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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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161.  過去のない男 《ネタバレ》 
どこが面白いか分からないけど、説明しづらい面白さがある。主人公の過去に何かあったに違いない。ただ、キャッチコピー通り、人生は前にしか進まず、いつまでも後ろ向きになるわけにはいかない(凶悪犯ならまだしも)。「何のために生きているのかを問う必要があるのかい?」と現代でも通じる監督のメッセージを感じた。一部を除いて、善意の人たちによるささやかな日常が愛おしく、列車で寿司と日本酒と歌謡にロマンがほとばしる。
[DVD(字幕)] 6点(2022-05-01 00:25:24)
162.  コーダ あいのうた 《ネタバレ》 
原作のフランス映画『エール!』は視聴済み。 オリジナルの欠点である枝葉のエピソードの散漫さは、本作では幾分解消されている。 ヤングケアラーの娘がいなければ生業の漁業も成り立たず、搾取と監視に耐えかね漁業組合として独立する流れは自然で、 夢と家族の狭間で追い詰められる描写に説得力があった。 本作にもある無音の演出は、外界からシャットアウトされた映画館だからこそ意味がある。 ここまで上手く事が運ぶわけではないのだが、コロナ禍に戦争と、 心身とも摩耗していく現実にシンプルで明るい映画が求められているのだろう。
[映画館(字幕)] 8点(2022-04-23 20:52:36)
163.  象は静かに座っている 《ネタバレ》 
タル・ベーラを師事し、29歳の若さで自らの命を絶ったフー・ボー(胡波)監督の初長編映画であり遺作。 監督自ら感じる絶望感と閉塞感を投影するために4時間の長さが必要だったに違いないが、 興行として成り立たないとファイナルカットを巡り、プロデューサーからの激しい罵倒の末の死だった。 それだけにこの映画で綴られている物語は極めて陰鬱で気持ちの行き場のなさを被写体以外ぼかした長回し撮影で表現している。 誰もがささやかな希望を求めながら第三者の自己保身で裏切られ続け、やがて諦めていく。 誰もが自分勝手で余裕すらない社会。 その果てしない心の闇を色の少ない寒々しい映像とシルエットが突き刺さる。  居場所も帰る場所もない者たちが逃避行の末、新しい家族を築こうとするラスト、 希望の象徴である象の姿も見えないまま雄叫びだけが轟く。 意図的にカタルシスを排した終わり方で現実に帰る。 そう、その先に希望があるとは限らない。 ただ、最低最悪の世界でも人知れず自分の人生を紡ぐしかないのだろう。 皮肉にも監督の死がなければ注目を浴びることがなかった、その後味の悪さが残る。 死ぬこと以外に希望はないのかと言わんばかりに。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-16 01:12:52)
164.  タミー・フェイの瞳 《ネタバレ》 
'70年代~'80年代にかけてテレビ伝道師として多額の献金を受け、贅を尽くした夫婦の栄光と転落を妻のタミーの視点で描く。日本は基本無宗教なので胡散臭いの一言に尽きる。だから無名に等しく道理で日本では劇場未公開なわけだ。当初は純粋な理念や信仰心に篤かったのかもしれない。だが、金と権力が絡むと綺麗事ではいられなくなり、体面を装うために身動きが取れなくなる。華やかになればなるほど、夫婦はすれ違い、内面がボロボロになっていき、最後は没落というシンプルすぎる展開。しかし、アメリカではキリスト教は社会に強い影響力を持つ、切っても切れない関係であり、格差が激しい故に弱った心につけ込みやすい、対立に利用しやすい側面もあるのだろう。メディアによって宗教がエンタメ化していく皮肉さ。なんて人間はグレーな生き物なのか。富む者も貧しい者も性的マジョリティも性的マイノリティも救われる権利がある。その共感力が強すぎた故の悲劇なのかもしれない。過去の人になった彼女は、常に厚い化粧の中に孤独や悲しみを抱えている。それでも立ち上がり、ゴスペルを歌い上げる姿に惹かれてしまった。そこにジェシカ・チャステインにカリスマ性が宿った瞬間だった。アカデミー賞受賞は納得だ。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-04-14 23:57:18)
165.  エール! 《ネタバレ》 
本年度アカデミー賞で作品賞含む3冠を受賞した『コーダ あいのうた』の原作映画。相反する音楽と音のない世界に住むろう者を取り扱いながらも必要以上に深刻にならずサラッと爽快感が残る。ろう者だって下ネタを平気でするし、シリアスになりながらもどこかコミカルな味わいがあり。ただ、父親の選挙の件といい、母親の心変わりといい、弟とヒロインの親友とのやり取りといい、各エピソードがとっちらかって消化不良。誰もが変化を恐れる。健常者の自分がいなくなったら、ろう者だけでは生活が成り立たない不安。その葛藤が上手く映し出されていた。先述の欠点をカバーする終盤のデュオとオーディションの演出に感嘆。彼女は夢に向かって飛び立つ。遠く離れても心は一つ。ブラッシュアップしたリメイク版が楽しみだ。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-03-31 23:36:01)
166.  リリーのすべて 《ネタバレ》 
期待はしなかったが、内なる女性に目覚め葛藤する夫と、次第に夫でなくなっていく彼に苦悩する妻の物語を興味深く見ることができた。LGBTQという単語もなく、当時は今以上に自分らしく生きていくことが困難な時代。トム・フーパーらしい型に嵌ったアカデミックな造りに、レッドメインとヴィキャンデル演じる夫婦の崇高な魂が共鳴する。偏見と差別があっさりしすぎる感があるが、先駆者の犠牲があったからこそ、"本当の自分"になれた者たちの礎となった。"彼女"の死後、美しいフィヨルドから風に吹かれる、鳥のように羽ばたくストールが感動的。
[地上波(字幕)] 7点(2022-03-30 23:09:29)
167.  のぼうの城 《ネタバレ》 
題材が面白そうなのに勿体ない。茶髪の侍が出てくるので、ライトノベル調の時代劇として見るのも悪くないものの、基本ダラダラしててスピード感がないし演出もチープ。史実通り開城で苦みを含んだハッピーエンドだったが、その解放感はやっと映画が終わるという徒労そのものだった。野村萬斎のキャラクターで何とか持った感じだ。
[DVD(邦画)] 4点(2022-03-24 23:11:48)
168.  バイオハザード(2001)
基本オリジナルストーリーで原作ゲームの再現ではないが、アクションヒロイン及びゲームの実写映画化ブームの立役者になったのは言うまでもない。クオリティ云々は置いといて、良い意味でのB級感とミラ・ジョヴォヴィッチ無双を楽しむための作品。
[DVD(字幕)] 5点(2022-03-24 22:57:39)
169.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 《ネタバレ》 
過去の出来事に深く傷ついたことから、自分を曝け出すことが出来ず、人に当たってしまうあたりはあるあるすぎて、自分の人生を生きることがどれだけ難しいのかを印象付ける。マット・デイモンと衝突しながらも父親のような眼差しで見守るロビン・ウィリアムズに、主人公とバカやりながらも才能を無駄にせず飛び立って欲しいと願うベン・アフレックが良い。本で世界を知っても、実際に行動しなければ世界を知ったことにはならない。でなければチャンスは永遠に失われてしまう。彼が再起して社会的成功者にならないかもしれない。でも、初恋の女性との未来はきっと明るいはずだ。
[地上波(字幕)] 7点(2022-03-24 22:45:45)
170.  ウォーリー 《ネタバレ》 
冒頭30分はほぼサイレント映画、という無謀な賭けにピクサーは勝つ。無機質に見えて血が通っているような小型ロボット2体と、マザーコンピューターに言われるまま怠惰に過ごす人間の対比。多くのSF映画で見られる、便利さを引き換えにした大量消費とAI社会への風刺が鮮烈。真の主役は人類であり、ロボットからの自立を果たし、如何にして本当の信頼関係、共存を築いていくか。二元論という攻撃性で分断するのではなく、壊れてしまった世界から再生という希望に変えていくのもまた人類なのだ。ロボット同士のラブストーリーも僅かな描写で感情を揺さぶり、見事に成立させたのも素晴らしい。
[地上波(字幕)] 8点(2022-03-23 23:00:30)
171.  チョコレートドーナツ 《ネタバレ》 
法は弱者のためにあるものではなく、識者のためにある。だからいつの時代も間に合わない。セーフティネットから零れ落ち、命を落とす者が幾人か出てきて何とか腰を上げる程度。怒りと悲しみによる、その繰り返しでマシな社会になっていったのだろう。無名の役者とスタッフが作った、「ゲイカップルとダウン症の少年の話は売れない」と断られ続け、著名な映画コメンテーターの紹介によって日本でも陽の目を見た本作。ゲイカップルでなければ、ダウン症でなければ、マルコに語るおとぎ話みたいなハッピーエンドになったのか。今日も紙面には小さなマスに虐待や育児放棄で命を落とした子供たちの話が載っているのだろう。変わった障害も性癖もなく、特異な不幸も知らず陽に当たれることがどれだけ幸せで運が良いのか。偏見とはいえ、いつの時代も幸運な強者が"普通"を作っているのである。
[地上波(字幕)] 7点(2022-03-23 22:22:29)
172.  ドリーム
アメリカの宇宙開発を影で支えた"Hidden Figures"(隠された数字/知られざる人たち)の物語。 「黒人だから」「女性だから」の二重苦に立ち向かい奮闘する様は、未知の領域に挑むNASAが目指す"夢"と重なるものがある。 差別も少なくないが、それでも社会を良くしようと変革をもたらしたアメリカの強さ。 計算士のキャサリンを他所に、同僚のドロシーとメアリーのドラマは薄く、もう少し踏み込んで欲しい。 下手したら3人より目立つケビン・コスナーは美味しい立ち位置で期待裏切らぬ好演だった。
[地上波(字幕)] 7点(2022-03-20 11:42:52)
173.  明日に向って撃て! 《ネタバレ》 
凶悪な強盗団を、社会に上手く適応できない若者たちの青春物語に換骨奪胎したアメリカン・ニューシネマらしい作品。遠方から静かに迫る追手の描写といい、男二人女一人の三角関係といい、「もうどうだっていいや」という刹那的な生き方が'60年代末期のアメリカを象徴していて、作品に大きく影を落としている。いつまでもワガママなままではいられない。でも、自分を変えることができない諦観がそこにあって、だからこそ"明るい最期"を迎えたかったのかもしれない。前半をある程度切って、少しでも良いからボリビアまでの旅路を描いて欲しかった気がする。
[DVD(字幕)] 6点(2022-03-17 22:03:51)
174.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
コメディ俳優のサイモン・ペッグを前線に投入して物語に緩急をつけ、ピクサー作品でお馴染みのブラッド・バード監督による縦横奥行のテンポ良いアクションが、マンネリ気味のシリーズに新しい風を吹かせたのが成功の要因。難を上げれば敵役がジャン・レノやフィリップ・シーモア・ホフマンに比べると影が薄くて、決着があっさりと感じてしまった。さて、3を見てしまうと主人公の恋人との関係はどうするのかとモヤモヤしてしまうが、ラストのほろ苦い回答にスパイとしての宿命を見た。
[映画館(字幕)] 7点(2022-03-17 21:20:58)
175.  時をかける少女(1983)
アニメ版と比べるとゆったりとした流れで、時代が時代なだけに古臭さを感じてしまうものの、それを許容してしまう雰囲気とチープさが逆に作品のノスタルジーを引き立てた稀有な事例。ロケーションとキャスティングの勝利。
[DVD(邦画)] 5点(2022-03-17 21:04:56)
176.  ファイナルファンタジー
話題性に釣られて映画館で観ていたが、期待も面白さも徐々に萎むばかり。ファイナルファンタジーぽくないし、わざわざフルCGで描く理由も感じられない。言及されていたように、普通にチョコボやモーグリが主役のファミリー向けにした方がまだ製作費を回収できただろうに。偉大な失敗作にもなりえなかったインパクトの無さにかけてあげる言葉もありません。
[映画館(字幕)] 2点(2022-03-14 22:44:36)
177.  桜桃の味 《ネタバレ》 
点数付けづらい…。男が何故自殺をしたいのかは判明されず、そこはマクガフィンだとしても全編単調な作品なため睡魔との闘いになる。唯一引き締まるのは老教授の説教であり、宙ぶらりんなラストもまた衝撃である。そこで伝えたいことが嫌味なく自然体で集約されていたから。
[ビデオ(字幕)] 5点(2022-03-14 22:34:02)
178.  SING/シング
人間を動物化させた『ズートピア』を思い出すわけだが、体躯を活かした社会派要素はなく、あくまでコメディとしてのスパイスなだけで、動物である必要があまり感じられない。コンテストに集う人間(動物?)模様も個別のエピソードを取ってつけただけで複雑に絡み合うことなく終わってしまった。駒のような扱いのキャラクターだらけ。歌声一点に押し切ったカラオケ大会として見れば悪くはない。でも何も残らないんだよ。
[地上波(字幕)] 5点(2022-03-14 22:15:45)
179.  バトル・オブ・ザ・セクシーズ 《ネタバレ》 
彼女の尽力がなければ、ウィリアムズ姉妹や大坂なおみといった女子テニスプレイヤーの誕生も、 男女の賞金額の格差是正もなかったかもしれない。 男性優位主義が根強い1973年の世界を変えた対決。 女性地位向上の象徴であるビリー・ジーン・キングと"男性優位主義のブタ"と自称するボビー・リッグス、 善悪や啓蒙といったステレオタイプに簡単に落とし込まない二人の複雑な背景を重層的に見せる。 当時のテレビ放送を再現したクライマックスの試合に固唾を呑んで見守るしかない。 目の前の対戦相手を打ち負かせることではなく、本当に手に入れたい、取り戻したいものは何かが伝わってくる。 一見、誰か分からないくらいのエマ・ストーンとスティーブ・カレルの役作りとメイキャップは見事。
[地上波(字幕)] 7点(2022-03-12 20:33:59)(良:1票)
180.  ドライブ・マイ・カー 《ネタバレ》 
3時間深淵を見つめる旅。 まるで"見る小説"の如く、虚飾の皮を剥くように二元論では決めつけられない人間の正体に向き合っていく。 妻の主人公に対する愛情は本物か"スタイル"だけなのか、女性ドライバーの母親に対する愛憎も同様だろう。 内心分かっていながらもどこかで"表面だけだとしても繋ぎ止めたい"と"本心に向き合いたい"のせめぎ合い。 劇中劇の『ワーニャ叔父さん』で絶望した男がもがきながらも生を選ぶさまは、主人公の現状と大きく重なり、 複数の言語で紡がれることもあってかディスコミュニケーションによる困難をより際立たせる。  過ぎ去ってしまった機会は二度と来ない。 その後悔は死ぬまで続くかもしれない。 辛い人生がこれからも繰り返される。 それでも新たな一歩を踏み出した主人公は、亡くなった娘と重ねるように女性ドライバーに思い出の車を託す。 彼女は新天地で車を走らせる。  抑制された演出と演技によるフランス映画みたいな作品で、 現時点の評価が平均6~7点で留まるあたり、エンタメとは対極の作家性の強さを象徴している。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-02-19 00:29:22)(良:1票)
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