1961. スマグラー おまえの未来を運べ
《ネタバレ》 う~ん、、、これはもう相性の問題なのかもしれないけど、僕にはさっぱりでしたね。バイオレンスを娯楽にということなのか、タランティーノ映画みたいなのを目指したんでしょうか。拷問シーンがエグイなんて書かれてる方もありましたが、個人的には全然そういうのは感じないです。なんでしょう、あまりにコミック的すぎるからなのかな。高嶋政宏のキャラはふざけすぎだと思うし。色調を落とした暗い画面作りはいいんですけど、闘ってるときの音楽がもの凄くダサダサ感醸し出してるんですよ。コメディとしてみても全く笑えないし。漫画は漫画のままのほうがいいんじゃないかと思っちゃいました。映像にすると、どうも陳腐に見えちゃう。石井ワールド全開なのは間違いないので、好きな人はとことん好きなのかもしれません。残念ながら、自分は真逆でした。 [レーザーディスク(邦画)] 4点(2012-04-17 20:01:27) |
1962. インモータルズ/神々の戦い
《ネタバレ》 「ザ・セル」のターセム監督だけあって、映像的にはところどころはっとさせられるものがありますね。最初のキューブ状の物体が映し出されるシーンから期待が膨らみましたよ。神々が住んでる天空の神殿、ハイペリオンが潜んでいた場所の、現代建築っぽい風貌などヴィジュアルで楽しめる。CGも、大波のシーンとか、最初の戦闘シーンなんかがいいですね。歴史ものの戦闘シーンというのは、普通カットを短く切って「ごまかし」で繋ぎあわせるものだけど、今ではCGがあるから、一連の流れを1ショットで見せることが出来る。このへんの目を見張るような映像は「300」の製作陣ならではですね。ただ、ストーリーがお世辞にも面白いとは言いがたい。神々が、はじめて人間の前に姿を現してた高いを披露するシーンはめっちゃカッコいいんですよ。だけど、終盤での闘いの神々は、なぜか衣装が安っぽく見えるんです。ちょっとゴレンジャーっぽく見えるときもある(笑)。そんなわけでまぁ、「300」ほどではないけど、 ギリシャ神話の世界が好きな人にはお勧め、といったところか。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-04-17 13:07:24) |
1963. ベストセラー
《ネタバレ》 韓国映画見てると毎回思うんですけど、登場人物が怒っているときは100%の力で怒ってるし、泣き叫んでるときは100パーセントの力で泣き叫んでるし、なんというか喜怒哀楽が常にMAXなんですよね(笑)。良くも悪くも、それが韓国映画の特徴なのかなと思います。娘さんが実は死んでいたと言う展開は早々にわかっちゃったんだけど、後半のサスペンスな展開からはなかなか面白く観る事が出来ました。特に、男三人に追いかけられ、家に拘束されるまでが良い。村人の兄ちゃんもそのうちの一味という展開も巧いんだけど、その後で突如全力で仲間割れしだすんですよね(笑)。ホラーとサスペンスにさらにコメディが割り込んできたみたいな感じで笑ってしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-16 15:36:00) |
1964. 人間人形 デッドドヲル
《ネタバレ》 パッケージを見て、チープなC級エロティックホラーなのかなと思って観てみたのですが、いい意味で予想とは違いましたね。チープホラーというよりも、アートムービーみたいな感じなんですよ。妄想をはじめとする映像表現も独特だし、音楽もなかなか良いしね。ただ、ストーリー的にはもうちょっとなんとかならなかったのかなぁと。愛する女性を人形にしちゃって、その人形を手に入れた男が次から次へと死んでいくって話なんだけど、最初の男の挿入中に死んじゃうという以外後は死に方もそうインパクトなく、それが単に反復されるだけなんですよね。男による女への愛のむなしさみたいなものを描きたいんだと思うけど、その模様をひいき目にずっと撮っているというだけで。ダッチワイフがらみで言うと「空気人形」という邦画がありましたけど、あれなんかは人形側の視点で見ててそれで感情移入できた面があったけど、こっちはアートっぽく撮ってるだけで上滑りしてるような感じがする。この独創的なアイデアと、強い作家性を感じる作品だけに、惜しいなと思っちゃうんですよね。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-16 02:53:59) |
1965. ボーダーライン(2002・米独)
《ネタバレ》 ジーナ・ガーションて美人ですよね。大きい唇がエロいというかなんというか(笑)。そんなわけで彼女目当てで見たのですが、ストーリーがどうにもこう微妙といいますか、中途半端な印象なんですよねぇ。ライラが犯人ではないかと疑われ、恋人のメイシーにも犯人扱いされる。でも、そのメイシーの葛藤みたいなものが、いまいち見えてこないんですよね。基本、ライラ目線で物語が進んでいくので。でも、彼氏としての苦悩がもっと全面にでてくれば、ぐっと良くなったんじゃないかなと思います。犯人の男の仕業なのか、それともライラが本当に犯人なのか、というミステリーのところが大事だと思うんだけど、そこが最後までフラフラしている。もうちょっとわかりやすく筋を立ててシナリオ運びすれば、メリハリきいていいと思うんだけどなぁ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-15 21:14:49) |
1966. ガス人間第一号
《ネタバレ》 この年代の映画は、東京の街並みや車や建物内の作りなんかがレトロで、それ自体が面白くって鑑賞していたりもします。冷静に見ると、主人公はじめ皆さんの演技が大根のような気もするけど、なぜかこの古くささの中でこの演技だとそれほど気にならないんですよね。まぁそれはともかく、銀行強盗をし、それに伴い藤千代さんが拘束され、水野は自分正体を大々的に明かし、、、と、ガス人間のやっていることはどう考えても馬鹿ですよ(笑)。藤千代を守るためにとか言ってるけど、彼女と自分を追い込んでるだけのような気がする。ストーリー的にはおちゃらけだけど、八千草薫の気品さ、そしてガス人間というSF要素と日本舞踊との組み合わせの妙は見どころの一つで、中でもガス人間がガス化する一連のシーンは今見てもチープさを感じさせない。顔が青白くもやがかり、煙が出てきて服は落ち、札束が宙に浮きまた舞い散り、煙が人の首を絞めていく。半世紀以上前でも、こんな素晴らしい特撮が出来るのですね。あ、実験室のセットもまたレトロ感あって良かったです。 [DVD(邦画)] 5点(2012-04-15 17:16:59) |
1967. REC/レック2
《ネタバレ》 前作の持ち味である、閉鎖空間と勢いをそのまま引き継ぎながらも、なおかつ新しいことに挑戦ということで、別々の隊員の画像や少年達が撮る映像など、多角的な展開構成となっており、その心意気自体は評価出来る。だけど、前作よりは大きく見劣りする。それはやはり、皆さんおっしゃる通り「エクソシスト」的な要素を取り入れちゃったこと。ゾンビとエクソシスト、この組み合わせは今までになかったので、それ自体新しい試みだとも言えようが、本作を観る限りそれが巧く結合しているようには思えない。悪魔に取り憑かれてるのが原因なのに、血液で感染?感染した個体は、悪魔の喋りをしているから感染者の中身は同一の悪魔なの?ラストなんて、口からなんか出して乗り移っとるし。お前は悪魔なんかゾンビなんかエイリアンなんか、一体なんやねん!と思わずツッコミ。終盤は、暗視カメラのみで認識出来る世界とやらが登場する始末。そんな超次元な世界を出してしまうんじゃ、せっかくの閉鎖空間という売りを自分でぶっ壊しているようにしか思えない。クオリティと勢いは前作を引き継いでいるのでそれなりには観れるのだが、色々と取り込み過ぎてとっちらかって終わっちゃったと言う感じ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-15 02:48:17)(良:1票) |
1968. ●REC/レック(2007)
《ネタバレ》 凄く面白かったです~。上映時間77分でコンパクトにまとめられたお化け屋敷映画ですから、こういう作品にストーリーがないという批判は筋違いでしょう。ストーリーうんぬんを語る気など最初からないのですから。それよりも、みんなでキャーキャー言いながら、時にはつっこんだり笑ったりしながら頭空っぽにして観るのが一番です。皆さんとても迫真の演技で、実にリアリティが出ていたと思いますよ。お国柄なのか、みんなでこぅワ~っとまくしたてるみたいな感じで、その騒ぎっぷりや勢いがこの作品の勢いとなってプラスに転嫁してると感じました。最初は住民のバアさんがなにやらおかしいというところからはじまり、おっちゃんが噛まれ、もう一人が上から落とされ、少女がゾンビ化し(これが結構怖い!)、一階がゾンビに支配され、停電し、上の階に追い込まれ、、、という風に、どんどん追いつめられていく感じがゾクゾクしていいですね。いきなりばっと出てきたり襲われたりと、ある意味ではお約束をやってるだけなんだけど、閉鎖空間という特殊性とこの作品特有の勢いにより、他のゾンビ映画や主観ホラーでは味わえない怖さと楽しさを味わうことが出来ます。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-14 21:59:08)(良:1票) |
1969. サーフィン ドッグ
《ネタバレ》 犬好きの方にはお勧めの作品です。 タイトルが「サーフィンドッグ」ですが、サーフィンしてるのはごく一部のシーンで、本作はとあるわんこと一家のお話がメイン。 ちょっとずるをしてたまたま登り詰めていい気になっていたら ガールフレンドも家族も失ってしまい、一悶着あったあげく よりを戻してハッピーエンドという、すごく王道なストーリーを犬の主人公でやってるわけです。どのわんこも凄くおしゃべりで、 最後にはダンスまでしちゃうぐらいのその擬人化っぷりが観てて面白い。 マーマデュークとボスコの声を、それぞれオーウェン・ウィルソンとキーファー・サザーランドがやってるのには驚いたなぁ。 すごく巧かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-14 10:59:41) |
1970. アレクサンドリア
《ネタバレ》 アレハンドロ・アメナーバルは僕の大好きな監督さんです。本作は一見するとかなりのお金がかかった大作に仕上がっていますが、どうやら興行的には失敗したそうで、なによりも真面目な内容で娯楽色が乏しいのでそのへんは致し方ないのかなと思います。でも、個人的には「アメナーバルはやっぱり凄いな~」と、期待を裏切らずに楽しめた次第です。主人公ヒュパティアが、太陽の周りを回る地球は楕円軌道であることを発見したシーンの鮮やかさ、そしてまたラストの教え子が自らの手で彼女を殺めるシーンの切なさ等、実にぐっときちゃいましたよ~。その当時、円軌道は完璧であり、世界は完璧に出来ているから円軌道以外考えられなかった。人間というのは、自分に都合良く考えてしまう癖があるわけですよね。この作品で取り扱われている宗教戦争というのも、やはり「神の言葉」とやらを振りかざして、自分勝手に解釈したり作り上げたりして人々を分断し争わせていく。この作品は、一見すると宗教は嘘偽りでどうしようもなく、学問は崇高なもののように対比されて描いているように思いがちだけど、そういう対比がテーマではないと思うんです。宗教とか学問とかじゃなく、むしろその先にあるものですよ。例えば科学というのは、長らく宗教を駆逐するものだとして二項対立に考えられてきたわけだけど、科学っていうのは、要するにこの現実をそのまま受け止めて、世界がどのようにして出来たかをありのままとらえようとする姿勢なわけでしょう。その姿勢というのは、この世界が神の手による創造物なのだとしたら、その神に対して最も真摯な態度だと思うんですよ。この世界をしかと認識しようとせず言葉というものを都合良く解釈するだけの姿勢と違って、学問的姿勢こそが実は最も神に対して忠実ではないのかと。だから、キリスト教を受け入れなかった天文学者ヒュパティアは、実は誰よりも神に真摯な姿勢だったと言えるわけです。最後まで信念を曲げずに絶命し、やがては讃えられる彼女の存在は、まるでイエスの生涯に重なるものがあるように思えてきます。前述したように派手さはなく、観客受けするアクションシーンもありませんが、間違いなく良作だと個人的には思います。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-13 20:45:42)(良:2票) |
1971. テキサス・チェーンソー ビギニング
《ネタバレ》 なかなか良かったですね~。前作にひけをとらないぐらいのクオリティと狂気。レザーフェイス誕生の秘密が明かされていくわけですが、そのレザーフェスの恐ろしさも去ることながら、(特にチェーンソーを持ったときの奴はヤバい!)ホイト保安官のイカレっぷりが半端ないです。こんな家族、絶対に遭遇したくないですね(^^;)彼らの狂気、あるいは被害者たちの復讐心、様々な負を感情を妥協なく描き切っています。印象深いのは、男性の顔をかぶってフォイスオフしちゃうシーン、それから、女性が森に逃げるところでチェーンソーもって勢いよく家を飛び出し追いかけるレザーフェイスのシーン。このシリーズは、他のスプラッターホラーと比べて「突き抜けてる感」があるので好きです。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-13 13:28:34)(良:1票) |
1972. ホッタラケの島 遥と魔法の鏡
《ネタバレ》 最初の現実世界から、テオの登場シーン、そして異世界への入り方など観る限り、ベースは「不思議の国のアリス」なんでしょう。映像的にはなかなか良いと思うんです。手書きとCGの融合で、なんともいえない独特な映像世界になっていると思うし、人がほったらかしにしてきたもので形作られたホッタラケの島の色鮮やかな街並みはとても魅力的。終盤の、男爵の飛行艇とテオの飛行機とのバトルシーンはもの凄いスピード感があって魅せてくれます。ただ、ストーリーは子供向けで深みはあまりありません。遥がなぜあそこまで鏡を欲しがるのか。そんなに大切なら、大切であることを忘れてほったらかしにはしないでしょうと最初に思ってしまいました。特筆すべきは、主人公がやたらとパンチラをするという点。途中、男爵に捕まって拘束され、へんな飴を食わされそうになる展開はどこぞのSMプレイかと思いましたし、表面上子供向けなのに、作り手の男心がチラチラと顔を出します(笑)。 [DVD(邦画)] 5点(2012-04-13 02:00:12) |
1973. クライモリ デッド・リターン
《ネタバレ》 序盤の「人間三枚下ろし」のショボイCGを観て、嫌な予感はしたもののその予感は的中してしまいました。特殊効果やクリーチャーの出来映えがシリーズ中一番見劣りする。OVだから仕方のないことなのかもしれないけど。それならばシナリオのほうはどうかと言うと、肝心のクリーチャーファミリーが今回は二人だけ(しかもうち1人は早々に殺される)で、トラップを仕掛けてそこに捕まった奴らを襲うだけというあまりにショボい役回りに成り下がっています。終盤こそようやくそれらしい闘いが観れるものの、尺の大半は囚人たちの仲間割れと警官&ヒロインとの小競り合いに終始している。囚人の中には警官を助けてくれるいい奴が一人いて、警官だって散々「金を捨てたい」といってたのに、あのラストでそれをぶち壊し。ブラックユーモアのつもりだったのかもだけど、あのオチは個人的には残念だったなぁ。面白い部分もあったことはあったが、シリーズ最低の出来であることは間違いないです。 [DVD(字幕)] 4点(2012-04-13 00:01:04) |
1974. ウィッチマウンテン/地図から消された山
《ネタバレ》 ファミリー映画としては、まずまずの出来映え。子供と観るには丁度いいんじゃないでしょうか。なにも考えなくても観れる、単純明快なストーリー。異星人に「人間て体は大きいのに、心は小さいのね」なんて言われちゃ、誰だって奮起しますよね。人間様をなめんじゃね~ぞ~!みたいな。まぁでも、タクシー運転手の手を借りなくともあの子供達は無敵ですけどね(笑)。サイフォンのラストは少しあっけなかったなぁ。冷蔵庫の中から入った跡の謎の空間のセットが、なんだか昔のSF映画のセットを思わせるような作りでしたね。あれは狙ってやってるのかな。かわいいワンコで心を和ます。ディズニーらしい演出。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-12 16:49:44) |
1975. HUNT ハント(2006)
《ネタバレ》 これはあかん。どんなにダメな作品でも、なにかしらいい点を捜して書くようにはしているのですが、良かったところが一つもなく、。100%まじりっけなしのつまらなさで出来ています。ブードゥー教だかなんだか知りませんが、全くもって理解不能のストーリーでついていけず。わずか79分の上映時間がこんなにも長く感じるとは、、、とてつもなくトホホな出来です。 [DVD(字幕)] 1点(2012-04-12 02:04:06) |
1976. クライモリ デッド・エンド
《ネタバレ》 前作よりも、グロ度と馬鹿馬鹿しさがパワーアップしていすま。ただ、前作よりはハラハラドキドキ感が減っているかな。そんなわけで、個人的には前作のほうが好きだけど、これはこれでそれなりに楽しめました。明確な主人公がいないので、誰が生き残るのかというのが最後までわからなく、そういう意味でもワイワイ盛り上がれます。今回登場する奇形一家は、前作よりもまだ見た目は酷いわけでもなく、食事のシーンも皆で「アーメン」と言ってお祈りしちゃうぐらい普通の家族として描かれてる。でも、女の笑い声がちょっと怖かったね。ラストでミンチになった時にはスカッとしましたわ。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-12 00:20:09)(良:1票) |
1977. クライモリ(2003)
《ネタバレ》 そんなに怖くはないけれど、娯楽作品としてとても楽しめる仕上がりになってます。なによりわかりやすいし、ホラーにありがちな、ストーリーとして破綻してるような部分もない。殺人鬼の3兄弟は見た目ももはや怪物だし、しかも終盤何度でも蘇ってくる不死身っぷりなんですが、それは近親相姦などの特殊要因で身体が無敵化しているという考えで乗り越えることが出来る。ゾンビを出せばその時点で現実性がなくなるけど、この独自の設定でそれなりのリアリティを保つことに成功してると思います。木の上から下に飛び移る3人は少々超人的だけど、そこもそれほど気にはならない。むしろ、斧で生首だけになって胴体が下にごろんごろんと落ちていくショットがなかなか巧いなと思いましたね。スタン・ウィンストンが特殊メイク担当してるだけあって、3兄弟の形相や家の中のギミックなど、クオリティ高くて良かったです。とりあえず、ガソリンスタンドのおっちゃんにどなたか入れ歯をプレゼントして差し上げて下さい(笑) [DVD(字幕)] 6点(2012-04-11 20:38:00)(良:1票) |
1978. ミステリアス・アイランド
《ネタバレ》 カイル・マクラクランとパトリック・スチュワートの競演ですからね。その豪華な俳優人に釣られて観てみましたが、確かにCGと合成の出来映えはかなり酷い(笑)。まぁでもこれ、劇場映画じゃなくてテレビ映画ですからね。その点は大目に見てもいいんじゃないかと。終盤の巨大サソリとの闘いのシーンも、低予算なりに頑張ってて涙ぐましいじゃ~ないですか。迫力もスピード感もないアクションシーンですが、これぐらいの出来の映画はC級専門でいくらでもありますからね。むしろモネ船長の家や潜水艇などはとても良く出来たセットでしたし。ただ、「つづく」って唐突に終わっちゃったのはずっこけました(笑)。後半のは後半でまたDVD借りないといけないのね、、、。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-11 02:04:42) |
1979. かいじゅうたちのいるところ
《ネタバレ》 想像していたものとはだいぶ違いました。もっとこう、明るい普通のファンタジー映画だと思っていたら、そうではなくて現実により近い内容でしたね。8歳の男の子ですから、まだまだ甘えたい盛りなんだけど、母も姉もかまってくれなくて、寂しくて暴走しちゃう。家出してボートに乗ってある島にたどり着くと、そこには巨大なかいじゅうたちが住んでいた。少年は自分を王様だと偽って王国を作ろうとするが、、、というお話。それはいってみれば、少年自身が家族を作って自分が親の立場になってみたけれど、もの凄く大変で、かいじゅうたちに振り回される。少年は母親の大変さを知って、家に戻ってしおらしい少年に生まれ変わってめでたしめでたしということなんでしょうけど、その狙いはわかるんだけど、どうにも中途半端に感じるんですよね。中盤もかったるいし、かなり緩いですよ。かいじゅうたちの世界を、もっとえげつなく描くとかね。それこそ「パンズ・ラビリンス」並みに。それから、少年にもっと過酷な試練があるとかね。それでそれを乗り越えるとかさ。結局やってたことはと言えば、どろ遊びして、かいじゅうとギャーギャー言い争ってただけですやん。この内容であれば、それこそ30分くらいの短編とかがちょうど良かったかも。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2012-04-10 17:47:52) |
1980. ゲスト(2009)
《ネタバレ》 最初のうちは、「あ~、これはお父さんがワルのパターンやな」なんて思っていたので、見事に騙されたわけですが、でもこのオチがわかった途端「あ~、またそのオチかぁ、、、」と思っちゃったのも事実。お父さんの大人シーンを目撃しちゃうとか、姉が自分のせいで死んでしまうとか、少女の心に負荷がかかってああなっちゃったというのはわかるんだけど、結局あのオチだとなんでも出来ちゃうといいますか、巧みさがなくなっちゃいますよね。女殺人鬼が同じ病棟にいたというラストはまぁよかったけど。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-10 12:12:26)(良:1票) |