1841. ヴェラクルス
登場人物全てが企んでいる感が満載。悪に徹しきれないゲイリー・クーパーの引き立て役である迷い無き悪のバート・ランカスターが白い歯と同様に輝いておりました。肩のこらない西部劇を大いに楽しめました。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-12-31 01:19:48) |
1842. 不機嫌な赤いバラ
テスとダグの関わりに退屈さで欠伸が出た途端の降って湧いた誘拐騒動。見続ける気にはなったものの、あまりのとってつけた感と犯人のしょぼさに白けてしまう。本人の言うとおり元大統領夫人の警護にべらぼうな税金が使われているのにビックリ。公の場におけるテスの立居振舞に加点。 [DVD(字幕)] 5点(2017-12-31 01:05:31) |
1843. いぬ
登場人物の関係が解り辛く、見せない演出がさらに解らないものにしていて、モヤモヤが募るばかりで折角の雰囲気を味わえなかった。 [映画館(字幕)] 5点(2017-12-25 00:20:46) |
1844. アルフィー(1966)
都合の良い女性と都合の良い関係のみを求めるアルフィー。シニカルで飄々とした言動の彼が時折見せる寂しさに胸が疼きます。シェリー・ウィンタースの妖艶さは女性陣の中では別格で流石の貫録。作品に溶け込んでいる音楽も素敵でした。 [DVD(字幕)] 7点(2017-12-23 23:16:55) |
1845. 天使(1937)
三角関係のありきたりな内容ながら、粋な演出による洗練された映像美はお見事。 [DVD(字幕)] 6点(2017-12-23 22:58:44) |
1846. 愛人ジュリエット
《ネタバレ》 冒頭にネタバレあらすじが示されますが面白味を損ねないところが監督の力量でしょう。夢の世界と現実世界の「愛」の対比が鮮やかに描かれています。 [DVD(字幕)] 7点(2017-12-21 16:17:06) |
1847. 或る夜の出来事
「卒業」を思わせる結婚式シーンが絶品で父親の変貌ぶりは胸熱でした。二人の心模様が実に見応えがありましたが、ピーターのあまりの上から目線の物言いに-0.1点。元祖ラブコメ、オスカー主要五部門制覇も納得の至高の傑作。 [DVD(字幕)] 9点(2017-12-18 13:58:26)(良:1票) |
1848. 欲望(1966)
起承転はとりとめなく結は無い。人間や物事の本質を見抜く力は人生経験の積み重ねによるものですが、本作からは芸術臭が鼻につくくだらなさしか感じません。恥とも解ろうとも思いません。スタジオ撮影でのモデルさんの見惚れる肉体美に加点。あまりに酷い邦題は特筆もの。 [インターネット(字幕)] 2点(2017-12-17 17:03:47) |
1849. ミッション:インポッシブル
初見。監督特有のスタイリッシュな映像美を堪能。白眉はCIA潜入シーンで無音の画面に息を詰めて魅入りました。黒幕が早くに判明してしまう展開と、やり過ぎの列車アクションが興醒め。ヴァネッサ・レッドグレーブは流石の存在感であり放たれる悪のオーラにワクワクしたのに絡みが足りないのが心底残念。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-12-17 04:30:21) |
1850. ラストエンペラー
ベルナルド・ベルトルッチ、ヴィットリオ・ストラーロが作り出す映像美に「暗殺の森」同様に見惚れる。後年のグレー一色の世界がうら寂しさを一層かきたてる。与えられた環境を受け入れるだけの主人公に心打たれるものが無く物語としては低調だった。 [DVD(字幕)] 7点(2017-12-15 03:13:02) |
1851. 大空港
二組の不倫カップル、タダ乗り婆さん、爆弾犯と妻、それぞれもう少し掘り下げられていたら傑作となったでしょう。窮地に遭っての神父さんの「私に出来る事はありますか」に感服し、我が身可愛さだけの身勝手男に見舞った裏拳の一撃にアメリカ魂を見せてもらった。往年のパニックものの秀作。 [DVD(字幕)] 8点(2017-12-15 02:57:35) |
1852. 教授と美女
《ネタバレ》 よく練られたストーリーでの登場人物全ての一言一句に亘る軽妙洒脱さが心地よい。生真面目で朴訥なゲイリー・クーパーに胸がキュンキュンさせられる。ギャングのボスの情婦だと知った際の「君のような女性の事を何と言うのだ」刺すような一言に私の胸も痛む。余韻の深い結末を見届けて、ビリー・ワイルダー監督作品のようだと思ったら脚本を担当していたそうで、なるほど納得の極上の作品。 [DVD(字幕)] 9点(2017-12-15 02:34:58) |
1853. 上海の伯爵夫人
思わせぶりなナルシストでヘタレ。私が嫌うレイフ・ファインズの負のオーラが満載。ストーリーまで思わせぶりで何の余韻も残らない愚作。 [DVD(字幕)] 4点(2017-12-09 01:12:58) |
1854. ペーパー・チェイス
ハーバードロースクールという雲の上の人々が織りなす人間模様が実に見応えがあります。教授の存在感が凄い。学問に対する峻烈さ、生徒の名前を覚えようとしない姿は無機質な冷たさを感じるものの、生徒全員のスタンディングオベーションを受ける姿に気安く見せない人情を持ち合わせている事が見て取れ感動しました。 [DVD(字幕)] 8点(2017-12-08 16:21:57) |
1855. 帰郷(1978)
ジョン・ヴォイトとジェーン・フォンダの不倫物語。夫として軍人として立つ瀬のないブルース・ダーンがあまりにも憐れ。どこか居直った感のある妻と人妻を寝取った男の反戦メッセージを醒めた思いで見る。 [DVD(字幕)] 5点(2017-12-08 16:00:29) |
1856. 最後の戦闘機(1936)
厚い友情で結ばれた男二人が心底愛している女が同じ人物だった。判明後の二人の苦悩が見応えあるも、女の浅はかさに辟易する。幼児のように「ジュテーム」を連呼するのに血圧が上がりまくる。悲恋をかきたてる幼い弟の存在感が秀逸。 [DVD(字幕)] 7点(2017-12-08 15:36:23) |
1857. カリギュラ
《ネタバレ》 ジョン・ギールグッド、ピーター・オトゥール共演以外の知識なく鑑賞。カリギュラ即位から暴虐の限りを尽くした挙句惨殺される歴史モノに名を借りたAV。モザイクがかかっているもののハッキリと映っており、ありとあらゆる種類の行為を飽きる程見せられる。官能美のカケラもないゲテモノポルノはそっち目当てで鑑賞してもゲンナリすること請けあい。彼等が何故こんなクソ以下のシロモノに出演したのか? カリギュラとダブって見える大金持ちの色情狂に薄汚い手口で騙された無念さを思うとハラワタが煮えくり返る。「小人の饗宴」を遥かに上回る鑑賞歴中最低最悪の動画。 [DVD(字幕)] 0点(2017-12-08 02:14:46) |
1858. ザ・シャウト/さまよえる幻響
《ネタバレ》 スザンナ・ヨーク、ジョン・ハート、アラン・ベイツ共演に釣られて鑑賞。病人クロスリーの妄想劇。日本未公開がさもありなんと思う珍作に三人が出演した理由を知りたい。本作がカンヌ映画祭特別審査員賞受賞したことに「何でやねん」と叫びたい。 [DVD(字幕)] 4点(2017-12-03 23:59:12) |
1859. 彼女が消えた浜辺
浅はかな考え、独り善がりなお節介、その場凌ぎのウソ吐き。三拍子揃ったセピデーに吐き気がする、だけの作品。くどい演出にも辟易。 [DVD(字幕)] 4点(2017-11-30 16:32:52) |
1860. 私は殺される(1948)
ベッド上のバーバラ・スタンウィックの熱演が鬱陶しく感じ、金に転んで夫になったバート・ランカスター(瑞々しい!)の後悔も解ろうというもの。検事の関わり等不明な点が多く、観終わってモヤモヤが残る。よろしくない邦題がね、風呂に入って40分考えてみたけど「見えない殺意」しか浮かばず。難しいね。 [DVD(字幕)] 6点(2017-11-27 10:14:33) |