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161.  インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
あまりのくだらなさに辟易してしまいます。コメディ要素が強く、冒険の内容も子供っぽい。いい大人が何やってるんだ?と思ってしまうのは、キャラクターの設定と脚本のバランスが少し歪だからだと思います。全体的に根拠がない。だからいまいち話に乗れない。それでもある程度は楽しめるのがこのシリーズの恐ろしいところです。
[DVD(字幕)] 4点(2016-02-15 16:04:29)
162.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》
娯楽映画の王道を行く作品ですね。冒険ありオカルトあり。子供心をくすぐる要素がてんこ盛り。すっかり大人になってしまった今見ても面白いと思います。4部作の他作品との比較で言えば、最もバランスがいいという印象。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-15 16:01:09)
163.  こうのとり、たちずさんで
圧巻のラストシーンがすべて。
[DVD(字幕)] 8点(2016-02-15 15:56:50)
164.  ジャージー・ボーイズ
アメリカでは原作ブロードウェイと比較され、評価はあまり芳しくない映画ですが、私は好きです。ミュージカルシーンの心地よさは当然ですが、メンバー間の葛藤がよく表現されていたと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2016-02-15 15:56:11)
165.  トム・アット・ザ・ファーム
わかりやすく例えると、「ミザリー」のような映画です。主人公は田舎の農家から逃げることができなくなり、次第に逃げようという気持ちが無くなってしまいます。ストックホルム症候群ですね。この過程を徹底的に計算された撮影と編集で見事に表現しています。グザヴィエ・ドランのセンスには敬服するばかりです。いろんな解釈が出来る映画だとは思いますが、まずは表層的なメッセージを楽しむべきではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-11 03:30:01)
166.  ブルー・リベンジ (2013) 《ネタバレ》 
前半はまったくセリフがなく、中盤以降も静かな映画です。極力セリフを排し、映像で観客に主人公の心境を訴えようという姿勢が見て取れます。フランスの若手監督クサヴィエ・ドランがインタビューで「映画はセリフに支配されるべきではない」と言っていましたが、この映画はセリフに束縛されず、のびのびと撮影・編集されている印象を受けます。映像のみで語ることができる唯一のジャンルである映画という原点に立ち返り、スタイリッシュな復讐劇を成功させています。ただ画面を眺めているだけではいまいち楽しめないでしょうが、集中して見るとどんどん引き込まれていきます。レビュー数はこれを含めてわずかに2つ。決して有名な映画ではありませんが、見逃すのはもったいないです。セリフが少ない映画だからこそ、クライマックスの会話に生じるカタルシスは大きい。
[DVD(字幕)] 8点(2016-02-11 03:24:02)(良:1票)
167.  オールド・ボーイ(2003)
クライマックスに困惑したけど、いい映画です。汗臭い映画っていいですよね。 原作から脚色された部分は多いものの、設定変更に失敗しているようには感じませんでした。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-11 03:19:24)
168.  トランスポーター
平均以下のアクション映画。リュック・ベッソンの中二魂が爆発しているようにも見えず、煮え切らない映画だという印象を受けました。ヒロインのうざったさも大きなマイナスです。
[DVD(字幕)] 3点(2016-02-11 03:15:24)
169.  進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
日本映画界では近年まれに見るグロ映画。映画業界で一人勝ち状態の東宝だからこそ実現できた企画でしょう。一秒前まで生きていたキャラクターが木っ端微塵になり、壁にたたきつけられて肉片になり、生々しく食われたりするグロさは評価します。私は、樋口真嗣にはドラマを演出する実力がないと考えています。フィルモグラフィーを見ればそのことは明らかです。最初からドラマパートの出来を全く期待していなかったため、グロい映画をスクリーンで観ることができたという満足感に満ちあふれ、正統な評価ができない状態にありました。 この映画を見てから半年以上がたった今、ドラマパートのクソさ加減が凄まじかったこと、かったるいセリフ回しに寒気がしたこと、アクション女優武田梨奈にアクションをさせなかったことの罪深さをようやく認めることが出来る状態になりました。ガッチャマンよりは遥かにマシです。見どころはあります。でもクソです。一本グソとビチグソくらいの差です。一緒くたに否定されるべきではないけど、流されるべき場所は同じ下水道でしょう。
[映画館(邦画)] 2点(2016-02-11 03:14:06)
170.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
チームプレーの復活が本当に嬉しかった。私が見たかったのはこういう「M:I」です。
[DVD(字幕)] 8点(2016-02-11 03:08:36)
171.  リアリズムの宿 《ネタバレ》 
世界観がたまらなく好き。会話や編集の間がツボにズバズバハマったし、無言の力を思い知らされました。けだるい音楽もよし。二人の間の不協和音をぶち壊したリアリズムの宿、布団で交わした会話、ラストシーンの味わい。この映画を見終えた時の快感が未だに心に住み着いています。
[DVD(字幕)] 9点(2016-02-11 03:07:01)
172.  木靴の樹
いくらなんでも長い。リアリズムを象徴する屠殺シーンの迫力はあったものの、ストーリーの展開に起伏がほとんどないため見ているのがしんどくなる。
[DVD(字幕)] 5点(2016-02-11 03:03:27)(良:1票)
173.  切腹 《ネタバレ》 
一切無駄がなく、見る人によっては痛快極まりない。上辺だけの見栄がいかに馬鹿馬鹿しいのか、改めて勉強させてもらいました。私が面白いと思ったのは、津雲と沢潟の対比です。決闘シーンでの戦術は前者が古風で後者が最新鋭のもの。これが意味するところは、現代社会の無知な武士道賛美に対する批判でしょう。明治維新で滅びるはずだった武士道は現代にも生きながらえ、本来の意味を全く無視して都合よく理解している人の多いこと。津雲は見栄ばかりで実態のない武士道の実体を暴露し、乱闘の末切腹することで、本物とはこういうことだと示したのです。真相を隠蔽する斎藤勘解由の惨めさは痛快!津雲がただ暴れまわるのではなくバックストーリーに重みがあることが本作の素晴らしい点で、そのエネルギーに圧倒されるばかりでした。本作のようなエネルギーに溢れる映画を見ることこそが映画鑑賞の醍醐味です。
[インターネット(字幕)] 9点(2015-11-23 13:07:34)
174.  13日の金曜日(1980) 《ネタバレ》 
知らないオバサンが突然現れたかと思ったら真犯人だなんて、正直がっかりしました。サスペンス…。若造の殺し方は良かったし、水上で襲われるシーンは美醜入り混じった恐ろしさがありました。でも、やっぱり新参者のオバサンが犯人だなんて、いくらなんでも。
[DVD(字幕)] 5点(2015-11-16 06:06:05)
175.  エルム街の悪夢(1984) 《ネタバレ》 
誰もが夢を見る。誰もが夢の中で怖い思いをしたことがある。ただでさえ怖い夢を見たのに、夢の中で負った傷が実体に現れるとは、なんて恐ろしいアイデアでしょうか。しかも、かなり猟奇的。ジョニデの死に方はもはやギャグでした。フレディは特に面白い存在だと思いませんでしたが、ナンシーが良かった。彼女の思い切りの良い行動で映画はテンポよく展開していき、飽きることがありません。無理がある設定がいくつか見られるにもかかわらず、テンポの良さが故に気にならない。テンポの良さは重要です。夢の中のおどろおどろしい雰囲気も怖い。ラストの救いのない終わり方も良い。概ね満足しました。フレディのカリスマ性を感じられなかったのが残念です。
[DVD(字幕)] 7点(2015-11-16 06:03:45)
176.  アンタッチャブル 《ネタバレ》 
デ・ニーロとショーン・コネリーの熱演が素晴らしいですね。ただ、ストーリーをとても面白いと思うことはできず…。アル・カポネが腐敗した社会を象徴し、善良な、腐敗していない勇敢な人物がそれを合法的に討つ。カポネとマローン、ネスとニッティが対立し、それぞれがそれぞれを倒して大団円。物語の構造は確かに面白いと思いますが、あまりにもトントン拍子に展開していくというか、私はこの映画のストーリーに裏切られることがありませんでした。古典的ハリウッド映画に忠実すぎるのでは?
[ビデオ(字幕)] 6点(2015-11-16 05:57:00)
177.  グッドフェローズ 《ネタバレ》 
盛り上がりに欠け、淡々としている?それがマフィアのリアルなのでしょう。ノンフィクション本の映画化としてはこれ以上ないほど忠実な描写が多かったのではないかと思います。同じくデ・ニーロが出演した『アンタッチャブル』もノンフィクション本が原作ですが、あちらはかなり脚色されています。劇中のセリフにもありますが、本当のプロはにこやかに近づいてきて、何も言わずに仕事をするのでしょう。 前情報を持たずに見ると、この映画がとても事実を元にしているなんて信じられないでしょう。物語はヘンリーのナレーションのもと、淡々と進行していきますが、クライマックスではヘンリーが観客に向かって語りかけてきます。映像娯楽ジャンルでしか表現できないシーンの後、ラストショットは『大列車強盗』の有名な、映画史上初めて観客に向けて発砲されたショットのパロディをあざ笑うヘンリーの顔。これは「この映画はこれまでの映画と違う。これが現実なんだ」というメッセージでしょう。これまでこの映画を何度見ても何が面白いのか理解できませんでしたが、今なら理解できます。面白い映画です。
[DVD(字幕)] 7点(2015-11-16 05:45:59)(良:1票)
178.  ニュースの天才 《ネタバレ》 
テンポの良さに感心しました。展開が渋滞することなくスムーズに語られていく。クロスカッティングも面白いし、終盤、チャックがスティーヴンが発表した数々のウソに気づく時のモンタージュもとても効果的です。私は、この映画の真の主人公チャックではないかと思いました。つまり、部下から信頼されていないチャックが内部腐敗を率先して取り除くことに成功し、誰からも好かれる、頼れる編集長に成長する…という。真のカタルシスはエンドクレジット前の字幕で訪れるのかもしれません。
[DVD(字幕)] 7点(2015-11-12 14:23:11)(良:1票)
179.  ROOM237
なんじゃこりゃ。語り手たちが自慢気に語る『シャイニング』の真実にバイアスがかかりすぎて信頼できません。キューブリックは偉大な監督だから、このカットにはこれくらいの意図があるだろう、そうに違いない!という考えが根底にあるようなので、研究が暴走してしまっている人もいらっしゃる。過大評価が過ぎます。キューブリックは確かに偉大な映画監督だけど、いくらでも深読みできるような映画をたくさん作った人だけど、それにしてもやり過ぎです。語り手たちは自分の研究結果に酔っているだけでは?
[インターネット(字幕)] 2点(2015-11-02 21:11:48)
180.  ブルーベルベット 《ネタバレ》 
徹底的にカラーコーディネートされた映画ですが、青と赤がそれぞれどのような意味を持つのか1度見ただけではわかりませんでした。この謎を解くために何度見てもいいと思えるくらい魅力的な映画です。冒頭の青々とした芝、心臓発作で倒れる男、土の中でうごめく虫、野原に捨てられた腐った耳…衝撃的な映像の連続で一気に引きこまれました。善と悪の葛藤に揺れる主人公とイザベラが巻き込まれる悲惨な出来事は目を背けたくなりますが、そこに強烈な魅力があるようです。暴力シーンから目を離せなくなる。デニス・ホッパーの怪演のおかげでしょうかね。主人公が感じる背徳感を観客である私が共有してしまったのか?なんだか不思議な映画です。■重低音のBGMの使い方が上手いのはリンチ監督の素晴らしい作家性ですが、本作ほど効果的な作品は他にないかもしれません。環境音かーと思って観ていたら自然と恐怖を煽るBGMになる。たまりません。
[DVD(字幕)] 7点(2015-11-02 21:08:01)
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