思いませんでした。本当に200円のレンタルDVDで 救われました。映画館で観てたら、怒り心頭に達す、でした。ロケの美しさに1点、アビー役とベスリヘム役の役者さんに合計1点です。 [DVD(字幕)] 2点(2008-01-20 23:01:48) |
171. ドーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 今までのゾンビ物とは違って、スピード感があり、面白かったです。結局、逃げ切ってたどり着いた島もゾンビに占拠されていたというところで、「皆でなれば、怖くない」 でした。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-20 01:38:38) |
172. グラディエーター
《ネタバレ》 この映画評論に投稿100編目という事で、多分20数回目にあたる 鑑賞をしました。冒頭のゲルマニア戦線の凄さは最近の映画に まったく遜色ありません。その後の、家族の焼け爛れた屍体に触れ、 号泣するところでは、何時もの事ながら、ウルウル状態になってしまいました。 まあ、この映画を封切りでみた2000年6月19日の自分の精神状態をも 思い出し、ずいぶん時間も経ったのだな、と言う事を実感しました。 最後にジャイモン・フンスーが言う「We will see you again. But not yet」を 戸田奈津子さんが「また会えるのだから。何時か」と名訳され、それを エッセイに書かせて頂いた事なども思い出しました。 [DVD(字幕)] 10点(2008-01-19 19:56:43) |
173. アース
《ネタバレ》 久々に、大型画面で大自然の驚異に触れようと思い、本年初の映画鑑賞に出かけました。▼動物達が出てくるシーンはそれぞれ、何処かで観たような古臭さがあり、まったく新 鮮味がありませんでした。弱肉強食である自然界の掟の捉え方もやや尻窄みで興ざめで した。自然現象の、カメラを一点に据えた超スロー撮影による移り変わり描写の方に感動し ました。カメラマン達の苦労に6点です。 [映画館(吹替)] 6点(2008-01-19 17:58:31) |
174. 阿部一族(1993)<TVM>
《ネタバレ》 殉死という古い儒教的因習の陰惨さを、深作欣二監督が「武士らしさ」とそれに対比す るものとを明確に分けて、かつ暴力描写もTVゆえにか、やや控えめに描いてました。 一族が藩主に刃向かうという事件はあちこちであったようですが、藩の恥として、さら に幕府から統制の無さの叱責を免れるために殆どが隠密裏に処理されていたみたいです。詰まるところは、意地の張り合いで、阿部一族は18名、藩方は34名も死亡者を出し た騒動になってしまいました。結構、個性豊かな俳優さん達が熱演でした。▼「丸におもだか」の阿部家の家紋の入った衝立の前で女達に決起を促され(?)、最後はその衝立共々貫かれて死んでゆくところは、監督の美学と感じました。そういえば、双方のやり名人が、屋内の戦闘用に槍を短くして戦ったところなどは暴力描写に制限のかかった(?)TVでは、かなり実戦的なものだったと感心しました。久々に骨太の時代劇でし た。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-19 01:01:04) |
175. ブラッド・ダイヤモンド
《ネタバレ》 筋がやや荒っぽく、主人公たちに都合良い事ばかりの感じがしました。あんなに簡単に脱出出来る訳はないと思いました。「国境なき医師団」のアフリカで活動している医師の少年兵の話は、映画よりも、もっと凄まじいものでした。映画でも出てくる、暗示にかけるのは序の口で、実際には麻薬漬けにしてしまい、殺人マシーンにしてしまうということも行われているとの事でした。▼最後のRUF集落攻撃に、ロシア製の最強戦闘へり「ハインド」が出てきて、米国人傭兵部隊が何故?と疑問に感じました。自動小銃は米国製のものなのにです。RUFの使用自動小銃はロシア製のAKで納得いったのですが?アフリカに生まれなくて良かったというのが、最大の感想でした。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-15 22:51:44) |
176. トリスタンとイゾルデ
《ネタバレ》 文字化けも直ったので改めて再投稿です。5~6世紀の物語ですが、風景の素晴らしさに圧倒されていました。イゾルデ姫に英国を指して「悪と悲哀の土地ですよ」と乳母が言うシーンなどは津軽海峡をも思わせるような沈潜な雰囲気を漂わせていました。また、フグの肝から取った毒でトリスタンは仮死状態に陥ってしまうなど、もうあの頃にそんなテトロドトキシンの知識があったということにビックリしました。その毒がアザミと樹皮で解毒できるとは思いませんが・・・。▼時を遡っても、女は「愛」求め、男は「名誉、義理、忠義・・・」などを求めるという宿命はまったく変化していないようで、その求めるもののズレが引き起こした悲劇と感じました。しかし、マーク王を演じた役者さんの眼の力には、大きな力を感じさせました。大好きな映画の1本になりました。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-14 19:52:20)(良:2票) |
177. ザ・グリード
《ネタバレ》 まさにB級モンスター・パニック映画の典型的なやつだったと思いました。でも、まあそこそこ気持ち悪く、適当にグロでそれなりに評価できると思います。しかし、こんな映画に、小生が大好きなジャイモン・フンスーが出ていたのにはビックリしました。彼を「グラディエイター」で観てからあの意思の強そうな雰囲気がお気に入りでしたが、この映画では、あまり評価したくありません、ウウウウ。また、冒頭のパーティ場面がやたらとジャパン・テイストされていましたが、本当に西洋航路上では、あんなショーが行われているのかな?とも勘ぐりました。 [地上波(吹替)] 5点(2008-01-14 07:08:55) |
178. 駅 STATION
《ネタバレ》 健さんと厳寒の北海道とが相俟って素晴らしい映画になっていました。▼女優さん達も素晴らしかったです。石田あゆみはあの難しい泣き笑いの敬礼だけで賞をあげたいくらいでした。肉体派と思っていた烏丸せつこが、兄の逮捕直前に見せた涙は本物と感じさせました。倍償千恵子のあの居酒屋での最初の出会い時のやりとりは、本当にあんな店があったら毎日でも通いたいと思わせるほどでした。あんなに笑顔が素敵だったとは思いませんでした。▼本当は10点満点を挙げたかったのですが、男と女の関係になった翌朝に女が「私、大きな声を出したでしょう?」・・・という会話の最後に健さんが「樺太まで聞こえると思ったぜ!」というセリフをはいた途端、今までのシリアスな雰囲気は一気にぶち壊され、健さんにあんなセリフを言わせるべきではないと思い、2点減点となりました。まったく何かんがえてるんだか!プンプン! [DVD(邦画)] 8点(2008-01-13 20:06:55) |
179. ザ・ロック
《ネタバレ》 オープニングの兵士の葬儀に流れるバック音楽は、ハンス・ジマー作らしく荘厳でかつ悲愁を感じさせ、それにかぶさる様にエド・ハリスの決意に満ちた顔が、ベトナム戦線での空しい無線交信と重なり、これから起こる反逆の重さを示しているようで、非常にお気に入りのオープニングです。ショーン・コネリーは相変わらず渋く、ダンディでした。その娘役をやった女優さんも瞳が魅力的で印象に残りました。テンポも速く、イケイケのアクション映画でしたが、あの冗長なカーチェイスがややマイナス点となりました。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-09 23:13:16) |
180. マスター・アンド・コマンダー
《ネタバレ》 艦長と医者の友情を中心にした航海日誌の映像化と感じました。撮影は素晴らしく、特にガラパゴス島への上陸風景は、多くの興味を引き、本当に楽しいものでした。最後の仏戦艦との戦いの後日談が未だに良く理解できませんでした。仏の医者は死んでいて、船長があの刀を直接渡した、ということなのでしょうか?、最後に追っかけますが、あんなに距離があっても追いつけたのでしょうか?新艦長は無事だったのでしょうか?続編も作るつもりなのですね。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-08 17:55:55) |