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プロフィール
コメント数 307
性別 男性
自己紹介 直接的に「内容」に向かうのではなく、「スクリーンへの現れ方」を語る言葉(技法論的な言葉)をなんとかめざしたい。

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161.  驟雨 《ネタバレ》 
小津ではお目にかかれない原節子である。『めし』よりさらに翳っている姿は、開き直った強さも具備して、ちょっとそら恐ろしい。妻のそのようなバイタリティと向き合うことになる夫は、頼もしく感じる反面辛くもあろう。対(つい)を極める凄い映画だ。
[映画館(邦画)] 9点(2012-11-01 22:13:28)
162.  バーダー・マインホフ 理想の果てに 《ネタバレ》 
ドキュメンタリーにみえるくらいに作り込んでいる。ドイツ赤軍のこんな映画が作られていたこと自体が驚きである。誰が作り、誰が観たのか(客観的な視点から観るということはいいことではある)。こういう度外れな活動がドイツ的な理念主義・ロマン主義の一種であるとするなら、有効性を厳密に目指すことから遠いのもうなずける。が、日本人にそう言われたくないと、ドイツ人は言い返すだろう(現今の原発問題一つとっても)。 
[DVD(字幕)] 6点(2012-10-14 10:32:39)
163.  舞台恐怖症 《ネタバレ》 
偽のフラッシュバック映像に真なるフラッシュバック映像が対置されてもいいではないかとも思えるが、それはない。前者のみがある。ベタになるからだろうか、この理由は深そうである。とにかく毎回大実験のヒッチコック工房だ。二兎を追うヒロイン自体が「宙吊り」のなかに居る、そういうサスペンス。 
[DVD(字幕)] 8点(2012-10-13 11:23:46)
164.  僕と彼女とオーソン・ウェルズ 《ネタバレ》 
「彼女」を加える邦題が微妙にひどい。さてオーソン・ウェルズという人物の「感じ」はよく伝わってくる。彼はこの映画で描かれたような強引な感じのままに映画界に進出したのであろうし、その「強引な感じ」による「革命的な」映画手法が長回しだったわけだ。 
[DVD(字幕)] 5点(2012-10-08 12:38:08)(良:1票)
165.  浜辺の女(1947)
あのルノワールであり、ジョーン・ベネットであり、ロバート・ライアンである。最高の顔合わせで、雰囲気も盛り上がるのだが、スジが足りない、惜しい。フィルム・ノワールの女ジョーン・ベネットの登場で、ルノワールの「ノワール」な部分に触れることが出来るのかなと期待したが、スジ違いの期待であったらしい。
[DVD(字幕)] 6点(2012-10-01 06:38:38)
166.  東風
『男の子の名前はみなパトリック』には10点を献上した私も、この作品には3点が精一杯である。ま、それはやむをえないところだろう。映画の実験室に興味はないこともないが、これはちょっとひどかった。急に『彼女について私が知っている二、三の事柄』を見たくなって来た。
[DVD(字幕)] 3点(2012-09-27 20:49:47)
167.  ノーウェア・ボーイ/ひとりぼっちのあいつ 《ネタバレ》 
前知識なく見て、ジョン・レノンのことであると分かってからは、入り込んでしまう。「初期」というのものの良さが出ているが、もっと刺激的であってもよい。これでは、残っている断片ドキュメタリーフィルムの溌剌たる「感じ」に勝てない。左利きのポールの登場はほんとうに「別の半分」を構成する凄みがあっただろう。行くところがない(これが標題だ)のにどこへ行くのだと聞かれたジョンが、「ポールのところ」、ここが素晴らしい。だからこそ、のちに、ポールの呼びかけたる『トゥ・オブ・アス』や『ゲット・バック』があるわけだ。
[DVD(字幕)] 5点(2012-09-24 12:33:53)
168.  情婦 《ネタバレ》 
これはネタバレがあるとだめ、というネタバレ。だがヒッチコックの作品の一つでもいいくらい上出来。ディートリッヒ作品はヒッチコックにもあって(『舞台恐怖症』)あれも嘘つきの男がずーっと観客を騙している。
[DVD(字幕)] 6点(2012-09-18 23:08:03)
169.  サラエボ,希望の街角 《ネタバレ》 
原題が「何かに向かう途中」であるそうで、ならばこの邦題はひどい。淡い「希望」に託すとかではなく、自覚的に生き方を選び取る映画だ。歩み寄れないカップルが、決裂し、それぞれの道を行く。「家庭」や「ひとつになること」がゼッタイに大切という発想ではこういう映画は作れない。 
[DVD(字幕)] 7点(2012-09-16 05:30:40)(良:1票)
170.  ベルリン、僕らの革命 《ネタバレ》 
一見古風すぎる「革命」活動だ(かつての、ベルリンの「空き家占拠」運動だって「合法化」にむけた地道な社会運動だったし、それに比べてもプリミティブである)が、感動的な三角関係ものなのが良い。ナチュラル即興演出が成功している。
[DVD(字幕)] 6点(2012-09-15 20:22:28)
171.  麦の穂をゆらす風 《ネタバレ》 
なんだか殺し合いばかりだ。大義名分で人を殺しても、殺すあり方がもう間違っているので、要するに、殺しちゃだめだってこと、どんなに立派な理由があるかのようでも。ともかくアイルランドと英国のことを調べようという気にはならせる映画。
[DVD(字幕)] 5点(2012-09-13 22:32:22)
172.  ブラッド・ワーク 《ネタバレ》 
イーストウッドが老いても主演なので、老い(たんなる老人存在)が隠れるような劇的な絡みが必要になる。ふつうは父親役割などの象徴的なものが老いを隠すのだが、それに頼らないなら何がある?心臓移植ときた。うーん、どうかな。その点『グラン・トリノ』は巧くハマった。銃社会では老人でも銃を手にすれば本格的な暴力主体となりうる、ということの裏返しで「丸腰」の結末はあるのだが、これは意味も充実した映画となった。 
[DVD(字幕)] 4点(2012-09-04 21:14:05)
173.  砂丘 《ネタバレ》 
こういう映画は、同時代にあの映画館で、が大切な条件で、それを外して、DVDでねそべって見るなんてことはまことに恥ずかしいことのように思える。懐かしくて久しぶりに映画館で二回目観たときはもうかなり恥ずかしかった。かつて一回目にはほんとうに感動した。ケーサツで偽名が Carl Marx とタイプされる(つまりドイツ語表記とは違っている)のもいい感じだし、政治運動からドロップアウトして彷徨うというのもいい感じだ。
[映画館(字幕)] 8点(2012-09-03 18:53:20)
174.  ダーティハリー 《ネタバレ》 
犯人があまりにも単純にクソ野郎(こんな奴はさっさと始末すべきだと誘われてつい思ってしまう)というふうに描かれるのが、結局たいへんモンダイなのだ。こんなに単純にクソ野郎の道一筋の人間はいない(皆それなりにシンコクな「理由」を抱えているはずだ)。犯人にだって人権はあるとはそういうことだ。・・・というようなマジメな見方は野暮だろうなあ。映画としては巧いな。 
[ビデオ(字幕)] 6点(2012-09-03 18:24:57)
175.  ピアニスト
関係においてしか存在はないのだが、関係抜きに存在している感じ、それがハネケ映像である。 関係とはこの場合「経済的な語り」のことである。このことについては『隠された記憶』の項で書いた。
[ビデオ(字幕)] 5点(2012-09-02 08:45:11)
176.  悲しみよこんにちは
ガキってだめだなあ、なんの魅力も無い。『勝手にしやがれ』の彼女はもうオトナだった。
[DVD(字幕)] 3点(2012-09-02 08:35:48)
177.  フローズン・リバー 《ネタバレ》 
ぎりぎりのレヴェルで食いつないでいる白人と先住民、ほとんど暗い夜のシーンばかりで、つまりそのような幽閉・囚われが人生なのだ。賭けとしての「凍れる河」への逃走、映像的な良さはここだけ、ここだけが良い。リアル調で構わないのだが、この映画は好きにはなれない。好きになれた人はエライ。 
[DVD(字幕)] 5点(2012-08-29 13:38:18)(良:1票)
178.  運命の女(2002) 《ネタバレ》 
ダイアン・レインの体当たり演技に感謝というような映画で、それにつきる。邦題がだめ。「浮気」なのである。「運命の女」なら、「家庭」を棄てるべきところ。白人有閑階級の退屈には同情できないし、ただただ「家庭」のために尽くす夫という設定も平板である。だから「家庭」という設定が聖域のように君臨するのが、アメリカ映画の基本中の基本。暴力・破壊が大好きなアメリカ映画は「家庭」を守るという大義名分のもと、なんでもするということ。
[DVD(字幕)] 5点(2012-08-27 10:30:19)(良:1票)
179.  水の中のつぼみ
シンプルな設定で、それなりに見せてしまう。それだけだが、この長回しの「それだけ」がなかなかなものなのである。 いろいろケバケバしいものを見せる用意が無ければ(10億円使った爆破シーンとか、そんなものが映画というわけではないのだし)長回しに限る。
[DVD(字幕)] 5点(2012-08-16 13:08:16)
180.  泥棒成金 《ネタバレ》 
代わりの代わりの代わりの・・・であることが、終盤で一挙に判明する。父親の義足の代わりを行う娘、つまり男の代わりに女の犯行、さらに黒幕の代わりの実動部隊、そして、ほんとうに面白いハナシ(主人公が犯人)の代わりに万人受けする(犯人は別に居るという、客体化の)結末。ずっと、ひょっとしたら主人公が犯人かと観客は思い続け、これこそがミステリー要素を兼備したサスペンス(宙吊り)そのものである、ラストで「ぶら下がる」(suspend)犯人なんかよりも。フィルム・ノワールふうに黒を強調した夜のシーンが美しい。
[DVD(字幕)] 6点(2012-08-16 13:03:17)
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