1801. ザ・エージェント
レニー・ゼルヴィガーをこの作品で初めて見たんですが、うまいなあと思いました。彼女の存在でプラス1点分はあります。いや、ラストの彼女の表情で一気にいい作品だと思ったくらいなので2点分はあるかな? 7点(2004-02-04 10:51:42) |
1802. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
コレ以前の”ワイルド”ブラッド・ピットから一変非常におとなしい役柄なれど初めてと言えるメジャー作品のまともな役の今作をきっかけに彼は大きくはばたいたといってもいいかも。一方トム・クルーズのレスタト役も、もうけ役と言えなくもない。そこそこ演技力を認められつつあるなかでのこの奇天烈な役は絶好の役柄と言える。内容はそこそこ面白い。ただ全体に漂うホラー色がせっかく美しさを醸し出しているのに”雰囲気がいい”だけに終わっている。美しさに隠された怖さが感じられない。好みの問題だろうがもっとおどろおどろしいものを見たい。 6点(2004-02-04 10:43:01) |
1803. カットスロート・アイランド
ジーナ・デイビス以外のキャラが薄い。敵キャラの薄さは致命的。アクションと割り切っていても話に無理がある。というかうまく進みすぎ。宝捜しのミステリー度が全く無い。どれか一つでもクリアー出来ればそこそこ楽しめるものになったかも。良かったのは実物大に作った帆船くらいだろうか?←こんなの作ったら制作費も跳ねあがるって。 4点(2004-02-03 13:47:29)(良:1票) |
1804. ロング・キス・グッドナイト
「カットスロート~」でアクションに目覚めてしまったジーナ・デイビスが旦那のレニー・ハーリンに無理やり作らせたかどうか知らないが、結構アクションが板についてる。設定、ストーリーともにありきたりだがあるところではド派手なアクションで目くらませ、あるところではサミュエル他の脇役陣がいい味出して持たせている。終わってみれば結構バランスのとれた作品に仕上がっているというのが素直な感想。 6点(2004-02-03 13:37:31) |
1805. フェイク
かなり装飾してるんだろうけど、やだなぁこんな仕事。妻子ある者にさせる仕事じゃないですよ。独身だったらいいってもんでもないけど。それにしてもアル・パチーノはこういう小者の役のほうが絶対合ってる。マドセンよりもデップよりも全然貫禄が無いのに一番光ってました。 7点(2004-02-02 13:39:36) |
1806. カリートの道
犯罪もの、ギャングものでアル・パチーノとくれば見ないわけにはいかない!..とは思わなかった。この頃、アル・パチーノはもういいって思ってたんでビデオレンタルを待つことに。で、観たのだが前半にあったプールバーでの銃撃戦とクライマックスの駅での銃撃戦はさすがデ・パルマ。緊張感とかっこ良さが見事に共存している。でもデ・パルマとパチーノと言えば「スカーフェイス」。バイオレンス描写、主人公の性格ともに良くも悪くも「スカーフェイス」のほうがインパクトがありすぎるためか、どうもこの作品、全体的に印象が薄い。と言いつつ今だに忘れられない衝撃もありました。あの悪徳弁護士です。顔がアップになったとき「えっ!?ショーン・ペン?」かなりはげかかったモジャモジャ頭を見てショーン・ペンなわけがない!と思ってみていたら、頭上からのショット!完全にはげてる!ショーン・ペンでないことを確信した瞬間だった。しかしエンドロールに彼の名が...固まってしまった。私の中ではどんでん返し系の映画になっている。 6点(2004-02-02 13:25:34)(笑:2票) |
1807. テルマ&ルイーズ
《ネタバレ》 前半のじれったさからラストに向けてどんどん元気になっていく造りはロードムービーの王道を行っている。爽快感を得れる青春ロードムービーと言ってもいい。しかしこの映画、その爽快感を得れるようにする為に男をとことん悪者にしている。主人公の女2人が男を殺すが悪いのは男。レイプしようとした男とトラウマとなる過去の男。その後強盗をするきっかけを与えたのも男。お金を盗んだ男。彼女達が何をしようともすべて男のせいなのだ。それをこの映画は男の刑事に語らせてしまうもんだから、よけいに男=悪となる。この映画、女になって見なくてはいけない。 6点(2004-01-30 12:58:45)(良:1票) |
1808. バグダッド・カフェ
《ネタバレ》 結婚して毎日の家事に追われ、気づけば「女」から「主婦」になってる人っていっぱいいると思う。主人公の女性もきっと故郷のドイツでは退屈な日々を当たり前のように送ってきた主婦なんだろう。それが旅行先の見知らぬ土地で独りになったことで本来の自分を取り戻していく。そのとき男は完全に蚊帳の外。それでも女性が笑顔を見せ「女」を取り戻していく様子は男の私が見ていても気持ちいいものである。変わる「女」のたくましさと変わらぬ「男」の情けなさを淡々と描くも随所にコミカルなシーンを交えつつ全編に漂う異空間を思わせる綺麗な映像により決して飽きさせない。女性にお薦めしたい作品という印象を持ちました。 7点(2004-01-29 10:51:05) |
1809. ビッグ・リボウスキ
ジョン・グッドマン扮するウォルターのバカギレには見ていてイライラさせられるが、最後にはあまりに読める単純バカさに降参。笑うしかない。主人公の夢もツボにはいった。夢の中のジェフ・ブリッジスのあの嬉しそうな顔!画面のあちこちに、セリフのそこかしこに可笑しさが溢れている。ただ、全部は消化できない。英語が理解できればもっと楽しめるのかもしれない。ちょっと悔しい。 7点(2004-01-28 14:04:16) |
1810. ブラッド・シンプル
《ネタバレ》 良作を出し続けるコーエン兄弟のデビュー作。キャラクターが皆いい味出してるのはさすがの一言。ラストは弾丸が入ってないと思ってたら、あっ!そうかー!なるほどねー。旦那が埋められる前に渾身の力で撃とうとするも弾が出ない、1発、2発。コレが最後に活きてくる。シュールなサンタさんの「物凄く時間の長いロシアンルーレットを見させられてたのか」←同感です。それはそうと確か旦那がシェパード飼ってましたよね。すごく忠実な。ご主人が死んだことを知らないシェパードのことがすごーく気になって観てたのをよく覚えています。 7点(2004-01-28 13:30:38) |
1811. トゥルー・ブルース<TVM>
おっ、いつのまにか登録されてる。これ探してたんですよ。トゥルー”なんとか”しか覚えてなくて。そうそうトゥルー・ブルースだ。10年くらい前に「カリフォルニア」でジュリエット・ルイスの演技に魅せられ、借りて観た作品です。彼女の演技だけでも見応えあると思います。10代の死刑制度の是非についてはきりがないので語りませんが反対です。←語ってる~~!!いや、でももう語りません。ココのページが変な方へヒートアップしても困りますんで。この作品のヒロインの場合は絶対親が悪いっしょ。子を持つ親としては死刑制度云々の前に子供を愛してやる。これが一番です。教育なんてのは二の次。 7点(2004-01-27 11:07:57) |
1812. ゴースト・ドッグ
ジャームッシュの映画で二丁拳銃が見れるとは思わなかった(ちょっと得した気分)。異文化の精神世界に酔狂する主人公という設定はなんとなく「デッドマン」を彷彿させる。相変わらずのカッコイイ映像にはほれぼれするが、犬の存在が最後消えていたのでそこが気になる。なんでもかんでもリモコンで悠々と、というのも簡単に進めすぎに感じる。でもあのリモコン欲しい。 7点(2004-01-26 12:07:51) |
1813. ダウン・バイ・ロー
《ネタバレ》 前半のザックとジャック、それぞれのエピソードは序章としては上出来で後半2人が刑務所で出会ってから盛り上がりがあるのかと思ったんですが..無い。脱走してから盛り上がるのかと思ったら..それも無い。ジャームッシュらしい映像と音楽の使われ方はカッコイイけど、それも一番カッコイイのはオープニングだし..。皆さん、評価高いですよねー。もう一回観るべきか? 6点(2004-01-26 11:49:14) |
1814. 組織
たしかに1シーン1シーンの人物の配置は絶妙である。そしてストーリーの根本となる強盗を初めとする過去の描写が一切無いのに十分に登場人物それぞれのバックボーンを解からせてしまう演出も巧い。しかし犯罪もの大好きな私としては非常に物足りなさを感じる。一番の原因は「組織」がしょぼすぎること。やすやすと盗られ、やすやすと逃げられ、やすやすとボスとご対面。またやすやすと盗られ、やすやすと逃げられ、やすやすと侵入。あきれてしまう。本当は凄いことをやっているのにそう思えなくなってくる。それから色々な銃器が出てくるのに全部同じ音というのも勿体無い。サイレンサー付けると全部同じになるのかもしれないけど..。ラストはびっくりするような展開ではないが、あの(アメリカンニューシネマっぽい)雰囲気からあの終わらせ方に持っていったのには参った。 6点(2004-01-23 18:51:45) |
1815. ワイルドシングス
予告を見て「スクリーム」のようなノリのサスペンスだなと思って観たので、底の浅さというか軽さというのがさほど気にならずに観れた。というよりそういう映画と割り切って観た。で、騙された。あり得ないと言ってしまえばそれまでではあるが、観客を騙すことだけに注力した作品なので素直に騙されることを楽しみたい。 6点(2004-01-22 11:24:50)(良:1票) |
1816. 波の数だけ抱きしめて
「彼女が水着に着替えたら」よりまだ見れた。現実的度合いが「私をスキーに連れてって」に戻った。でもしかし、三上を大きく上回る織田の優柔不断ぶりにはかなりイライラさせられるし、出てくる連中はみんなくさすぎるし、三角関係だか四角関係だかって展開もベタベタでこれもイライラする。織田裕二のファンか中山美穂のファンならOKなんだろうが..。 3点(2004-01-21 18:15:37) |
1817. 彼女が水着にきがえたら
「私をスキーに連れてって」に続くホイチョイムービー第2弾。ゲレンデを海に、ユーミンをサザンに変えた以外は宝捜しというプチアドベンチャーを加えただけ。しかもそのドタバタぶりがやりすぎに感じる。前作のように新鮮さも無ければ、現実感にも欠ける。断然、海派!という人には楽しめるところもあるかもしれんが、海に行っても子供みたいに泳ぎまくるか日陰で寝てるかの私にはチトきつい。 2点(2004-01-21 17:59:16) |
1818. 私をスキーに連れてって
流行の先端を追い求めるホイチョイ・プロダクションの記念すべき第1回作品。トレンディドラマ仕立ての軽いノリ恋愛ドラマではあるが、当時これをテレビではなく映画でしたというのがある意味新鮮であった。(昨今だと当たり前のようにあって、わざわざ映画にするなと思うが..。)また、ゲレンデでの楽しい遊び方、トレンドとなる遊び方を提示したHowToモノも兼ねた造りも新鮮だった。今でも毎年正月休みはスキー三昧の私だが、あの頃の男女交えてのムカデ滑り(皆ボーゲンで連なって滑るやつ)が懐かしい。主人公の車がカロ2(?)ってのも等身大で見れて良かった。。 6点(2004-01-20 14:53:11) |
1819. シティ・オブ・ゴッド
《ネタバレ》 鶏が手際良くさばかれ、それを目の当たりにするもう一羽の鶏、そして逃げる逃げる..オープニングのこのシーンで完全にこの映画の虜。目がくぎづけ。スタイリッシュな映像とは対極にあるリアル感も全く損なうことなく見事に両立している。ブラジルの観光地の裏の顔<ファベーラ(貧民街)>の悲劇を、住む家を失った者たちがどんどん送り込まれてくる描写をとおして、ちゃっかり国の政策批判までしてある。中盤以降あまりにも簡単に人が殺されていくことに命を軽く扱いすぎていると感じたが、命を軽く扱っている街が実在するという事実を受け止めなくてはいけない。映画が命を軽んじているのではなく、命を軽んじている街と人を映画にしているのである。今でもファベーラはあり、少年ギャングたちの犯罪の恩恵によってファベーラの住民たちは生きているのだから。 あと、マネが子供に撃ち殺されたシーンは、殺された沢山の人の中の一人として軽く扱った父親の敵をとったもので、このシーンがあることで「殺人」は軽く(現状がそうであるように)扱っても「死」は(メッセージとして)決して軽く扱ってはいないことがわかる。今の某国の対テロ戦争による負の連鎖を思い起こさせる。 8点(2004-01-19 12:27:52) |
1820. アルビノ・アリゲーター
《ネタバレ》 くせのあるキャストとケビン・スペイシー初監督作に惹かれて見た。舞台劇のようというご意見があるがまさにそう思う。でも個人的にはそれがマイナスに働いた。舞台を見ているようでリアル感が無い。大好きなジャンルだけに痛い。人質たちのセリフもやたら多く、恐怖感が伝わらない。最後に生き残った3人の内親子2人については白いワニの話がうまく活かされている。2人が助かるために一人の男を生贄に..おそらく母のために息子が殺しその息子のために母がマット・ディロンをかばう。ただ、だからどうした?とも思う。ストーリー、設定ともに面白いのに勿体無い。 5点(2004-01-17 13:36:39) |