1881. 地獄の7人
《ネタバレ》 ヒロイズムとエゴイズムは紙一重なのかも。 自分の息子を助けるために、以前の息子の仲間たちに無償で協力を求める大佐の心情、理解はできますが共感はできません。 実際、行かなければ死ぬことはなかったはずのセイラーと、ブラスター。 チャン親子も、次女一人を残して二人とも死んでしまいます。 狙ったのかそうでないのかはわかりませんが、救出に成功したアメリカ兵も4人。 4人を犠牲にし、4人を助ける。 もちろん単純な足し算引き算で図れるものではありませんが、戦争とはかくも愚かなものだと感じるには十分な内容でした。 ・・・相手はそれ以上に死んでいるわけですしね。 映画としては、ひとりひとりの個性がはっきりしているうえに、テンポがよく、わかりやすく、スリルがあって、まったく飽きることなく画面に釘付けでした。 映像もとてもクリアで美しく、これぞまさに映画って感じで、堪能しました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-06 03:00:42) |
1882. ミュータント/人類改造計画
《ネタバレ》 いわゆる一般の「ゾンビ」とは違います。 かまない。食べない。感染しない。(いや、感染はするのですけど・・・) 食べない代わりに、手から吸血します。 その手に触られると、火傷します。 あんまり触られると、死んじゃいます。 「それ、面白いの?」 と、聞かれれば、うん、面白いです。 なぜこんなに面白いのかはわかりませんが、後半は盛り上がります。 確かに前半はそんなに盛り上がりません。 ただ、わりと「予兆」みたいなものは随所に感じられて、結構好きな雰囲気をかもし出しています。 特にラストは良かったなー。 なんかスカッとしました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-04 23:09:08) |
1883. ロンリー・ハート(1986)
《ネタバレ》 焦点をしぼりづらい映画は苦手です。 序盤は、状況設定がよくわからず、若干置いてけぼりをくらいました。 レニーは突然ヒステリーを起こすタイプで、見ていて痛々しい。 でも「がんばれ!」って思うほどには魅力を感じないキャラなのが辛い。 メグはおそらく長女なのでしょうが、二人に対する気遣いが表面的にしか見えず、どちらかというとデリカシーのない部分ばかりが目立ってしまい、好きになれません。 ベイブに関するエピソードは見ごたえありました。 群像劇でもなさそうですが、一体何を見たら良い映画なのかよくわかりません。 何も解決しないまま突然終わってしまったのも、ちょっとすっきりしないです。 ・・・娯楽映画ではないのは確かですね。 [DVD(字幕)] 4点(2012-11-03 12:26:06)(良:1票) |
1884. キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2
《ネタバレ》 RPG大好きなんですけど、いまいちでした。 何も考えずにみたんですけど、いまいちでした。 女戦士ズーラ、ビジュアルがいまいちでした。 敵キャラ、いまいちでした。 魔術師のおっさん、何もかもいまいちでした。 盗賊のおっさんだけは良かった。 あと、プリンセス?の衣装も良かった。 [DVD(字幕)] 4点(2012-10-28 15:39:25) |
1885. 少林寺・激怒の大地
《ネタバレ》 悪い人はとことん悪い。良い人はとことん良い。 このわかりやすさが、昔の映画の良いところですね。少しずつ仲間が増えて、少しずつ状況が良くなっていく、まさに定番のパターンです。 でもそれが好きなんです。 ただ、さすがに遊牧民の女性たちは強すぎでしょう。 ただの遊牧民で、しかも女性が、多人数の兵士相手に圧倒するって。 ・・・ってゆーか、あの人数で勝てるのだったら、最初から勝てたんじゃ・・・ いやいや、その手のつっこみは野暮ですね。 カンフー映画はカンフーを楽しむ。 ストーリーの粗探しはカンフー映画に対する冒涜です。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-28 12:50:10) |
1886. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 なぜか「海猿」を思い出しました。 最初はまだ、気持ちにも状況にも余裕がある。 でも少しずつ事態が深刻になっていき、そのことに気付き始める人が増えてくる。 それもすごいスピードで。 そこが「海猿」の2作目と似ている気がします。 火事の恐ろしさ、というか災害の恐ろしさを体験できる素晴らしい映画でした。 善人にも悪人にも死が平等に訪れるところにもリアリズムを感じます。 特にエレベーターから落下した女性。 他のシーンでもっと危ないときがあり、そこではもっと時間を使っていました。 結局何事もなく、助かりました。 ですが終盤のエレベーター落下寸前のシーンでは一瞬です。一瞬で女性の命は失われます。 この女性の一連のエピソードが、個人的に一番衝撃でした。 (あくまで順位をつけたらの話でして、パニック+群像劇として、他にも見所はたくさんあると思います。) [DVD(字幕)] 8点(2012-10-27 04:09:12) |
1887. タップス
《ネタバレ》 トム・クルーズ、今と全然違う。 教育の世界において、いわゆる優等生のブライアン。 ですがここは陸軍学校。 優等生であったが故に、学校を守るという使命感が、彼の視野を狭くします。 尊敬する将軍先生の教えに忠実であるが故に、融通が全然ききません。 一番特筆すべきは、ブライアンがたとえ生徒総指揮官であったとしても、そのブライアンの命令に全員が従っていること。もはや立派な軍隊です。 教育は人を軽く洗脳することもできるんですね。 訓練された少年兵士たちが武装して立てこもり、理事会に対して要求を出すという設定だけでも面白い。しかしそこで、さらにからみ合う人間ドラマ。 一人ひとりのキャラにも個性があって良かったです。 ただ、後半になるにつれて後味の悪いイベントばかり。 ・・・ストーリー上バッドエンディングの確率が高くなるのは仕方が無いのでしょうけど。もう少しなんとかならなかったのかな。 チャーリーと、ラストは衝撃的でした。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-21 05:59:08) |
1888. ジャンボ・墜落/ザ・サバイバー
《ネタバレ》 うーん。オチはわかりやすくて良かったです。 雰囲気も好きです。 全編通して響きわたる犠牲者たちの叫び声のトーン、音量、とても良かったです。 恐怖演出はどちらかというと日本っぽい感じですね。 「おどかし系」でも「スプラッタ系」でもなく、心理的に恐怖感や不安感を誘う手法です。 ・・・個人的にはかなり好みのタイプなのですが、いかんせん途中途中のプロセスがわかりにくすぎる。 意味ありげに幽霊に殺されちゃった人が、振り返ってみるとなぜ殺されたのかが全然わからない。とゆーか、途中で写真の現像部屋に入った女性はいったい誰で、結局どうなったの? ひとつひとつのシーンを納得できないままオチを迎えてしまいました。最後つながるのかと思ったらあまりつながっていないシーンも多々あるし。 私の理解力が低いだけかもしれませんが。 映画は、ミステリーでもオカルトでもホラーでも、もう少しわかりやすいほうが良いと思います。 [DVD(字幕)] 4点(2012-10-21 05:37:22) |
1889. ファンハウス/惨劇の館
《ネタバレ》 全体通して、ショッキングな描写は控えめで、どちらかというと「おどかし系」のホラー。ホラー映画初級偏といったところでしょうか。 何かが起こりそうな雰囲気をかもし出している前半はとても良かった。 急にほえる犬。ショットガンをかまえる大人。 マジックショー。奇妙な生き物の店。 変なおばあさん。 どこをいじっても楽しくなりそうなホラー要素がぎっしり。 ただ、実際に事件が起こり始めてからは割りと普通・・・ か、普通以下。 それでも十分楽しめたのですが、なんとなく物足りない感じは残りました。 弟や伏線の使い方が、もう一工夫あると良かったのかもしれません。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-21 00:22:18) |
1890. ミッドナイトクロス
《ネタバレ》 「僕は人生はりきっていません!」 という雰囲気まるだしのジャック(トラヴォルタ)。 「風の効果音」と言われれば、まるで流れ作業のように風の音を録音しに行きます。 そこに突然の事故。 あわてて助けに行くジャック。 そして出会う二人。 少しずつ人間が変わっていくジャック。 そう、ジャックはサリー(ナンシー・アレン)と出会ってから、なんかだんだん熱い人にチェンジしていきます。 まるで、人生の目的を見つけたかのように。 実際、サリーに「事件の決着がついたら一緒に旅しよう。」と、冒頭の彼からは想像もできない提案がされます。 事件が進むに連れて、口調もキャラもどんどんヒートアップ。 そしてクライマックス・・・! まるで花火のように、一際熱く光り輝いていたジャックの人生に、再び闇が訪れます。 そうか、あの花火は、ジャックに訪れたこの短いストーリーそのものの象徴だったのか・・・・とさえ感じてしまいます。 だとしたら、再びジャックがもとの彼にもどってしまったのも、納得がいくわけです。 彼にとってサリーの叫び声はもはやただの効果音にすぎず、あの扱い。 ただのサスペンスとは一味ちがう感じです。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-15 23:52:22)(良:1票) |
1891. フェーム
《ネタバレ》 目立っているあの人も。才能があふれるあの人も。実はみーんな、人には見せない悩みや不安を抱えてるのです。 この映画の中で、壁にぶつからない人は出てきません。 一見、パーフェクトに見えたあの先輩でさえ、注文を取りに来たではありませんか。 そのときのドリスの視線は、親しげではありましたが、もはやアイドルに恋する目ではありませんでしたね。 個人的には、そのシーンと、ラルフが思いっきりすべっているシーンが一番いたたまれない気持ちになりした。これが現実なのだと。 ですが誰も「人生」という舞台から降りることはできないということも、痛いほどに伝わってきます。 「もし降りたかったら、そのときは死ぬ時だ。」 というメッセージが、あのシーンから伝わってきます。 個々の事実、エピソードを掘り下げることなく、結論を出すことなく、ただ切り張りしただけのような映画。 でもそこに何故か音には出ていない人の感情が見えてくるから面白い。 でもでもやっぱり、群像劇はそこまで映画に入り込めない・・・。 もう少し統一感があれば、面白かったのですが、そうすると普通の青春ドラマになっちゃうのかぁ・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-15 20:44:23) |
1892. エアポート’75
《ネタバレ》 恋人と喧嘩した客室乗務員。ベテラン映画女優。とその秘書?。飲んだくれ3人組。どっかのコメディアンみたいな人。シスター。航空会社の社長婦人と息子。腎臓移植のために移送される女の子。 それぞれの性格、個性、人生、事情をわかりやすく、短時間でまとめてくれた前半。 そして事故が起きる後半。 それまで違うベクトルを向いていた人々が、事故が起こった瞬間同じベクトルを向くこの一瞬がたまらないです。 おそらく人生において交わることがないだろう人々が、事故によって「生存」という共通の目的を持つ瞬間。 とても良いです。これがパニック映画の醍醐味です。 腎臓移植の女の子はともかく、それ以外の人々がそれぞれ抱える悩みや不満が、事故と比較対照化されることで急にちっぽけな物に感じます。 生命以上に大切なものはないという事に気付く瞬間です。 そういえば、小さいころ悩んでいたら、よく母が言っていました。 「命までとられるわけじゃないんだから」 まさにその通り。究極の極論を映像化してくれるパニック映画は最高です。 でもみんなちょっと落ち着くの早すぎです。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-15 20:18:57) |
1893. ウエストワールド
《ネタバレ》 自分が生まれる前の映画だというのに、驚愕のクオリティでもうびっくりです。 ターミネーターの原点を見ました。 前半はリアルUSJみたいな雰囲気、自分もテーマパークに行ったような気持ちで楽しみました。後半はサスペンス+パニック系SFですね。こちらはもうハラハラ。 こんなテーマパーク、今なら作れるんじゃないかなー。 作ってほしーなー。でも一日10万円かー。結構高い。でも行ってみたい。 と思ってしまう内容です。 パニック要素を強くした感じで、リメイクしてほしいです。 [DVD(字幕)] 8点(2012-10-09 13:44:17) |
1894. 48時間
テレビの吹替えで見たときと、字幕で見たときでは全く印象が違う映画です。 字幕で見るとエディ・マーフィーが普通に見えます。 今回は字幕で観賞。インパクトが薄く、コメディ要素も中途半端に感じられました。(それでも楽しめる映画ではあるんですが) 48時間という時間設定はナイスだと思ったのですが、タイトルになるほどその設定を活かしきれていないのが残念でした。 つい、もっともっと面白くできそうだと思ってしまい、物足りなさを感じました。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-09 13:22:02)(良:1票) |
1895. ナイトホークス
《ネタバレ》 ディークの囮捜査のシーン。ウルフガーの爆破のシーン。 つかみとしてはこれ以上ない演出でした。 その後の展開を期待せずにはいられません。 ですが、実際は中盤から後半にかけて尻すぼみ。(個人的にはですけど) 緊張感を欠いた一番の原因は、ウルフガーのテロの目的が余りにも抽象的すぎて、ピンとこないからではないでしょうか。 言ってしまえば、ウルフガーの就職活動にみんなつき合わされているだけですからね。 国際テロ組織に認めてもらう(再び雇ってもらう)ために、ロープウェイジャックって。さすがに共感できません。なんだかなーって感じで見ていました。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-09 05:06:57) |
1896. アイス・キャッスル
《ネタバレ》 予想していたより、嫉妬や葛藤が入り乱れる一筋縄ではいかないサクセスストーリーでした。その分、最後の爽快感は素晴らしいものがありましたが。 父親は娘に傍にいてほしい。 ビウラはアレクシスの才能を開花させたい。 デボラはアレクシスの才能を開花させることで、実績と名声が欲しい。 それぞれがアレクシスに求めるものが違うことで、ドラマに深みが増した気がします。 そして恋愛係のニックとブライアン。 これにスケートでの成功と挫折、そして再起をもりこんでいるものですから、そりゃあ面白い。・・・と言いたいところですが、個人的な意見で、どうも登場人物の誰にも感情移入できるほどの魅力を感じません。 フィギュアスケートにあまり興味がなかったのもイマイチ盛り上がれなかった原因かもしれません。 スケートで拍手喝采を浴びるシーンとラストはとても良かった。 無名の選手が注目される瞬間というのはたとえフィクションでも気持ちが良いものですね。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-03 00:51:55) |
1897. レベルポイント
中学生のときは、確かにこういう精神状態のときが多かった気がします。 ただ、その不安定な心をここまであからさまに、人様に迷惑かけてまで表現することは普通しません。それって日本人の感性なんでしょうかね。 この映画は見るときの年齢で感想が分かれそうです。 この年になるととても子供目線で見ることはできません。 主張はするが、義務は果たさない。 親や社会に文句を言いつつ、自分たちは好き放題。 挙句の果てに被害者ぶって、自分たちを正当化。 そんな子供に育ててしまった親たち。 つくづく教育って大切だと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-02 02:30:59) |
1898. ワイルド・ブラック/少年の黒い馬
《ネタバレ》 1970年代にこんなに美しい映像が撮れるなんて。さすがディズニー。 いつも王道サクセスストーリーを約束してくれるディズニー映画。 やはり今作も、お約束の展開が続きます。 ですが過剰な演出がなく、きれいな映像が続きますので、映画に溶け込むように観賞。 最悪のハプニングから始まるオープニングだって、ハッピーエンドに続くことがわかっているので安心して見られます。 それにしても、CGなんてなかった時代に、ブラックのあの演技の数々ははすごいです。調教だけで馬にあれだけの演技をさせているのでしょうか。 また、馬具をつけずにブラックに乗っていたケリー・レノもすごい。 うーん。・・・・・・ワイルドだねぇー・・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-29 09:13:47) |
1899. 星の国から来た仲間
《ネタバレ》 おお!グローブが浮かんだ!超能力者だ! 心の声が聞こえる!未来予知ができる! すごいすごい! よーし、また超能力だー!よーし、また超能力だー! ・・・よーし、また超能力だー。・・・・・よーし、また超能力だー・・・。 んー。なんか飽きてきたー。 そもそもなぜ逃げているんだっけー? ディズニー映画は大好きなんですが、こちらの映画は少々薄味すぎました。 追いかける人達にも、毒がなさすぎましたね。 「ただの超能力者ではなかったな。」 THE END って、それで終わりかーい。 ラストが一番薄い。 [DVD(字幕)] 5点(2012-09-24 12:02:40) |
1900. サブウェイ・パニック
《ネタバレ》 正直この時代の役者さんは知らない人ばかりですが、それでも楽しく観賞させていただきました。 さきに感想をいくつか述べさせていただきます。 「えぇ?この人が殺されちゃうの?」 「わかりやすい死亡フラグの立て方だなー。」 「わかりやすい伏線とオチだなー。」 あの人とあの人が撃たれちゃうまでは、誰も死なないタイプの映画かと思っていました。 ですから、「あぁ、普通に殺すんだ~」ってわかって、少し緊張感でました。 「俺達こんな感じだけど、殺るときゃ殺るよ~」 ってなスタンスも好きですね。 一番ハラハラしたのは、お金を隠したコンロに火を付けられるんじゃないかと思ったときですね。自分の妄想が一番ハラハラしました。 [DVD(字幕)] 6点(2012-09-22 06:11:31)(良:1票) |